旧友“左&右”くんは仙台在住の人、俳誌「澪」同人で、編集も手がけています。
旅を終え、さっそく64句をFAXしてくれました。
仙台から
松籟に背中押されつ冬の旅
旧友と旅より始む師走かな
旅の朝位牌をろがむ供茶かな
冬の旅手荷物迷う寒暖着
初雪の予報外れて旅日和
冬の旅一期一会は何ならむ
家を出ると、まだ暗く、松林に吹く風がゴウゴウと鳴っていたのですね。
旅仕度をてきぱきとはいかないまでも、兎に角済ませ、亡き奥様にご挨拶をされ、出発。好天気は何より。
両毛線
乗客は学生ばかり冬の旅
冠雪の富士山(ふじ)遥かなり両毛線
ひつぢ田や遮るものなく白き富士
十二月スマホ片手に問題集
八木節の発車ベルなる師走かな
遠のけば又近づきて冬赤城山(あかぎ)
空っ風裾野の広き赤城山(あかぎ)より
旧国名下毛野の“小山”より、上毛野の“高崎”まで、足尾山地の南麓、“八木節”の本場、栃木、佐野、足利、桐生、伊勢崎、と、両毛線の乗りつくしです。お疲れさまでした。富士が望めてよかったですね。
高崎より吾妻線
列車待つ時間も旅や十二月
達磨の目ぎょろり高崎十二月
通学生降りて暖房効き始む
空っ風受けて風力発電所
早口の列車案内師走かな
空っ風ミニスカートの女子高生
旧友と高崎で会ひ冬の旅
お待たせしました。無事に会えてよかった。
中之条町~四万川を遡る
十二月選挙公示や中之条
尻白く揃へ白菜売られをり
あの人も又ポスターに十二月
あの人の連呼を聞きし十二月
山峡(やまかい)に選挙ポスター十二月
山峡の屋号「くるまや」林檎売る
山峡にソーラーハウス冬日受け
急ピッチ雪崩防止の柵工事
あの人とは、この人?
四万温泉は、中之条駅前から路線バスで約40分。
草津1号で来ると、12:15 発に8 分の待ち合わせでした。