4月5日の大人教室とコラムです。
今日は4人でした。
第17回 シャンチー特級国際大師の趙国栄さんとの出会い
1992年の秋は新しい出会いがありました。
当時将棋マガジンという月刊誌がありましたが、ここにシャンチー(象棋)の世界チャンピオンの趙国栄さんという方が将棋を覚えたらどのように上達するのかという企画があり、毎月対局が載っていました。
場所が千葉市ということで、比較的近かったので観戦に行ってみました。
趙国栄さんの対局姿勢はとてもすばらしく、また一局毎に強くなる上達スピードにもビックリでした。
それで私も交流するようになり、将棋のアドバイスをするようになりました。
趙さんの奥さんの牛力力さんは中国棋院のプロ五段ですが、日本に長く滞在していて日本語が上手です。
対局は牛力力さんが師範の碁会所で、他の囲碁棋士ともお会いしました。
日本棋院の中山典之先生(現七段)からは囲碁の世界という本をいただきました。
内容は囲碁の解説書でなく、囲碁の歴史や魅力などです。
そして中山先生の海外普及の活動にとても興味を持ちました。
私の師匠が東北地方などに普及に行ってましたが、これからの時代は海外かなと漠然と考えました。
趙さんとの交流では一度シャンチーのルールを教わり面白いと思いましたが、そのころはその後の進展はありませんでした。
このときはまさかこんなにシャンチーにのめり込むとは。
中山先生と次にお会いしたとき、アメリカ人のマイケルレドモンドさん(現九段)もいらしたりして海外普及の話題などになりました。
すると翌年の1993年4月に北京でシャンチー世界選手権があるので、この機会に将棋を紹介していけば世界中から選手が集まるのでいい普及活動になれのではとのことです。
将棋連盟に話を持っていきましたら国際交流基金から助成を得られるとのことで、中国に将棋の普及で行くことになりました。