四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

ムラサキシジミとムラサキツバメ

2010-11-16 19:55:00 | 
今日は最高気温が13℃で12月中旬の寒さと予想されていましたが、朝から晴れたので、相模原公園にムラサキシジミが日光浴していないか探しに行くことにしました。
<ムラサキツバメ>
公園に向う途中から快晴になり、雑木林近くの陽だまりにいくと、最初にメタセコイアの葉の辺りで紫色の蝶が2,3頭飛んでいるのに遭遇しました。やがて、葉の上に止まり日光浴しているところを撮影できました。


ムラサキツバメ♀


同じ個体 尾状突起が見られる

色調が鮮やかな紫色であること、後翅の底部に尾状突起があることから、ムラサキシジミではなくムラサキツバメの雌と分かりました。


ムラサキツバメ♂

上の写真は、ムラサキツバメの雄です。全体に暗い紫色であること、尾状突起があることから判別できます。

<ムラサキシジミ>
そこから200m位歩いた陽だまりに行くと、今度はムラサキシジミが2頭飛んでいました。


ムラサキシジミ♂


ムラサキシジミ♂(別の個体)

雌よりも色が濃く紫がかっていることと、青紫部分と黒部分の境界の特徴から見てムラサキシジミの雄と分かりました。

ムラサキシジミには、先日伊勢原の里山で初めて出会ったのですが、森林の中の陽だまりに出て日光浴する習性を掴んだので、相模原で類似した環境のところはどこかの見当を付け訪れたらうまく当たりました。
ムラサキシジミとムラサキツバメは類縁種で、12月でも林近くの日向で翅を広げ日光浴することが知られています。実際に、この寒さでも飛ぶことが確認できました。今日はわずかに広い芝生のところをキタテハが横切るのを見たものの、気温が低かったせいでその他の蝶は見かけませんでした。
ムラサキシジミは温暖化に伴ない1980年頃に神奈川でもよく見られるようになったようです。それを追いかけるようにして、類縁種のムラサキツバメが関東に分布を広げており、今神奈川で温暖化関連種として蝶愛好家の間で注目されています。
今回、ムラサキシジミだけでなくムラサキツバメも相模原公園で観察できたのは大変幸運なことでした。

気象データ(海老名、12時) 快晴 12℃ 
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