四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

ミヤマセセリ

2012-04-05 16:17:00 | 
ミヤマセセリは、幼虫で越冬し、早春に蛹になり羽化する蝶で、早春を代表する蝶のひとつです。4月1日に今年初めて目撃しました。

<草地にて>
木の下に広がる草地で数頭が低いところを飛び回っていました。ムラサキハナナ、ナノハナ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ハコベなどが咲いていましたが、花に止まることはなく、この日は枯葉上に休止するのを撮影するのがやっとでした。


枯れ葉に止まるミヤマセセリ(町田市にて、4月2日 10:26)

三日後、群生していたムラサキハナナでのミヤマセセリの吸蜜シーンを撮りたくて、前回よりも朝早く町田の小野路に向い、9時半位に現地に到着しました。


ムラサキハナナ(4月5日)

飛び回るばかりでなかなか花に止まろうとせず、もう諦めて帰ろうとした10時15分頃、眼の前のムラサキハナナに止まり、しばらくの間次々に花を移動して吸蜜してくれました。待った甲斐がありました!




ムラサキハナナで吸蜜するミヤマセセリ(4月5日 10:15)

<谷戸の休耕田にて>
キタテハを撮ろうとしていると、4,5mの上空で小型で黒っぽい蝶2頭が絡みあうように飛翔し、やがて休耕田の湿地に降下するのを目撃しました。また少し移動し、枯れた葉上で静止しました。




ミヤマセセリ 左♀ 右♂(町田市にて、4月1日 12:15)

ミヤマセセリでした。すでに交尾が成立し、近寄ってもビクリともしません。左が雌、右が雄です。ミヤマセセリは今季の初見でしたが、それがなかなか見ることのできない交尾シーンだったのは幸運なことでした。




吸水中のミヤマセセリ(4月1日 13:05)

上の2枚は、ミヤマセセリ♂が枯れた茎の破断面で吸水しているところです。休耕田の水が毛細管現象で茎に上昇しているのを吸っているのでしょうか。