以前から、スクールソーシャルワーカーという仕事の可能性について問題意識を持っていましたがこの本には多くを学ばされました。
町田市でも2012年度からスクールソーシャルワーカーを配置し、アウトリーチを中心にさまざまな困難を解決するために奮闘しています。
決算特別委員会で私が質問した時にも「かかわる件数ですとかかかわる時間がふやせるようにしておりますので、課題としては、すぐ終結できないものもありますが、かかわり続けていくというところを重視していきたいと考えています」と答弁しています。
「子どもの貧困」対策や、不登校児童への対応、ネグレクトの対応などとりくみの領域は非常に広いと思います。
スクールソーシャルワーカーは新しい分野ですが、ふさわしい位置付けと戦略によって大きな可能性を持っていると思います。ワーカーとしての専門性とともに、周辺がワーカーと上手に連携できるかがポイントとなるのではないでしょうか。
当たり前のことですが、困難を抱えている人たちは、はじめから見ず知らずの人に全てを語ってくれるわけではありません。
右ポケットから少し情報を出したと思ったら引っ込めてみたり、今度は左ポケットから情報を出してある意味ではこの人は信用してもいいかどうかを試しています。
例えば、スクールソーシャルワーカーには○という情報、教員には△という情報、民生委員には×という情報など、相手をみて出す情報も違こともあります。それらを徹底的に共有して、点の情報を線にして、線と線をつないで面にしていく作業が決定的に重要です。
震災の時に被災者の方々が一方的に支援を受ける側であることが辛いと述べたように、困難を抱えている方々も一方的に支援を受ける側であることはしんどいことです。信頼関係を構築し、共に考え、一歩ずつでも本人が進めるように粘り強く伴走していく仕事がスクールソーシャルワーカーなのではないかと感じています。
『スクールソーシャルワークの現場から 子どもの貧困に立ち向かう』(大田なぎさ著、森の泉社、2015年11月)は、この新しい分野の活動の可能性と試行錯誤について丁寧に解説してくれる一冊です。
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