「築地市場跡地 小池知事に問いたい」(朝日)「築地跡地利用 小池さん、説明不足だ」(東京)──東京都が示した、築地まちづくり方針(素案)に対して、批判的な声が次つぎと上がっています。
「朝日」の社説では、「小池百合子知事に問う。夢を語る前に、大事なことを忘れてはいませんか──」と投げかけた後に次のように続いています。
知事はおととし6月の会見で「築地は守る、豊洲を活(い)かす」のキャッチフレーズを打ち出し、こう宣言したはずだ。
「跡地は食のテーマパーク機能を有する新たな市場にする」「事業者が築地に復帰する際のお手伝いはさせてもらう」
築地を支持する人たちに、新旧の市場が両立できるかのような期待を抱かせたのは間違いない。このときの発言は、今なお公式に撤回されていない。
方針を変えたのであれば「変えた」とはっきり認め、理由をていねいに説明し、理解を得るのが筋だ。新たな話を持ち出すのはそれからだろう。
そして、「築地を育ててきた業者や住民の声も採り入れて構想を詰めなければ、この先、良いまちづくりは期待できない。不実な政治姿勢は、跡地開発の行方だけでなく、都政運営全般にも影を落とすと肝に銘じるべきだ」と結ばれています。
「東京」の社説では、「小池知事が掲げた『食のテーマパークを有する市場』の文字はない。なぜ消えたのか、説明が不足している」「都議選の告示三日前だったから実質的に選挙公約だ」「今回公表した素案の是非を論じる前に、まず小池知事の誠実な説明を聞きたい」と論じています。
共産党都議団は、談話を出し、「日本共産党都議団は、築地の将来像について、知事が「築地は守る」という公約に立ち返り、わが党の代表質問に答弁した「仲卸業者の要望など踏まえながら検討」するという立場を堅持して、抜本的に再検討することを、きびしく求めるものです」と表明しました。(参考:小池知事!「築地まちづくり方針(素案)」は重大な公約違反です)
今後もこの立場から、徹底的に論戦していきたいと思います。
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