日本共産党都議会議員(町田市選出)池川友一「市民とつくる都政への架け橋」

日本共産党東京都議会議員の池川友一のオフィシャルブログです。地方政治の現場からいろいろと発信していきます。

「市民の暮らし、福祉を第一にした市政の実現を求める要望書」を市長に提出しました

2015-02-04 | 町田市政・市議会のこと

 4日、日本共産党町田市議団は石阪市長に対して「市民の暮らし、福祉を第一にした市政の実現を求める要望書」を提出しました(対応は高橋副市長)。

 要望書は、10の重点要望を含む191項目からなっています。

 重点要望項目は次の通りです。

 一、これまでの災害を教訓に、災害から市民のいのちを守る福祉・防災のまちづくりをすすめること。そのためにも防災関連予算を増額すること。
 一、特別養護老人ホームを増設すること。介護保険給付費準備基金や一般財源を活用して介護保険料を引き上げないこと。また、要支援のサービスを低下させないこと。
 一、国民健康保険税を引き下げること。低所得者に対する保険税を軽減するとともに、資格証明書の発行はおこなわないこと。
 一、市立公園駐車場は全日無料にすること。
 一、35人学級を小中学校の全学年に拡大すること。
 一、小学校給食の民間委託を中止すること。また、自校方式の中学校給食を実施すること。
 一、小中学校の特別教室へのエアコン設置を早期に完了させること。
 一、認可保育所を増設し待機児を解消すること。また、公立保育園の民営化や営利企業の参入はおこなわないこと。保育料の引き上げはおこなわないこと。
 一、路線バスの拡充、交通不便地域へのコミュニティバスを導入すること。その際、シルバーパスを利用できるようにすること。
 一、中学3年生まで、子どもの医療費を完全に無料にすること。また、75歳以上の医療費を無料にすること。

 要望した内容が、一つでも多く実るように、市民のみなさんと力を合わせて奮闘します。

 「市民の暮らし、福祉を第一にした市政の実現を求める要望書」をダウンロード

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政府の対応を批判する人はすべて敵と言わんばかりの安倍首相の答弁──参院予算委・小池議員

2015-02-03 | 国政のこと

 鶴川団地名店会主催の節分祭がおこなわれ、私も少しばかり行ってきました。

 老若男女、豆まきならぬ飴まきに熱中し、必死になって拾う、つかむ、拾う…。1歳くらいの子どもから90歳を超える高齢者まで本当に白熱していました。

 さて、通常国会がはじまり、論戦も本格化しています。

 本日の参議院予算委員会は、小池晃副委員長が質問に立ちました。

 「イスラム国」問題、介護報酬引き下げ問題について非常に明快な質問。

 率直に言って、答弁能力を失い、「テロに屈しない」「社会保障の持続性」ということをくり返すばかり…。こういうのを強弁するというのでしょう。

 一つだけやり取りを紹介します。

 小池議員「総理もエジプトでおこなったスピーチが、拘束された日本人にとって危険をもたらすものであるという風に考えたからなんじゃないですか。そこを正確にお答えいただきたい」

 安倍首相「小池さんのご質問は、まるでISILに対してですね、批判をしてはならないような印象をわれわれは受けるわけでありまして、それはまさにテロリストに私は屈することになるんだろうとこう思うわけであります」

 ※動画をもとに、池川が文字起こしをしたもので議事録ではありません。

 政府の対応を批判する人はすべて敵という小さな対応ではなく、もっと大きく構えて議論するような対応をすべきだと思います。しかも、小池議員は「冷静な検証が必要」だとわざわざ問題提起型の聞き方をしています。

 小池質問は、本日のニュースでも複数とりあげられています。ここで、いろいろ書くよりもぜひ一度ご覧いただければ真相はわかると思います。

 後藤さんが何を伝えたかったのか──ここをしっかりと私たちは汲みとらなければならないと強く決意しています。

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「困ったときに相談できる、信頼できる大人との関係性」──女子高校生サポートにとりくむ仁藤夢乃さん

2015-02-02 | 日々思うこと、考えたこと

 1日、第15回まちだ男女平等フェスティバルに行ってきました。

 町田市は2001年2月1日「男女平等参画都市宣言」をおこなっています。

 その内容は次の通りです。

 わたしたちは、男女が平等で、一人ひとりの人権を尊重し合い、個性と能力を十分に発揮し、自立して生きる社会をめざします。
 21世紀を迎え、町田市は、職場・学校・地域・家庭をはじめ、社会のあらゆる領域で、男女の真の平等と真の参画を推進するためここに、「男女平等参画都市」を宣言します。

■「大人たちに知ってほしい~女子高生の裏社会~」──仁藤夢乃さん

 どうしても話しを聞きたかったのが仁藤夢乃さん(女子高校生サポートセンターColabo代表理事)の「大人たちに知ってほしい~女子高生の裏社会~」。

 仁藤さんが書かれた本『難民高校生──絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル』(英治出版)『女子高生の裏社会 「関係性の貧困」に生きる少女たち』(光文社)をはじめ、各新聞記事などについては読ませていただきましたが、直接お話を聞くのは初めてでした。

 私が感じたこと、大切だと思ったことについて、いくつか書いていきたいと思います。

(1)いびつなまま付き合う、困ったときに思い出してもらう

 「こうあるべき」「こういうもんだ」ではなく、はじめは「いびつなまま」付き合うことの大切さについて、ご自身の体験から語られていたことはとても印象的でした。この「いびつなまま」という表現は、「不完全さ」を認めていくことなのだと思います。仁藤さんが「とにかく自信がない、自分をあきらめている子が少なくない」と言われていましたが、そこも含めて出発なのだと思います。

 本の中でも「大人たちは、既存の枠や価値観にあてはめず、どうか一人ひとりに向かってほしい。一般論ではなく、あなただから、目の前のその子だからかけられる言葉をかけてほしい」(『女子高生の裏社会』244㌻)と綴られています。

 「支援者より伴走者に」「困ったときに思い出してもらう存在」という話しは、官民問わずの支援する上では本当にキーワードだと思います。

 『女子高生の裏社会』のなかでも「私には、何ができるわけでもない。私は神様ではないから、救えない」(243㌻)とかかれています。

 常にいっしょにいることができるわけではなく、何か与えてあげられるのでもなく、いっしょに考え、紆余曲折がありながらもともに歩を進めていくことがここに込められた思いだと感じます。高垣忠一郎先生の『揺れつ戻りつ思春期の峠』(新日本出版社)で、深く解明されていますが、「揺れる」ことが当たり前なのです。

(2)子どもにとって大人は環境問題

 仁藤さんが、「女子高生の裏社会」を切り口に、JKリフレ、JKお散歩…などの話しをしていくと、必ず「それはしょうがない。需要と供給があるから成り立っている。男はそういうもの」と言い訳する人がいると言います。

 ここには二重、三重に間違いがあります。

 一つは、「需要と供給」と言いますが、これはあくまでも大人と大人の需要と供給です。「少女を買いたい」という大人と、「少女をという商品を売って儲けたい」という大人の間の需要と供給です。少女たちは、儲けをあげるための商品として、それに利用されているのです。その証拠に「女子高生」というだけで価値があるとバイヤーが言っているのです。何も知らされずに、「お散歩」「リフレ」などの言葉に軽い気持ちでこの世界に入ってくる少女たちを、マニュアルに基づいて商品にして売り出しているのです。

 もう一つは、男性の性欲に対する認識です。本能だから仕方がないという主張は、まったく認識違いです。人間には本能とともに理性があります。この理性をしっかりと働かせることができるのが人間です。詳しくは、村瀬幸浩先生や“人間と性”教育研究協議会などの研究を参照していただければと思います。

 「性」の問題が社会的にタブー視される風潮により、不確かな情報をたくさん浴びている状態があることも事実です。その意味でも、男子に対する性教育についてはもっと丁寧にやられるべきだと思います。

 どういう大人に出会うのかは、子どもにとっては環境問題だと言う仁藤さんの話しは、本当にその通りだと思います。

(3)「おじさん補導条例」ができたらいい

 ここでいう「おじさん」というのは、「少女を買いたい」という意図を持って声をかける男性のことをさします。

 この間、JKリフレやJKお散歩などの規制が強化されました。場合によっては、補導される少女たちもいます。

 しかし、「おじさん」たちは野に放たれたままです。仁藤さんは、「ぐ犯少年」があるのに、なぜ?という疑問を投げかけています。たとえば「裏オプあるの? どこまでやれる?」と声をかけただけで、完全にアウトだというのが仁藤さんのお話です。「おじさん」たちは、補導もされません。少女たちは補導されれば親に通報されることが多いわけです。仁藤さんが提唱する「おじさん補導条例」は、声をかけた「おじさん」も補導の対象とし、発覚した場合は家族に通報することなどをおこなうべきだというものです。

 わかりやすい提案だと思います。これは、視点の当てかただと思うのです。少女たちを救うためには、少女たちを買おうとする人たちから取り締まることが必要だという提案です。もちろん、少女たちの身の守り方についても、それが育つような環境が重要だと思います。

 以上、私の雑多な感想のようなことを書いてきました。仁藤さんの活動、問題意識について、詳しくは、『難民高校生──絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル』(英治出版)『女子高生の裏社会 「関係性の貧困」に生きる少女たち』(光文社)などを参照していただければと思いますが、私たちが「現実」を知らないままに生きているということを自覚する必要があると思います。

 最後に、仁藤さんの次の2つの言葉を紹介したいと思います。

 少女たちに必要なのは、特別な支援ではなく、「困ったときに相談できる、信頼できる大人との関係性」である。少女たちは「縁」を、「出会い」を求めている。彼女たち一人ひとりの背景を知り、それぞれが自立して生きて行くための伴奏を、大人がしなければならない。(『女子高生の裏社会』242㌻)

 私は、少女たちと住む世界が違うと感じる人にこそ、彼女たちに関わってほしいと思っている。大人が「世界が違う」と感じる以上に、少女たちはそう思っている。そう思って、諦めている。世界が違う住人のような大人たちが、自分たちの可能性を信じ、ともに歩んでくれたら、どれだけ視野や未来が広がるだろうか。(『女子高生の裏社会』244㌻)

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テロは絶対に許さない。残虐行為への怒り。「政府の対応について、冷静な検証が必要」

2015-02-01 | 日々思うこと、考えたこと

 今朝、湯川さんに続き後藤さんの命が奪われたという報道されました。

 過激武装組織「イスラム国」の残虐行為への怒りの気持ちとともに、お二人のご家族をはじめとする関係者のみなさまの気持ちを考えると本当に悔しい限りです。

 本日、発表された日本共産党の志位委員長の「声明」はこの問題への対応について非常に重要な提起だと思います。

過激武装組織「イスラム国」による蛮行を糾弾する

2015年2月1日 日本共産党委員長 志位和夫

 一、湯川遥菜さんに続き、ジャーナリストの後藤健二さんが、過激武装組織「イスラム国」によって殺害されたとする映像が明らかになった。いかなる口実をもってしても許されない残虐非道な蛮行であり、深い憤りを感じる。無法なテロ行為を、怒りを込めて断固として糾弾する。ご家族・関係者のみなさんに心からのお見舞いを申し上げる。

 一、いま求められているのは、国際社会が結束して、過激武装組織「イスラム国」に対処し、国連安保理決議2170(2014年8月)が求めているように、外国人戦闘員の参加を阻止し、資金源を断つなど、孤立させ、追いつめ、武装解除と解体に追い込んでいくことである。 日本政府の外交も、こうした方向に資するものとなるべきである。

 一、こうした悲劇を繰り返さないためにも、この間の日本政府の対応について、冷静な検証が必要である。政府は、2人の日本人が拘束されてから今日にいたるまで、政府がとってきた対応について、検証にとって必要不可欠な情報を、公表すべきである。

 一、安倍首相は、今回の事件にかかわって、米軍などによる「イスラム国」への空爆などへの自衛隊の支援が「憲法上は可能」とのべ、「邦人救出」を名目にした自衛隊の海外派兵のいっそうの拡大の検討を表明している。テロ集団による蛮行を機に、「海外で戦争する国」づくりを推進するという動きは、断じて認められない。

 特に、「冷静な検証」について求めているところと、安倍首相の「憲法上は可能」発言について触れているところは、現在おこなわれている通常国会の中で徹底的な議論をつくすべきだと思います。

 この件に関して、いろいろな報道、見解が出されています。私が読んだ中で、伊藤和子弁護士が書いた「イスラム国による日本人人質事件 今私たちができること、考えるべきこと」の考察は、一読してほしいと思います。

 記事の中から一文紹介したいと思います。

 「イラク戦争からのこの10年余、もっと人々が、国際社会が、イラクの人権侵害に心を寄せていれば、効果的に介入が出来ていれば、ISのようなモンスターが登場することはなかっただろう」

 この津田さんのツイートは同感です。

 私たちは、「なぜ」「どうして」ということを大事にしなければならないのだと思います。外国で起こった特殊なことにせず、いま世界で起こっている日常のこととして考えることが必要だと思うのです。

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