いただいた鳥取のお菓子にすてきなエピソードが込められていました。
亀甲やさんの「二十世紀」というお菓子です。
鳥取で「二十世紀」と言えば、二十世紀梨のこと。
パッケージを開けてみると
二十世紀梨を輪切りにした軟らかいお菓子が出てきます。
ほんのりと梨の香りもします。
ところが、原材料を見てみると
梨の果肉も果汁も使われていません。
そこにはこんなエピソードが・・・。
鳥取県の二十世紀梨が初めて栽培されたのは明治36年のこと。
しかしその間、天災と黒斑病の大発生にさいなまれ、
二十世紀梨は栽培の危機に陥りました。
いっぽう銘菓「二十世紀」が作られたのは大正11年のこと。
栽培が難しい二十世紀梨を広く全国に紹介するために、
亀甲やさんが梨を使わないお菓子を開発したのだそうです。
子供の頃、梨と言えば二十世紀梨でした。
あの梨をいただくと、秋の訪れを感じたものです。
多くの困難にも負けずに、二十世紀梨が鳥取の名産となったのは
・栽培技術の向上
・品種改良
・鳥取の風土に合った栽培方法
など、多くの先人たちの叡智と経験に基づいた努力の賜物だと思います。
そして、梨を使わないで二十世紀梨を全国にPRした
亀甲やさんの銘菓「二十世紀」の存在も大きいと感じています。
二十世紀梨が今も鳥取の名産であるのは、
県民の鳥取愛に支えられているからなのですね。
今年は、二十世紀梨を探して食べてみたい。
そんなふうに思いました。
ごちそうさまでした。
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