( `m´) 「…ナーラーヤナを読む事で
罪障や災が除かれ
自己の和魂と幸魂と荒魂を増し
解脱に近づくとされます。」
( `m´) 「…邦訳では
ヒトーパデーシャ―処世の教えという本がネットで購入できますが、
一部がこちらのブログで抜粋して紹介されています。」
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http://ameblo.jp/sarvastivadavaibhasika/entry-11252360667.html
彼は身内よ、他人よと
数えあぐるは浅はかの
心の人のなす仕業
行い気高き人にとり
世界はあげて一家族(p.39)
身体(からだ)はやがて滅びなん
幸は不幸の拠るところ
会えば必ず別離あり
生ぜしものは皆無常(pp.79-80)
この人の世の苦しみは
いと多けれど中にても
望みの叶えられざると
望みの消えて失せざると
これより強き苦しみは
ほかにあることなかるべし(p.69)
本来美なるものはなく
本来醜なるものもなし
人それぞれの好みもて
美醜は極まるものなれば(pp.98-99)
吾が能力の有る無しを
正しく知るは易すからず
これを正しく知る時は、
艱難あうも気落ちせず(p.138)
あらゆる成功妨ぐる
第一因は逆上ぞ
いとも冷き清水こそ
山を貫くものと知れ(p.172)
危機の遠くにある時は、
これを恐れて避くべきも
既に来ると認めなば、
恐れ忘れて打ちのめせ(p.222)
この人の世に存するは
ただ苦のみにて楽は無し
されば楽とは苦しめる
人の苦悩の除去をこそ
意味する語なりと知られたり(p.246)
事は咄嗟に処置せざれ
無分別こそ禍の
こよなき拠点と知れよかし
徳を求めて幸せは
熟慮の人に自ら
趣くものにてあるなれば(p.252)
すぐれし教え身につけて
疑い断つ能力(ちから)もつ
博識人(ものしりびと)も貪欲に
心のくらむその時は
苦悩の底に沈むべし (p.26)