宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

金にも鉛にも

2007年09月18日 | Weblog
(画像はクリックされましたら拡大します。)

80年代に書かれた某書からです。
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デスクの電話が鳴る。
営業課で同期のC子さんからの電話。
『来週接待でお座敷の天ぷら屋さんを使いたいの。
B子さん、どこか知らない?』

そこでB子さんは電話を切ると本棚に行き、グルメガイドを
探し始める。
ピックアップする事25分、C子さんに電話をかけついでに
10分おしゃべり。

そこへ『実はこの書類を整理するのにファイルがいるんだけど、
今度買っておいてくれないかな。』と言われ、文房具店まで
出かけ、ついでに頼まれていた得意先への贈り物を探す
ために二、三件のぞく。
そうして40分後に席へ戻ると、伝票に不備があったので、
ついでの時に印鑑を持って来て欲しいと言われる。
仕方がないので、また席を立つ。

10分後にデスクに戻ると、11時40分。
もうお昼休みまでいくらもない。
本当は言いつけられている企画書を書かねばならないのだけれど、
今手をつけても仕方がない気がして、伝票の整理をして過ごす。
そうしてB子さんの午前は過ぎていった。

午後になってやっと企画書に取りかかろうとしたけれど、
後でのどが渇くと困るので、まず地下の自販機にコーラを
買いに行く。

それからやっと引き出しを開けて企画書の用紙を探すが、
切れていたので庶務課に足を運び、二時近くなってからペンを
取る。
でも15分もしないうちに週末のデートでコンサートに行く予定
だったのを思い出し、ピンクの電話の所に行って問い合わせを
する。

そしてまた20分ほど仕事に向かうが、わからない字が出てきて
しまったので、辞書を借りに行き、ついついおしゃべり。
それからまた企画書に向かい、どこまでやったか思い出した頃、
差し入れの大福があり、勇んでお茶を入れ、皆に配る。

企画書は半分も出来ないうちに、その日も終業のベルが鳴った。
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「一番多忙な人間が一番多くの時間をもつ」とか、「時はその
使い方によって金にも鉛にもなる」など、時間に関した格言は
非常に多いですが、そうした格言集を集めたページがあります。
http://kuroneko22.cool.ne.jp/time.htm

上の同書にはまた、

「『何かをしたいけど時間がなくて』とあきらめてしまう人
というのは、時間の使い方について、もう一度考え直す必要が
ありそうだ」

「用件に追われている時は、メモに書き出して重要な事から
片付けていく、ついでに出来そうな事はなるべく一緒にとり
かかる、どうでもいいような事は切り捨てる、そうしていくと
いくらでも時間はひねり出せる、要は時間を意識して使うという
事なんだね。」

とありました。

わたくしもしばしばもっと時間が欲しいと感じる時がありますが、
時間の使い方についても見直す必要がありそうです。



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