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初版が86年で、その後増刷を重ねながら絶版となった本で、
「秘法エジプト占い」というものがあります。
これはそれぞれ異なった象徴とヒエログリフが印刷されて
いる25枚のカードが付属しているもので、これらのカードは
占いだけでなく、それぞれの象徴の意味する所の力を
求めて、瞑想や護符として使用出来るという説明でした。
このカードのそれぞれの写真、そしてこのカードに関するコラムは
こちらにありますが、象徴そのものはそれほど複雑では
なくても占いの応用の範囲は幅広く、そして神話と象徴に関する
話しなど、個人的に興味深く感じられる所が多いです。
画像の方は、その中の一枚の「ホルス」のカードです。
この神は、神の子でありながらも悪者に父親を殺されて王座を
奪われ、普通の人々の中でたくましく美しい青年へと成長し、
父親の仇を取った後に王国に秩序と調和をもたらしたと
伝えられているそうです。
また太陽神ラーの両目のうちの左目が彼の与えられた象徴ですが、
古代エジプトの神官達の間で、実は彼には双子の妹がおり、
それがバステト女神で、彼女に右目の象徴を与えられた事が
秘密として伝えられていたとの事です。
この辺りは秘密の伝承は、他の神話との関連を思い起こさせられ
ます。
ちなみに画像のカードは、季節的な持病を持っている人、
芸術的な才能を開花させたい人、ハンサムな彼にあやかって
美しくなりたい人、家庭内での問題と対決したい人のお守りに
良い、という事でした。
病気、特に眼病を治したい人は、楽にして座ってこのカードを
正面に置き、シンボルに集中して、そこから金色の太陽の
光が体全体を包み込み、新しい活力が与えられているという
瞑想を2~3分間続けると大きな力になるという事でした。