(画像はクリックされましたら拡大します。)
エジプト神話の中に登場する女神で、頭部が猫で
首から下が人間の姿をしていると言われる、「バステト(Bastet)」
という名前の神がいます。
この女神はラーの娘で、一説にはホルス神と双子であり、
ホルス神がラーの左目を象徴とするのに対し、この女神は
右目を象徴すると伝えられています。
この女神の他の象徴は、打楽器(シストラム)で、画像の
「カルトッシュ・カード」でもその象徴が描かれています。
この女神は陽気で、人々に幸運と音楽を与えるとされ、
また打楽器(シストラム)も生命と躍動を象徴する楽器とも
言われます。
以前少し書かせて頂いた、「自分を好いてくれる神様を
御一人だけ選び、少しずつ自分との縁を強めていき、
最終的にその神様の住まう神殿に夢を利用して訪問する方法」を
紹介した本が90年代の一時期に出版されましたが、その神様の
候補の中にはこのバステト女神もおり、そこでの説明には、
この女神は少しミーハーでわがままな所もあるが、機敏で
可愛らしく、沢山の敬愛を受けている、という説明がありました。
神様と個人的に直接縁を結んで謁する事を願おうという場合、
これは人間側の意思や努力で全てどうにかなるというのでは
なく、神様の方から選ばれるというのが正しいようです。
画像のこのカードについて、この本の中では、
「超能力などに関する事をする前や心の安定が欲しい時、そして
沢山の人の前でダンスや体操などをする前に、このカードを前にして
瞑想すると良い」
とあり、またこのカードのお守りとしての用い方は、
「あなたに好感を持っていない人から守ってくれるので、彼らが
あなたに悪意を持っていても恐れなくてよく、妙な予感やわけの
わからない事が続いて起きた時などに良い。
悲しみの涙を笑いに変え、人から優しい慰めの言葉を引き出してくれる」
と説明されていました。