宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「冷徹な視線と 暖かい心と…」

2008年12月10日 | Weblog


(画像はクリックされましたら拡大します。)

写真の方は、日本から本日届いた「レオナルド・
ダビンチの童話」です。

この本は昭和50年初版、翌年2刷…となっていますが、
わたくしが生まれる前に出された本で、しかもその後絶版に
なってしまったので、わたくしは大人になるまでこの本の事を
知りませんでした。

大人になってから別の所でこの本の中の一話の抜粋を読み、
それからとても気になっていたのですが、再版予定のない絶版書で、
中々入手出来ませんでした。
先月ようやく入手出来る事になって購入し、本日届きました。

この本はレオナルド・ダビンチが書き残した童話を集めたもので、
それぞれの話しは短いのですが、豊かな自然観察や人生観に
溢れながらも、小さな子供にも分かり易いように書かれています。

この本は小学館から出されたものですが、現在はこうした
種類の本はあまり出されず、売れればいいだけの少女向けの
エロ漫画を数多く出しているので「性楽館」とさえ揶揄されたり
しており、今こそ昔のあり方に立ち返るべきではないかと、
個人的には思います。


以下抄掲です。

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【錆びた剃刀】

床屋さんの剃刀が、こっそり外へ散歩に出かけました。
外は春。
おてんとう様がぽかぽか、素敵な、春の光。
その光を浴びて剃刀は、ピカピカ光りました。

「ああ、何て素敵に僕は光るんだろう。
こんなに美しいなんて、知らなかった。
そうさ、僕は美しいんだ。
その僕が田舎者達の汚い髭を剃るなんて、もう
こりごり、真っ平だ。

僕はもう帰らないぞ。
これからは、僕にあった美しい自然の中で、静かに眠って
暮らすんだ。」

こうして月日が経ちました。

「ああ、よく眠ったなあ。
今日も良いお天気、久しぶりに日光浴をしよう。」

ところが、おや、どうしたこと。
剃刀はちっともピカピカ光らない。
変だぞ、変だぞ。

よく見ると、いつの間にか剃刀はすっかり錆びてしまって
いたんだ。
どうしよう、醜い顔になっちゃった…。


このお話しはね……。
人より少し勉強が出来るからといって、毎日怠けていると、
たちまち駄目な人間になってしまうという事を教えているのです。

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「田園:玉置浩二」
http://jp.youtube.com/watch?v=E4iKXra7330


♪♪♪

「何も出来ないで 誰も救えないで
悲しみ一つも癒せないで
カッコつけてないで やれるもんだけで
毎日 何かを頑張っていりゃ

生きていくんだ それでいいんだ
ビルに飲み込まれ 街にはじかれて
それでも その手を離さないで

僕がいるんだ みんないるんだ
愛はここにある 君は何処へも行けない」


「何も奪わないで 誰も傷つけないで
幸せ一つも守れないで
そんなに急がないで そんなに焦らないで
明日も何かを頑張っていりゃ

生きていくんだ それでいいんだ
波に巻き込まれ 風に飛ばされて
それでも その目をつぶらないで

僕がいるんだ みんないるんだ
そして君がいる 他に何が出来る」

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