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これは祖父から聞いた話です。
戦時中、どこの国だったかは忘れましたが、海外に出兵していた祖父は、敵の銃弾を腹に受け、意識を失ったそうです。
祖父はその意識を失っている間に夢を見たそうです。
目の前に川があり、向こう岸では戦友が笑顔で手をふっている。
よく聞くあのシチュエーションです。
祖父も例外なく、川を渡ろうとしました。
その瞬間、背後から
「川を渡ってはだめだ!」
という声が聞こえたそうです。
振り返ると、そこにはもう一人の戦友が厳しい顔をして立っていました。
「危なかった、これが俗に言う三途の川か…助かった」
と思い、背後にいた戦友の元へ歩き出した瞬間、祖父は気付いたそうです。
「こいつはもう死んだはずだ…」
そう思った祖父は向こう岸を見ました。
向こう岸にはまだ生きている戦友が手を振り続けています。
祖父は夢中で川まで走り、飛び込み、がむしゃらに泳ぎました。
しかし、中々向こう岸には着かず、途中でまた意識を失ったそうです。
次に目覚めると、そこは軍の仮治療施設のような所でした。
そこで聞いたのは、向こう岸にいた戦友も祖父と共に銃弾を受け、二時間程前に亡くなったという事でした。
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私の曾祖母が、若い頃、あの世とこの世を
さまよえる能力があったそうで、「しゅっぽ、しゅっぽ」と汽車に乗って、亡くなった方に会いにいけたそうです。
なので、近所の方が亡くなると、
よく会いに行かされたそうで、身内しか、わからないことをすんなり、話してたようです。
晩年は認知症になり、自分の
状況も、わからなくなっていたのに、
いざ最期のとき、何十年も前に亡くなった、
旦那さんのことを「お父ちゃん、来てくれたん」と
何回も言ってたみたいです。
ほんとに認知症がすすんでいて、
話もつながらなかったのに。
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20代の時、じんましんが悪化し呼吸困難を起こしました
意識が遠のく中、体がポカポカしてきて、医師から頬を叩かれても気持ちが良かったのを覚えています
すごく明るい花畑があって、人が見えたので行こうとしたら、「まだ来るのは早いよ」と言われ意識を取り戻しました
知らぬ間に三途の川を渡るところだったのかもと時々思い出します