(阿字観に使用する図)
一般的な阿字観の流れを踏襲した上で行います。
本尊の前に坐して
眼を軽く閉じて 図中の蓮華台の上にある月輪の中の「ア字」を観じます。
その「ア字」は 白色で透き通っており
白色の光を宇宙に向かって放つ様子を観じながら
心の中で 呼吸に従って「アー」と誦します。
次の段階では
自己の眉間に それがあり
「ア字」と蓮華がますます白色の光を強め
全身を照らす様子を観じつつ
心の中で 呼吸に従って「アー」と誦します。
更に段階を進めて
それらが 自己の腹中にあり
自己の眉間に それがあり
「ア字」と蓮華がますます白色の光を強め
身体に溜まっている業障や病気などが 光に洗い清められ
全身の毛穴から排出すると観じつつ
心の中で 呼吸に従って「アー」と誦します。
最後に
「ア字」が自己と同じ大きさになって
自己即「ア字」となり
「ア字」は ますます大きくなって
宇宙と同じ大きさになり 我即宇宙であると観じます。
心の中で 呼吸に従って「アー」と誦しつつ行います。
それから徐々に 「ア字」を収縮させてゆき
図中と同じ大きさに戻して終えます。