(緑っち宮司)
ζ~( `m´)~ζ 「…おこんにちはー♪
今日はアタシの 神事宗源より
祓八ヶ大事でーす♪」
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祓八ヶ大事伝授 緑龍
No.159 2001年05月23日(水) 22時52分
そろそろ宗源道に関するものを書こうと思います。
「祓」に関する伝授形態には八種類ありまして、
それぞれが各祓詞・諸神咒に対応しているものです。
完全版を公開するのは手間とともに憚れるところではありますが、
小出しにして大略だけでも書いてみようと思います。
ホームページにアップするよりも掲示板の方が気軽でいいねー
「祓八ヶ大事」第一伝 その1 緑龍
No.160 2001年05月23日(水) 22時58分
『第一 祓之大事』抄
この祓伝には、「三科」つまり三種類があります。
一つ目は、「心の祓」である。
その祓の起こりは、
陽神・伊奘諾尊が、死んだ妻・伊奘冉尊を追って黄泉の国へ至り、
見るなという妻との約束を破ってしまい、その亡き妻の穢れを見たことから、
その伊奘諾尊が地上に戻ったとき、アハギ原にて禊を行った事に由来する。
「禊」とはミソギといい、またハラヘとも呼ぶ。これは皆、水辺にて行うものである。
心を洗うことをハラフ(祓)といい、形を祓うことをアラフ(洗)という。
アラフ(洗)もハラフ(祓)もけっきょくは同じことである。
御祓と書いてもミソギ(禊)とも訓むのである。
慎而勿怠矣
「祓八ヶ大事」第一伝 その2 緑龍
No.165 2001年05月29日(火) 18時14分
二つ目は、「幸福を招く祓」である。
伝承に云うには、
天照大神の岩戸隠れの際、天児屋命はその岩戸の前にて
“善言美辞”と呼ばれる言霊をもって奏上されました。
それによって日神・天照大神は岩戸の内より
お出ましになられたといいます。
すべてを育む太陽神をこの世界に取り戻したことから
万物を生成する霊力の根元を象徴しているのです。
よってこれを「日出霊宝の徳」と呼び称えます。
善言美辞は天児屋命が発したものではありますが、
それに対して日神・天照大神が仰るには、
「神(人)は様々に言葉を喋るものだが、
これほどまでに麗しい言霊は今まで聞いたことがない。」
と天児屋命を賞賛あそばされて止まなかったという。
祓 第一伝 その3 緑龍
No.171 2001年05月30日(水) 18時21分
三つ目は、「禍(マガ)を祓う事」である。
素盞鳴尊が天上界にて乱暴狼藉の悪行をしたことによって、
日神・天照大神がついに岩戸に籠られた時に、
万物は生成の活力を失い、昼夜・季節の区別もなくなった。
よって、この禍を払うための祓を行って、
素盞鳴尊を根の国・底の国へと追放した。
それにより我国からは禍が無くなったのであった。
このことに由来して禍を祓う事をいうのである。
この三伝が、第一の「三科の祓」という。
先ずこの心得をなす事が第一なのである。
この三科は第一の身心のハラヒである。
これによって、第二第三の祓の意義が理解できるのである。
一は即ち三であり、三は即ち一である。
つまり、第一伝と第二第三伝は深く通暁するものである。
おひさです 緑龍
No.148 2001年05月18日(金) 23時53分
今し方、帝都より帰還いたしました。
ちょっとばかし所用がありまして、
神都・伊勢に赴き、“裏”五十鈴川とも呼ばれる「天岩戸神社」にて
神事を行ってきました。旧友や同志との再会も楽しかったです。
そしてすぐさま、帝都・東京へと強行軍で移動してきたところです。
うおー 濃いなぁ(^^;) 緑龍
No.153 2001年05月22日(火) 13時06分
今回はアングラな部分までの問題提起で、うれしい驚きです(^^)/
文末の書き方なんかは、あの友清風なイイマワシですがね~(笑)
“ゴールデンドーン”は西洋の秘教史上のまさに艮めです。
マグレガー・メイザースによって数々の中世魔術書が世に出され
多くの近代魔術師を輩出したアカデミックな秘教結社ですね。
なんといっても究極の“アブラメリン”を復活させたところなんかは
まさに友清の太古神法とも相通ずるような気がしますよ。
正統・世間へのアンチテーゼとして出現したかのような
出口王仁三郎とアレイスター・クロウリはたしかに似ているといえばそうかも。
でも、タントラ・房中術の実践有無に関しては大きく異なるやも。
クロウリは洋の東西を問わずに性秘術の研究をして
意識の解放のため、また高次霊性の獲得のために深く実践したそうです。
西欧の中世には錬金術が流行したのが有名ですが、これもその神秘印象が性と関係するとか。
これで思うのが、東洋でも『周易参同契』のように陰陽の流転を説くような一面をもつけど
実際は性の原理を説く房中の解説書との側面も持ちます。練金と練丹も同様だしね。
さて、彼らは世間に対しての反骨面ばかりが強調されて、旧制打破のように思いますが
実際は、古くより伝わる叡智を修得し消化したうえで新境地を展開しました。
これは現在も多く存在するいわゆる古神道団体にも云えることです。
そのいわゆる古神道なる行法思想体系の根幹には伝統神道とその秘伝の上に
接ぎ木をしたものと捉えることができます。
先に話題の出た宮地神道も同じです。いうならば平田霊学(玄学)を基盤にして
宗源秘伝を継承発展させたかのような感があります。霊符印相も多くの伝を
直接に採用していますよね。純神道を求めつつもその実、仏を廃したうえで
神仙的なものをその方便に採用していますから。