上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

街中の「ひろば」について考える・・・・熊本市主催の講演会が開かれました

2013-08-31 12:36:49 | 熊本市政
8月31日、熊本市主催の講演会があり、街中の「ひろば」の問題について考える機会が提供されました。
タイトルは、「まちなかの再生と広場のデザインー日本都市における広場論ー」
講演者は、西成典久氏(香川大学経済学部地域社会システム学科准教授)
会場となった市役所14階ホールは満席でした。
日本の広場と、外国の広場の違いから始まり、日本における歴史的な「ひろば」の位置づけや移り変わりなど、多彩な内容でした。
最後は、世界各国における様々な広場を紹介しながら、都市計画・まちづくりの在り方について考えさせられる内容でした。

2部として、トークセッションが設けられ、熊本市都市政策研究所の蓑茂所長を進行役に、西成氏と幸山市長との意見交換も行われました。




【講演会に参加して改めて思ったこと】
熊本市は、とん挫した花畑町再開発のあとに、まだ使える産業文化会館を無理やり取り壊して、必要性も検討されていない「ひろば」の整備をすすめようとしています。確かに、街中に広場は必要ですし、人が集まり、憩える広場は、私も大好きな空間です。しかし、花畑町に、あえて産業文化会館を壊して、40億円もかかるような「ひろば」をつくる必要があるかと言われたら、私は「いらない!」と言いたい。
なぜなら、熊本市には「産業文化会館の再開を求める署名」が約1万筆寄せられています。
     産業文化会館(700席の中規模ホール)がなくなれば、中心市街地には文化活動等に使える中規模ホールがなくなります。
     広場をつくるためには、新たな用地買収が必要です。しかも用地買収は15億円もかかります。
     できる広場の広さは2900㎡、今ある「辛島公園」は3400㎡です。40億円もかけて狭い広場を無理に作るよりも、今ある公園や交通センター前のプロムナードを有効に活用すべきです。
     産文を壊して、40億円もかかる広場をつくることは、市民にまともに説明されていません。市民の「合意」も得られていません。
こんな、市民を無視したやり方で、40億円もかかる広場をつくることは許されません。
まず、市民への十分な説明責任を果たし、理解や納得を得てすすめていくべきではないでしょうか。

私は、市民の生活の中に、「ひろば」空間はとても大切だと思います。だからこそ、市民的な論議を行ったうえでの「ひろば」整備となるよう、市に求めていきたいと思います。

桜町再開発への400億円の税金投入による3000人規模の「大会議場」建設や、40億円もかかる花畑町広場の整備について、ご意見がありましたら、どうぞお寄せください。\
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