上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

市民の声を反映した「景観計画」改定を・・・最終日の質疑で指摘

2022-10-01 12:01:19 | 熊本市議会
9月議会には、今後すすめられる「熊本市景観計画」の改定に向けて、都市計画審議会に専門部会を設置する条例改正が提案されました。
市民の視点に立った「景観計画」となるよう求めて質疑を行いました。

良好な景観形成は、快適な市民生活の確保することが目的
熊本市景観条例では、第1条・目的に「良好な景観の形成を総合的に推進し、もって文化と歴史にはぐくまれた快適な市民生活の確保に資することを目的とする。」と定められ、都市景観の形成は、何よりも、快適な市民生活の確保に資することを目的としています。その上で、第3条・市の責務でも、「形成景観計画の策定その他施策の実施に当たっては、市民の意見が十分に反映されるよう努めなければならない。」と規定しています。

市民の声が計画見直しに反映される具体的な仕組みづくりを!・・・市民代表や議員も専門委員会に
条例改正によって設置される「専門部会」には、市議会議員は1名予定されるものの、公募市民の参加は予定されていません。
今回の条例改正は、景観条例第7条の規定に基づき、「景観計画の策定・変更等にあたっては、景観審議会の意見を聞かなければならない」という定めに基づいて、条例を改正するものです。
条例の趣旨を踏まえるならば、専門部会には真っ先に市民を入れる、また、市民の代表としての市議会議員も複数入れるべきです。

「景観審議会」にも、今後は市議会議員の参加を!
1989年、はじめて熊本市都市景観条例がつくられ、「熊本市都市景観審議会」が設置された時には、市議会議員が4名も加わっており、その後、2003年に「熊本市景観審議会」となったときから、市議会議員への委嘱が行われていないそうです。最初の審議会に市民から選ばれた市民の代表としての市議会議員が4名も委嘱されていたということは、市民意見の反映を重視していたからです。
今後、機会をとらえ、景観条例の趣旨を踏まえる形で、現在の景観審議会にも、市民に選ばれた市民の代表として、複数の市議会議員をメンバーとして委嘱すること要望しました。

市民に開かれた景観審議会となるためには、詳細な議事録をHPに
現在の「景観審議会」議事録は、全体が箇条書きとなっており、議事録とは言い難いものです。執行部の説明と、それに対する各委員の見解・意見がよくわかるようにまとめること、できれば詳細な議事録をホームページに掲載し、それによって、より市民に開かれた審議会になるよう、要望しました。

市民生活に大切な熊本市の「都市景観」です。中心市街地に高層ビルを乱立させるようなプロジェクトもすすむ中、熊本の歴史と熊本城、市民が大切にしてきた城下町の風情が熊本の財産として、将来に残していかなければなりません。
実りある「景観計画」の改定と、充実した見直しの議論が景観審議会及びその専門部会において行われることを願います。
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