上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

「2021年度決算」に見る大西市政の実態 ・・・開発・ハコモノによる最悪の借金財政 、市民へは値上げ・負担増

2022-10-03 20:04:03 | 熊本市議会
9月30日、9月議会最終日に、「2021年度各会計決算(公営企業をのぞく)」の問題点を指摘し、反対討論を行いました。

過去最高5,000億円の借金・・・市民1人・約70万円
市政史上最大のハコモノ「桜町再開発・熊本城ホール」への補助金・整備費等・約450億円の投資のツケで、熊本市は過去最悪の借金財政になりました。
2021年度末の市債残高は5,000億円、中核市一の借金財政(市民1人・約50万円の借金)となった時を上回る市民1人・約70万円の借金です。

熊本城ホールに「5億円」の指定管理料補てん
熊本城ホールは、指定管理料・ゼロ円で契約しましたが、2020~21年度の2カ年で約5億円の補てん。一方、黒字の時は最高1億円の還元。納得できない不当な企業への支援です。
MICE基本計画では、学会系催事・年間80件、コンサート系・38件を想定しました。実際は、圧倒的にコンサートが多く、学会系20件・コンサート系47件(2021年度)でした。学会とコンサートは、経済波及効果も大きく違い、現状ではMICE施設整備の必要性、その是非が問われます。

「公の施設」の性格を歪める辛島公園の有料化
必要ない改修に4億6,000万円かけた辛島公園は、完成後に管理を民間委託、「有料公園施設」を設置、民間業者の料金徴収を可能にしました。誰もが自由に利用する公園の有料化は、「公の施設」・都市公園のあり方を大きく歪めるものです。
1時間あたりで、芝生広場3,700円、多目的広場2,500円、花畑公園階段380円

市民生活を追い詰めるあらゆる分野での値上げ
【都市計画税】長年据置きの税率が0.3%引上げ、26.5億円の増税。
【熊本城入園料】大人・500円⇒800円、子ども(中学生以下)・200円⇒300円、年間パス券・1,000円⇒1,600円、総額4.4億円の負担増。
【児童育成クラブ利用料】1カ月の利用料が700円の値上げ、夏休み利用料は4,300円⇒9,500円(約2倍)、それまでなかった延長料金を1,200円徴収、年間負担増額・1億1,800万円。
【市民病院の初診料・再診料】初診料3,300円⇒5,500円(1.7倍)、再診料820円⇒2,750円(3.4倍)の値上げ、年間ベースで約200万円の負担増。
*市民病院の初診料・再診料値上げは、2019・2021・2022年度と、新病院開業(2019年度)以来ほぼ毎年値上げです。コロナ支援で事業が黒字決算の中、利用者負担増は容認できません。

さらに続ける大型ハコモノ「市庁舎整備」450億円
議会が議論を凍結している市庁舎整備は、市長の諮問機関として「本庁舎整備の在り方に関する有識者会議」が設置され、「建替えありき」の発言が飛び交っており、ゼロベースの公平な議論とは言えません。
その「耐震性能分科会」は、会議内容・資料が全く非公開です。科学的根拠に基づき議論する耐震性能問題は、議論を公開しても結論に影響はないはずです。むしろ「非公開」により、出る結果に疑義が持たれる状況となっており、すべてを直ちに公開すべきです。

☆討論の全文は、「日本共産党熊本市議団」HPにて公開しています。
 市議会HPでは、本会議の録画放映も行われます。

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