市庁舎建替え500億円 ・・・市民の声を聞かずにすすめるべきではありません

市民は納得していません！　市庁舎建替え500億円
市民の声を聞かずにすすめるべきではありません
5月30日に開かれた庁舎特別委員会には、この間行われた「市民説明会・アンケート」の結果が報告されました。
市民からの陳情が6件提出され、4人の方が陳情趣旨説明を行われました。
改めて、500億円の熊本市役所建替えに納得していないことが浮き彫りになりました。

アンケートの市民意見960件、反映したのはわずか2.5％
　市民説明会・アンケートには、332人から960件の意見が出されました。
意見への熊本市の対応は、
　⑴補足修正　24件　2.5％
　⑵既に記載　120件　12.5％
　⑶説明・理解483件 50.3％
　⑷事業の参考237件　24.7％
　⑸聞くだけ　96件　10％
意見を踏まえて、基本構想に反映するのはわずか2.5％。「説明して理解を求める」「事業の参考にする」「聞くだけ」と合わせ、85％の意見は一方的に聞き置くだけです。
市長は「市の考えを一定示せた」と言っていますが、市民は到底納得できません。

建替えありきの市民説明会には、「疑問」が続出
【説明会での意見】
・高額な国保料や渋滞問題を庁舎より優先すべき。
・県庁より14年後に建ったのに、なぜ市役所は建て替える？
・建設ありきで進んでいるんだろう。住民投票が必要だ。
・花畑別館跡地に防災拠点を建て、現庁舎はそのまま使ったらいいのではないか。
・渋滞や浸水対策など総合的に検討していないと思う。
・現庁舎を大事に使ってほしい。
・市の借金5,000億円と聞いているが、庁舎で借金を増やそうとしている。
・熊本地震で被害がなかったので、耐震性があるのでは。
・構造の専門家も建て替えに疑問を言っている。

特別委員会には、「納得できない！」の陳情6件
5月30日の庁舎特別委員会には、陳情6件がありました。
すべて「庁舎建替えに納得していない」という趣旨でした。
陳述内容は、
　「有識者会議耐震部会の議事録も開示せず、国へは耐震性能有と報告していることにびっくり」、
　「説明会は全市民対象に行うべき」、
　「庁舎建替えを市民合意なしで進めるのは乱暴すぎる」、
　「説明会で市民のほとんどが納得しなかった原因は、市民が納得していないのに建設地を市独断で進め、構想を急いでいるからである」
などでした。
陳情趣旨からわかるように、多くの市民は納得していません。これで建替えをすすめるべきではありません。

6月7日午前11：10からの本会議一般質問で、熊本市庁舎建替えの問題点を指摘します。
ぜひ、傍聴してください。
議場での傍聴とインターネットでの傍聴（熊本市議会HP）ができます。