Brunello di Montalcino –Castelgiocondo 2008 2007 2006
Castelgiocondoのブルネッロを久々に飲んだ。
今ではすっかりFrescobaldiのワイナリーとして知られている。
ローマの老舗エノテカTrimaniがかなり頻繁に主催する、予約制無料の試飲会である。
少人数だが、2回に分けて、キャンセル待ちもたくさんいたというので、さすが、Castelgiocondoの知名度は抜群というか、人気があるのが伺える。
今回は、前日に、明日の試飲会来ますね?と確認の電話までいただいた。
さて、試飲は3種。リゼルヴァではなく、ブルネッロの2008年、2007年、2006年である。
Castelgiocondo のラベルは個人的に大好きである。ワインのラベルとしてもいいが、それ以上にシモーネ・マルティーニのファンだからである。シモーネ・マルティーニは、シエナを代表する14世紀の画家で、非常に優雅な、細面の美人画的な絵を描く。そのマルティーニの、颯爽たる騎馬姿のGuidoriccioを描いた絵がラベルになっている。なお、絵はシエナの市庁舎内、美術館になっている部分にあるので、シエナにいったらぜひ見てほしい。ロレンツェッティの「良き政治と悪しき政治」も圧巻である。
ところで、かなり貴重な資料になると思うが、1875年にシエナで行われた試飲の記録で、1843年のカステルジョコンドのブルネッロを公式に試飲している。フィロキセラ前のワインであるし、当時、32年たったワインの試飲の記録である。
興味深いのがアルコール度で、14.20%。今時のワインはアルコールが高いよね、と言うが、この時代でもすでに、これだけのアルコール度を持っていたのがわかる。
なお、酸は年とともに減ります、という人がいるが、32年たってもPH5.10あるので、リリースされたとき、5.10-5.20ということなので、多少の減酸はあっても、それほど大きくは変わっていないことになる。
さて、2008年。残念ながらトリマーニの、エノテカの方で行われる無料の試飲には、ISOのグラスを使う。どうしても香りが出にくく、こもらないので、非常に試飲しにくいのであるが、仕方ない。
色は、大変きれいなガーネット色で、濃い目、魅力的な色である。
香りは花とフルーツのインパクトがかなり強く、ふくよか。よく熟した赤と黒のフルーツに、かなり甘いスパイスが心地よい。
味わいの方は、さらにインパクトがあり、どんと構えたところがブルネッロらしい。
きれいに酸も出て、タンニンが最後ややほろ苦いが、比較的長く後味が残る。
2007年
かなり閉じている。やっと出てきた時には、ミントとユーカリがきれいで、2008年とは全く違う印象。グラスを回すとややミルク風味も感じられるのだが、金属的な、相反する香りも上がってくる。フルーツは、小さい森の木の実、ブルーベリー系。
味わいは、2008年とは違って、きれいな印象。酸、タンニンがより繊細な感じで、ブルネッロらしい強さとエレガントな面も加わっている。
2006年
フルーツももちろんあるが、スパイスと若干アニマル系が出てきている。フルーツは、黒スグリなど。葉巻、グラフィティ、キーナなどの落ち着いた香りが出ている。
味わいは、タンニンが柔らかくなっている分、酸を感じ、繊細な部分がきれいで、最後にスパイスがきれいに残る。
個人的には2007年が一番気に入ったが、2006年がいいね、という声が多かった。
Castelgiocondoのブルネッロを久々に飲んだ。
今ではすっかりFrescobaldiのワイナリーとして知られている。
ローマの老舗エノテカTrimaniがかなり頻繁に主催する、予約制無料の試飲会である。
少人数だが、2回に分けて、キャンセル待ちもたくさんいたというので、さすが、Castelgiocondoの知名度は抜群というか、人気があるのが伺える。
今回は、前日に、明日の試飲会来ますね?と確認の電話までいただいた。
さて、試飲は3種。リゼルヴァではなく、ブルネッロの2008年、2007年、2006年である。
Castelgiocondo のラベルは個人的に大好きである。ワインのラベルとしてもいいが、それ以上にシモーネ・マルティーニのファンだからである。シモーネ・マルティーニは、シエナを代表する14世紀の画家で、非常に優雅な、細面の美人画的な絵を描く。そのマルティーニの、颯爽たる騎馬姿のGuidoriccioを描いた絵がラベルになっている。なお、絵はシエナの市庁舎内、美術館になっている部分にあるので、シエナにいったらぜひ見てほしい。ロレンツェッティの「良き政治と悪しき政治」も圧巻である。
ところで、かなり貴重な資料になると思うが、1875年にシエナで行われた試飲の記録で、1843年のカステルジョコンドのブルネッロを公式に試飲している。フィロキセラ前のワインであるし、当時、32年たったワインの試飲の記録である。
興味深いのがアルコール度で、14.20%。今時のワインはアルコールが高いよね、と言うが、この時代でもすでに、これだけのアルコール度を持っていたのがわかる。
なお、酸は年とともに減ります、という人がいるが、32年たってもPH5.10あるので、リリースされたとき、5.10-5.20ということなので、多少の減酸はあっても、それほど大きくは変わっていないことになる。
さて、2008年。残念ながらトリマーニの、エノテカの方で行われる無料の試飲には、ISOのグラスを使う。どうしても香りが出にくく、こもらないので、非常に試飲しにくいのであるが、仕方ない。
色は、大変きれいなガーネット色で、濃い目、魅力的な色である。
香りは花とフルーツのインパクトがかなり強く、ふくよか。よく熟した赤と黒のフルーツに、かなり甘いスパイスが心地よい。
味わいの方は、さらにインパクトがあり、どんと構えたところがブルネッロらしい。
きれいに酸も出て、タンニンが最後ややほろ苦いが、比較的長く後味が残る。
2007年
かなり閉じている。やっと出てきた時には、ミントとユーカリがきれいで、2008年とは全く違う印象。グラスを回すとややミルク風味も感じられるのだが、金属的な、相反する香りも上がってくる。フルーツは、小さい森の木の実、ブルーベリー系。
味わいは、2008年とは違って、きれいな印象。酸、タンニンがより繊細な感じで、ブルネッロらしい強さとエレガントな面も加わっている。
2006年
フルーツももちろんあるが、スパイスと若干アニマル系が出てきている。フルーツは、黒スグリなど。葉巻、グラフィティ、キーナなどの落ち着いた香りが出ている。
味わいは、タンニンが柔らかくなっている分、酸を感じ、繊細な部分がきれいで、最後にスパイスがきれいに残る。
個人的には2007年が一番気に入ったが、2006年がいいね、という声が多かった。