在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

ANAで一時帰国 羽田からローマまで 2

2020-12-27 12:01:00 | もろもろ、つれづれ
ANAで一時帰国 羽田からローマまで


誰もいないフランクフルトの通路


いたってシンプル、安上がり(笑)のフランクフルト行きのフライトが、いよいよ目的地に到着する。

昔のフライトは、ブロイラー並み(座っているだけで次から次に食事が出てくる)と言われたものだが、いやはや、ここまでシンプルになるとは。

今の若いCAでも、そんな豪華(笑)な時代を知らない人は多いだろうなー

だいたい、食事のプレートが今より大きかったし、量も多く、おやつにはサンドイッチやおにぎりがあったし、ビジネスクラスでは、カップうどんが出ていたり。
ワインを頼むと、小さな瓶でも一人1本だったし、至れり尽くせり。

そんな時代があった。。。。と、今は懐かしい。



ところで、羽田空港第3ターミナルの売店は、まだかなりが閉まっている。
事前にHPでも確認できるが、チェックインカウンターのあるホールには、時間を記した、わかりやすい電光掲示板が出ていた。

多くの店が、開いていても16時で閉まる。
レストランは、20時まで開いているところが幾つか。
吉野家は21時までだった。
それ以降は、カフェレストランが1軒、しかし、それも22時で閉まるので注意。



さて、フランクフルトに着いたのは、朝方の5時。

外はまだ真っ暗。



搭乗の人数は少ないし、すぐに降りる。

ゲートの番号を確認して、ずんずんと進んで行く。

これから、5時間半の待ち時間。

長いが、仕方がない。
いや、長くても、乗り継ぎ便があるだけマシ。
ガマン、ガマン。


パスポートコントロールとセキュリティチェックを通過し、予定のゲートあたりに向かう。


まだ朝早かったため、空港内を移動している時には、まだお店はほぼ完全に閉まっていた。
しかし、7時を過ぎる頃には結構開きだしたので、フランクフルト空港でヨーロッパ式の簡単な朝食を取りたければ、取ることはできる。
ドイツではお土産を買うこともないが(笑)、お店もまあまあ開いていた。

クリスマス前なので、人の移動もまあまあある。
ただし、バカンスの名残がまだ残っていた10月初めのアムステルダムよりは若干少ないかも、という印象。


残念ながら、フランクフルトからローマまでのフライトは30分ほど遅れた。

その間、ヒマだったから良いものの、ゲートが2度変わり、あっちへ、そして、こっちへと移動。

その頃には、空港に活気が出ていた。


ところで、ここまでは、書類の提出は何もなかった。
結局自分で印刷したが、そうでなければ空港でくれた、イタリアに提出する書類(sutocertificazione)はそのまま、そして、ドイツ入国の際も、経由だったこともあり、機内も含めて、何も提出するものはなかった。


KLMのアムステルダム〜ローマのフライトの時は、全てのイタリア行きの旅客だけが一つのゲートに集められ、そこで書類の記入、搭乗前の際に提出というのがあったが、今回はそれもなし。

フライトは遅れたが、普通に搭乗だった。

ただ、搭乗してしばらくして、機内で配られたのが、この書類。
しかし、持っていたものとは、微妙に違う部分もあり、結局は、配られた書類をもらって、記入。
単にレイアウトが違うだけだが、もう持ってます、と言って面倒を起こさないに限る。

簡単な機内サービス(暖かい飲み物と水とビスケット)が終わってから回収。

アムステルダムからのフライトはサンドイッチが出ていたので、簡単なものだ。。。


フライトが遅れたため、フランクフルトからえらく時間がかかったが、とにかくお昼を回って、ローマに到着した。


フランクフルトからはヨーロッパ便。
UE諸国にすでに入国している。
そこで、ローマの空港ではパスポートコントロールを通らない。

荷物を取るためにずんずんと進んでいくと、今回は、荷物を取るホールの手前、つまり、絶対に避けられない場所に、二人の職員が構えていた。

この人たちは10月はいなかった。

出発前にPCR検査をして、陰性証明を持っているか、いないかを聞いている。

持っている人といない人を振り分けていた。

持っている人は、そのまま荷物のターンテーブルに。
持っていない人は、横によけるようになっていた。

もうその頃は、他のフライトの旅客も混ざっている。
しかし、旅客の数がそれほど多いわけではないので、すり抜けていた人がいないわけではなかったが、ほとんどの人を振り分けていた。
それに、今は、ヨーロッパからの搭乗者は、すでにPCR検査を受け陰性証明を持っている人も実際に多い。

私は日本ではPCR検査を受けていないので、横によけさせられた。

そこには、テーブルが幾つか置いてあり、イタリア語と英語の書類が無造作に(さすがイタリア)置いてある。

機内で書いたものとは、やはりちょっとだけレイアウトが違う同じ書類(autocertificazione)。


PCR検査をしていない人だけを集めて検査でもしてくれるのかと思ったら、それは違った。

さっき機内で書いた書類をもう一度書くだけ。

しかし、その先には、何人かの(ヒマそうにしていた)警官が座って待っている。
ここは絶対にすり抜けられない。

警官に、滞在許可証などの書類を見せて、晴れて荷物のターンテーブルに行く。


ターンテーブルに着いた時に、ちょうど荷物が出だした。



ところで、10月は、影を潜めていた税関員が、今は、一応ちゃんと(笑)仕事をしていた。
10月の時点では、人との接触、荷物との接触を避けていたのだと思うが、その頃に比べると、今はいろいろと安全になっている。
おまけに、旅客は少ない。

そこで、案の定、ヒマそうしていた税関員に捕まった。
ヒマそうにしている税関員には必ず捕まる。。。。

特にこれというものを持っていたわけではないので、お土産にいくらくらい使ったか、どんなものを買ったかの質問だだけで、スーツケースを開けさせらることはなかったが、お餅(お米)、お茶(量に制限がある)、大したことはない電化製品などにいろいろ言われることになったら、もう面倒。

はるか昔だが、下着のバッグまで開けさせられたことが1回(女性職員で、あら良い下着ね、と言われた)、ビデオカメラが見つかった(コードからばれた)ことが1回ある。。。。


こうして、晴れて、帰宅。


結局、日本からは、事前のPCR検査も、イタリアに到着してからのPCR検査も必要はなく、ただ、おとなしく14日間の自己隔離をするだけで済むのだが、今後、最近発見されたイギリスの新種のせいで、大きく変わりそうな気配。

そこで、利用する航空会社のHP、メール、そして、イタリアの日本大使館のHPは、時々ちゃんとチェックしたほうが良いと思う。


今後は、イタリアから日本へのフライトの搭乗の際、事前にPCR検査が必要になりそうな感じだが、イタリアは、もう今では、どこでも手軽に、そして安価(22ユーロ)に検査ができ、結果もすぐに出るので問題はないが、問題は日本からの搭乗時だと思う。

1980円でできる、というのも、実は内容をよく読むと、当日結果が欲しい場合は9900円に跳ね上がるし、証明書の発行は別料金。
そして、予約が必要なところだと、かなり早めに予約をしないと、丁度良い日に予約が取れないかもしれない。

そのあたりを、日本でも、早く、うまく整備して欲しいものだ。


ところで、帰国して2日後に、念のために、PCR検査を、独自に、有料で受けた。

結果は陰性。

1週間経ち、今のところ、イタリアでは、どこからも何の連絡も入ってない。


私の受けたところでは、この「レシート」以外に、結果をちゃんと書類にしてくれた


ANAで一時帰国 羽田からローマまで 1

2020-12-27 09:04:00 | もろもろ、つれづれ
ANAで一時帰国 羽田からローマまで



maledetto 2020 (いまいましい2020年)が、あともうすぐで終わると言う時になって、イギリスで感染力の強い新種が発見され、年をまたいで、まだまだお騒がせのコロナ。

イタリアでの一年の最大行事はクリスマスだが、日本ではお正月。
そこで、この期に日本へ一時帰国をする人も多いので、参考になれば。



さて、今回が2回目のコロナ禍での一時帰国。
それを終えて、12月20日にフランクフルト経由でイタリアに帰ってきた。

その後、大きな変化が起こっている最中なので、変更もあるが、参考になりそうな部分だけを見て欲しい。


とにかく、私たちにとって、日本へ一時帰国をするということはいろいろな面倒はあれど、いたって普通のこと。

しかし、このコロナ禍での帰国ほど緊張した帰国はない。
まだ幼い子供達を連れての帰国も心配な面はもちろんあったが、その何倍も。



さて、前回(5月後半〜10月初め)は、KLM利用で(それしか選択がなかった)、今回はANAの利用。

ANAで帰国するのは初めてではないが、今回は特に、帰りの便で、サービスはクール、かつ、安上がりのフライト、の印象を受けた。


前回のKLMは、5月という時期も時期で、搭乗日の結構前から、お知らせメールが幾つも(という印象)届いた。
内容は英語で書かれていて、読むのが面倒ではあったが、かなり重要なものがあり、よく読んだ。

そして、当日は万全を記して搭乗、という感じだった。



ところで、このメールをよく読まず、搭乗を拒否されて、すごすごと当日、空港から帰ってきた人がいる。
それも、このところ多々あったようで、微妙に問題になったようだ。

メールには、日本人(だけ)は事前のPCR検査は要らない、とちゃんと記されているのに、空港で、陰性証明書がないとダメと言われ、反論できず帰ってきた、ということである。

これに対処するには、
メールの文章をちゃんと読む
そして、空港で、頑張って反論する
または、おとなしく、事前のPCR検査、日本人は要らないのだが、受ける
のどれかを選択する、ということである。

しかし、おそらく上からのお達しでも出たのか、今は改善されたように見受けられる。
でも、一応、KLMを利用して帰らないといけない人は、この件は、承知していた方が良いと思う。


確かに、私も、今回の帰国(イタリア→日本)の際、日本までのフライトがアリタリアのロンドン経由に最終的に変更になり、ローマの空港で、職員に、PCR検査の証明書は持っているかと聞かれたが、そんなインフォメーションは航空会社から受けていない、と反論して、調べてもらってokとなった。
カウンターでしばらく待ったのち、確かに日本人はなくて大丈夫だわ、と言われ、クリアできた。

アリタリアは、搭乗の際に、基本的に陰性証明書が必要になっていたらしいが、幸い、日本へ行く日本人は例外としていたようだった。


さて、今回の行き(イタリア→日本)は、どうせキャンセルになるだろうなーと思っていたら、案の定、2回のキャンセルを経て、その間のやりとりがあったためか、ANAからの連絡が頻繁に来ている印象があった。

帰り(日本→イタリア)のフライトも早々にキャンセルになり、それをそのままにしていたため、搭乗希望の2週間程度前に、ANAに電話をかけ、予約を入れた。

その後、搭乗日の10日くらい前、一度、アップグレードのお知らせのメールが入った。

帰国まで1週間を切り、何かお知らせが入るかと思ったら、特になにもない。

入ってくるのは、一般的なニュースレターだけ。


微妙に心配になってくる。


そして、いよいよ2日前になってもなんのメールも入ってこないので、オンラインチェックインをしようとしたら、うまくできず。
そこで、いよいよ電話をかけてみた。


たかだか、イタリアに帰るだけなのに、この緊張感。


ここで学んだのは、ANAのオンラインチェックインは 24時間前 から受付なのだそうだ。
ヨーロッパでは、48時間前からのところが多いように思うのだが。

確かに、24時間前、つまり前日の真夜中ということになるのだが、メールが入った。
真夜中にそんなことをやるのは面倒なので、結局、出発当日にオンラインチェックインをした。

ANAはなんだか、のんびりしている、という印象。


10月の帰国(日本→イタリア)時のKLMは逆で、空港に印刷してちゃんと持ってきてください、という書類が添付で幾つか届いた。
しかし、ANAは、特に何も持っていくものはなし。

陰性証明書も
書類も
イタリアでの何かの登録も
何も必要なく、
パスポートとイタリア滞在の理由を証明できるものがあれば、それでOK.


シンプルといえばシンプルなのだが、このコロナ禍では、逆に不安になってしまう。

そう、微妙に不安になり、イタリアの日本大使館のページから、必要書類(autocertificazione)を自分で印刷、記入して、持参した。
(ただし、この書類は、チェックイン時にくれた)



空港には早めに着いたので、チェックインはスムーズに済んだが、今は、一人一人のチェックインには時間がかかる。
必ず、滞在の許可証など、合法的な滞在許可証がないか聞かれ、しっかり登録され、そういった手続きを一人一人やっているので、どうしても時間がかかる。

そして、その時に、私がすでに印刷して持っていたイタリア入国時の書類を渡されたが、もう持ってます、と言って、断った。
(ちなみに、持っていたものと同じ、ただし、英語版)



羽田空港に人は少ない。
もちろん、いないわけではないが、こんな感じ。





開いているカウンターのあるところはこんな感じで、閉めているところは、こんな感じ。





時間が早かったので、上の方に上がり、久々に空港探検。

日本橋や日本家屋を再現したところもあり、いつもながら、よくできている空港だと思う。

特に外国人には、ウケるデザインだと思う。







しかし、今は、がらーーーん。





がらーーん、なのはゲートも。


時々人は通るが、こんな感じ。






本当に、世の中はなんて変わってしまったのか、と実感できる。


早めに着いたので、ゲート前椅子に座っていたのだが、真夜中のフライト、だんだん眠くなってくる。
ここで寝こけてしまって、気が付いたら周りには誰もいなくて、飛行機もすでに出た後、という映画のようなことが起こっても不思議はないような気がした。
(実際には、アナウンスが入るか、たぶん、この人だと目星をつけられて起こされるだろう)

それくらい人が少ない。


さて、いよいよ搭乗。
真夜中発のフランクフルト行き。
人数はやや多め、40人強だろうか?

今回は、座席の前後共に人がいる。
しかし、機内は、3分ごとに空港が全部変わるとのビデオ案内もあるが、みんなマスク着用、言葉を発する人もいないので、不安はない。
また、機内の清掃が良く行き届いている感じがちゃんとある。


ところで、行きの、ロンドンからの飛行機は見事だと思ったが、フランクフルト行きは、やっぱり普通だった(笑)

私も航空会社勤務だったからわかるのだが、ロンドン便は、やっぱり良い機材を使ってるねー

フランクフルトは並。

機材は788で、小さい。狭い。
座席は3−3−3。
テレビの画面も小さく、ロンドン便で感動した、赤富士の画面もない。

非常時の説明は、同じ歌舞伎版を使っていたが、画面が小さいから、ウンと残念。
とても面白いのだが、インパクトに大きく欠けてしまう。


そして

安上がりのフライトだなー

が、強い印象。


いやー本当に安上がりのフライトだわ。


それは、乗ってからの食事が出ないこと。

真夜中のフライトに乗るのは何度目かだが、今までは、乗ったら一応食事ができたように思った。
が、今回は、出なかった。

軽く食べてて正解だった。


飲み物のサービスはあったが、それに付いてたのは、トルティーヤ。これだけ。


その後、みんな寝てしまうからそれでも良いが、起きている人に、何かいるかなど、聞いたりしていた。
(こういうところはさすが日本のサービス)

私も、お手洗いから出たところで聞かれたが、選択は、ちっちゃなバナナ、ポテトチップス、うーんとちっちゃい一口キットカット、後一つなにかあったが忘れた。
全部取ってもいいですよ、と言われたが、そんなにいらんわい、と言いたかった。。。

つまり、夜中のおつまみとして用意されているのはそれだけ。

KLMが、お菓子が詰まったおつまみの袋を配っていたのとは対照的。



これは配られた水。
ANAは富士山にこだわる(笑)

私にはちょうど良いダイエットになったが、男性は、夕食をしっかり食べ、必要ならおやつを持ってきても良いかもしれない。
または、何も考えずに寝る。


そして、朝食。
これは、普通の朝食よりは少しボリュームがある感じだったが、それでも、朝食メニューはやっぱり朝食メニュー。

サービスはこれだけ。

ということで、

なんて安上がりなフライトかー

と、心から思ったのである。


ところで、中止していた免税品販売は再開していた。
ただし、座席の画面を見て注文し、持ってきてくれる、という方式で、ワゴンサービスではない。