在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Nuits Saint Georges 7 vini ニュイ・サン・ジョルジュ7種

2018-03-06 19:24:45 | vini stranieri イタリア外のワイン
Nuits Saint Georges;
2007 Domaine Philippe Pacalet
1er Cru Cols de la Marechale 2009 Jacques-Frederick Mugnier
1er Cru Aux Murgers 2009 Sylvain Cathiard
1er Cru Les Vaucrains 2007 Domaine Robert Chevillon
1er Cru Les Saint Georges 2007 Thibault Liger-Belair
1er Cru Les Saint Georges 2002 Domaine Henri Gouges



ブルゴーニュワインの試飲会。
月に2回のペースで、全5回。
第1回目は、限定12人のところ、2人がドタキャンして10人の参加。
飲む量が増えたとはいえ、2人のキャンセル分を全員で補填することになった。

ところが、2回目からはウェイティングが出るほどの大人気で、1回目との大きな違い。
1回目終了直後からあれよあれよと言う間に参加者リストが埋まり、慌てて全回の予約を入れた。

そこで、昨日の2回目は、参加したくても参加できなかった人がいたわけだが、次回3回目もすでに数人がウェイティングになっている。


2回目は、ニュイ・サン・ジョルジョ。

1回目が2008年ヴィンテージに焦点をあて、各地のワインを比較する形だったが、今回からは、地域ごとになる。(らしい)

基本的には、ジャンカルロ氏のカンティーナから選んだものを飲む、という形なので、セミナーというより試飲会。
試飲会というより飲み会?
そう、かなり贅沢な飲み会である。

ブルゴーニュをなかなか上手に(保存もちゃんと考えて)とって置ける人は少ない。
我慢ができなくて飲んでしまうことが多いからである。(笑)


これが最初のランナップ


さて、毎回試飲のワインは6種。だが、今回は7種になった。
それも、よーくリストを見ると、ぽつんと2015年が混じっている。

Nuits Saint Georges 2007 Domaine Philippe Pacalet
1er Cru Les Pruliers 2015 Domaine Chevillon
1er Cru Cols de la Marechale 2009 Jacques Frederick Mugnier
1er Cru Aux Murgers 2009 Sylvain Cathiard
1er Cru Les Vaucrains 2007 Domaine Robert Chevillon
1er Cru Les Saint Georges 2007 Thibault Liger-Belair
1er Cru Les Saint Georges 2002 Domaine Henri Gouges



本当は2015年は入っていなかったのだが、なんと最初のパカレが、非常に悪いコンディション。楽しみにしていたのに残念。そこで、ピエルジョルジョ氏のカンティーナからニュイの2015年を出してきたので7種になった。
もちろん、パカレがダメになっていたことにジャンカルロ氏の罪はないわけでは、やはり今回も補填。

ブルゴーニュを飲みだすと、お金がいくらあっても足りなくなる。。。。(涙)

全体的に、ニュイは強さがあるというか、繊細さには欠けるかもしれないが、初心者にも飲みやすいと思う。
それは若いうちでも。気張らずに飲めると思う。

Nuits Saint Georges 2007 Domaine Philippe Pacalet
開けた時のコルクからして、ビタミン剤風の臭い香りが付いていた。
濁りがかなりあり、ツヤがなく、暗い色調。オリも混じっている。
香りは、野菜、肉のブロード風、飲んでみると、モヤっとした味の中に酸が混じり、余韻に野菜風味と木の中っぽい香りが残る。

パカレには期待したのだが、これはビオが持たないという話ではなく、このボトルが不運だったと思うしかない。
良いボトルだったら、きっと10年経って、すばらいい味わいになっていたかもしれないと思うと残念。まあ、仕方ない。

1er Cru Les Pruliers 2015 Domaine Chevillon
そこで、試飲会をやっているワインバーのオーナーのピエルジョルジョ氏のカンティーナから急遽出してきたニュイの2015年。
明るく魅力的な色調、スグリ、森の木の実、小さな花の香り、木苺のチューインガムなど、まあ綺麗にまとまっている。可愛らしいマドモアゼルの印象。
酸もきれいで、タンニンは繊細で、余韻にも可愛らしくフルーツが残るのだが、ギャップがありすぎ。若すぎ。
古いヴィンテージが混じってなければ良いのだが、かなり浮いた感じ。。。
+++

1er Cru Cols de la Marechale 2009 Jacques-Frederick Mugnier
がらっと変わって、落ち着きのある感じ。香りがゆっくり出てくる。
しばらくしたら梅の香りも出てきた。
タンニンは、やや粉っぽさを感じないわけではないが、良い、期待よりかなり良い、というところ。++++

1er Cru Aux Murgers 2009 Sylvain Cathiard
色もきれい、華やかさあり、強さも申し分なく、花、フルーツが立ち上り、しばらくするとバニラ、カラメルの香りも出てきた。非常にパフォーマンスが良い。
タンニンの存在感もあるのだが、ほろ苦さが強く、余韻に残る。

モダンというか、ややとってつけた感じもある。そういう顧客を狙って造るのだと思うが、この手の華やかタイプのピノ・ノワールが好きなら受ける、という感じ。+++(+)

1er Cru Les Vaucrains 2007 Domaine Robert Chevillon
いいねー。(ボタンをピコピコ押したい)
男性的な感じで、ステンレスのような切れ味、オレンジなど。
酸とタンニンのバランス良し。いいねー。(ピコピコ)+++++

1er Cru Les Saint Georges 2007 Thibault Liger-Belair
鉄、バルサミコ、スパイス、そして、美容院の香り。(なんじゃ、と言わないで)
最後の方だったことがあるが、色がやや暗め、そして、濁りが割と出ていた。
味は、ボディがあり、まだ若さあり、良いのだが。。。と思っていたところ、ボトルの最初に当たった人のをいただいてみると、香りにも味にもぐっと透明感をもっていた。++++(+)

1er Cru Les Saint Georges 2002 Domaine Henri Gouges
クラシカルな味わい。最初は閉じていて、香りが上がらないのだが、じわじわと出てくる。タンニンがやわらか〜い。何も考えたくないワイン。+++++

Bourgogne 2008 ブルゴーニュ 2008ヴィンテージ 6種

2018-02-20 12:27:46 | vini stranieri イタリア外のワイン
ブルゴーニュ 2008年 6種



Beaune 1er cru “Teurons” 2008 Albert Morot
Morey St.Denis 2008 Dujac
Volney 1er cru “Champans” 2008 Voillot
Chambolle Musigny 1er cru “Feusseolottes” 2008 Tremblay
Chambolle Musigny 1er cru “Les Cras” 2008 Roumier
Ruchottes Chambertin Grand Cru 2008 Mugneret-Gibourg

フランスワイン、正確にはブルゴーニュの試飲会に参加した。

フランスワインの試飲会は、ローマではちらほら行われ、たいていの場合盛況。

イタリアにいると、イタリアにワインがありすぎ、それを追いかけるだけでも大変なのに、フランスまではなかなか追いつかない。
地域が多いこともあるが、内容に厚さがありすぎ、深みがありすぎで、何度も同じワインを飲むことは不可能に近く、飲んだだけ、で終わりがちになる。

それも、たいていは地域ごとに分けての講義、地域ごとにワインを飲むことがほとんど。

地図が用意され(ないことも多いが)、地域の特徴の話があり、ワイナリー、ワインのチャートが用意され、見ながら、ふむふむと試飲。
それだけ。
つまり、何か残るものが少ない。

しかし、超大御所ジャンカルロ氏の試飲会は、参加メンバーが全く違うこともあるが、なんの用意もなく(ワイン名はあらかじめ公表)いたって自由な雰囲気。

氏のプライベート・カンティーナから選ばれたワインの試飲会の第1回で、全5回の予定。(人が集まれば。。。)
12名限定。
しかし、参加費用が高いので、参加者は多くはなく、今回も10名だったため、参加費用が若干アップした。
そんなサプライズもある。。。(涙)

氏の友人、友人のつての参加も多く、一般(ソムリエ仲間)からはわずか。
みんな講義形式が好きなのだと、ちょっと納得してしまった。
今回の参加者の中には、普段からフランスワインしか飲んでません、みたいな方もちらほら。。。
(イタリアにも、相当の金持ち層で、そういう羨ましい人が結構いる)

最初に簡単な話から。

今回のワインは全部が2008年ヴィンテージ。
本当は20年のものを選びたかったのだが、そうなると値段張りすぎ、そこで、10年という節目のものにしたということ。

2008年は、悪くはないが、決して良い年ではなくなく、9月になって空気が乾燥してきて救われた、と。

かなり早い時点で全部のワインを注ぎ、氏からのワイナリー、ワインの説明、地域の説明を聞きながら、みんなかなり自由に試飲。
この雰囲気がいい。

なお、2008年ヴィンテージは〜と言う人がいたのだが、氏曰く、一番は造り手、そして畑、それからヴィンテージ。
普通の講義では、一番重要なのはテロワール(の中の土壌という意味)〜という雰囲気多しで、今まで持っていたモヤモヤが晴れたような気がした。




Beaune 1er cru “Teurons” 2008 Albert Morot
氏曰く、一番ロマネスク的なワインとのこと。(ロマネスクは中世の建築様式で、丸みを帯びた感じが特徴的)フルーツの香り(森の木の実)が見事に綺麗で、心地良い。フルーツとグリーンの香りのバランスが良く、綺麗な酸味が広がり、とても良い。が、香りも味も、その良さがずっと続くのだが、一番大きな変化が見られなかった。++++

Morey St.Denis 2008 Dujac
好き嫌いが激しいワイナリーとのこと。かなり異質な香りを感じる。他のワイナリーとは違って、全房を使用ということろから来ているのか。もわっとしたつかみどころのない香りに、木香りも含み、味はタンニンをだいぶ感じる。しかし、変化は大きく、後になると酸味がピリッと感じるくらいになった。+++(+)

Volney 1er cru “Champans” 2008 Voillot
すぐに紅茶の香り。その後フルーツ。柑橘系の香りも含む。全体に軽やかな香りと味で、しかし、これまた心地良い。出しゃばる感じがなく、品良く、バランスよく、とても綺麗におさまり、個人的にとても気に入った。++++(+)

Chambolle Musigny 1er cru “Feusseolottes” 2008 Tremblay
すぐにほのかなバニラ香。一番モダンな雰囲気を帯びていた。新樽の使用比率も高い、との話。味の余韻にもどうしてもバニラ香が残るのが気になる。こういうタイプが好きなら良いのだろうが、個人的にはモダンすぎでまずまず。しかし、もちろん品質は非常に良いのだが。+++(+)

Chambolle Musigny 1er cru “Les Cras” 2008 Roumier
今回これが一番良かったとの声多数なのだが、同感。見事。フルーツ、花、ほのかなグリーン、ミネラル多数で、何も考えずに飲みたいワイン。++++++

Ruchottes Chambertin Grand Cru 2008 Mugneret-Gibourg
最初は香りなし。しばらくたって、随分たってだんだん出てくる。風格はあり、香りの強さ、深み、味にも強さとそれなりの広がりはあるのだが、微妙に物足りない。もちろん、まだ飲むには早すぎるのかもしれないが、Les Crasを超えることはなかった。もちろん、これだけで飲んだら、素晴らしいーとなっていただろうが。こういうとき、比較試飲ってちょっと残酷と感じてしまう。+++++


値段は高いが2品が付くので、ブルゴーニュを飲みながらの夕食会になる

あと4回、参加費用はさらに高くなりそうな感じあり、成立するか。。。。。

ラム マスタークラス トロワ リヴィエール Trois Rivieres

2017-04-25 19:01:51 | vini stranieri イタリア外のワイン
トロワ リヴィエールTrois Rivieres ラムの講習会、マスタークラスに参加




ボトルがすごくキレイ

友人が誘ってくれたので、参加。

ワインはもちろん、ウィスキーはかなり好きで、しかしラムの世界はあまり知らない。
そこで良い機会だと思い、すぐに、行く〜!と返事。

招待客だけの試飲会で、女性は少なく、ほとんどが男性。
ラムに興味がある女性が少ないのはちょっと残念。



さて、ラムのおさらいから。
説明してくれるのはトロワリヴィエールの女性。

ラムにはインダストリアールラムとアグリコルラムがあるのはご存知だと思うが、インダストリアールラムが97%を占める。(そんなに高い数値とは。。。すごーい)

つまり、砂糖精製の際にできるモラセス(廃蜜糖)で造られるものが多数を占め(というのは知っていたが)、サトウキビから造るのはわずか3%。。。
3%しかないんだぁ、と改めて感心。

ただ、日本ではインダストリアールものをトラディショナルと呼ぶ???
ちょっと違うと思うのだが。。。。

イングリッシュタイプ、スペインタイプというのはインダストリアールラムが多く、フレンチタイプはアグリコルラムが多い。(なるほど)

サトウキビには18%の糖分が含まれる。(ぶどうより高い〜 )

収穫後、24時間以内に仕込みが行われる。

なお、トロワリヴィエール社で使われている蒸留塔のプレートは22枚。

グラッパなどの蒸留機械を見に行くのでわかるが、かなりの数。
グラッパなら4枚とか8枚。だからこれだけ洗練されたものができるのか。
72%のアルコール度を含むものができる。

ホワイトのものは8ヶ月ステンレスタンクで。
ゴールドのものは18ヶ月木樽で。

エイジものは最低3年の熟成。
ヴィンテージは最低6年の熟成。



試飲は5種。うち、ホワイトが3種、ゴールドが2種。その後、カクテル3種にアペリティフ。。。。

なお、トロワリヴィエールは、アグリコルしか造らない。つまり3%側。

カリブ海のマルティニーク島。




Cuvee Speciale Mojito&Long Drink 40%
ラムってこんなに美味しかったんだ、との印象。ただ、飲み進みていき、戻ると、確かに一番田舎っぽさがある。それでもストレートで飲んでも十分美味しいのにちょっと驚き。
海苔や海藻(ヨード)の香りに、ドライフルーツがほんのり。
味には、フルーツの甘さ(もちろん糖分ではない)があり、グラッパによくある臭みはない。

Cuvee de l’Ocean 42%
ヨードは感じるが、先のほど強くない、というか、とても優しい感じでエレガント、洗練されていて非常に飲みやすい。デリケートなフルーツの香りを含み、優しい甘さがあり。
味は薬の香りを一瞬感じ、香りと対照的に強さが結構出ている。余韻はデリケートに戻り、長い。

Cuvee Anniversarie 355 ans
英語での説明、リストのコピーはなく、うる覚えなのだが、アルコール度が高い。男性的な印象。
やや臭みが出て、より個性が出ているというか、ラムらしさがあり。

Rhum Ambre (Gold Rhums)
がらっと変わってまろやかで優しい。柑橘の香り、フルーツの香り、蜂蜜の香りが出ている。
優しくまろやかで、飲みやすい。ドライフルーツ、コルベッツォロの蜂蜜。

VSOP Reserve Speciale (Aged Rhums)
美味しい。カラメルのほろ苦さとまろやかさ、甘さが交互に出る感じ。美味しい〜

さて、アグリコルのラムというともう少しクセがある印象だったが、トロワリヴィエールはその辺を破ったのか、全体に飲みやすく、カクテルベースというより、そのまま飲んでもいい、そのまま飲みたい、というのが感想。

個人的にウィスキーはいつもストレートなので、その感覚で飲める。

アルコール度を下げて、世界にラムを普及した、というのが現状らしく、この辺り、最近の日本酒を、そして、クセのない、とてもクリーンな味わいの飲みやすいラムを目指したのは獺祭を思い出した。

また値段も決して高くなく、しかし、高級、高品質のラインアップも外していないのはサントリーに通じるか。
毎年、世界のコンクールで、約50もの受賞をしていて、今年は(まだ4月)すでに170を受賞したとのこと。
かなりすごい。

サマローリのラムは美味しいが高すぎ、高嶺の花。
比べてはいけないのだろうが、それでも、こういうタイプの飲みやすいラムに乾杯。
トロワリヴィエールの高級ラインの方もぜひ飲んでみたい。

カクテル3種を用意したのは、パリ在住かなりトンデルイタリア人。

イチゴベースの女性向き、柚子を使った柑橘ベースさっぱり系、柿シロップを使った辛口の3種。



その後はアペリティフタイムで、おつまみにアニスがアクセントになったもの。


ブルガリアワイン vini di Bulgaria

2016-07-03 09:08:22 | vini stranieri イタリア外のワイン

イタリア負けた。。。。。。。。。。。。




試飲会にも、行って嬉しいものと期待はずれのものといろいろある。
オーガナイズがいつも上手なのはMGロゴス。
ここの試飲会はできるだけ行くようにしている。
ワインはまあまあの時もあるが、食べ物が美味しい。

今回はなぜかブルガリアの大使館にて。
ワインは、ブリュッセルで行われるワインコンクールでのイタリアの入賞ワイン。
そこで、案内状が来た時、ベルギー?イタリア?ブルガリア?と繋がりがよくわからなかったのだが、とにかく行けば、ブルガリアのワインも出ているだろうと思い、行ってみた。

イタリアは高級住宅街の一つ、パリオリ地区の一角、ちょっと奥まったところにある。
結構広い庭を持つ、なかなか雰囲気のある建物。

とにかく暑い日で、試飲会の部屋は、天井がとても高いのにかなり暑く、みんな汗かきかき状態。
ところが、庭園がとてもゆったり、テーブルと椅子も適度な数が出ていて、雰囲気もよく、快適。


外はこんな感じで試飲

さて、結局は、ブリュセルで行われるワインコンクールのイタリアの入賞ワインが参加していて、表彰式も兼ねたものだった。

イタリアワインは(申し訳ないが)ちょっと置いておいて、ブルガリアのワインが5社程度出ていたので、こちらに集中。



白、赤共にまあまあの数が揃っている。(20種くらい)

最近、日本ではブルガリアのワインはまあまあ飲まれているのだろうか?
そのあたりはよくわからないのだが、なんと1970年代に日本に入っていたバルクワインの70%がブルガリア産のもの?
うーん、本当なのかはわからないが、つまり、私たちがワインを飲み始めた頃、実は国産ワインと称して(瓶詰めが日本)ブルガリア産とか、ブルガリア産ワインとブレンドされたものを結構飲んでいたのかもしれない。

とにかく、今でも、イタリアでより日本でのほうが多く飲まれているような気がする。

さて、白はシャルドネなど、国際的品種のみだった。
印象は、うーーーーん。全体に程よくフルーティで、つまり、フルーティさがイタリアによくあるように鼻につかず、飲みやすい。
味わいは、全体的に酸味にやや欠けるような印象。どちらにしても余韻がそれほど長いわけではなく、悪くはないのだが、若干印象に欠けるかも。
日本食にはフルーティすぎたり、インパクトが強すぎたりするワインは合わないので、これは日本食と結構合うかもしれないと思ったり。

白で一番印象的だったのがモスカート。これだけは、モスカート〜と書いている香り(笑)、しかし辛口。

赤も、みんなボルドーブレンド、メルロー、シラーなどの国際的品種で、1種だけ土着品種のマブルッドがあった。
赤はどれもかなり完熟気味で、酸が少なめ、そういう意味では酸味が苦手な人には飲みやすいと思う。
マヴルッドだけは酸が結構感じられ、それでも、イタリアで酸の多いものと比べたら少ない。
完熟、酸が少なめ、でも、長期熟成してリリースしているわけではなく、フルーティさはちゃんとあり、そういう意味のフレッシュさはある。。。
もう一つ、メルロー100%のものが、フランスのものともイタリアのものとも違って印象に残った。

もう少し全体に酸が欲しい、と思ったのは私だけではないのだが、これがきっとブルガリアのワイン?
スーパーで売ってます、という手頃な価格のものから、これはいいワインですよ〜と言われるものまでが揃っていた。

食べ物は、ブルガリアのチーズ、サラミなど、そしてパスタなどなど、かなり豊富に用意され、ゆったり飲んで美味しくつまめた、とても嬉しい試飲会。











6 vini Francia x Italia ブラインドにて フランスxイタリア 合計6種

2016-01-30 11:44:23 | vini stranieri イタリア外のワイン
6 vini Francia x Italia alla cieca
(一応)ブラインドテイスティング
ブルゴーニュ 3種
イタリア 3種



某団体がオーガナイズする試飲会に時々行くようになった。ブラインドでの試飲をたまにやるので、ブラインドには興味があるため、機会があれば参加する。
ブラインドでの試飲は賛成派反対派、好きな人嫌いな人、いろいろいる。
たとえば、尊敬するアルマンドは、ブラインドではなくラベルを見ての試飲の方がいいと思っているし、逆に友人のルカは賛成派で、ブラインドでの試飲会をわりと頻繁に行っている。
しかし、ブラインドの試飲会は、どうしても集まりが悪い。

アルマンドは、ラベルを見た上で、つまりワインのインフォメーションを正しく理解した上での試飲の方が良い試飲ができると思っている。
ところが、アルマンドのレベルならいいし、それができるが、一般の人はラベルに左右されすぎる。有名ワイン、高級ワインだと飲む前から(笑)これおいしい、となってしまう。
逆にワインが何かわからないと、たいていの人は不安になる。間違えたくないという心理は当然で、それをどうやって克服するか。ある程度のレベルになると、間違えるわけにもいかないのが怖い。(冷や汗~)

さて、昨日の試飲会はワインが何かある程度わかっていた。(実際には試飲会申し込み時点のインフォメーションとはだいぶ違ったが。。。)

フランスはブルゴーニュで白1種、赤2種。地域のインフォメーションもあり。
イタリアは白1種はアルト・アディジェで当然シャルドネ。
赤2種は、トレンティーノのピノ・ネーロと「ingannareだます」ためにネッビオーロ1種。ネッビオーロはバローロで、これも地域のインフォメーションあり。

こうなるとある程度パズルのようなもので、全くなにも知らない場合よりはるかに簡単である。(ほっ!)
さて、白2種はイタリアかフランスかをあてる(理解するという意味)だけだから簡単。
ここでいつも思うのは「大体同じ値段」のフランスワインとイタリアワインを飲み比べると、イタリアワインの方が一般においしいということである。
フランスワインの方が高いから、同じくらいの値段だとどうしても品質が下がる。そうなると味の好みは置いておいて、品質はイタリアワインの方が良くなってしまう。
今回の2種は、インパクトの強い(強すぎ)のイタリアワイン、単品で飲んだらいいのだが、その後のフランスワインの優しさと爽やかさが心地よく、味の好みはこちら。しかし、品質はイタリアの方が上だと思った。


赤4種は、さて、どこかにネッビオーロが混じっているわけである。まず、これを理解しないと話にならない。
1種はデカンタしてあり、まだ若いものと結構ヴィンテージが入っているものとがあり、かなりバラバラの雰囲気。本当は、同じかほとんど違わないヴィンテージだとより違いがわかって嬉しいのだけど、と思ったり。

ただここでご愛嬌。このグループはこういうところが「抜けて」いるのよね~
ブラインドとは言ってもボトルをアルミホイルで包んであるだけだから、形がわかり、おおよそわかってしまうのでした。
ということで、ある程度はわかってしまい、これじゃあ本当のブラインドにはならない。。。それでも1種はデカンタしてあってボトルが見えなかったこと、ブルゴーニュとバローロのボトルは同じなで肩で似ているので、間違えた人もいるよう。
ということで、ご愛嬌もあり、楽しめたブラインド試飲会でした。


赤4種は値段に大きな格差があったのだが、意外と、イタリアのピノ・ネーロが心地よかったりもして。ブラインドだと、思わぬ発見が多いところが面白い。

6種のワインは以下。
Chardonnay Kreuth 2014 Terlano 香りのインパクトが非常によく、とても華やか。柑橘より熟した白いフルーツの方が強いくらい。味にも強さがあり、塩味が濃く、ダイナミックな感じ。一般に受けるね~というタイプ。++++
Pouilly Fuisse 2011 Louis Max 香りが最初やや弱く、優しい感じの中にさわやかさがある。香りはとても良いが味の方は残念ながらやや物足りなさを感じる。+++(+)

Trentino Pinot Nero 2014 Istituto Agrario San Michele all'Adige 色が素晴らしく魅力的。フルーツの香り、花の香りが心地よい。イタリアのピノ・ネーロ~ +++
Barolo La Serra 2008 Marcarini これだけ他と違うのでネッビオーロだとわかる。血の香り、生肉、タバコやスパイス、リコリース、ジネープロなどなど複雑。タンニンは存在感を残し、だいぶ柔らかくなっている。++++(+)
Volnay 1er cru Les Champans 2008 Domaine Joseph Voillot 黒いフルーツの香りに始まり、バルサム臭、クミン、灰やコショウ、ミントの香りもよぎる。結構ボディがあり、程よい酸味が心地よく、余韻にスパイスが綺麗に残る。++++(+)
Chapelle-Chambertin Grand cru 2001 Domaine Rossignol-Trapet オレンジ、バルサム臭、グラフィティ、ユーカリ、ミント、クミン、ジネープロ、スパイス、革などなどかなり複雑。タンニン繊細、ボディ申し分なく、持続性も良い。+++++







Francia: 3 bianchi 5 champagne e 2 rossi フランス白、シャンパーニュ、赤

2014-05-30 18:10:58 | vini stranieri イタリア外のワイン


先日行われたワイン購入の会での試飲会。
場所は、最近、日本でもひたすら有名になってしまったRoscioliの、裏手にあるプライベート・スペース、Rimessa Roscioli。外には看板もなく、どこか知らないと全くわからない場所である。20人も入ればいっぱいになってしまう空間で、ワインに囲まれ、主に何かの催しに使われる場所である。
今回の企画は、フランスワインの購入の会で、もちろん、買わなくてはいけない義務はない。
事前に連絡のあった、今回のお勧めワインのリストは、ずらっと、シャンパーニュ、ローダノ、ブルゴーニュと60本程度あり、もちろん全部は飲めないので、適当なものを主催者側選び、今回は9本プラス1本、合計10本試飲した。試飲したワインは買ってもいいし、買わなくてもいいし、また、試飲しなかったワインを買ってもいい。
Roscioliで置いているワインだが、Roscioliの品揃えは信頼できる上、特にシャンパーニュに関してかなりお得な値段になっているので、購入にはよい機会だった。





以下、試飲したワイン。
Roger Lassarat 白3本
Saint-Veran Cuvee Plaisir 2012 ++ かなりすっきり、辛口で、きりっと冷やすと、特に暑い夏にぴったりというワイン。シンプルな香りで、余韻が長いわけではないが、さらっとワインを飲みたいというときにぴったり。
Pouilly-Fuisse Clos du Martelet 2011 +++ 甘いフルーツの香りが華やかで、フランスワインはちょっと・・・という、フルーツぷんぷんのイタリアワインになれたイタリア人に勧めて喜ばれそうなワイン。
Pouilly-Fuisse Racines 2010 +++(+)一瞬香りが弱く、特にMarteletの後では、あれっと思うが、徐々に落ち着いた香りが上がってくる。控えめ、エレガントそして、風貌があり、食事の最後まであきないだろうと思うワイン。





シャンパーニュ5本
Richard Cheurlin ++ 悪くはないが、特に印象に残るというほどではない。
Exhilarante 2004 Brun Servenay ++++ 本当は、一番下のクラスを開けるはずが、そういわず、ひとつ上のクラスを開けようよ、ということになり、しかし、そこで、ボトルを間違え、さらにもうひとつ上のクラスを開けてしまった。日本では決してこういう間違うは起こらないと思う。さすがに、これはかなり良い。華やかさ、落ち着き、繊細な泡、余韻、どれも満足のいくものであった。
Signature Soutiran +++ 悪くないが、特にこれ、という印象には残らなかった。順番が不運だったとも思う。
Zero Brut Nature Tarlant +++(+)すっきり辛口、上品でとても良かった。個人的には2本目のほうが好きだが、これが一番、と挙げていた人も多かったくらい。
AY La Pelle 2009 ++何故か突然、ちょっと田舎っぽい雰囲気。もちろん悪くはないし、こういった雰囲気のシャンパーニュが好きな人もいるが、ややぼてっとした感じで、口に絡みつくような重たさがある。でも、値段は高い。。。




ブルゴーニュ赤2本
Volnay Domaine Delagrange ++ 可もなく不可もなく。
Clos de la Roche Domaine Pierre Amiot ++++(+) おまけで開けることになったグランクリュ。誰か勝ってよねー、と言いながら。今回の目的は買わせる(もちろん、かなりお得な値段で)ことにあるわけで、もちろんみんながたくさん買わなくても良いし、全く買わなくても若干の参加費を払うだけでよいのだが、グランクリュを2本開けるとなると勝ってよねーとなる。。。こういうワインはノーコメント。ひたすらエレガント。


 

Toriidaira Koshu 2000 Yamato Wine (giapponese)

2013-05-19 09:08:42 | vini stranieri イタリア外のワイン
鳥居平甲州 2000 大和葡萄酒



日本のワインのボトルが急に必要になった。
以前持っていた赤は、ずいぶん前に開けてしまったので、今家に残っているのは大和葡萄酒の白2本。どちらも甲州である。しかし、買ったのは10年ほど前、勝沼のワイナリーを見学に行ったとき。いくつか訪問したが、その中でも、ぜひ行きたかったワイナリーであった。
そのときに直接蔵から2本買って、イタリアに持ってきて、ずっとワインクーラーに保存していた。
なかなか開ける機会がなく、歳月が流れ、たぶん10年ほど経ったと思う。
裏のラベルに2013年、ジャパンワインコンペティションのカテゴリー甲州で銀賞受賞、とあるので、発売されたのは2012年か2013年だろう。



急に翌日、日本のワインのボトルが必要になり、それも、できれば殻のボトルが必要であったため、急いで開けなければいけなくなった。ちょうどその夜、友人ルカのオーガナイズした試飲会があり、7種のソーヴィニオンが予定されていたのだが、結局8本目のワインとして開けることにした。

色は濃くはなっているが、つやはかなりある。しかし、甲州はそれほど持つ品種ではないはず。
開ける前は、若干、飲み頃は過ぎているかも知れないが、色からすると大きく過ぎてはいないだろう、とちょっとドキドキ。(大和ワインの方ごめんなさい)
コルクはびっくりするほど小さい(短い)。これは、もっと品質の良いものを使っても良いと思った。(たぶん、今はもっと良いものを使っていると想像します。)
そして、参加者のグラスに注ぐ。注いでいる間に、いいねー、という声が上がる。
ちょっとびっくり。でも、ほっと安心。
さて、全員に注ぎ終えて、飲んでみると、おいしい。
香りは、とにかくりんご。レネッタとコトーニャ。どちらもジャムにするとおいしいのだが、そういう甘い感じが出ている。そして、衰えない。ずいぶんあとになるがバナナも出てきた(悪い意味ではなく非常に美味しい、食欲をそそるバナナの意味)。すごく複雑というのではないが、インパクトが強すぎない程度に、甘くふくよかで、まじめな(日本人らしい?)香りが出ている。味も、甘さ、まろやかさに酸がきれいに生きて、バランスがとても良い。持続性も十分。
さすが日本、とか、日本でもこういうワインを造るんだねーとか、いろいろなコメントをいただいた。甲州を飲んだことがある人はいないし、日本のワインもみんな初めて。非常に良い経験をさせていただいた、ととても喜ばれたのでした。
そして、無事に殻になったボトルは、翌日、大役を果たしてくれました。(これについては6月の終わりごろにまたご紹介します)

spumante italia francia -totale 9 spumanti

2012-10-15 14:05:58 | vini stranieri イタリア外のワイン
スプマンテ イタリア フランス 合計9種

ルカ氏によるイタリアとフランスのスプマンテの夕べは実に面白かった。
ルカ氏のオーガナイズする試飲会に参加したのは始めてである。

AISならこの場合、フランチャコルタとシャンパーニュとでもして、数も4対4という風に持ってきて終わりだと思う。
しかし、ルカ氏は違う。
以下のような構成だった。

Champagne Grand Reserve Grand Cru Mallol-Gantois
Champagne Moet & Chandon Grand Vintage millesimato; 2002
Cremant d’Alsace Meyer-Fonne' Meyer Brut Extra
Riesling Oltrepo' Pavese La Versa
Ferrari Perle' Brut
Ferrari Perle' Nero Brut; BdN
Prosecco di Valdobbiadene Frozza
Franciacorta Contadi Castaldi Saten Saten
Champagne Jose' Ardinat Carte Or Brut biologic

なお、彼はよく、同じワインを1本混ぜるのが好きらしく、過去の試飲会の結果が出ているが、これが結構あたらない。
同じワインなのに、最初はすごくよく、次はそうでもないとか、実に面白い結果が出ていて、いかに先入観や前後のワインに評価が左右されるかがわかるのである。

さて、今回の9種のワインはごらんのようにてんでバラバラ。
似ていない分当たりやすいかも知れないが、それは知っているワインであってのことで、全く知らないワインがこうもたくさん混ざっていたら当てるのは難しい。こんなに古いヴィンテージを出さないでよね、とも言いたかった・・・
なお、これはあとで教えてくれたワインの名前であって、最初にワインのリストはくれない。
イタリアとフランスの比率、本数も言ってくれない。
こんなのも混ぜたよ、と、いくつかをさらっと言ってくれるだけである。




ワインを知らないのだから、どのワインがなにかを当てるのではなく、とにかく、イタリアなのかフランスなのかを当てた。
これだけなのだが、結果は、最も当てた人が複数いるが6種。
それ以上当てた人はいなかったのである。




リースリングはイタリアだとわかったが、すごく変わっていてこれは何?だった。
シャンパーニュのビオもフランスだとすぐにわかったが、かなりのツワモノだった。
面白かった結果は、アルザスのクレマンはイタリア製?(イタリアと思った人が多かった)そして、フェラーリのブラン・ド・ノワールがフランスに引っ越したようだ。(フランスだと思った人が多かった)
うーん・・・




こういう全くわからない試飲は面白い。
頭を真っ白にして味わう。
また参加しよう、っと。




Spumanti italia fracia totale 9 spumanti:
la degustazione organizzata da Luca (bravissimo!!)
Era una serata veramente divertente con tantissime sorprese....

Champagne Grand Reserve Grand Cru Mallol-Gantois
Champagne Moet & Chandon Grand Vintage millesimato; 2002
Cremant d’Alsace Meyer-Fonne' Meyer Brut Extra
Riesling Oltrepo' Pavese La Versa
Ferrari Perle' Brut
Ferrari Perle' Nero Brut; BdN
Prosecco di Valdobbiadene Frozza
Franciacorta Contadi Castaldi Saten Saten
Champagne Jose' Ardinat Carte Or Brut biologic

Riesling 2009 -Verus (Slovenia)

2012-08-03 22:48:59 | vini stranieri イタリア外のワイン
”リースリング2009”ヴェルス -スロヴェニア

スロヴェニアのワインは好きというか、興味があるのでなんとなく目に付いて買ってみた。
買ったときからコルクスクリューだとわかったが、なるほどコルクスクリューのフタを開け、試飲してみる。
コルクに慣れているとちょっと不思議な気分。
最初は、ほう、そしてふーん。。。
悪くはない。
イタリアのリースリングはリースリングという名前だけで、実はイタリコで、ドイツのものとは似ても似つかないものが多い。
香りは、リースリングのゴム、ミネラルの香りがあり、タールの香りが出るかも?という印象はある。
しかし、酸味がない。いや、あるのだが、若干甘さを感じ、それがバランスをとっているようなのだが、どうしても酸味より甘味が強く、最初は良いのだが、どうしても飽きてしまう。
うーん、ワインは難しい。最初の印象をいかにしてどれだけ良くするか、そして、それをどれだけ持続するか。
造るほうは大変だが、飲むほうにとっては、だからやめられないのである。

il tappo a vite(!). colore chiaro e luminoso.
Subito gomma e catrame ma non molto profondo e discretamente persistente.
In bocca all'inizio bello ma il residuio zuccherino copre un podo troppo l'acidita' e purtroppo fa stancare leggermente.



4 vini bianchi francesi

2012-06-09 13:14:49 | vini stranieri イタリア外のワイン
久々の試飲会 -フランス白ワイン4種

忙しいのと、まだ本調子でないのと、ワイン、お酒は飲むけれど、試飲はする気になれない。
いつもなら、頭の中をぐるぐる香りやら点数やらが回っているのに、まだそこまでする気力がない。
でも、あともう少し。

明日はシチリアはエトナのワイナリーを訪ねるので、調子が取り戻せるようになるかも。

久々の試飲会は、友人のお誘いで、Angolo Divinoでのもの。
経営者のMassimo氏と昔からの知り合いCristiznoによるフランス白ワイン巡りでした。
ボルドー、シャブリ、ローダノ、アルザスからそれぞれ1種。
全部白。
そして、2000年、2004年と、かなり年を経たものばかり。
新しいものはともかく、フランスの年を経たものは、それも白は飲む機会が少ないのでうれしい。

CHATEAU LA LOUVIERE 2000


CHABLIS GRAND CRU VAUDESIR LA CHABLISIENNE 2004


HERMITAGE CHANTEUSE ALOUTTE CHAPOUTIER 2000


PINOT GRIS VENDAGES TARDIVES HERRENWEG ZIND- HUMBRECHT 2004


個人的にはビオディナミのエルミタージュとアルザスが好みでした。
特に、アルザスの酸味と甘味のバランスの良さ、イタリアのデザートワインはどうしてああも甘いのか・・・と嘆きたくなる1本でした。

Sauvignon -Movia 2007 Slovenia TRIPLE A

2012-04-20 22:20:56 | vini stranieri イタリア外のワイン
スロヴェニアのワインである。そして、TRIPLE “A”。(裏のラベルに書いてある)
私はこのワイナリーは知らないのだが、友人の希望で選んだ。ソーヴィニオンとある。
しかし・・・こんなソーヴィニオンは初めてだった。
色はかなり濃い目だが、グリーンの色合いが混じっている。
香りは、ライチとバラ。…と来ると普通はゲヴルツになる。似ている。でも、ゲヴルツの、その他はあまり感じない香りとは違って(もちろんいろいろなゲヴルツがあるので一概に言えないが)奥には実にたくさんの香りがある。ミネラル、木、白のコショウ、香草、ドライフルーツなど。スキンコンタクトが30日以上のせいだと思うが、ソーヴィニオンのフレッシュな緑の香りがほとんどない。そして、バリック熟成のソーヴィニオンとも違う・・・かなり不思議なワインでした。
味は、さすがにフレッシュさがあるが、かなり抑えられている。その分、30日のスキンコンタクトなのでタンニンを感じる。目をつぶれば赤!と答えるかもしれない。持続性は悪くない。点数を付けたくないワインでした。
さすが、TRIPLE “A”。



Rose' di Gosset, Bourgone e Brugogne, Balocchi di Testamatta・・・

2012-04-14 08:58:08 | vini stranieri イタリア外のワイン
バローロとバルバレスコの夕べについでブルゴーニュの夕べ

ただし、4人なのであけた数は前回に劣る。
それでも自然派中心の素敵な夕べだった。

Grand Rose' Gosset
たまねぎ色の、一瞬のロゼ?と思う色。全体の色合いは濃くしっかりしている。ロゼシャンパンは大好物だが、こういう色合いが好き。シチュエーション的には(!)ロマンチックなピンクがいいかと思うが、この手のものは白に赤ワインを混ぜて色を出していることが多い。そうではなくて、自然な色のほうが個人的に好み。結構しっかりしたボディを感じる。また飲みたいと思ったジャンパン。


Morey-Saint-Denis Domaine Dujac 2008
アンチ・シャルドネだが、ブルゴーニュの白は当然好き。第一印象が素晴らしくミネラルで、柑橘、緑の印象もあり、一瞬ステンレスのみ?と疑ってしまう。甘さやまろやかさ、バターっぽさは探すとあるが、白こしょうなどのスパイスのさわやかな風味のほうが勝っている。しかし、飲むと疑いもなく樽が広がる。嫌味でない程度の樽。それが、ミネラルに隠れてしまうなんて、なんて素晴らしいミネラル。イタリアのシャルドネではそうは行かない。最初から樽、次に樽、飲んでも樽、となるのが落ちだろう。(もちろんモノによります・・・)


Bourgogne Francois Mikulski 2009
かなりフレンドリーなブルゴーニュの赤。ビオ風味がそれほどきつくない。フレッシュなフルーツの香りと味わいで、軽く飲むにはとても良い。ラベルからわかるように当然ビオ。


Nuis-Saint-Georges 1er Cru Domaine Prieure' Roch 2008
素晴らしいブルゴーニュ。以前飲んだことがあって、素晴らしいと思っていたワイン。ビオのよさが出ている。マーケティングに流されているのではない、マーケティングに狙いではないビオ。小さなかわいらしい花、小さな森の木のみ、サクランボ、(日本人にはわかるだろうが)ちょっと奈良漬風の香り、スパイスをふりかけた感じ。最初はアニマルが少し出ていたがやがて消え、香りの変化がうれしい。タンニンがかわいらしく優雅で、PAIよく、大変心地よい。


Balocchi di Testamatta Selezione N.1 La Pergola Testamatta 2003
ここで突然ビービー。提供者はビービーのお友達。そこでただのビービーではない。
突然世界が変わった感じで、今回はノーコメント。


Pedro Xmenez Alvear 2006
最後、チョコにはペドロだよね。とペドロ・ヒメネツ。

Vini di Loira -Chateau Pierre-Bise

2012-04-12 08:29:48 | vini stranieri イタリア外のワイン
ロワール シャトー・ピエール・ビーゼ

まず、ワイナリーの発音はこれでよいのだろうか・・・間違っていたらごめんなさい。
また、ボトルの写真を撮るのを忘れました。

ローマに唯一フランスワイン専門のエノテカがある。
以前は市中心の古い歴史的な地区にあったが、今はバチカンの近くに移っている。
そして、ミラノにも支店がある。
そこで、時々試飲会をやっている。
今までチャンスがなく行ったことはないのだが、自然派ワインの規模の大きな試飲会を1年に一度オーガナイズしているティツィアーナに誘われて一緒に行った。

ワイナリーはロワールで、私の好きな地域である。
試飲会は立ち飲みだが、ワイナリーの人が来て説明(フランス語~あれ~)をしてくれ、飲んでいくというものだった。

Cremant de Loire
シュナン・ブラン100%のスプマンテ。シャンパーニュとは違ってかなりフルーティ。柑橘(レモン、グレープフルーツからオレンジ風味まで)が前面に出ていて、もう少し熟したフルーツやほんのり甘いクロワッサンの風味もある。シャンパーニュだともっと厳しい、落ち着いた香りになるはずで、フランチャコルタに結構近いかもと思った。もちろん、フランチャコルタだともっと花の香り、柑橘より熟したフルーツの香りになるとはいえ。値段が安く、食前酒にぴったりかと思ったのでした。

Savennieres Clos de Coulaine 2010
シュナン・ブラン100%の白。これぞロワール(シュナン100と言う意味で)という白。収穫量をかなり抑えていているらしく、5トンから8トン程度(?)。フランス語、液量での説明、概略としてきいたので、正確な数字ではないと思うが・・・ステンレス50%、樽(それも5-6年使用のもの!)を半々で使用。シュールリーは行わず、低温でのかなり長い発酵との説明だった。

Cabernet d'Anjou 2011
ロゼは、カベルネ・フラン100%ではなく、カベルネ・ソーヴィニオン3分の2、フラン3分の1という割合で、年によって割合を変えるとのこと。そして、75グラムの糖分を含む甘口。考えてみると、カベルネ・ソーヴィニオン100%の甘いワインは初めて飲んだような気がする・・・しかし、甘すぎはしない。デザートにいいが、ビスケットなどのあまり甘くないものと一緒がよいし、フォアグラやチーズ、冷やして食前のおつまみから食事に突入の際のアペリティフにも悪くないと思った。甘く煮た豚(オレンジ風味、りんご風味、プラム風味)にも結構合うのではないかという意見も出たが賛成。

Anjou Villages Spilite 2010
赤は、同じ比率でつまりソーヴィニオンのほうが同じく多いことになる。最近は、やっぱりカベルネ・ソーヴィニオンが人気なのだなあと思ったのでした。

Coteaux-du-Layon Rochefort 2010
シュナン100%のデザートワイン。貴腐の量は、自分で付けるわけにいかないので年によるというが、このヴィンテージで25%。あとは干したもの。2005年は100%貴腐、2007年は貴腐が付かなかったというので、かなりのばらつきがある。糖分135グラム。甘いが酸味も程よくある。

なお、値段はどれも大変良心的なのでした。

久保田 萬寿  -朝日酒造

2012-03-07 06:10:55 | vini stranieri イタリア外のワイン
久保田 萬寿  朝日酒造  -新潟

日本酒大好きである。
食中に蒸留酒を飲むことに慣れていないので、焼酎と一緒の食事はちょっと苦手である。
だから、日本にいるときはできるだけ日本酒を飲む。
しかし、今回は思ったより日本酒を飲む機会がなかった。
結構熱燗を頼んだからだろうか・・・

友人からいただいた万寿、日本の美味しいお寿司とともに味わいたいと思ったので、帰る直前に開けた。
おお、さすがに美味しい、幸せ、であった。

甘くてフルーティーな香りがきれいで、ラ・フランスなどのような洋ナシ系の香り。
そして、麹の香りだろうか。
凛とした香りで、控えめな広がりがある。
味には「おしゃれ」な変化があり、奥行きが感じられる。
甘さはあるが、べたつかない。
ほろ苦さがあるが、甘さに隠れている。
同時にアルコールが上がるが、フルーティーな味わいが一緒についてでる。
持続性がかなりあり、後味がとても心地よい。
ああ、日本。

と、めちゃくちゃな試飲でした。

Tinto Pesquera Ribera del Duero Riserva 1996-Alejandro Fernandez

2012-02-08 20:27:20 | vini stranieri イタリア外のワイン
”ティント・ペスケラ・リベラ・デル・ドゥエロ”アレハンドロ・フェルナンデス1996-スペイン

東京都内、祐天寺の、お寺のすぐ前に、レストランをオープンしてもうすぐ10年になるという知り合い、秋庭(アキバ)氏の小さなレストランPONT LEVEQUE がある。
以前一度お邪魔したが、今回久しぶりに訪れた。
イタリアの生ハムやパスタもあるが、フレンチである。
開店当初からがんばっている。料理も美味しいし、気取らずふらっと入れる感じもとても良い。
ご近所の方はぜひ一度足を延ばしてみてください。
さて、料理はお任せコースにして、ワインは、何か面白いものがないかをお願いし、メニュー外のスペインのワインにした。
1996年のリザーヴで、今は造っていないという話。
イタリアにいるとフランス、ドイツのワインはまあまあ飲むが、スペインのワインは意外と飲む機会がない。それも、新しいものはともかく、古いものにはなかなかお目にかかれない。そこで良い機会だと思ってお願いした。

色はびっくりするほどきれい。深い色合いのガーネット色。
香りは甘く、赤い花のブーケをドライにした感じ。さらにミネラルっぽい香り、スパイスに若干の土っぽさが加わる。全然衰えた感じではなく、「残念、ちょっと行ってしまったかも」というような感じもなく、秋庭氏の推薦の通り、まさに飲み頃という感じ。
アタックは優しくて心持ち物足りない感じかと思ったら、すぐにボディがでてきて、タンニンが丸くなっているものの、まだまだいける。持続性もあり、大いに満足。
なんだか今開けてしまってもったいないような気にもなった。飲み頃ではあるが、あと数年後でもよかったかも、と。
とても満足だったのでした。