在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”ブラウ&ブラウ 2004” イェールマン

2007-11-30 23:13:50 | Friuli フリウリ
“Blau & Blau 2004” Jermann –Friuli
白が得意なイェールマンの赤。ピニョーロという品種で「ピニャコルッセ」という長命ワインを造っているが、こちらは、もう少し安くて飲みやすい方。
かわいい犬(だと思う)の絵のラベルから、ブラウ&ブラウでなくて、バウ&バウ(犬の鳴き声)ではないか?名前の由来はジョーダンっぽくその辺?と一瞬思うがが、ブラウは品種の名前から来ている。
品種は、ドイツ語なので、そのまま書く。Bluafrankisch 90%、Blauburgunder 10%。なーるほど。だから、ブラウ&ブラウで、バウバウではないのだ。
さて、色は、やや暗めの色調のルビー色。
香りは、革などのくさみと熟した黒い木の実、桑の実mora、ブラックチェリーamarena、プルーンなどが混じった感じ。ミネラルが、白と同じようにちゃんとあり、やや青っぽい感じもある。
味は、タンニンの質は良いが、まだ若さが出ていて、結構渋みがある。そして、酸味もやや隠れるがしっかりある。味の強さ良く、持続性もまずまず。
イエールマンというと、白、という感じだが、赤も決して悪くない。

”ドリーム 2005” イェールマン

2007-11-30 23:10:17 | Friuli フリウリ
“Where Dreams… 2005” Jermann -Friul
このワインも出た時は非常に話題になったものだ。値段が高く、そう簡単に手が届かないワインでもあった。名前は、有名な話であるが、超有名ロックグループU2の歌のタイトルから取っているという。
品種はシャルドネ100%と思いきや、97%で3%はなにがしかの品種とブレンド。
バリック(225リットル)よりやや大きい300リットルの樽で熟成10か月。
色は、黄金色に近い麦藁色。
香りは、最初、ちょっと閉じている。そのうち、じわっと、木の香りをはじめとして出てくるが、思ったより弱い感じ。昔はもっと強かったイメージが残っているせいかも知れない。そして、フルーツが出てくる。柑橘、そして、若干のパッションフルーツあたり。バナナもある。それから、やや未熟なナッツ、スパイスなど。
味も、意外とおとなしいような気がする。すぐに樽だとわかる香り、まろやかさがる。強さは意外と普通で、持続性も悪くないが、ものすごく長いという感じではない。バリックのシャルドネらしい後味。
決して悪くはないが、値段が決して安くないので、やっぱり、買うなら、ヴィンタージュかな。。。


”ヴィンタージュ・トゥニーナ 2005” イェールマン

2007-11-30 00:45:03 | Friuli フリウリ
“Vintage Tunina 2005” Jermann -Friuli
昔、まだイタリアワインのレベルが現在のように高いところまで達していなかった頃、イタリアでも10本指に入る名ワインの1本だった。今は、他の多くのワインのレベルが上がってきているし、新しいワインはどんどんリリースされるしで、やや影が薄くなった感じはあるが、久しぶりに飲んで、堂々たる風格を備えていると思った。また、個人的に、非常に思い出多いワインの1本でもある。
品種は、ソーヴィニオン、シャルドネ、マルヴァジア・イストゥリアーナ、ピコリット、リボッラ・ジャッラ、5種のブレンド。
色は、とてもきれいなつやのある麦藁色。
香りにきれいに奥行きあり。ミネラル臭がすぐに感じられる。他、オレンジの花、柑橘、白コショウ、サルビアなどの香草、そして、ややスモーキーな感じがある。そして、一番奥にはビタミン剤風の香りも混じる。
味は、インパクトがもっとあるように期待するが、インパクトのすごさより、もっと奥行き、広がり、エレガントさなどが出る。酸がきりっとしまり、じわっと塩味が出る。エレガントで、かつ、ボディもあり、持続性は申し分ない。
白ワインはもたない、と一般に信じられているが、決してそんなことはない。ワインによっては、むしろ、リリースされてすぐに飲んでしまうともったいないものもある。このワインも、そういうタイプである。幸い、かなり7-8年ほどたったヴィンテージを何度も飲む機会があった。古くなるほど落ち着きが増し、とても良い。もちろん、フレッシュなフルーツの香りのワインが好みであれば早めに開けてもよいが、風格を増した白が好きな方は、ぜひ、少しおいてから飲んでほしい。


”ヴィナエ 2006” イェールマン

2007-11-30 00:43:23 | Friuli フリウリ
“Vinnae 2006” Jermann -Friuli
品種は違うが、ヴィンタージュ・トゥニーナの弟分という感じのワイン。比較的安くて、安定した味、また、結構インパクトがあり、気取らないちょっとした機会に良い。
品種は、トカイ・フリウラーノ、リボッラ・ジャッラ、リースリング・レナーノのブレンド。
色はきれいな麦藁色。つやがある。
香りは、甘い柑橘がきれい。グレープフルーツ、その皮、白桃、香草、そしてミネラル臭などがある。はっきりした香りだが、やや単純で、広がり、奥行きなどはお兄さんにかなわない。
味は、かなり塩辛い。酸がしっかりあるが、隠れてしまうくらいである。味の強さも良く、持続性も程よくあり、最後に心地よいほろ苦さが残る。

スペイン広場近くのストゥディオハウスL

2007-11-28 23:17:29 | 行ってはいけない
スペイン広場に向かって右に、まっすぐ伸びているドゥーエ・マチェッリ通りがある。その通りに入ってすぐ左にローゼンタールなどを置いている高級食器店ストゥディオハウスLがある。
昨年の今頃、仕事の帰り道、ウィンドーを覘くと、良さそうなナイフ・フォークセットが安くなっている。かなり重厚な雰囲気のお店で、冷やかしで入るお店ではない。しかし、購入する気持ちがあったので入った。
その旨を伝え、品物を出してもらっている間に店内を見た。奥に、白のシンプルな角型の食器が展示されていた。とても気に入ったが、食器一式は、数年前に、2度に分けて日本からかかえて持って来ていたので、前菜を出す時に盛皿として使えそうな、中型の長方形のお皿を2枚購入することにした。ところが、展示されているのが最後の1点というので、1枚の購入となった。10ユーロであった。
その後も、もう少し店内を見回し、レジに着いた時には、皿、フォークセット共、半分以上包んであった状態だった。品物を受取り、支払いを済ませ、店を出た。
ところが、家に帰って、買ったお皿をよく見たら、角が1か所、すっと削り取ったように欠けている。良く見ないとわからないくらいだが、確かに削れている。
もう閉店に近い時間だったし、翌日は祭日でお店は休み、しかし、翌々日、ちょうどスペイン広場まで行く予定があったので、その時に取り換えてもらうこととした。
そして、当日、できるだけ早い方が良いと思い、お昼にはお店に着いた。お皿を見せて、事情を話すと、店主(まだかなり若い若造風)にいきなり、本当にいきなり文句を言われた。
まず、うちでは、包む前に必ずお客様に見せて確認をしてもらう、だから、絶対に私たちがやったものではない、つまり、あなたがやったんだ、と言う。(たかだか10ユーロのお皿だと思ったのだと思う。レジに着いた時には、すでに包み始めていたので、店員は私に見せていない。)
次に、自分の仕業でなければ、すぐ、その日のうちに電話を入れるはずだ、と言う。また、どうして昨日のうちに来なかったのだ、とも。(購入は夕方で、家に帰ったのは19時過ぎだった。また、昨日は祭日だったので、お店はクローズ。)
その他、持ち帰る間にぶつけたとか、開けた時にうっかりやっただろうとか、実にいろいろな言いがかりをつけてくる。
あまりに馬鹿らしい反論に、そして、絶対に自分の主張をまげない店主の態度、返金・交換なんてもってのほか、という態度に、それはそれは頭に来た。だから、当然、確かに声が少しは大きくなったのは認める。でも、できるだけ理論的に反論したつもりである。
すると、変な言いがかりを付け、営業を妨害するのであれば、警察を呼ぶ、と。その間、二人くらい、馴染みの客が入ってきただけで、他のお客様はいないから、別に営業妨害にはなっていない。
結局、しぶしぶ、最後の1枚の為、新しいものが入荷したら連絡をすると、かなり投げやりな態度で言い、2ヶ月後、連絡があった時も、引き取りに行った時も、一言も誤ることもなく、相変わらず、うちは絶対に悪くない、仕方なく譲歩したという、実に大きな態度だった。
それまでの会話の中で、うちはこんなに高級なものばかりを扱っているんだ、うちのお客様はすごい人ばかりだ、だから、こんな間違いが起こるはずはない、と言っていた店主。でも、実際に間違いは起こった。
たかだか10ユーロの皿1枚しか買わない客なんて、うちの客じゃないよね(実際にはフォークセットを購入しているし、お皿は2枚、または、後に追加しても良いと思っていた)という態度。
こんなお店に行ってはいけない。

”スム 2001” アカデミア・デイ・ラチェーミ

2007-11-28 17:30:27 | Puglia プーリア
“Sum Torre Guaceto 2001” Accademia dei Racemi -Puglia
面白いワインだった。
ラベルは見たことがあるが、飲んだことがあるかないか記憶にない。今まで気に留めなかったワインであることは間違いない。
プーリア州のワインで、値段が安くて美味しいとの評価で、その昔、有名だった「フェッリネFelline」を造っているワイナリーである。これも、それほど値段の高くないワインのはずである。しかし、それがこんなに美味しいとは。と言っても、美味しいの意味は、素晴らしく良くできているワイン、最高の評価のワイン、というのではない。これほど完璧な状態でワインを飲めるとは、良く考えてみるとなかなか珍しい。まさにパーフェクトな飲み頃だった。
品種は、スッスマニエロ100%。最近は、本当に面白い土着品種が復活している。
色は、ガーネット色で、爪はオレンジがかる。なるほど、インゲン豆fagioloの色に近い感じ。やや透明感が全体にある。
香りは、腐葉土が出ている。そして、スパイス臭。とてもよく熟している。やや臭みのある熟成香だが、その臭みがとても良い。よく熟しています、と語っているよう。プルーンのコンフィ、サクランボの一種marasca、ニガヨモギrbarbaro、バルサム臭、ヨード臭、野菜臭、ミネラル、などなど。果肉の豊かさが香りからも感じる。
味に、やはり厚みがある。やわらかく、酸がほどよくあり、塩味もある。全てが非常にバランスよく存在している。タンニンもエレガント。ボディがありながら、控え目なところもあり、後味の持続性が良い。
幸せを与えてくれるワインは、高いワイン、有名なワインだけではない、ということを教えてくれたワインである。
ところで、試飲はマグナムボトルから。これほどの美味しさは、マグナムならではだと思う。大きなボトルの中でゆったりと過ごせて、ワインもきっと幸せだったのかも。


”ズィンガリ 2005” ペトラ

2007-11-26 06:09:03 | Toscana トスカーナ
"Zingari 2005" Petra -Toscana
名前はジプシーという意味になる。ジプシーは好きではないので、名前はちょっと。。と思うが、ジプシーに秘められた情熱のようなものを表したいと思ったのかも知れない。
ぺトラは、ロンバルディア州のフランチャコルタのかの有名ワイナリー、ベッラヴィスタのトスカーナ州のワイナリーである。1997年に、トスカーナの新興ブドウ産地と呼んでもよい、当時の話題の地、スヴェレートに、超モダンなワイナリーを造った。行ったことはないが、この手のトスカーナのワイナリーは、ガヤのトスカーナのワイナリー、カ・マルカンダだけで充分な気がする。新しくて、どこも清潔で、自重を計算した素晴らしい造りだが、無機的でどうもいただけない。(と、個人的に思ってしまう。)
品種は、メルロー、シラー、プティ・ヴェルドー、サンジョヴェーゼのブレンド。
色は、青紫がかるルビー色。凝縮度はよく、結構濃い目、しっかりした色合い。
香りは、最初、海苔風の香りがよぎる。アルコールがしっかり立つ。革、スパイス、丁子などに、よく熟したサクランボ、アルコール漬けにしたサクランボの香りなど。香りは単純で、変化に乏しいが、強さは良く、良い印象を受ける。
味は、口に含むと、まろやかさがある。しかし、その後、するっと入ってしまう感じがあり、一瞬、あれ?と。そして、熟したサクランボamarena、marascaの香りがふわっと広がる。強さあり、持続性もほどほどにあり、最後、アルコールのふくよかさ、ほろ苦さが残るが、値段が安い(6ユーロ)なので良し、としよう。
ラベルもそうだが、とにかくモダンなワイン。

”プロセッコ・ディ・バルドッビアーデネ・コル・デッロルソ 2002” フロッツァ

2007-11-24 02:48:18 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
“Prosecco di Baldobbiadene Col dell'Orso Extra Dry 2002” Frozza -Veneto
プロセッコなどの泡ものは、出荷されてできるだけ早く飲む、というのは常識である。極端に言うと、ボトルに詰められてからは、熟成するわけではなく、ただ、炭酸ガスが抜けるだけである、ということである。まして、それが、プロセッコだったりすると(つまり比較的安いものだし、シャンペンのように瓶内2次発酵方式で造ったわけでもないから)、そりゃあ、早く飲まないとね、ということになる。
しかし、必ずしもそうではない。保存が悪いと確かに、もっと早く飲めばよかった!状態になるが、良いもの、保存の良いものなどは、数年置いておいても、炭酸が少しくらい抜けた感じになってもおいしく飲める。もちろん、スプマンテ、泡、しゅわ~!を期待する人にとっては、どんなものでも、なに、これ!?状態になるのだろうが。
これはマグナムボトルで飲んだ。ご存知のように、マグナムボトル(1,5ℓ)の方が、断然ワインの保存が良い。だから、これが、プロセッコ!?状態だった。
品種は、プロセッコ。
びっくりするほど泡が立つ。コローナ(王冠)もできて、泡はかなり細かい。しかし、あまり長くは続かなかった。(充分許せる範囲)色は、黄金色に近い。
香りは、花の香り、洋梨、りんご、りんごパイ(ストゥルーデル)、バナナ、甘いクロワッサンcornetto、シトロン風の緑の香り、ミネラル臭など。
味は、エクストラ・ドライなので、ほろ甘い。泡は強くなく、優しい感じ。酸味と塩味、ほろ苦さのバランスが良く、持続性も程よくある。
プロセッコで4年もたっているとは思えない。うーん。。。


”バルベーラ・ダルバ・サント・スフテファノ 2005” カステッロ・ディ・ニエーヴェ

2007-11-23 19:20:49 | Piemonte ピエモンテ
"Barbera d'Alba Santo Stefano 2005" Castello di Neive –Piemonte
その昔、バルベーラは、すっぱくて嫌いだった。でも、これもかなり昔、ローマの食・ワインで本も書いているバートン・アンダーソン氏の試飲会で、いくつかバルベーラを飲んだ時、開眼したという感じだった。以来、バルベーラは大好きな品種の一つである。
バルベーラは酸味が強い品種なので、すっぱいワインは嫌い、という人には向かないが、料理と一緒に飲む時、酸味が欠けるとしだいに味がボケてくる。酸味があると(あり過ぎは別の話)、料理の最後までおいしく飲める。だから、すっぱいのは嫌い、と言わず、ぜひ料理と一緒にバルベーラを試してほしい。
さて、おいしくて安くて堅実な造り方をしているワインに出会うととても嬉しくなる。
このワイナリーは、とても良いバルバレスコも造っているが、同じサント・ステファノの畑からである。
色は、きれいなルビー色で、なかなか良い凝縮感が出ている。つやがとても良い。
香りは、最初、ちょっと臭みを帯びたアニマル臭がある。すぐに飛んで、革、腐葉土、タバコなどの香りに変わる。そして、ゆっくりフルーツ臭が出てくるが、ブラックチェリー、桑のみmoraなど。程よいインパクトで、主張過ぎず、しかし、個性をちゃんと持っている。
味は、フルーツがきれい。酸味がちゃんとあるが、フルーツの甘さに隠れる感じで、すっぱく感じない。味の強さも良く、持続性もあり、最後にほろ苦さがほんのり、心地良い。
こういうワインを、仕事抜きで、おいしいエノテカ(ワイン・バー)で、おいしい料理、親しい友人と友に飲むというのは、まさに至福の時である。

”ルーチェ 2004” ルーチェ・デッラ・ヴィーテ

2007-11-20 01:30:38 | Toscana トスカーナ
“Luce 2004” Luce della Vite -Toscana
おなじみルーチェ。
ラベルは、いつ見ても、ハデだなぁ。。。。と。
今は違うが、以前、日本から来たワイン好きと称する人たちがみんな一様に、ルーチェを飲みたい、ルーチェを買いたい、と言っていた。もともと有名なワインだし、話題性に富んだワインだし、まあよく出来ているワインでもあるし、欲しい、という人がたまにいるくらいなら良いのだけど、その頃は、みんながみんな、という状態であった。しばらくすると、今度は、ルーチェはいりません、と言い出し、栄枯盛衰の激しい日本ならではの現象だと納得した。
で、久しぶりに(もうこの手のワインはめったに飲まなくなってしまった。。)飲んだルーチェ。
品種は、メルロー60%、サンジョヴェーゼ40%で、インターナショナルと土着品種のブレンド。
色は凝縮感、ばっちりあり。濃いめのルビー色。
香りは、複雑性が良く出ている。強さの中に、落ち着き、エレガントさが出ている。スパイス、腐葉土、革、ややアニマル、カカオ、アルコール漬け森の木の実、プルーン、ブラックチェリーamarena、バニラ、タバコ(ビオンド)などで、良い広がりがある。
味のインパクトがやわらか~い。ボディは当然かなりあり、のところに、酸がきれいに入っている。持続性も良く、チョコ風味がきれいに残る。
と、良いことばかりのようであるが、これでまた、しばらく飲まなくて良いなぁ、と思った。

”ルチェンテ 2005” ルーチェ・デッラ・ヴィーテ

2007-11-20 01:28:37 | Toscana トスカーナ
“Lucente 2005” Luce della Vite -Toscana
こちらは、おなじみルーチェの弟。
品種は、メルロー50%、サンジョヴェーゼ35%、カベルネ・ソーヴィニオン15%と、ルーチェと違ってカベルネが入る。
色は、割と濃い目のルビー色。若干だが、透明感があり、つやがある。
香りがきれい。スミレ、さくらんぼなどの香りがとても良い感じで、バニラの甘い香りで色付けされている。甘いパイプタバコ、カラメル風の香りも加わる。
インパクトが良い。ルーチェほど、どーんとしてなくて、好感が持てる。程よく上品な華やかさ、さわやかさ(塩味も含めて)が出ている。
値段もルーチェよりはずいぶん安いし、買うなら(買わないけど)、個人的にはこっち。


"キャンティ・ルフィナ・モンテソーディ 2004” カステッロ・ディ・ニポッツァーノ

2007-11-20 01:03:58 | Toscana トスカーナ
“Chianti Rufina Montesodi 2004” Castello di Nipozzano -Toscana
古くからキャンティにあるワイナリーだが、いつの間にか(おそらくもう随分前)フレスコバルディグループに入っている。大手はやっぱりすごいものだ。
さて、キャンティなので、品種は当然サンジョヴェーセ・ベースだが、サンジョヴェーゼ・グロッソ(ブルネッロに使うのと同じ)100%で造っているよう。
色は、どす黒い感じではない、好感の持てるサンジョヴェーゼらしい濃さのルビー色。
香りは、やや酸味が立つので、さくらんぼの一種スミノミザクラ(と言うのだろうか。。visciole)、比較的小さい森の木の実の香りがある。スパイス臭もきれいで、後にチョコが出そうな感じ。香りの変化が心地良い。
味は、やはり酸がきれいで、ワインの骨組みになっている。続いて、塩味が出る。タンニンの質も良く、後味のほろ苦さがきれい。まだもう少し持ちそうな感じのワイン。

ミシュラン東京3つ星

2007-11-20 00:13:55 | レストラン
ミシュラン東京が出たのですね。
ミシュランの評価が絶対ではないし、どのレストランのそればかりを狙う、という状態になっては困りますが、好きなレストラン、ひいきのレストランが3つ星に輝くというのは大変嬉しいことです。
大・大・大好きと声を大きくして言いたい、お寿司やさん「すきや橋 次郎」が3つ星に輝いていました。本当に素晴らしいお店だと思うので、評価に納得です
でも、これを機会に、じゃあ、行ってみようか!という人が増えたら困るのですが。。(私が困ってもしょうがないけれど。。


”ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ” 2種 +”ロッソ” カステルジョコンド

2007-11-18 06:30:06 | Toscana トスカーナ
“Brunello di Montalcino Riserva Ripa al Convento 2001”
“Brunello di Montalcino 2002”
“Rosso di Montalcino Campo ai Sassi 2005” Castelgiocondo -Toscana
おなじみのラベルのカステルジョコンドのブルネッロ。

まず、クリュ「リーパ」。
品種は、当然のごとくサンジョヴェーゼ・グロッソ100%。
色は、濃い目のルビー~ガーネット色。
香りに、ブルネッロらしいくさみあり。アニマル臭というか、腐葉土というか、それに、カカオ、チョコ、丁子などが混ざった感じ。フルーツは、桑の実mora、ブラックチェリーamarenaなど。そして、甘いリコリース、タバコの香りも出る。香りの奥にわずかに青っぽさがある。全体にアルコールが立つ。
味は、まろやか。ボディは当然あり。(ブルネッロだから当たり前!)タンニンと酸のバランスはとてもよく取れている。後味が長く、カカオ風味がきれいに残る。

「ブルネッロ」ベースの方。プルーンなどの黒系フルーツに、丁子などのスパイスが混じる。アルコールがやや立つ。酸がワインをかたどる感じで、余韻の長さもまずます。

「ロッソ」は、フルーツの香りがとてもきれい。しかし、アルコールが若干強過ぎ。もう少し軽くても良いのに。。

”ジーラモンテ 2004” フレスコバルディ

2007-11-18 06:00:20 | Toscana トスカーナ
“Giramonte 2004” Frescobaldi –Toscana
品種は、メルロー、サンジョヴェーゼ・グロッソのブレンド。
色は、まだ赤みの残るルビー色で、かなり濃い。ここまで濃い色にしなくても良いのに、と個人的に思ってしまう。しかし、これだけ濃いと、さすがにインパクトはある。
香りは、スミレ、バラ、よく熟したサクランボ、バニラなどの甘い香りが中心で、非常に良く出来ているが、色が濃いからこそ期待するのか、深みに若干欠ける感じがする。
味は、意外に酸味が効いていて、ボディがどーんと、かと思うと、そうでもなく、なかなか良い。ただし、タンニンがまだ良くなじんでいないのか、少し粉っぽいようにも思う。最後に、後味がふっと消えてしまう感覚が残念。
今はもうスーパータスカンが増えすぎて、当たり前となり、スーパータスカンという言葉も古くなってしまったが、ひところ流行った国際品種とトスカーナ土着品種のブレンド。
ただ、60ユーロという値段はちょっと高過ぎだと思う。