在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Verdicchio di Matelica 2013 Collestefano

2018-06-09 20:47:13 | Marche, Umbriaマルケ、ウンブリア
Verdicchio di Matelica 2013 Collestefano



値段が安くて美味しく、さらに本物のビオであると言うことも含めると、なんといってもダントツに良いのはこのコッレステファノ。

今時、10ユーロ程度で(最近は多少値上がりしているかも)この品質、この味わい、そして、本当に体に優しいビオ、と何もかもが揃ったワインはそうない。

マルケ州のヴェルディッキオは、大きく二つの地域に分かれるが、コッレステファノは、範囲が狭く、生鮮者数も少ないマテリカの方に位置する。
畑には草が生え、ぶどうの木が自然と共存してすくすくと育っている。
本物のビオ。



よく熟したレモン、グレープフルーツ、レモンの砂糖漬け、柑橘系の小さな花、サルヴィアなどの香草の香り、ミネラルに氷のような香りも含む。
おだやかで、全体が綺麗にまとまり、それは心地よい。
もう少し(いか、かなり)置いておけばイドロカルブーロが出るかも。。。ちょっと早く開けすぐたような気もしなくはない。
コッレステファノのワインは、非常に寿命が長いからである。

アタックは優しく、その後すぐに酸味が広がる。
コッレステファノの若いヴィンテージは、どうしても酸味が突出してしまうところがあるが、さすがに5年目になるので、まろやかさが酸味を若干打ち消し、酸味が少しは柔らかくなっている。
そして、ほのかな塩味。
余韻は長く、ヴェルディッキオにあるほろ苦さと、ミネラルと柑橘と香草と。。。全てが切れによくまとまり続く。+++++

あと5年置いておいても良かったのだが、と後悔したりもするが、それもワインの楽しみのうち。


Roero Arneis 2017 Conti di Roero

2018-06-03 20:39:48 | Piemonte ピエモンテ
Roero Arneis 2017 Conti di Roero




この前のFIVI(イタリアの独立生産者協会、という名前。。。)で購入した1本。

暑くて赤が飲めない。
そこで、長い夜のお共に開けてしまった。



この前の品種ファヴォリータと比べると、少し落ち着きがある。
しかし、全体に華やかな雰囲気も持ち、白桃、黄桃、熟した柑橘系の香りに、甘さを漂わせる香草の香り、スパイスがほんの少し、そしてミネラル臭。
このワイナリーは本当にパフォーマンスがいい。

アタックも心地よく、程よいボディ、酸味と塩味が混じり、わずかほろ苦さと甘さが交錯した余韻。
長さも申し分なく、とても綺麗にできている。

ちょっとこれでアペリティフ、には出来過ぎというか、しっかりし過ぎで、このまま食事に突入しても大丈夫な感じ。
そして、値段もお得なのが何より嬉しい。
++++


飲みやすいワインはヤバイ。
3分の2を一気飲み。
その後バタンと寝たのは良いけど、2時に起きて、その後眠れず。。。