Sangiovese di Romagna DOC
サンジョヴェーセと聞くと、まず思い浮かべるのがトスカーナ州だと思う。
しかし、サンジョヴェーゼはトスカーナ州だけのものではなく、イタリアで一番流布している品種である。
イタリア中で見られ、全イタリアのワイン用ブドウの畑栽培面積の10%ちょっとを占める。ということは、全部の畑の1割にサンジョヴェーゼが植えてあるということになり、よ~く考えると、これは結構すごい!
ちなみに、2位に来るのはシチリアの品種カタラット・ビアンコで6%強を占める。3位はトレッビアーノ・トスカーノが同じく6%代だが、わずかに劣る。そして、4%代で4位、5位となるのは、モンテプルチャーノとバルベーラ。(ただし、どれも減少方向にはある。)
さて、サンジョヴェーゼの2大産地というと、トスカーナ州とエミリア・ロマーニャ州である。今ではトスカーナの方が圧倒的に有名になってしまったが、ロマーニャでの歴史の方が古い。(と、ロマーニャの人たちは自慢する。)なお、サンジョヴェーゼは「ゼウス(ジュピターgiove)の血sangue」の意味。クローンが多い品種として知られているが、大きく「大grosso」と「小piccolo」の2つに分かれる。
実際はもっと複雑であるが、グロッソ(大)の代表がブルネッロ、ピッコロ(小)の代表がロマーニャのもの。ただし、ブルネッロは必ずグロッソ使用のことと規定があるが、他はそうではないので、ロマーニャでもグロッソを使うところは出てきている。
規定はサンジョヴェーゼを85%以上使用。
生産地は州の東側のロマーニャ地方。
4つのタイプがある。
① 辛口secco 最低アルコール度11.5% 収穫した年の12月1日以降発売 =一番一般的なタイプ。いかにも赤ワインらしい特徴のワイン。
② ノヴェッロNovello 最低アルコール度11% =ほんのわずか甘さを帯びるものが多い。
③ スーペリオーレsuperiore 最低アルコール度12% 翌年の4月1日以降発売 =このあたり以上で良いものがある。
④ リゼルヴァriserva 熟成期間2年以上
ピッコロ、グロッソと聞いて、ピッコロはなんとなく劣っているような、また、ブルネッロがあまりに有名なのでピッコロは影が薄いが、最近はピッコロが見直されている。小さくたって負けないんだい!という感じで、今後もぜひ頑張ってほしい。
また、ロマーニャのワインというと品質の優良なものが少なく、随分長く地味な感じだったが、今は「コンヴィート・ディ・ロマーニャConvito di Romagna」(7ワイナリーが参加)というグループが頑張っている。このあたりを中心として、とても良いものが多いので、ぜひ味わってみていただきたい。
サンジョヴェーセと聞くと、まず思い浮かべるのがトスカーナ州だと思う。
しかし、サンジョヴェーゼはトスカーナ州だけのものではなく、イタリアで一番流布している品種である。
イタリア中で見られ、全イタリアのワイン用ブドウの畑栽培面積の10%ちょっとを占める。ということは、全部の畑の1割にサンジョヴェーゼが植えてあるということになり、よ~く考えると、これは結構すごい!
ちなみに、2位に来るのはシチリアの品種カタラット・ビアンコで6%強を占める。3位はトレッビアーノ・トスカーノが同じく6%代だが、わずかに劣る。そして、4%代で4位、5位となるのは、モンテプルチャーノとバルベーラ。(ただし、どれも減少方向にはある。)
さて、サンジョヴェーゼの2大産地というと、トスカーナ州とエミリア・ロマーニャ州である。今ではトスカーナの方が圧倒的に有名になってしまったが、ロマーニャでの歴史の方が古い。(と、ロマーニャの人たちは自慢する。)なお、サンジョヴェーゼは「ゼウス(ジュピターgiove)の血sangue」の意味。クローンが多い品種として知られているが、大きく「大grosso」と「小piccolo」の2つに分かれる。
実際はもっと複雑であるが、グロッソ(大)の代表がブルネッロ、ピッコロ(小)の代表がロマーニャのもの。ただし、ブルネッロは必ずグロッソ使用のことと規定があるが、他はそうではないので、ロマーニャでもグロッソを使うところは出てきている。
規定はサンジョヴェーゼを85%以上使用。
生産地は州の東側のロマーニャ地方。
4つのタイプがある。
① 辛口secco 最低アルコール度11.5% 収穫した年の12月1日以降発売 =一番一般的なタイプ。いかにも赤ワインらしい特徴のワイン。
② ノヴェッロNovello 最低アルコール度11% =ほんのわずか甘さを帯びるものが多い。
③ スーペリオーレsuperiore 最低アルコール度12% 翌年の4月1日以降発売 =このあたり以上で良いものがある。
④ リゼルヴァriserva 熟成期間2年以上
ピッコロ、グロッソと聞いて、ピッコロはなんとなく劣っているような、また、ブルネッロがあまりに有名なのでピッコロは影が薄いが、最近はピッコロが見直されている。小さくたって負けないんだい!という感じで、今後もぜひ頑張ってほしい。
また、ロマーニャのワインというと品質の優良なものが少なく、随分長く地味な感じだったが、今は「コンヴィート・ディ・ロマーニャConvito di Romagna」(7ワイナリーが参加)というグループが頑張っている。このあたりを中心として、とても良いものが多いので、ぜひ味わってみていただきたい。