在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

NY珍道中 美術館

2013-03-28 09:10:38 | もろもろ、つれづれ

いくつ美術館を訪れただろうか。
着いてすぐにMet。そして、グッゲンハイムとフリック、Momaとヒストリー。
Metは、友人と一緒だったので、そして、1時間のガイドツアーに参加して全体が何となくつかめたが、一人で行ったら、右も左も分からなかっただろうと思う。
広い。ひたすら、広い。バチカン美術館も広いが、もっと広いのではないか。そして、バチカンはある程度順路があり、何となく行く方向がつかめるが、NYの美術館には全く順路というかコンセプトがないことがわかった。
Metの一部とフリックは、知っている絵、作家が多かったので、なんとなくノスタルジーを感じ、見ていて自然で安心感があった。
結構ドキドキだったのがグッゲンハイム。ベニスのグッゲンハイムが大好きな美術館の一つなので、そして、建物も楽しみにしていた。
螺旋階段を一番上までぐんぐん上がり、順におりて鑑賞したが、螺旋階段が今ひとつ何階にいるのかわからない。
そこで、結局は、上に行ったり下に降りたりを何度かしてしまった。
やっていた特別展は、gutai。そんな名前の作家の展覧会と思いきや具体のことで、日本人の作品の展覧会だった。
エキスポ前後の、非常に抽象的な時代の作品。
しかし、ここで誇りを持ったのは、日本人の現代の作家の作品が、特別展で紹介されるとこになったということ。うれしかった。
多分一番気に入った美術館はMoma。動きやすいし、大きさも程よく、解釈自由な作品も多いため、楽しめる。

そして、ヒストリー。
恐竜の骨はもちろんすごい迫力で、その数も多く、十分楽しめたのだが、一番気に入ったのはプラネタリウム。
日本でも好きで、小さい頃によく行ったが、内容がそれは面白かった。
別料金だが、もう一度行きたいくらい。
そして、ヒストリーで、やはり別料金でglobal kitchenという展覧会をやっていて友人がなかなか面白いと言うので行ってみたが、なかなかよくできていた。

最後に、お土産が一番面白かったのはMoma。デザインが面白い。しかし、よくみると日本人のデザインのものも非常に多い。
なお、お土産がめちゃくちゃ高いのはMetだった。参考まで。

NY珍道中 Blue Note

2013-03-28 08:43:05 | もろもろ、つれづれ

ブルーノートに行った。
せっかくなのでjazzを聞きに行きたいと友人に言ったら、ちょうどブルーノートで、大物が出るから行こうということになり、ちょっといかにもベタであるが、ブルーノートに行くことになった。
日曜日の早い回に行ったのだが、超満員。
場所は狭いと聞いていたが、確かに狭く、また、長方形の長い辺に舞台があるため奥行きがなく、横長、テーブルは小さく、全て相席である。
少し早めに行ったので席をある程度選べたのだが、結局、一番前を陣取った。
舞台とテーブルはくっついてるため、かぶりつきの位置である。

さて、始まった。
しかし、ここですぐにアクシデント。
ギターの音が入らない。接触に問題があるのがすぐにわかった。すぐに切り替え(すごいね~)、コントラバスでの演奏にする。多分、好きな人にはこういうアクシデントはたまらないんだろうなぁ~。
ピアノも、最初はエレクトリックを使っていたが、音に合わせて、グランドピアノに切り替える。
ギターの音が入らないのを見て、どうする、何やる、と冗談ぽくやりあっているのも面白かった。
多分、ほとんどがアドリブで、知っている人にはやめられないくらいの、貴重な夜だったのではないかと思う。

NY珍道中 250ドルのハンバーガー

2013-03-28 08:33:22 | もろもろ、つれづれ
アメリカに来たので、当然のごとくハンバーガーを食べることになった。
星の数ほど場所があり、値段もピンからキリまで、また、タイプもいろいろあるわけである。

さて、ある食通の人が、いくつか書いてくれていたリストがあった。
それを友人に見せたら、中に有名なハンバーガーの店があって、ここがいい、ということになり、そのしばらく後には予約をいれていた。
場所はDBGB。

当日、一緒に行く人が、ジャケットを着ている。
ハンバーガーにジャケットがいるの?と聞いたら、ハンバーガーだからネクタイはしない、と答える。ハンバーガーを食べに行くのにジャケット? こちらも着替える。

食前酒を頼む。そして、ワインを何にするか。150ドル以下のワインにしてね、と友人。
アメリカのワインは友人の方が詳しいので、選んでもらうことにするが、リストを見ると、二桁のワインが少ない、というか、ほとんどない。
ハンバーガーを食べるのに、100ドル以上のワインを飲む気にはなれない。
適当なものを選び(結局いくらのだったかはわからなかったが)まず前菜。そして、ハンバーガー。
アメリカで初めて食べるハンバーガーは、噂には聞いていたが巨大で、これにかみつけというのはちょっと無理。
友人が、こうやって倒すんだよ、と教えてくれる。なるほど。真似をする。
つまり、巨大ハンバーグをパンと野菜と一緒くたに食べるということかぁ。
ポテトはフレンチタイプで、別の友人曰く、フレンチの方が絶対に美味しいと言っていたが、確かに美味しかった。
ハンバーガーは、私は美味しいと思ったが、友人に言わせると悪くはないが・・・という評価。
しかし、ハンバーガーを食べに行って、二人で多分250ドル。
これ以上高級なハンバーガーを食べたいと思うことはないと思う。

NY珍道中 great pending

2013-03-26 23:42:29 | もろもろ、つれづれ
NYの北の方にいた時はあまり気にしなかったのだが、ダウンタウンに住む友人の家に引っ越した後、ダウンタウンを中心に回り出して気がついた。
レストランに必ず貼ってある、Aの文字。しかし、Aでないものもある。
さて、great pendingと書いてあるの見つけた時、友人が教えてくれた。
これは、キッチンの衛生状態を表すもので、飲食店は必ず見えるところに貼る義務があると。
北の方にいた時は、当然、ほとんどの店がAだし、北に住む友人の行くお店、行きたいと思うお店がA以外であるはずがなく、会話の話題にも登らなかったのだが、雑多なダウンタウンでは、結構最下位のgreat pendingを見た。
AとB、Cがあるのか知らないが、結構、great pendingがある。特にチャイナタウンやその周辺で多い。
では、そういう非衛生的なお店に人が入っていないかというとそうではない。まあまあ入っているし、気にしない人も多いという。
なるほど。
キッチンがちょっと汚くても、おいしい料理を出してくれるならOKということだろう。

great pendingの張り紙はちょっと控えめに貼っているところがいじらしく、ダウンタウンでAをもらっているところは、まるで水戸黄門のお札よろしく、これ見よがしに貼っているところもあって、ちょっとかわいかった。


NY珍道中 コンビーフの夕べ

2013-03-19 06:53:36 | もろもろ、つれづれ

3月のこの時期にNYに行くことにして、サン・パトリックの日に当たるなんてラッキーと言われた。他の都市は少し違うようだが、NYでは、アイルランドのお祝いのこの日はかなり特殊らしい。
プライベートの夕食があるけれど参加する?と言われ、面白そうだし、参加してみた。
イタリア人は、どこまで本気で、どこから冗談かわからない。
絶対まずい、とか、出るのはコンビーフだよ、とか、ワインじゃなくてビールね、とか、緑のものをつけて行くこととか、まあ実に色々な事前情報をくれて、頭は混乱していた。
こちらで緑のものを調達しようかと思ったが、いろいろ忙しくで調達できずで行ったが、友人二人のコートは当然カーキー色。なるほど。
来年は私もそうしよう。(なーんて。。。。二度とないよね~)

場所は、今はショップになっているが、昔は学校だったという小さな建物で、ダウンタウンの雰囲気によく溶け込んでいる。
使っているキッチンは昔の学校の調理場にあたる。
大きな黒板に、きっとこれも学校の黒板だったんだろうなぁ。。。今日のメニューが書いてある。
コンビーフ。
小さい頃、缶詰のをよく食べた。卵と合わせて、好物の一つだったが、そのコンビーフのオリジナルにこんなところで出会うなんて。
缶詰を開けるのが面白かったなぁ、とか、イタリアに着いた時、スーパーでコンビーフらしきものを買ったが、似て非なるものだったとか、こんなところでノスタルジー。



小さなカナッペの前菜、生牡蠣の入ったチャウダー、カキの風味が非常に美味しく、そして、メインにドーンとコンビーフ。
本当は、茹でてソースを付けて食べるのが本物だそうだが、茹でたものをこんがり焼いてアレンジしていた。
ちょっと焦げがすごいのだが、カリカリものの好きな私には美味い。しかし、量の多さにはギブアップ。
料理をしたのは、新進の女性シェフで、かなり若いサラ・シモンズさん。突然日本語を話すと思ったら、函館に住んでいたとか。なかなか上手な日本語で、これにもびっくり。
忘れられない、とてもユニークな夕食会でした。

NY珍道中 supermercato e casalinga

2013-03-17 07:21:19 | もろもろ、つれづれ
NY に着いて、スーパーを何軒も回った。
着いてすぐ、友人と散策し、ついでにちょっとしたものを買いに入る。
ここは普通のところで人が多いよ、と言うように、夕方という時間もあり、かなりの人でごった返していた。
ずらっーと、野菜。並べ方がとても綺麗。ずらーーっと野菜スープ。
ずらーーーっと、ジュース。。。。という感じで、何でもずらー。。。。。。
一体誰が、どれだけの人が、これだけのものを買うんだろう。
並べ方が、もう少し大雑把かと思ったら、イタリアのどこのスーパーよりよほど綺麗。
これは、綺麗にパックして、食べ物の大きさは違っても無理やり同じ大きさのパックに詰めてしまうため(よくみるとちょっと笑ってしまう) 、同じ大きさのパックがずらっと並ぶからでもある。
そして、商品がとても綺麗。
イタリアは、それこそ触る前によく見ないと、牛乳は漏れていたり、イチゴは箱の下の方がかびていたり、箱の中までチェックしないと、中身が盗まれていたり、購入するのにかなり気を使う。こちらではそんなチェックをしている人も見ないし、従業員がたくさんいて、常に補充してる。

翌日、友人の家の、これまた近所の別のスーパー、というより、大型高級食料品店へ行った。さらに綺麗で、さらに豪華。品物が違う。
イタリアにないものを、ああ、あれもこれも買って帰りたい。。。

それから家庭雑貨も置いてあるスーパー、雑貨のほぼ専門店、高級家庭用品店などかなりを見て見る。
ほぼと言うのは、家庭雑貨の店なのに、大抵何か食料品が置いてあるからである。

そして、家庭雑貨にもちょっとビックリ。品数の多さ、多様さはイタリアとは比較にならない。
それにしても、半分くだらない(?) ものの多いこと。
リンゴを切る時にリンゴ切りを使い、バナナを切る時にバナナ切りを使い、茹でたトウモロコシを食べる時に可愛い串刺し状のとってを差し込み食べ易く。。。
ナイフなんて1本で何でも切れるし、トウモロコシなんて、手で持って食べればいいじゃん!と思ったり。
これは便利、というものをいちいち揃えていたらショップと同じだけの広さの台所が必要になってしまう。。。。

それから、私は断然、ストウブ派なのであるが、ルクルーゼのお鍋が多種多様、どこにでも置いてある。イタリアではちょっとしたお店に行かないと売っていないのに。
すごいね~さすが、アメリカ。いや、正確には、さすがNY!と言うべきなんだろう。。。

NY珍道中 Bach

2013-03-16 09:34:07 | もろもろ、つれづれ
コンサートに行く。
NYというとブロードウェイだが、個人的にはバレエが好きである。
しかし、この季節、ABTもNYバレエも出し物は全くなかった。復活祭に近すぎるのだと思う。残念。ぜひぜひ観たかったのに。
やっぱり、ブロードウェイ?
でも、どんなに面白いよ~とは言われても、個人的には絶対に行きたい、という気持ちになれない。。。うーん。。。
ほとんど諦めかもと思う頃NYフィルのバッハを見つけた。
大好きなバッハのMassa in B minor。逆にこれは復活祭に近いと雰囲気が出るかも。

さて、ホールに着く。
思ったより人々の服装はラフで、スカラ座の方がおしゃれと言うか、気取っているような気がする。
ホールも日本の幾つかのホールの方が絶対に大きいと思う。
でも、アメリカらしいシンプルな感じがスッキリしていていい。

しかし、隣に韓国人の女。始まる直前まで携帯をやたらガチャガチャいじってると思ったら、始まった途端、寝た。。。インターバルまでずっと。
席がやや横で、どうしてもそちら側を向くため視界に入ってくる。。。。
ものすごく目障り。寝るなら来るな~と声を大にして言いたかった。

大好きなバッハをNYという知らない場所で聴けてしまう感動。
メゾ・ソプラノも良かったのだが、テノールにちょっと感動。
幸せを感じるNYの夜だったのでした。

NY珍道中 MET

2013-03-16 06:09:49 | もろもろ、つれづれ
NYに着いて、まずはMET。
アッパーイーストに住む友人の家からは幸い歩いてすぐなので、とぼとぼ歩いて行く。

METの印象。
あちらこちらに知った作品がある。おお、これはここにあったんだぁ~。。。
順路がまるでない。
その上、隣の部屋に入ると、出口(入り口でもある)がふたつある場合が多く、どちらに進むか迷う。心の赴くままに進むので、当然迷う。(地図は持っていても) ドガを探してウロウロ、カラヴァッジョを探してウロウロ。。。
インフォがあちらこちらにあるが、さらに係員が随所にいて、聞くとすぐに丁寧に教えてくれる。当たり前だが、これだけ広いのに良く覚えている。アメリカ人ってもう少し大雑把かと思った。唯一、アジア系の係員に尋ねた時だけ、あっち、と簡単な対応だった。。。
そして、何という贅沢な作り。
美術館の一画なのに、まるで教会を再現、王家の谷を再現、展示物に合わせた雰囲気に部屋を造ってしまう、建物のファサードを持ってきて壁にしてしまう、大きなホールに見えるところでも、地図上では翼の部分の建物のホールでしかなかったり、そして、階段の装飾がそれぞれ違う。これは、広くても一度登った階段は覚えられるので結構助かった。
また、王家の谷のところは、友人曰く、パーティーに貸し出しているにだそうな。METでパーティー。考えることが違う。。。

Nero di Troia: 8 rossi pugliesi

2013-03-10 23:35:42 | Puglia プーリア
Nero di Troia: 8 vini
Maniero di Federico 2010 Cantine Vignuolo
Casteldrione 2010 D’Alfonso del Sordo
Otre 2010 Teanum
Le Cruste 2009 Alberto Longo
Lui 2009 Albea
Vigna del Melograno 2009 Santa Lucia
Pietra dei Lupi 2006 Carpentiere
Perazzelle 2007 Paglione



プーリア州の土着品種、ネロ・ディ・トロイアの試飲会がローマの老舗エノテカ、トリマーニで行われた。主催はアンテナエウムである。
立ち飲み無料試飲会、テーマを決めたセミナー式の試飲会の両方がいくつかのエノテカで行われたがそのひとつである。
予約をしていたのだが、仕事でどうしても行けなかった。
もう試飲会はほぼ終わる時間、しかし、友人が参加していたので、合流しようとトリマーニに立ち寄った。
試飲会が終わったころにやってきた私を見て、予約していたのを知っていたので、トリマーニのパオロ氏がテーブルを用意してくれた。終わったボトルもあるので、全部じゃないけれど、と言いながら。感謝。
2種はボトルが終わっていたので飲めなかったが、その他を簡単に試飲できた。
片付けの邪魔をしてはいけないので短い時間にざっと印象だけ。


Maniero
Vinosoがある。この時点で、個人的にはちょっとダメなのだが、それは評価とは別で、全体に悪くない。フルーツと花の香りがきれいで、小さくまとまった感じがあるが、かわいい。ワインをあまり飲みなれていない人がおいしい、といいそうな感じ。(玄人に受けないという意味ではない)
ボディほどほど、ほんのりほろ苦さとフルーツの香りが、きれいに後味で残る。好印象のワイン。

Casteldrione
香りが弱く、印象に残らない。アルコールが強く、まろやかさと苦さが一緒になって甘苦い感じ。残念ながらバランスがあまりよくない。

Otre 2010 Teanum
試飲できず。しかし、試飲会に参加した友人とパオロ氏の話によると、まあまあだったらしい。

Le Cruste
個人的によく知っている、しかし曰く付のワイン。もう下駄を履かせる必要がないので正直に言うが、他と比べて色が非常に濃く、どうやったらこれだけ濃くなるのだろう、と疑問を持っても不思議ではない。バニラの香り、熟したフルーツの香り、甘いスパイス、革などきれいなのだが、人工的な、つまり、かなり手が入っている印象。味は、タンニンがかなり粉っぽい。ボディはあるがアルコールと熟したフルーツの香りが後味に残る。2007年はおいしいと思ったが、2009年はちょっと。。。と思ったのはこれで2度目。値段が高く、多くが残念な印象を持ったというワイン、とはパオロ氏談。


Lui
面白いワインだと思った。甘いと言うか、香水風の香りがあるというか。酸がまあまあ感じられ、その点でエレガントな印象。しかし、再び香水風の人工的な香りも出てきて、印象が安定しないタイプのワインだった。試飲後、パオロ氏より、コタレッラ氏のワインだと知ったのだが、そうか。。。と。コタレッラ氏はプーリアにも進出、ここにも害を与えるのか、という話が出たらしいが、このところコタレッラ氏のワインをブラインドで結構おいしいと感じている。個人的には決して悪くないと思ったワイン。パオロには、気に入ったの?と言われたが。

Vigna del Melograno
今回の一番。参加した友人も一番を付けた。エレガントででしゃばりすぎず、酸がきれいで、個人的にかなりよい印象を持った。丁寧に、品種を生かして造れば、ネロ・ディ・トロイアはこういう味が出るのか?と思った。そして、これなら喜んで飲みたいと思ったネロ・ディ・トロイアのワイン。


Pietra dei Lupi 2006 Carpentiere
アニマルが強く、ビオだとすぐにわかる。しかし、ほろ苦く、アルコールが後味に結構残る。

Perazzelle
試飲できず。しかし、まあまあだったらしい。。。

なお、最後にプーリアのモスカートがあったが、これはご愛嬌。

vini pugliesi

2013-03-10 22:19:10 | Puglia プーリア
プーリア州ワイン
白1種。ロゼ2種。赤4種。

ローマの老舗エノテカ、トリマーニで、プーリア州のワインの無料立ち飲み試飲会があったので行ってみた。主催はアンテナエム。いくつかのエノテカを借りての試飲会という催しである。
白1種、ロゼ2種、赤4種が出ていた。


白はシャルドネ。ノーコメント。おいしいか以前に、プーリアでシャルドネを造らなくてもいいのでは?と思う。ただ、プーリアの白となると、意外と、これ!という白品種がない。そうなるとシャルドネは案外無難な線を行っているかも知れないと思った。


ロゼ2種。
ひとつは香りがおだやかで、もうちょっとがんばって(香りに対して。造り手に対してではない)と言いたい感じで、もうひとつはわりとはっきりした香りで心地よい。


赤4種。
ちょっと選択がばらばら。一貫性がない上に、これと言って突出したものがない。
ざっとパノラマを紹介するのが目的なので、それはそれでまあよし。