在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Prosecco -l'aperitivo presso l'Enoteca Di Biagio a Roma, totale 5 Prosecchi

2012-10-21 22:27:07 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
”プロセッコ”5種 エノテカ ディ・ビアジョでの日曜日のアペリティーヴォ -ヴェネト州

Bosco di Gica -Adami
Masottina
Merotto
Bottega
Cuvee' del Fondatore -Valdo

うちから割りと近くにあるエノテカ、Di Biagioはひいきのエノテカである。
少し前から日曜日の午前中も店を開けることにして、土曜日のいつもの夕方の試飲に加え(無料!)、日曜日の午前中のアペリティーヴォを始めた。
いつもは、1種の簡単に振舞うだけなのだが、今週は、プロセッコのイベントとのタイアップで、5種類のプロセッコを朝から振舞ってくれたのである。
なお、来週も同じタイアップで、やはりプロッセッコを5種提供の予定。(今週とは違うもの)


試飲会の方は10月27日、たったの5ユーロ。興味のある方はどうぞ。

Adamiは昔、よく飲んだ。比較的安くて味が安定していて、誰が飲んでも喜ぶタイプ。あのころはプロセッコと言ったらスーパーで買うもの、という感じだったので、それと比べると結構高級プロセッコだったわけだが、フランチャコルタなどに比べるとはるかに安く手軽。アペリティフにぴったりだった。久しぶりに飲んだが、うーん。。。悪くはないが感動はない。発泡の強さがあるので、そういう意味のインパクトがあるとは言える。
Masottinaは初めて飲んだが、優しい。繊細というか、ひたすらデリケート。悪く言えば個性がない、味がないとも言えるのだが、この優しさも女性中心のアペリティフには悪くないと思う。
Merottoも初めて飲んだが、味も香りもしっかりしている。強さのあるタイプが好きならよいと思うし、食事に合わせられるプロセッコ。
Bottegaも初めて。強さとエレガントさの両方を備えてバランスがとても良い。なお、Merottoもそうだが、Extra Dryで、ほんのわずか、甘さがあるので、柔らかい感じも同時に出ている。香りも味も良く、大変気に入った。
Valdoはおなじみだが、その上級クラス。こちらも香りがしっかり、程よい強さがあり、アペリティフより食事に合わせられるタイプ。

なお、訪れる人は、朝からワイン~とか、朝からこんなにたくさんのスプマンテ~と言うのだが、朝から、それも出来ればベッドの中で、コーヒーの代わりにグラス1杯のスプマンテ(できればシャンペン)を飲みたいと思うのは私だけだろうか・・・
ただの、のんべえ???



Prosecco -l'aperitivo presso l'Enoteca Di Biagio a Roma, totale 5 Prosecchi
Bosco di Gica -Adami
Masottina
Merotto
Bottega
Cuvee' del Fondatore -Valdo

L'aperitivo di domenica mattina presso l'Enoteca Di Biagio, organizzato dal sig. Augusto Di Biagio e Marcello. (Bravissimi!!)
Un bicchiere di bollicine (possibilmente lo champagne...e le fragole) la mattina mi da la gioia e la felicita'...





ristorante Tuccino -Polignano a mare

2012-10-15 14:35:48 | Puglia プーリア
”トゥッチーノ” ポリニャーノ・ア・マーレ -プーリア州

友人ルカ氏の絶対のお勧め、ポリニャーノのレストラン、トゥッチーノに行った。
お勧め通り素晴らしい味だった。

生牡蠣は好きなのでわりと食べるが、これほど新鮮なカキを食べたことはないというくらい、ぷりぷりしていた。
普通、柔らかいと思うのだが、ぷりっと、そして、歯ごたえがある。カキなのに・・・
プーリアのムール貝、ペローゾはかなり小ぶりだったが、海の味がたっぷり。
小さいほうが味わいがあるかもしれない。

写真は生3種。
しかし、そのままのもの、香草をちょっと加えたもの、さらに味を加えたものと3種の生の味が全部違っていた。
普通は、全部そのままでもいいのに、味わいの違いがとても楽しい。
そして、全て、ぷりっとしている。

それから、エビ2種、フライ、オーブン焼き、ボンゴレのスパゲッティと、食べきれないくらいの数と量を食べた。
あまりにお皿の数が多くて、贅沢な話だが、食べたものを全部思い出せない・・・
当然、夜はもう何も入らなかったし、翌日の朝食も当然パスなのであった。

テラスで海を前にして、最高のランチでした。

Ristorante Tuccino -Polignano a mare

spumante italia francia -totale 9 spumanti

2012-10-15 14:05:58 | vini stranieri イタリア外のワイン
スプマンテ イタリア フランス 合計9種

ルカ氏によるイタリアとフランスのスプマンテの夕べは実に面白かった。
ルカ氏のオーガナイズする試飲会に参加したのは始めてである。

AISならこの場合、フランチャコルタとシャンパーニュとでもして、数も4対4という風に持ってきて終わりだと思う。
しかし、ルカ氏は違う。
以下のような構成だった。

Champagne Grand Reserve Grand Cru Mallol-Gantois
Champagne Moet & Chandon Grand Vintage millesimato; 2002
Cremant d’Alsace Meyer-Fonne' Meyer Brut Extra
Riesling Oltrepo' Pavese La Versa
Ferrari Perle' Brut
Ferrari Perle' Nero Brut; BdN
Prosecco di Valdobbiadene Frozza
Franciacorta Contadi Castaldi Saten Saten
Champagne Jose' Ardinat Carte Or Brut biologic

なお、彼はよく、同じワインを1本混ぜるのが好きらしく、過去の試飲会の結果が出ているが、これが結構あたらない。
同じワインなのに、最初はすごくよく、次はそうでもないとか、実に面白い結果が出ていて、いかに先入観や前後のワインに評価が左右されるかがわかるのである。

さて、今回の9種のワインはごらんのようにてんでバラバラ。
似ていない分当たりやすいかも知れないが、それは知っているワインであってのことで、全く知らないワインがこうもたくさん混ざっていたら当てるのは難しい。こんなに古いヴィンテージを出さないでよね、とも言いたかった・・・
なお、これはあとで教えてくれたワインの名前であって、最初にワインのリストはくれない。
イタリアとフランスの比率、本数も言ってくれない。
こんなのも混ぜたよ、と、いくつかをさらっと言ってくれるだけである。




ワインを知らないのだから、どのワインがなにかを当てるのではなく、とにかく、イタリアなのかフランスなのかを当てた。
これだけなのだが、結果は、最も当てた人が複数いるが6種。
それ以上当てた人はいなかったのである。




リースリングはイタリアだとわかったが、すごく変わっていてこれは何?だった。
シャンパーニュのビオもフランスだとすぐにわかったが、かなりのツワモノだった。
面白かった結果は、アルザスのクレマンはイタリア製?(イタリアと思った人が多かった)そして、フェラーリのブラン・ド・ノワールがフランスに引っ越したようだ。(フランスだと思った人が多かった)
うーん・・・




こういう全くわからない試飲は面白い。
頭を真っ白にして味わう。
また参加しよう、っと。




Spumanti italia fracia totale 9 spumanti:
la degustazione organizzata da Luca (bravissimo!!)
Era una serata veramente divertente con tantissime sorprese....

Champagne Grand Reserve Grand Cru Mallol-Gantois
Champagne Moet & Chandon Grand Vintage millesimato; 2002
Cremant d’Alsace Meyer-Fonne' Meyer Brut Extra
Riesling Oltrepo' Pavese La Versa
Ferrari Perle' Brut
Ferrari Perle' Nero Brut; BdN
Prosecco di Valdobbiadene Frozza
Franciacorta Contadi Castaldi Saten Saten
Champagne Jose' Ardinat Carte Or Brut biologic

4 sauvignon - Casale del Giglio, Tramin, Terlano e Ronco del Gelso

2012-10-10 20:23:43 | Trentino Alto Adige アルト・アディジェ
4 sauvignon:
Casale del Giglio 2011 -Lazio
Tramin 2011 -Alto Adige
Terlano Winkl 2011 -Alto Adige
Ronco del Gelso Sottomonte 2011 -Friuli

ソーヴィニオン4種
カサーレ・デル・ジリオ 2011-ラツィオ州
トラミン 2011-アルト・アディジェ州
テルラーノ ウィンクル 2011-アルト・アディジェ州
ロンコ・デル・ジェルソ 2011-フリウリ州


Casale del Giglio
薄い麦わら色。
すぐにソーヴィニオンらしい香りが感じられる。柑橘、グレープフルーツ、ニワトコ、緑の葉、ミネラルなど。しかし、若干主張が強すぎなところがあり、心地良いが、単調さも加えて重たい感じが出ている。
ボディは十分あり、塩味が強く、酸味を隠しそうな感じ。持続性はまずまず。(84点)


Tramin
緑がかる。
洗練された感じがあり、カサーレより強さが強くない。複雑際にやや欠けるが、オレンジの葉、やさしい柑橘、ミネラルなどがエレガント。
酸味がきれいで、ほろ苦さが若干あり、細く長く続く。(85点)

Terlano
やや濃い目。輝きが良い。
強さがきれいに出ている。ミネラルが強く、熟した柑橘、白いフルーツ、洋ナシ、黄色のスモモ、香草など、複雑性があり、きれい。
塩味が強く、酸味がエレガントで、ボディは十分あり、持続性が良い。(88点)


Ronco
やや薄めの黄金色。
ビタミン風の香りが強く、しばらくして開いてくると甘い香りが漂う。ソーヴィニオンらしくはない香り。サルヴィア、スパイスなどがふくよかさを与える。
まろやかで、ボディがあり、アルコールがやや強く感じられる。ほろ苦い塩味が長く残る。(87点)

4 sauvignon:
Casale del Giglio 2011 -Lazio
Tramin 2011 -Alto Adige
Terlano Winkl 2011 -Alto Adige
Ronco del Gelso Sottomonte 2011 -Friuli

Casale:
Paglierino chiaro. Subito si nota sauvignon; agrumi, pompelmo, sambuca, foglia verd e minerale. Al naso una leggera pesantezza proveniente dalla intensita' e discreta complessita'. Intenso, sapidita' nasconde quasi l'acidita', PAI media lunga(84/100)
Tramin:
Verdolino. Fino, meno intenso di Casale, un po' stabile, foglia di arancia, sfumatura di agrumi, sottile minerale in fondo, abbastanza elegante. Buona acidita', lievemente amarognolo, PAI lunga ma sottile(85/100)
Terlano:
Leggermente intenso di colore e luminos. Intenso, complesso, forte minerale, agrumi maturi, frutta bianca, pera William, susina goccia d'oro, erbe aromatiche. Sapidita' e' la protagonista, acidita' elegante, intenso, strutturato, PAI molto buona (88/100)
Ronco:
Dorato chiaro. Intenso, apre una nota molto dolce ma non sembrerebbe sauvignon. Vitamine, erbe aromatiche, salvia, spezie, leggero pepe. Rotondo, ottima struttura, l'alcol lievemente eccessivo, PAI lunga ma rimane una bella sapidita' amarognola ( 87/100)

Le aziende di Enopoli in degustazione

2012-10-09 21:12:11 | イタリア・ワインABC
エノポリの試飲会 ローマ近郊にて

ローマ近郊、フラスカーティの少し先のMonteporzio Catoneでエノポリの試飲会が開かれた。
日曜日、月曜日の2日間だったが、日曜日は行けず、月曜日も、午後になってやっとちょっと顔を出せた。
もっと人が少ないと思ったが(ごめんなさい・・・)結構盛況。
これは、前日の日曜日はかなりの人手だったのではないかと思った。
ワインは、思ったよりたくさん出ている。
あまり知られていないワイナリーも多いが、超有名ワイナリーも多数あり、そういったワイナリーを中心に、別室で、座っての縦飲み試飲会が開かれていた。
最後の試飲会にあたるMontevetranoの試飲会にお誘いいただいたので参加した。
そして、QuintodecimoのLuigi Moioご夫妻をご紹介いただき、いろいろと有意義な半日でした。

La degustazione organizzata dall'Enopoli.



Montevetrano 2007 2008 2009 e 2010 -Montevetrano

2012-10-09 08:13:37 | Campania カンパーニア
“モンテヴェトラーノ2007 2008 2009 2010”モンテヴェトラーノ -カンパーニャ州

ローマ郊外で行われたエノポリの試飲会。
久々のモンテヴェトラーノ。昔はよく飲んだが、このところご無沙汰している。
ダニエレ・チェルニッリ氏による小さな縦飲みの試飲。4ヴィンテージ。

2007年
モンテヴェトラーノらしい色の濃さ。ルビーに、淵が本当に少しガーネットがかっている。
きれいに開いていて、今が飲み頃という感じ。(逆に言うとあまりもたない) コンフィ、よく熟したフルーツのアルコール漬けの香り。そして、軽くチョコ、カカオが出てくる。
タンニンがモダンで国際的。かなり滑らか。ボディもよく、強さも良く長さも良いが、最後にややアルコールが残る。現時点で最高の状態。やや単調な感じがある。(90点)

2008年
非常に素晴らしい。最初、かなり閉じている。まだ若いくらい。フルーツは当然、バルサミコ、リコリース、タバコ、そしてとてもエレガント。
酸がかなりきれいで、タンニンが酸に隠れるくらい。タンニンは、まさにビロード、そして塩味が割りと強く、持続性があり、素晴らしくエレガント。とても魅力的な後味。5年後と10年後に是非飲みたい。(94点)

2009年
藁等の緑がやや出ている。スミレの香り、フルーツはフレッシュと熟した感じが半々。酸がわずか上がる。心地良いが小さくまとまっている感じ。
酸とタンニンのバランスが良い。持続性もまずまず。非常に良いのだが、他に比べてまとまりすぎで、モンテヴェトラーノらしい個性には若干欠けるかも。(91点)

2010年
最初、ミルクキャラメル、カスタードなどトースト臭が感じられる。そしてパイプタバコ、靴磨き、緑の香りがふっとそよぎ、土などが熟したフルーツに混じる。
強さとエレガントさの両方がある。ボディがあり、酸がきれいで、タンニンは若いがかなり質がよく、持続性も十分あり、印象的。モンテヴェトラーノらしいバランスと個性が出て期待できるヴィンテージ。(93点)

Montvetrano 2007 2008 2009 e 2010:
La degustazione organizzata dall’Enopoli e una piccola vertical di quattro annate di Montevetrano, guidata dal sig. Daniele Cernilli.
2007: gia’ aperto. Pieno di frutta rossa e sotto spirito, spezie dolci, inizio di cacao. Tannini belli rotondi, ottima sturuttura PAI lunga. Ora al suo massimo(90/100)
2008: meraviglioso. All’inizio molto chiuso, mostra ancora gioventu’, naso complesso e notevolmente elegante. Piacevolissima acidita’ e abbastanza sapido, tannini vellutati (!), PAI lunghissima e il finale davvero elegante(94/100)
2009: frutta fresco e matura, viola, fieno. Leggermente piccolo. Ottimo equilibrio tra acidita’ e tannicita’. PAI molto buona ma manca appena la personalita’ di Montevetrano confrontando altre annate(91/100)
2010: all’inizio caramello, leggera tostatura, poi tobacco da pipa, lucido scarpe, un tocco verde su frutta matura. Intenso e contemporaneamente elegante. Ben strutturato, freschezza molto gradevole, persistente, esprime una bella personalita’ di Montevetrano(93/100)