Foradori 2013
Sgarzon 2012
Morei 2012
Granato 2011
Frodatori フォラドーリ
フォラドーリのワインの夕食にお誘いいただいた。
フォラドーリは白ワインも造っているが、テロルデゴ4種に的を絞って、4種の飲み比べ、そして、それに合わせたメニューの夕食という趣向である。
テロルデゴに的を絞った趣向はかなり良い。この手の食事会は、最初は白、そして赤、という風に、ワイナリーの展望を紹介するケースが多く、もちろんそれも悪くはないのだが、それでは、ワインも美味しい、食事も美味しい、で終わってしまう。
もちろんワインも食事もただ美味しければ良いのかもしれないが、それではもったいない。
せっかくなら、やはり何かを比較したいものである。
ちょうど良い具合にフォラドーリはテロルデゴを4種造っている。というか、赤はテロルデゴのみである。そこで、白はおいておいて、赤4種の試飲。
企画はカンポ・ディ・フィオリのすぐ近くにあるL’Angolo Divinoのマッシモ、30人弱の参加である。
L’Angolo Divinoはカンポの広場からすぐ近く、広場はある意味どうしようもない、客引きを頻繁にやっているレストランやカフェの多いところだが、ちょっと離れるとなかなか良いところがいくつかある。そのうちの一つ、超真面目なマッシモ氏の経営、広場からわずか1分、良いロケーションである。
店内は木をふんだんに使い、おしゃれ。この場合のおしゃれは、モダンという意味ではなく、ワイン好きにとってのおしゃれという意味。有名ワインの本物の木箱をテーブルや店内の装飾にふんだんに使い、ワイン好きにとってはたまらない。
自然派ワインを多く取り揃えているが、有名どころワインも欠かしていない。
ワインを買うだけでも、ちょっと一杯飲むだけでも、そして、軽く食事もできて便利な場所である。
フォラドーリは北イタリア、トレンティーノの、超有名、大御所ワイナリーの一つである。
そして、正真正銘ビオディナミ、15年前からということで、イタリアではかなり古い。念のため、ビオロジックではない。
自然派ワイン、それもビオディナミのワインというと、臭いワインが多いが、フォラドーリのワインは全く臭くない。つまり、自然派ワインだから臭いとか、自然派ワインは臭い、などの認識は正しくないことがわかる。
そして、一部のワインにアンフォラを使用している。
造っているワインは白2種、トレンティーノのクラシックな品種、ノズィオーラと、マンゾーニを使ったもの。
赤は4種、全てテロルデゴで、オーナー女史エリザベッタのテロルデゴへの愛着がうかがえる。単一品種とはいえ、そのクローンは現在は15種ほどになるとのこと。
Foradori (2013?) +++
昔、それはしょっちゅう飲んだワイン。あのころはワイン評価本がそんなにたくさんあったわけではなく、みんなガンベロを見ていた。ガンベロが出していた、トレ・ビッキエーリとは別に、品質と値段のバランスの良いワイン(qualita’ - prezzo)を挙げた雑誌を出していたが、その常連だったワイン。安くて抜群に美味しかった。
今も美味しいのだが、残念な事にあまり値段は安くはなくなってしまった。
色が明るく、濃いめで輝きがあり、とても魅力的な色。よく熟したフルーツがふくよかで、甘いスパイス、辛めのスパイスがほんのり混じり、とても心地よい。味のインパクトはやわらかく、まろやかさと酸味のバランスがよく、まとまりがある。
Sgarzon 2012 +++(+)
アンフォラ使用。アンフォラで6ヶ月の熟成。写真を見ると、アンフォラはグラヴネルのように埋めてあるのではなく、カンティーナに置いてある。現在120のアンフォラがあるそう。
香りも味もやや酸味が立つ。酸味のあるさくらんぼ、次の Moreiと比べて、血の香りがやや少ない。味も酸味が勝り、余韻にも残り、透明感があるのだが、ふくよかさに欠け、やや細身の印象。
Morei 2012 ++++
同じく、アンフォラ6ヶ月。畑が違う以外、Sgarzonと同じように造っているとのこと。この比較が面白い。どちらも標高250m、若干向きは違うというが、 Sgarzonは粘土に砂が混じる。片やMoreiは粘土に石が混じる。あとは造り方は同じでこの違い。非常に面白い。
血の香りが非常に強く、より複雑でふくよか、フルーツの香り。よりバランスが取れている。味のインパクトがよく、余韻に、酸味とともにほろ甘い感じが残る。
Granato 2011 +++++
3つの畑を混ぜたもの。色が再び若く、明るくなり、綺麗なルビー色。熟したフルーツに、ややアルコール漬けのものも混じる。より複雑で、奥にわずかグルーンの香りが全体を引き締めている。タンニンがまろやかで、甘いくらいのフルーツの余韻がとても心地よい。まだ若く、あと5年以上たって飲みたい。
Sgarzon 2012
Morei 2012
Granato 2011
Frodatori フォラドーリ
フォラドーリのワインの夕食にお誘いいただいた。
フォラドーリは白ワインも造っているが、テロルデゴ4種に的を絞って、4種の飲み比べ、そして、それに合わせたメニューの夕食という趣向である。
テロルデゴに的を絞った趣向はかなり良い。この手の食事会は、最初は白、そして赤、という風に、ワイナリーの展望を紹介するケースが多く、もちろんそれも悪くはないのだが、それでは、ワインも美味しい、食事も美味しい、で終わってしまう。
もちろんワインも食事もただ美味しければ良いのかもしれないが、それではもったいない。
せっかくなら、やはり何かを比較したいものである。
ちょうど良い具合にフォラドーリはテロルデゴを4種造っている。というか、赤はテロルデゴのみである。そこで、白はおいておいて、赤4種の試飲。
企画はカンポ・ディ・フィオリのすぐ近くにあるL’Angolo Divinoのマッシモ、30人弱の参加である。
L’Angolo Divinoはカンポの広場からすぐ近く、広場はある意味どうしようもない、客引きを頻繁にやっているレストランやカフェの多いところだが、ちょっと離れるとなかなか良いところがいくつかある。そのうちの一つ、超真面目なマッシモ氏の経営、広場からわずか1分、良いロケーションである。
店内は木をふんだんに使い、おしゃれ。この場合のおしゃれは、モダンという意味ではなく、ワイン好きにとってのおしゃれという意味。有名ワインの本物の木箱をテーブルや店内の装飾にふんだんに使い、ワイン好きにとってはたまらない。
自然派ワインを多く取り揃えているが、有名どころワインも欠かしていない。
ワインを買うだけでも、ちょっと一杯飲むだけでも、そして、軽く食事もできて便利な場所である。
フォラドーリは北イタリア、トレンティーノの、超有名、大御所ワイナリーの一つである。
そして、正真正銘ビオディナミ、15年前からということで、イタリアではかなり古い。念のため、ビオロジックではない。
自然派ワイン、それもビオディナミのワインというと、臭いワインが多いが、フォラドーリのワインは全く臭くない。つまり、自然派ワインだから臭いとか、自然派ワインは臭い、などの認識は正しくないことがわかる。
そして、一部のワインにアンフォラを使用している。
造っているワインは白2種、トレンティーノのクラシックな品種、ノズィオーラと、マンゾーニを使ったもの。
赤は4種、全てテロルデゴで、オーナー女史エリザベッタのテロルデゴへの愛着がうかがえる。単一品種とはいえ、そのクローンは現在は15種ほどになるとのこと。
Foradori (2013?) +++
昔、それはしょっちゅう飲んだワイン。あのころはワイン評価本がそんなにたくさんあったわけではなく、みんなガンベロを見ていた。ガンベロが出していた、トレ・ビッキエーリとは別に、品質と値段のバランスの良いワイン(qualita’ - prezzo)を挙げた雑誌を出していたが、その常連だったワイン。安くて抜群に美味しかった。
今も美味しいのだが、残念な事にあまり値段は安くはなくなってしまった。
色が明るく、濃いめで輝きがあり、とても魅力的な色。よく熟したフルーツがふくよかで、甘いスパイス、辛めのスパイスがほんのり混じり、とても心地よい。味のインパクトはやわらかく、まろやかさと酸味のバランスがよく、まとまりがある。
Sgarzon 2012 +++(+)
アンフォラ使用。アンフォラで6ヶ月の熟成。写真を見ると、アンフォラはグラヴネルのように埋めてあるのではなく、カンティーナに置いてある。現在120のアンフォラがあるそう。
香りも味もやや酸味が立つ。酸味のあるさくらんぼ、次の Moreiと比べて、血の香りがやや少ない。味も酸味が勝り、余韻にも残り、透明感があるのだが、ふくよかさに欠け、やや細身の印象。
Morei 2012 ++++
同じく、アンフォラ6ヶ月。畑が違う以外、Sgarzonと同じように造っているとのこと。この比較が面白い。どちらも標高250m、若干向きは違うというが、 Sgarzonは粘土に砂が混じる。片やMoreiは粘土に石が混じる。あとは造り方は同じでこの違い。非常に面白い。
血の香りが非常に強く、より複雑でふくよか、フルーツの香り。よりバランスが取れている。味のインパクトがよく、余韻に、酸味とともにほろ甘い感じが残る。
Granato 2011 +++++
3つの畑を混ぜたもの。色が再び若く、明るくなり、綺麗なルビー色。熟したフルーツに、ややアルコール漬けのものも混じる。より複雑で、奥にわずかグルーンの香りが全体を引き締めている。タンニンがまろやかで、甘いくらいのフルーツの余韻がとても心地よい。まだ若く、あと5年以上たって飲みたい。