在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

アイルランドのギネス Giunness in Irelanda

2017-12-19 00:49:49 | もろもろの食べ物

Guinness in Irelanda



しばらくアイルランドに行っていた。
アイルランドではさすがにワインはできない(ぶどうが育たない)ので、飲み物はビールになる。(またはアイリッシュ・ウイスキー)

アイルランドのビールと言ったら、なんと言ってもギネス。

昨年まで、ギネスを美味しいと思ったことはほとんどないのだが、アイルランドに初めて行って(昨年)、初めてギネスを飲んだ時、これほど美味しいビールは他にないような気がした。

もちろんオーバーなのはわかっている。

他にも美味しいビールは五万(いや、三万)とある。

しかし、アイルランドで飲むギネスは美味しい。

本当に美味しい。

決して重たくなく(もっと重たい印象があった)、ほのかにこんがりした香りが心地よく、泡のクリーミーさと言ったら。
うーーーーん。
泡の口ひげができるくらい、見事な泡。

ここまでクリーミーな泡ができるのは、一体どうして?

ビールが違うのか、注ぐ機械が違うのか???

いやー、本当に見事。

うまい。うまい。うまーーーい。

自称ビール好きだったら、絶対にアイルランドには行くべきだと思う。

それだけ、アイルランドで飲むギネスはうまいのである。





さて、アイルランドでは、コースターを使うところが多い。(イタリアでは使わない)
ギネスのフツーーーーーに見えたコースターを裏返すと。。。。

パーエクトなパインツ(500ml)のギネスをそそぐには119.5秒かかる。

つまり、ほぼ2分。
えー、うそー、と言いたいと思う。
フツーのビールなら、注ぐのに2分もかかったら泡がなくなってしまうような気がする。
ところが、ギネスは違う。

パーフェクトに注ぐには時間がかかる。
じれったいくらいの時間がかかる。
これは、昨年、ギネスストアーを訪れて(ビール好きは絶対に行くべき)びっくりしたのだが、本当に時間がかかるのである。

最初は全体にカプチーノ色。
細かい泡が上昇し、次第に液体と泡とに分離するまで、見ていて飽きない。
計ると本当に2分はかかるだろう。

ところで、アイルランド人は、アルコールに強い。
昼間から女性でも飲む。
それも、パインツ2杯。つまり1リットル(笑)
もちろん毎日のことではないだろうが、いやー、見事。

ビール好き天国だねー





Champagne e prosciutto D'Osvaldo ドズヴァルドの生ハム

2017-12-04 13:55:47 | もろもろの食べ物
シャンペンとドズヴァルドの生ハム



いつもの大判振る舞いのエノテカ、ディ・ビアジョでの試飲会。
毎週土曜日の午後に開かれている。(休みの時期もある)

今週はシャンペンとドズヴァルドの生ハム。

ドズヴァルドとはいかに???

で、当然のごとく顔を出した。

ドズヴァルドの生ハムは、イタリアで最も美味しいハム(の一つ)と思っている。

かるーーーーい燻製の香りほのか(最高〜)、燻製しているから、いわゆる生ハムとはちょっと違う、しかし、燻製ハムのスペックとも違う。

それは、煙で燻製をするのではなく、蒸気で燻製するから。

大きな鉄鍋いっぱいに大量の香草を入れ、ハムにその香りがほのかに付く。



詳しくは、ずーーーーと前、訪れた時に記事にしているので見て(探して)いただければ嬉しいが、その時に見た小さな燻製用の部屋は、今は衛生管理規定から外れてしまうらしく、使用していないと知った。

それでもドズヴァルドのハムは美味しい。

うまい。

唸るほどうまい。

もちろん、知らないと普通の生ハムと違う事に気が付かない程度だが、いや、この違いが大きいのである。

食べた事のない方には説明が難しいのが申し訳ない。
イタリア好き、イタリア食好きとなれば、イタリアに来た時に是非探して欲しい。
(かなり難しいのだが。。。そして値段が高い。。。)



今回はシャンペンの方が味が強く、本当はもう少しデリケートなタイプと合わせた方が良いと思ったが、その辺りはご愛嬌。

Colomba della Mascale 涙が出るほど美味しいコロンバ

2017-04-14 12:39:51 | もろもろの食べ物
コロンバは復活祭に食べるケーキ
不気味な鳩の形をしている

ブレッシャ周辺に住んでなくて良かった、と思った。
と、同時に、ローマからの距離に悲しくもなった。(涙)



Vinitalyに、今年はパオロの友人のパオロが参加した。(同じ名前〜)
二人目のパオロの方は、現在オーストラリアに住んでいる。(オーストリアではない)
当然、ソムリエ。
ミラノ出身。

そのパオロが、宿泊したヴェローナのアパートに持参したのがコロンバ。

オーストラリアの友人シェフに頼まれたのだそう。買って来てくれ〜

そのパスティチェリア(ケーキ屋)の場所が田舎だったため、列車では行けず、ミラノからわざわざ車でヴェローナまでやってきた。
それほどの距離ではないが、列車の方が楽なのに、である。

断りたくなかったし、自分用にも買いたかったし、そして、ついでにもう一つ、私たちのために買ってくれた、という心の優しさ。(つまり合計3つ購入した)

今では日本でも手に入るコロンバ、復活祭に食べるケーキである。
日本では一体誰が食べるのか、と思う。

タダでレストランで出されたら手をつけるが、日本で一体いくらになっているのか、わざわざお金を払ってまでは食べない。

アーモンド臭い、というか、パサパサして、最初に食べた頃はへー、意外と美味しいじゃん、くらいには思ったが、今ではもう飽き飽きしている。

クリスマスのパネットーネ(パンドーロではない)はかなり進化し、美味しいところが増え、逆に楽しみになっているのとは裏腹に、コロンバの方は大して進化していないと思っていた。

が、ここで認識大きく改め。

これほど美味しいコロンバは食べたことがない。
それほど絶品だったのである。

恐れ入りました。

一人で全部食べてもいい状況だったら(ダイエットをしなくてもいい状況というのも含む)、たぶん、いや絶対に、一人で全部、それもイッキに食べたと思う。(1キロ)
それが絶対にできると言い切れるほど、軽く、香り高く、柔らかく、とろける様に美味だった。。。

ただし、軽く、と言うのは印象で、実際には1キロに14個の卵を使っているのだそう。14個。。。。

いや〜、それにしても本当に美味しかった。
買いに行ける状況だったら買いに行きたい。
(これから夏に向かう今、買いに行けなくて良かった)

パオロ曰く、ブレッシャにIginio Massari氏のパスティチェリア(Pasticceria Veneto)があり、彼の一番弟子、Mauro Scaglia氏が開いたパスティチェリアMascaleがブレッシャの田舎にあり、後者まで買いに行ったのだそう。

いろいろと調べてみると、確かにマッサーリ氏のコロンバも相当美味しいらしい。
が、なんと38ユーロ。ちょっと高すぎ。

対してマウロ氏のコロンバは25ユーロ。
この値段でこの美味しさなら、2個買って2個イッキ喰いしたい。

それほど甘いものは好きでもない私がそう思うくらい、とにかく美味しかった。

もう日曜日は復活祭だが、これからちょっとコロンバに凝ってみようと思う。

パオロ、ありがと〜 心から感謝。

ブロッコリー ロマネスコ バラバラ事件(笑)

2017-02-27 11:42:54 | もろもろの食べ物
ロマネスコ バラバラ事件

イタリアのブロッコリーにロマネスコというブロッコリーがある。



ローマのブロッコリー、正確にはカリフラワーの一種だが、その昔初めて見たときには、変な形!と思ったものだ。

まるで幾何学模様というとオーバーだが、ころっと丸いカリフラワーと違って、先がツンツンしている。

さて、こちらでは、野菜をクタクタに茹でることはもうかなり知られていると思う。
昔に比べて、少しは良くなったが、歯ごたえが全くなくなるくらい、野菜という野菜がたいていクタクタになっている。

日本人の、歯ごたえを残して茹でましょうね〜、は通じない。

栄養分がぜーんぶ溶け出てしまいますよ、も通じないだろう。

それでも近年、シェフが多大なる市民権を得るようになり、イタリアにも星付きレストランが溢れるようになって、少しというか、かなりマシになってきた。

歯ごたえにはまだちょっと遠い気がするが、以前よりは「野菜の形が残っている」ようになった。(笑)

さて、15人程度の持ち寄りパーティー。
メンバーは数人を除いて、あとは全く初対面。
誰の「作品」かはわからなかったのだが、私以外はみんなイタリア人。

久々、バラバラになっているブロッコリーを見た。。。。。
15人分なのでかなりの量。大皿に一杯。

もちろん、全体の30%くらいは一応形がある。
しかし、残りは見事にツブツブ。
いったいどれくらいの時間、茹でたのやら。



拡大してこんな感じになるが、小さなツブツブがみんなバラバラ。。。。

スープではなく、付け合せの野菜。
(私はこのブロッコリーで結構スープを作る。この場合はバラバラ)

もういい加減慣れたが、水分の少ないスープ感覚で付け合せ野菜を食べる。
イタリアでシャキッとした付け合せ野菜が出てくるようになるのはいつのことだろう。

夏はビール〜 (2) モレッティの香り付きビールの呑み比べ (2) Birra Moretti (2)

2016-07-28 21:09:36 | もろもろの食べ物
前回の続き




最初、スーパーで割引をしていた時はなぜか5種しかなかったのだが、そう、中部イタリアがない??と思っていたらトスカーナが抜けてた。
他にもまだあるか?いや、これ以上はもうなかったと思う。

ところで、このモレッティの香り付きビールを初めて飲んだのは去年のミラノのエキスポのモレッティのスタンドだった。エキスポがなんだか懐かしい。

Toscanaトスカーナ 5,5%
大麦とスペルト小麦
抜けてたので写真が別。 



エキスポで飲んだのはこれだった、と思い出した。
モレッティのスタンドでビールの説明を見て、りんご?ウチワサボテンの実??ブルーベリー???となり、一番無難なのを選んだ。

つまり一番無難なのは確かにこのトスカーナ。
麦2種の香ばしい香りがビールに付いているだけ。
だから、逆に、一番面白くないかもしれない。
冒険しなくていい、冒険は嫌だ、という人にはおすすめ。
でも、せっかくだから、冒険してみて〜

Puglieseプリエーゼ 5,6%
ウチワサボテンの実とアルソ小麦
アルソ小麦は焼いた小麦のこと。
ここ2年程度だが、イタリアで流行っている。
アルソ小麦のタラッリ、アルソ小麦のパスタ、アルソ小麦の。。。。。うっふぁ(とイタリア語では嘆く)
香り高く美味しいのだが、なんでもかんでもアルソ小麦。

さて、どんな小麦かというと、小麦の収穫を終えた後、畑に残っている茎、雑草などを掃除する丈に焼畑を行う。わずか残った焼けた小麦を集めて、これしか食べられない農民が食べていた。
それが、今は高値で売れるのである。
焦げているので色は茶色。そば粉のように見える。

ウチワサボテンは、夏、南イタリアに来ると道端にものすごい量で生息しているのを見られる。
かなり大型の、いかにもサボテンが、あるわ、あるわ。黄色から赤い実がボコボコなっている。
ただし、絶対に、なっているそのものの実を取らないこと。
小さな針が無数についていて、手に付くとしばらく取れない。
果物屋の店先に並ぶ頃には、針は自然に取れ、触っても大丈夫になるが、野生のものは絶対に触らないこと。
なお、実は、黄色いものとピンクのものとがあるが、中は種だらけ。
日本人は、ブドウの種すら飲み込まないので(こちらは平気で飲み込む)苦手な果物かもしれない。でも、食べ慣れると、とても美味しい。
そして、これを食べると、南イタリア、夏、という気がする。

ウチワサボテン自体は結構甘いが、その甘みをほとんど感じないくらいに抑えてあるというか、アルソ小麦のこんがり感が打ち消しているのかもしれない。
ほのかに焦げ臭があるというか、そんな気がするというか。。。
悪くない。これはまたリピートしてもいいかも。

Sicilianaシチリアーナ 5,8%
ザガラ(柑橘類)の花
レモンのような柑橘系より、マンダリンに花の甘い香りを足した感じで、柑橘系と甘さがとてもよくマッチしている。
若干甘すぎの感じはあるが、とても心地よい。
ビールに柑橘系は合うわけだが、すっきりレモンやライムではなく、ふわっとした花の甘い香りを足しているところが女性好みに仕上がっているような気がする。

以上で6種〜


夏はビール〜 モレッティの香り付きビール呑み比べ (1) Birra Moretti (1)

2016-07-27 16:00:12 | もろもろの食べ物
夏はビール〜
もちろんワインも飲むが、ビールもおいしい。



もちろん日本のビールが一番美味しいと思うが、日本のビールもこちらではあまり美味しく感じない。
こちらの工場で造らせていると、似ていてもちょっと味が違うとか、何度か、なにこれ?という味のものにあたったこともある。
もし、日本から直接輸入しているものがあっても、新鮮ではないので、それならこちらのビールを飲むに限る。

個人的にドイツ系のものはそれほど好きではないので、イタリアものを飲むことが多い。

有名P社のものはあまり好みではなく、バラディンのものは美味しいが、気軽にどこでも買えるわけではないので、自宅では結構モレッティに落ち着くことが多い。

少し前に、スーパーで割引をしていたので、珍しく、最近はやりの香り入りビールを5種全部買ってみた。
飲み比べ。
ただし、実は1種もれていたので、追加して全部で6種。

モレッティのこのシリーズは、ボトルがころっとして可愛く、各地の名前が付いていて、わかりやすく、比較しやすい。
またどのボトルも500m入りなので、個人的には量がちょうどいい。
そして、使っている材料も、土地土地を表すというか、個性があるところがいい。



さて、北から。
Piemonteseピエモンテーゼ 5,5%
ブルーベリーとお米
かすかに甘い香りが心地よく、ビールの苦さがブルーベリーのほのかな甘さに打ち消され、と言ってもくどくなく、かなり心地よい。
ピエモンテは当然バローロの産地で移住したいくらい好きな州なので、美味しいとはうれしい。
リピートしたいくらい気に入った。

Friulanaフリウラーナ 5,9%
レネッタ種のリンゴ
りんごとお酒は合うが、本当に合う。りんごでお酒を造りたくなる気持ちがわかる。
りんごの甘い香りがやや鼻に付くが、りんご薫るほのかな味が意外にもビールにマッチして、非常に心地よい。
アルコールがやや苦手な人にもいけそう。ただし、意外や、アルコール度は実は一番高い。
美味しいのだが、ちょっとりんごりんごした感じが、悪くはないけど、個人的には甘すぎ。

Lucanaルカーナ 5,8%
月桂樹とモルト
6種の中で一番苦手だったのがこれ。
月桂冠の香りが強すぎ。
ミントとは違うが、それに似た爽やかな香りを持つので、まるで歯磨きをした後の爽やかさが残る。こういう爽やかさが好き、という人には受けるのだろうが、私はビールと歯磨きは別にしたい。ここまで緑強い香りはいらない、と思うので、今後はパスかなぁ。。。。

2に続く。。。




イタリアの新しい造語? レッジェルメンテ は微発泡の水のこと

2016-07-08 10:25:09 | もろもろの食べ物

Leggermente, grazie!



(日本茶を入れる時は絶対にこの水)

レストラン(トラットリアも含む)でテーブルに座ると、まず、「水は?」と聞かれる。

炭酸なしは ナトゥラーレnaturale (他に アックア・ノン・ガス、ノン・フリッツァンテ、ノン・ガッサータ などとも言う)
炭酸ガス入りは、フリッツァンテfrizzante (他に アックア・ガッサータ とも言う)
最近は微発泡も人気があり、その場合は、レッジェルメンテ・フリッツァンテleggermente frizzanteと言う。

ずーーーっと前は、ナトゥラーレを頼んだのに微発泡が出てくることもあり、つまり、これくらいならガスがないのと同じでしょ、という感じだった。
わずかでもガスが入っていると飲めない日本人は、ナトゥレーレではなく、はっきりノン・ガスと言わないとダメな時代だった。

ちなみに、ガス入りはナチュラルな水じゃない、と思う人がいるが、これは間違い。
一般のガス入りの水は「ナチュラルな炭酸入り」で、ガス添加のものもあるが、それはちゃんとラベルに記されている。

しかし、今は、ナトゥラーレは、表示として、ガスのないものになっている。
そこで、以前、炭酸ガスなしのカテゴリーに入っていたこともある微発泡が、だんだんと市民権を得てきた。

そこで、以前の選択は
ナトゥレーレかフリッツァンテ
だったのが、
ナトゥレーレかレッジェルメンテ・フリッツァンテかフリッツァンテ
となってきている。

そんな、たかが水に3種類も置いておけないというところは、人気の薄れてきたフリッツァンテ、つまりガスが割と入っているタイプをやめて、微発泡のみにしているところも多い。今度は、微発泡でもちゃんとガスが入ってるでしょ、という感じ。

そうなると、
ナトゥラーレかレッジェルメンテ・フリッツァンテ?どっち?
Naturale o leggermente frizzante?
となる。

長い。長い。この暑いのに(暑さは関係ない??)この忙しいのに(ヒマでも)、長い。

そこで、
ナツィラーレかレッジェルメンテ??どっち?
Naturale o leggermente?
と聞くケースが増えてきてる。

レッジェルメンテは形容詞なので、名詞ににはならないのだが。。。。

新語大賞になるほどではないが、最近よく使う新語。

最近はちょっと発泡くらいの水を日本人も好んで頼む人が増えてきている。
もし、イタリアに来ることがあったら、

レッジェルメンテ、グラッツェ
Leggermente, grazie.

と言ってみて。
かっこいい〜(でもないか。。。)



すし飯おにぎり

2016-05-13 14:39:43 | もろもろの食べ物
少しのことだが、おにぎりを食べたら、ご飯がすし飯だったのよね~、という話を聞いた。
へー、そうかぁ、寿司用に余ったご飯を使って作れば節約かもね、と思った。

ところが、私もすし飯おにぎりを食べることになるとは思わなかった。
もしかしたら、流行っているのだろうか??

少し前のことだが、日本のバザーに行って家族のものがおにぎりをテイクアウトしてきた。
取っておいてくれた、残ったおにぎりを食べて一口。なんか違う、味が濃い。
で、ふとその話を思い出した。

  すし飯だ~

味がしっかりしているし、中身はシャケ(火が通っている)で、そうなると形のちょっと違うお寿司のようなものだと思って食べるようなもの??と思いながら食べた。

日本食レストランにはそう頻繁に行かない。
大して美味しくないのに当然値段が高く、もともと洋食で育っているため我慢できることもあり、日本へ帰った時にお寿司を「食べだめ」して満足している。

だから、こちらの日本食レストランのメニューの中に普通におにぎりがあるか定かではないが、場所によってはあったような記憶もある。
おにぎりなんて自分で作ればいいだけなので、わざわざ高いお金を払ってまで頼んだことはないので今まで気がつかなかった。
そうかぁ、すし飯でおにぎり。

余ったご飯ではないだろうが、炊いたご飯を分ける必要がないので、節約になるよね~。
もちろん、てんぷらやトンカツなど、定食を出している、つまり白いご飯を出しているところではちゃんとご飯を分けて、すし飯ではないおにぎりを出しているのだろうが、基本、お寿司しか出さないところなら、こうなるか。。。

すし飯のおにぎり、なんかちょっと開眼。
でもやっぱり、すし飯でないおにぎりのほうがおにぎりらしい。
というか、すし飯のおにぎりに食べ慣れているイタリア人に本当のおにぎりを食べさせたら、これはおにぎりではない!なんて言いそう。。。。。。

ちょっと久々にご飯を炊いて思ったこと。


イータリーで売ってるスシライス Sushi Rice

2016-04-26 11:00:04 | もろもろの食べ物
イータリーのお米「スシライス」



イータリーに行くとリゾット用によく米を買うのだが、ふと、「SUSHI RICE」そして「米」と書いてあるパックを見つけた。
パッケージのデザインはカワイイ。

そういえば、しばらく前から売っているような気がしたのだが、買ったことはない。
1キロパックだし、多少美味しくはなくてもすぐに終わると思って何気なく買ってみた。
3、5ユーロくらいだったと思う。

ちょうど食べていた日本米「つや姫」が終わり(実は通常、イタリアの「日本米」ではなく、日本の日本米を食べている)炊いてみた。しばらくおいてもう一度。
2度目に炊いた時、少し冷めたお米でおにぎりを作ってみたのだが、日本のお米に比べるとかなりまとまりにくい。

悪くはないが、味と香りがイマイチ。特に、冷めると味も香りもかなり飛んで、不味くはないが、美味しいとも言えない。
うーん、あと少し残りをレンジでチンして食べるかと思ったが、結局はバター炒めライスにした。これなら一応食べられないことはない。

まあ仕方がないし、イタリアで作っている日本米よりはるかに劣るが、スーパーで買う一番等級の低いお米(形が丸く、粘り気がある、ただし安い)よりは美味しい。



昨今は、スーパーの外国食品コーナー(アラブ系、メキシカン系、東洋系などを売っている)でも「スシライス」を売っていたりするが、これだけは怖くて手を出したくない。値段が安いわけでもなく、絶対に美味しくはないだろう。。。。

しかし、イータリーでも、スーパーでも、こうやって「スシライス」を売っているということは多少の需要があるからだと思うのだが、誰が買うんだろう。
現地の日本人、東洋人だろうか。
日本茶をイタリア人が結構飲むようになっているので、家でご飯を炊いていたりして。
オンラインで探せば、すぐに「ご飯の炊き方」ビデオが出てくるだろうし、大きな日本食料品店では(昔懐かしタイプの)電気釜を売っている時代になったし。

世の中変われば変わるものだが、確かに変わった。
スーパーで「スシセット」を見かけることがあるが、そのうちイータリーでも同じようなセットを売り出したりして。。。

考えてみれば、日本で「カルボナーラセット」を売るのと同じと言えば同じだが。。。




やっぱり断然こっち。。

山田屋本店 特別栽培米 平成27年 新米 山形県産 つや姫 10kg(5kg×2)
つや姫
山田屋本店


Gelato World Tour -Roma

2013-05-06 16:12:22 | もろもろの食べ物

ジェラートのオリンピックというとオーバーだが、2年に一度、というか2年にわたって開催されているジェラート・ワールド・ツアーというのがある。
そういえば、過去にそんなのをやっていたとは思うのだが、情報の動かないイタリアで、FBは実に便利である。今回は事前に知って、ジェラート大好き人間としては、心待ちにしていたのである。
さて、ツアーは、ローマが最初のポイント、その後、7カ国7箇所、合計8箇所で行われ、総得点で優勝者が決まるというオリンピック(?)である。

ちなみに、北米はシカゴ、そして、スペイン、ドイツ、ブラジル、アジアは中国、中東、オーストラリアでの開催で。
余談だが、このところの日本は中国に負けてしまっている。
ホンコンのワイン・エキスポが注目され、Vinitalyにも多くの中国人バイヤーが訪れ、このジェラート・オリンピックのアジア開催地も中国である。
そして、時々、時計を3つくらい並べて「世界の時間」を見せている、たとえばホテルなどがあるが、以前は絶対に東京だった時間が、最近は上海に変わってきている。悲しい。。。
フレー、フレー日本!!


さて、予選を勝ち抜いた16のイタリア各地のジェラテリアの勢揃い。
それぞれが、1種のジェラートを披露する。
リストを見ると、やはり南イタリアが多い。そして、材料にピスタチオを使っているところが多い。
5ユーロ+バス・チケット提示で5種類を試食できる。
最初は全部食べたい!と思ったのだが、ダイエットという強敵が目の前にちらつく。この強敵は手ごわい。そこで、とにかく5種、足りなければさらに5種、というつもりで望んだ。
結局、食べたのは6種。

さて、まずは、友人のお勧め、ローマかなり郊外、スビアコにあるジェラテリアのグランマニエ・クリームを試食。
グランマニエのほのかな香り、オレンジがふわっと混じり、なかなかいい。高級上品系のアイスクリームである。うん、いい。
ジェラートのミニコルソなるものをやっていたので、ちょっと見に行く。子供たちがレモン味のジェラート、ただし、生クリームが入っていないのでスムージーに近いかも?と思われるものを披露。

そして、第2部。
友人が絶対に食べたい、と言ったパレルモのジェラテリアへ。ジェラートのタイトルはザム。ザムとは、アニスベースの飲み物だそうな。
アニス味のアイス。実は、アニスは香り付けに使用されているなら別だが、それだけだとちょっと苦手。リコリースも同じく。
食べ物もほとんどのものが大丈夫であるが、内臓系は苦手、脳みそや、変わった肉は食べたくない。

ここでまた余談だが、この前、FBで回ってきた写真に、犬食いの写真があった。かわいそうで見てられなかった、中国、韓国では本当にいまだに食べているのか。そのために育てた、つまり飼育されたもの、と言うが、戦時中でもないのに、犬を食べる人種の気が知れない。ウサギだって食べたくないのに、犬の肉のどこがおいしくて食べるのだろう。

さて、そのアニスのジェラート。
色は、真っ白。何も、つまり何の粒も、皮も入っていない。雪のように真っ白。見た目はかなり地味である。つまり、食欲をそそる、とか、人の目を引くものではない。
しかし、一口食べると。。。これが素晴らしくおいしかったのである。


原材料に生クリームは入っていない。水と、砂糖とアニスのリキュールのみ。
つまり、シャーベットに近いと言うか、いや、非常に滑らかで、やっぱりジェラートであり、素晴らしくおいしかった。
滑らかさの触感が舌に優しく溶け、程よい甘さと、アニスのリキュールのさっぱり感がのどの渇きを癒す感じ。
おおー!

その後、興味のあったアーモンドのジェラートを試食。これは悪くなかったが、よくできたジェラートを上を行かない。
そして、イタリアらしいクラシカルなピスタチオへ。
ピスタチオを使っているところは、合計4つ。やはりイタリアでの人気素材、そして、投票の獲得数も多いと想像される。うち、最もクラシカルなピスタチオをまず試食。
これが。。。甘かったのである。ピスタチオの味はしっかり、しかし、甘い。イタリアンジェラートは比較的甘いので、イタリアンジェラートが好きな人には受けるのだろうが(そういう客層を狙っているのだろうが)、ちょと甘すぎ。
口直しに水が必要になった。
ここで、ザムのあとは、もう何も要らない、というか、ザムの上を行くものはないのではないかと言う疑問を持つ。
そして、ダイエットという強力なライバルが目の前に立ちはだかり、後3つ、もう1種ピスタチオベールのもの(やはり甘かった)、チョコベースのもの(おいしかったが、ザムの上ではない)を味見して、退散したのであった。
もちろん、味見していないものに素晴らしいものがあったかも知れないが、きっとザムの驚きほどではないのではないかと思う。



写真のジェラテリア、Petriniはローマの新アッピア街道にある。
2008年のチャンピオンで、非常においしい。程よい甘さ、素材の味がしっかり、ピスタチオなどは上品な味わい。
さて、2014年のチャンピオンになるのは誰なのだろう。

sansyo 突然ですが山椒

2012-11-24 15:01:37 | もろもろの食べ物
山椒



ちょっと目からうろこ。
日本人なら山椒はみんな知っているし、うなぎには欠かせない存在である。
しかし、うなぎの他、何に使うか?そして、山椒の実を見たことがあるか?となるとちょっと疑問。
山椒は小粒でもぴりりと辛い。
袋に入った山椒を食べているだけでは、ピリリと辛いのはわかりにくい。
しかし、実を食べると、本当に辛い。そして、それは唐辛子の辛さではなく、山椒の、まさに「ピリリ」と辛いのである。



山椒をミルごといただいた。
肉料理中心、北イタリアで、失礼かもしれないが、レストランで何度かかけさせていただいた。
あるところでは、日本には何度も行っているというイタリア人が出てきて、うなぎは食べたが、日本のスパイスはいろいろ知っているが、こんな香りは初めて、とキッチンの人たちを呼んで来た。
イタリアでは、しょうがやわさびは高級レストランでは使われているが、山椒はまだ使われていない。

日本ではうなぎ以外ほとんど使うことがないのだろうが、ミルから挽いた山椒は、コショウの代わりに結構合う。
肉にも、マグロにも、ラグーでも、コショウの代わりにほんの少し降りかけてみると面白い味になる。
そこで、ぜひ山椒の実とミルを買って、いろいろな料理に試していただきたいと思う。

sansyo: spezie giapponesi vecchi e nuovi
Si dice in giappone: sansyo e' piccolo ma piccante, cioe' piccolo ma assennato o corpo piccolo ma mente acuta.
sansyo, per unaghi (anguilla giapponese) indispensabile ma pochi giapponesi conocsono il "frutto" di saisyo.
Infatti piccanti e buonissime soprattutto per le carne,
le spezie che esistono dagli anni in giappone ma in italia ancora no.
Provatele.








Tortapistocchi

2012-09-28 13:35:24 | もろもろの食べ物
”ダークチョコケーキ トルタピストッキ” 3C di Pistocchi -フィレンツェ

生チョコ、チョコレート、チョコレートケーキが好きな人には絶対お勧め、ブラック生チョコのケーキ。
ブラックとは言え、苦くなく、甘すぎず、程よい甘さ。
そして、ほんのちょっとで食べ応えのある濃厚さ。
うーん・・・チョコ好きの私にはやめられない。
でも、満足度が高いので、ほんのちょっとで大きく満足。
友人から美味しいと聞いて一度食べ、忘れられない味だったこのケーキ。
今はEatalyで売っているので嬉しい。
要冷蔵。
だから、日本にお土産は難しい・・・


Tortapistocchi(Firenze)
Una torta fondente di cioccolato, morbida e cremosa...deliziosa davvero.
di Firenze ma adesso si puo' acquistare all'Eataly...!





La cuddrireddra e le foglie alla mandorla

2012-06-22 22:00:16 | もろもろの食べ物
この前、シチリアのエトナのワイナリーVillagrandeを訪れたが、そこで売っているビスケットのあまりの美味しさには、小さな感動をしている。
何種類かあったが、うち2種を購入した。

一つは、la cuddrireddra。なんのこっちゃ、という名前である。
すぐに発音ができない。


スローフードのpresideioになっている。
揚げたビスケットなのだそうだが、重たくはなく、シナモンとほのかにワインの香りが漂い、美味しい。
そして、まるでUFO?という、面白い形をしている。



もう1種が、アーモンドの葉という名前のビスケット。
薄く焼いたビスケットにたっぷり、それは、たっぷりアーモンドが使ってある。



うーん。。。どちらもローマでは手に入らない(だろう)のが残念。。。。。

Ho acquistato due tipi di biscotti all'azienda Villagrande dell'Etna. Buonissimi tutti e due.
La cuddrireddra: presidio di Slowfood, biscotti fritti (non sembra), la forma particolare come l'UFO, con profumo di cannella e una nota leggera del vino bianco.
Le foglie alla mandorla: biscotti sottili con pieno di mandorle. Squisiti per chi ama le mandorle (come me).
Vendita a Roma ?? Fatemi sapere se qualcuno li vede.



Pastificio Secondi di Roma e pasta alla genovese

2012-04-15 20:16:40 | もろもろの食べ物
Pastificio Seondi (ローマ)と ジェノヴェーゼのパスタ pasta alla genovese

その昔、イタリアに来たばかりのころ、町にパスタ屋があまりに多くてびっくりした。しかし、それがわかるまで、ちょっと時間を要した。というのは、パスタ屋は普通店構えが小さく地味で、店先にウィンドウがあるわけでもなく、ここはいったい何の店なんだろう、とのぞくと、奥になんだか機械があり、その手前にウィンドウがあり、作られたパスタがテキトウに並んでいる。飾り気もなく、近所の人がこれまたテキトウに入り、テキトウに買っていき・・・
そして、そんなお店が実はかなりの数があることに気がついた。
しかし時は遅し。イタリアにも慣れて、買い物が自由にできるようになったころには、町の懐かしいパスタ屋はバタバタと消えていった。食料品屋が品揃えを増やし、スーパーが台頭し、真空パック入りのパスタが普及してきて、保存のきく乾燥パスタを食べるようになって、代が変わるとともにやめていったのだと思う。


パスタはもちろん自分で作る人もいる。本当にこだわるなら自分で作ればよいのだが、そこまでする気にはなれない性格をしている。というのは、私の義母が月に1度か2度は作っていてとても美味しかったのだが、どうしてもコシに欠け、コシのあるパスタを自分で作るのは結構大変なのではないかと思っているからである。


さて、いつも行くエノテカは酒屋だが、その他、生ではない食料品、そしてお菓子類を豊富に置いている。そこのオーナー、アウグスト氏が見つけてきたPastificio(パスタ製造業者)Secindiのパスタは実に美味しかった。
試食を兼ねてスプマンテと共に試飲会をしたが、パスタが、それもどうも美味しそうなパスタが出る(タダで、そしてスプマンテつき)というので、試飲会は盛況だった。
そこでも何種類か食べたが、まあ美味しいこと。
懐かしい、コシのある、そして香りのあるパスタ。
これから毎週1回、お店に届くと言うので、これはクセになりそうである。
値段は高いが、これだけ美味しいものはどこでも手に入るわけでない。たまの贅沢としよう。


そして、パスタの隣に美味しそうなジェノヴェーゼが置いてあった。
去年、ジェノヴァで食べた、素晴らしく美味しいパスタ、おかわりまでしてしまったパスタがよみがえってくる。もちろん、パスタは違うし、あちらはレストランの手作りのはずだから(そのくらいの格だった)違うとはいえ、コシのあるパスタで香りあるジェノヴェーゼを食べてみたくなり、ご購入。
パスタの黄色とジャノヴェーゼの緑がきれいで、想像通りコシのある、大変美味しいパスタに満足したのでした。

”Tomattini” biscotti della KAGOME

2012-03-09 10:01:05 | もろもろの食べ物
カゴメのトマト味ビスケット”トマッティーニ”


日本人なら誰でも知っているカゴメがビスケット(クッキーの方が正しいかもしれないが・・)を出した。
これがなかなか手に入らないトマトビスケット。
トマッティーニというネーミングがとてもかわいい。
そして、箱、梱包もとてもかわいい。

トマトが味のベースになったビスケットが4種。袋の色も4色。
トマト&バター味、トマト&オレンジ味、トマト&ビターチョコ、トマト&チーズ・バジル味。
トマトが入っているので全体の色は赤っぽく、また、封を切るとトマトの香りがほんのり漂う。
トマトをベースにビスケットを作るなんて、頭のいい人がいるものだ。

チーズ・バジル チーズの塩味に香草が効いて、一瞬、辛いかも?と思うがすぐに甘さが出てくる。口の中の甘辛のミスマッチがとても面白い。これはビールのつまみにいいかも?と思わせた。

オレンジ味 トマトは野菜か果物か?と言われると困ってしまう。私は野菜だと認識しているが、果物の一種に入れる人、砂糖をかけて食べる人など、世の中の認識、考え、先入観は一律ではない。だから、オレンジとの組み合わせはマッチして、違和感がほとんどない。

バター味 イタリアだとトマトの調理にはオリーブオイルを使うが、バターを使うとかなり甘さやコクが出るのではないかとの発見。つまり、トマトソースを作るときにバターを加えてみるとか、最後にバターを少し足してみるなどの実験をしたくなった。また、個人的に焼きトマトが好きなのだが、ここで最後にバターを加えると、バターがとろけてこんな具合、甘さが増すのではないかと思った。

チョコ味 これが一番意外な味。トマトとチョコ??どうやって合うのだろうかと思ったが、これが結構クセになる味。最近、イタリアはチョコブームで、いろいろな味のチョコが出ている。その筆頭が唐辛子入りチョコであるが、そんな感覚かもと思う。フルーティーなトマトが、チョコと意外や意外、結構マッチするのでした。

一袋あけるたびに、こっちのほうが好みかも?と思うが、違う味を開けると、いや、こっちもいい・・・と最後まで結構悩むのでした。