在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Tortapistocchi

2012-09-28 13:35:24 | もろもろの食べ物
”ダークチョコケーキ トルタピストッキ” 3C di Pistocchi -フィレンツェ

生チョコ、チョコレート、チョコレートケーキが好きな人には絶対お勧め、ブラック生チョコのケーキ。
ブラックとは言え、苦くなく、甘すぎず、程よい甘さ。
そして、ほんのちょっとで食べ応えのある濃厚さ。
うーん・・・チョコ好きの私にはやめられない。
でも、満足度が高いので、ほんのちょっとで大きく満足。
友人から美味しいと聞いて一度食べ、忘れられない味だったこのケーキ。
今はEatalyで売っているので嬉しい。
要冷蔵。
だから、日本にお土産は難しい・・・


Tortapistocchi(Firenze)
Una torta fondente di cioccolato, morbida e cremosa...deliziosa davvero.
di Firenze ma adesso si puo' acquistare all'Eataly...!





Etna Musmeci 2008 -Tenuta di Fessina

2012-09-21 23:01:37 | Sicilia シチリア
”エトナ ムスメチ2008" テヌータ・ディ・フェッシナ -シチリア州

エトナのワインの試飲会でなかなか良いと思ったワインの1本。
エトナでは初めてのクリュワインなのだそうだ。

きれいなガーネット色。
エレガントでなかなか洗練されている。モダンというのではなく、やさしい。木いちご、レッドベリーなどの小さな木の実が並んで、わずか緑の香りが心地よく、赤と緑のコショウなどが混じる。持続性もとても良い。
酸味がきれいで、ボディも程よくある。味のほうもエレガントで、心地よい香りが長く続く。(89点)

Etna Musmeci 2008 di Tenuta di Fessina(Sicilia):
Bel colore granato.
Elegante e fine, generoso, frutta matura, fragoline, lampone, un tocco verde, pepe rosa e verde, molto buona complessita’.
Freschezza piacevole, buona struttura ma non potente, molto elegante PAI lunga(89/100)


Rovitello 2007 -Benanti

2012-09-20 00:07:51 | Sicilia シチリア
”ロヴィテッロ2007”ベナンティ -シチリア州

余談。
立ち飲みの試飲会で、壁が立ちはだかることがある。日本でもそうなのだろうか。
スペースには限りがあり、また、人気のワイナリーとそうでないワイナリーをまばらに配置すればよいのだろうが、さすがに、それは出来ない。つまり、アルファベット順に並ぶのが普通。そうなると、人気のワイナリーがちょっと狭い空間に入ってしまうこともあり、そうなるとなかなか人が動かなくなってしまう。
それでも自分が待ったように、自分の後ろにも人が待っているわけで、ちょっとよけようと思うのが普通かと思うのは普通だが。
今回の壁は厚かった。3人で陣取り、あっち側とこっち側から攻めてみたが、近づけない。3人の位置は時々変わるのに、どうしても壁を敗れない。
で、とうとうあきらめたのでした。

さて、ベナンティは、レガレアーリかコルヴォのシチリアにプラネタが彗星のごとく表れ、その後、続いて出てきたワイナリーのひとつ。一番最初はタオルミーナの、ウニパスタが絶品のレストランで飲んだのを覚えている。ラベルがわりと覚えやすいので覚えているがそのレストランのソムリエのお勧めだった。そのころは、なかなか、とは思ったのだが、今ではシチリアの大御所のひとつになり、当たり前のワイナリーになった。

ここには書いていないが、白(Pietramarina)を飲んだ。
うーん。。。不自然な酸をすぐに感じた。飛びぬけて、つんつんして、最後まで不自然に残る。。。プラネタでもしてるから仕方ないとは思うのだが、残念。昔はもっと美味しいと思ったのに、と思うのだが、これはワインが変わったのか私が変わったのか。。。

透明感のあるガーネット色。
黒いフルーツの香りに、若干の煙たい感じ、灰などを感じると同時に、辛口のタバコと甘いタバコの香りが交互に混じってくる。全体にまあまあシンプル。
ややするっと入る口当たり、ボディは申し分ない。タンニンがあるが、酸が重なり、その後、やや強調された感じで長く残る。(85点)

Rivitello 2007 di Benanti:
Granato con unghia trasparente,
Al naso frutta, lieve fumo, tocco di ceneri, tabacco dolce e scuro, gradevolmente semplice.
Leggermente scivola all’attacco, buona struttura, freschezza accentuata, copre tannini e rimane per lungo insieme a PAI(84/100)


Tascante Ghiaia Nera 2010 e Tascante 2009 -Tasca d'Almerita

2012-09-19 21:50:08 | Sicilia シチリア
“タスカンテ ギアイア・ネーラ2010”
“タスカンテ2009”タスカ・ダルメリータ -シチリア州

タスカのエトナ版。

ギアイア・ネーラ
透明感のあるガーネットがかったルビー。輝きは良い。
モダンでかわいくまとまっている。ケチを付けるところがない感じの優秀なワインで、ある意味面白くない。絶対に外したくないとか、まだワイン初心者だったりすると美味しく飲めるが、たぶん、どのボトルを開けても同じだろうと思うとつまらない。もちろん、香りもいいし、酸味もタンニンもきれいだが。(85点)


タスカンテ
よりインターナショナルになるが、似ている。フルーツが熟し、スパイスが甘くなり、複雑性が増す。味も甘いくらい柔らかく、ボディあり、フレッシュ感もよく、持続性も申し分なく、しかし、こうなるとエトナのワイン?と思ったりもする。良く出来ている、美味しいし、ケチを付けてはいけないと思いつつ。(88点)

Tascante Ghiaia Nera 2010
Tascante 2009 di Tasca d’Almerita

Ghiaia Nera:
Colore rubino granato trasparente e luminoso.
All’olfatto fine, frutta dolce, spezie dolci, compatto e buona intensita’.
Gusto internazionale, ben fatto, acidita’ accentuata e copre tannini, rimane freschezza con piccoli frutti di bosco, lampone, gradevole(85/100)
Tascante:
Frutta matura, spezie dolci, tobacco dolce, naso ancora piu’ moderno e complesso.
Al palate l’impatto morbido, buona struttura, freschezza e tannini ben bilanciati, PAI lunga(88/100)

Contrada 2010 e Passopisciaro 2010 -Passopisciaro

2012-09-19 20:38:24 | Sicilia シチリア
”コントラーダ2010””パッソピッシャーロ2010" パッソピッシャーロ -シチリア州

ご存知、フランケッティ氏のシチリア、エトナのワイン。
トスカーナのは高くて飲めない!という方は、とりあえずこちらをどうぞ。
シチリアワインなので手軽に飲めます。


パッソピッシャーロ
透明感のあるルビーに淵はガーネット色。
フルーツの香りがとてもきれいで、森の木の実、木いちご、小さないちごに小さな葉っぱがついている感じ。ほんのりバルサム臭に、奥にエトナの土の香り。
割と柔らかめで、アルコールを若干感じる。タンニンがやや荒削りで歯茎にしみる感じがあるが、フレッシュ感はとてもよく、持続性は当然だが良い。(89点)

コントラーダ
色合いは同じだが、だいぶ濃い目になる。
熟したフルーツがとてもふくよかで、グラフィティ、鉄、若干の若木と共に感じる。複雑でとても良い。
かなり主張のあるワインで、ボディがしっかり、エクストラクトがあり、フレッシュ。タンニンがきれい、強さ、長さ申し分なし。当然のごとく、個性あり。(91点)

Contrada 2010 e Passopisciaro 2010 di Passopisciaro(Sicilia):
Famosi vini di Mr Franchetti.

Passopisciaro 2010:
colore rubino tenue con unghia granato, luminoso.
Piccoli frutti di bosco, fragoline, leggero balsamico, in fondo terra dell'Etna.
L'impressione abbastanza moderno, tannini ancora ruvidi, buona freschezza e PAI lunga(89/100)
Contrada 2010:
colore piu' scuro ma sempre trasparente e molto luminoso.
Bel fruttato, frutta matura, visciole e frutti di bosco, grafiti, ferro, lieve nota legnosa, intenso e molto buono bagaglio olfattivo.
L'attacco di buona impressione, strutturato, tannini accesi e di qualita', certamente intenso e PAI molto lunga(91/100)


Vignaioli dell'Etna

2012-09-16 22:53:53 | Sicilia シチリア
”ヴィナイオーリ・デッレトナ”エトナのワイン屋 -シチリア州

友人、ティツィアーナがローマでオーガナイズした試飲会。
ティツィアーナは自然派ワインの試飲会を主に手がけているが、エトナの試飲会は初の試み。
9月15日、16日と2日に渡ってローマで開催された。


参加ワイナリーは約15社。
赤、白、ロゼ、と、ワインの数でいうと50種が軽く超えていた。
有名どころではTasca d'Almerita、Passopisciaro、Benantiなどが出ていた。
変わったところでは、標高950mの畑で造っているワイン、フィロキセラの被害を受けていない、樹齢100年を超えるぶどうの樹から造ったワインなどが面白かった。
樹齢100年は写真をたくさん見せてくれたが、アルベレッロ式、しかし、高さが2mにもなるそうで、アルベローネ(大きな木の意味)だね、という感じ、かなりの密植なので本数を聞いたら、ヘクタールあたり8500本かそれ以上になるそう。これじゃあ、ブドウ畑の林??と想った。1本あたりの収穫量は、小さなぶどうの房を1つしか付けない極端な樹から、4キロもの収穫が出来る元気な樹までさまざま、平均すると1キロなのだそうだ。
フィロキセラの被害がない樹はイタリアに、まだあるが少ない。
モンブランの上、そして、ピエモンテに一部。
フィロキセラの被害がないと100年も生きるのであった。素晴らしい生命力。

Vignaioli dell'Etna:
una manifestazione organizzata dalla bravissima amica Tiziana Gallo.
Hanno partecipato circa 15 aziende, tra cui c'erano la Tasca d'Almerita, Passopisciaro, Benanti ecc.
Alcuni vini particolari da citare sono:
un vino prodotto all'altezza di 950 m s.l.m.
un altro prodotto dalle viti di eta' di piu' di 100 anni...! Alberello ma saranno "alberoni", alta 2 m, fittissimi, piu' di 8500 piante a ettaro, media 1 kg a pianta(minimo un grappolino al massimo 4 kg ca.).
In piu' da notare: certamente le viti NON sono attaccate dalla filossera!!

Sammarco 2003 -Castello dei Rampolla

2012-09-14 22:22:24 | Toscana トスカーナ
”サンマルコ2003”カステッロ・デイ・ランポッラ -トスカーナ州

友人の家での夕食。
どのワインがいいかと聞かれ、ランポッラを出されたら、迷うことなくランポッラ。
ビオ中のビオ。ビオとうたわないが本当のビオ。

まろやか、ふくよかで、甘いフルーツの香りと甘いスパイスの香りが混じる。やや緑の香り、緑のコショウの香り、キーナなど。
主張するところは主張し、しかし、でしゃばり過ぎない控えめなところも見せる。酸味がちょっと足りないかも?と思ったら2003年だった。エクストラクトがしっかり、味の幅があり、タンニンがまろやかできれい。
2002年があれば、一緒に開けたいのに、と思った。素敵な比較になるのに。(造っていないかもしれないけれど)(90点)

Sammarco 2003 di Castello dei Rampolla:
una bella cena da un amico.
Rampolla, una delle aziende toscane preferite.
Bio, ovviamente.
Tra le opzioni (da poter scegliere da me) se c'e' un vino della Rampolla senza dubbio lo scelgo.

Dopo 9 anni era ancora giovane, messun segno di decadenza.
Frutta, spezie dolci, lieve nota verde, ottima intensita' e complessita' .
Tannini vellutati, ricco di estratto, buona struttura ma manca un tocco di acidita'; e' del 2003(90/100)

ES 2009 -Gianfranco Fino

2012-09-13 15:52:31 | Puglia プーリア
”エス2009”ジャンフランコ・フィーノ -プーリア州

突然、プーリアに行った。
料理の質がよく、なおワインの品揃えが素晴らしいと言うとさるレストランだったが、あいにく月曜日だったのでお休み。(そこは、魚の生が素晴らしい。それは質も品揃えも。)
そこで郊外へ出た。

近郊の村にあるそのレストランもとても有名なレストランで、目の前にとても素敵な城がある。2階の窓からの景色は、城、城の前の広場、そして行きかう人たちのざわめきと、とても雰囲気のあるもの。
ここも料理の質がかなり高い上に、ワインの品揃えもなかなかのもの。
ソムリエとも話し、あれやこれや名前が出たが、結局最後の1本と言うES2009にした。
2010年もあるというが、まだリリースされてまもないし、昨年の賞を総なめした2009年。これがあるなら飲まない手はない。
ESはその昔、ヴィニタリーで飲んだ。すごいワインがあるから絶対に飲んで、と友人に言われて探して飲みに行った。一度見たら忘れられないラベルなので、ワインの名前はとっくに忘れていたが、ラベルは良く覚えていた。その時も、これがプーリアのワイン?と思ったのを覚えている。少し前から話題になって、ラベルを見たら、すぐにあれだ!と思った。



レストランのオーナーはジャンフランコ氏の友人。だから、まあまあの数が入るというが、すぐに出るらしく(そりゃあそうだ・・・)そして、2009年はもうほとんど手に入らないだろう。
素晴らしかった、の一言。
そして、一緒にいた人も実はジャンフランコ氏の知人。
なにやら電話をかけ始め、話を聞くとジャンフランコ氏にかけている。
夜遅かったのだが、丁寧に対応していただき、直接御礼を伝えた。
まだ飲んでいない方は、ぜひどうぞ。
好みかどうかは別にして、「一度は飲んだほうがいいワイン」です。

ES 2009 di Gianfranco Fino ad un ristornte di Puglia:
perfetto....
Era l'ultima bottiglia del 2009.
Un bel ristorante elegante, bellissimo panorama di un castello dalla finestra, molto buona la cucina, bravissimo sommelier giovane e simpatico ed un'ottima compagnia.......

Litrozzo -Le Coste (Lazio)

2012-09-09 15:53:46 | Lazio, Abruzzo, Molise ラツィオ他
”リトロッツォ” レ・コステ -ラツィオ州

リトロッツォをこんなにたってから飲む人は他にいないと思う。
テーブルワインなのでヴィンテージ表示がないのだが、ロットは08とある。つまり、ほぼ5年??
ジャンマルコ氏からの頂き物で、最初はちょっとはとっておこう、なんとなく何かの機会にでも開けよう、そのうち時間が過ぎ、こうなったらもうちょっととっておいてみよう、と思って今になった。
今ではビオワインでよく知られるようになったレ・コステのテーブルワイン。
ラベルが実にかわいい。ボトルで飲むには重いが(1リットル)、気軽に飲んで欲しいという意味の絵なのだそうである。
そう、気軽に飲めるワイン。1リットルというのもそうだが、コルクではなくスクリューキャップ、そして透明なボトル。長く持たせるワインではないのだが、長く持たせないワインが長く持たないとは限らない、
で、良いワインはもつ。の証明。
工業的に造られたワイン(ヴィーニ・コンヴェンツィオナーレと控えめに言っておこう・・・)で、同じだけもたないワインのなんて多いことか!
色はやや濃い目になっている。フィルターをしていないはずなので、ボトルの底にはやや澱がたまっているが、それを出来るだけ動かさないようにグラスに注ぐ。
酸がきれいで、きりっとした感じと、まろやかになっている感じのバランスがとても良い。
あくまで気軽に、ぐびぐびっと、軽い食事にぴったりで、やさしく、心地よい。
いいね~・・・でした。
Grazie Gianmarco e Hiroto san!

vino da tavola senza annata (lotto 08), bottiglia trasparente da 1 litro con il tappo a vite.
Un vino dell'azienda oramai conosciuta nel mondo di Bio, Le Coste di Gianmarco.
UN vino da bere subito, un vino da bere senza pensieri seri.
Invece l'ho tenuto per circa 5 anni.....troppo? No, era buonissimo!
Bravo Gianmarco e grazie a Hiroto.

良いレストランに気持ちよく行くために

2012-09-08 14:22:08 | レストラン
最近は日本のガイドブック、雑誌を見ることもあまりないので知らなかったのだが、誰が紹介するのか、出して欲しくないのに、出ているところがある。
気がついたのはロッショーリRoscioliとイル・サンロレンツォIl Sanlorenzo。

コンヴィヴィオIl Convivioは昔から日本人シェフがいたりする関係もあるだろうし、イマゴーImago’(ハスラー)は昔から観光客に有名なので、あちらこちらに紹介されているし、ロゼッタLa Rosetta、クインツィQuinzi e Gabrieliを紹介しているガイドブックもあるので、今に始まったことではない。
私もガイドブックの仕事を長くしたので、良いところを掲載したくなる気持ちもわかる。

だから当然、新しいレストランを開拓という流れになるとロッショーリやイル・サンロレンツォにたどり着くのではあるが、問題は、「意識」である。
行って欲しくないとは言わない。
礼儀正しく支払いの良い日本人観光客に来てもらうと、レストランとしてはうれしいだろうと思う。
しかし、8月の夜、ロッショーリに何度か行ったが、日本人観光客がいったい何組来ただろうか。多くが予約をしていなかったので残念ながら帰っていった。そして、そのほとんどが、Tシャツ、ポロ、短パンも多く、観光でかぶる帽子、そしてリュックサックを持っている。女性もほぼ同じ。ちょっと、あちゃ~
イル・サンロレンツォは、観光の帰りに寄りたい、という方がいらした。これも、あちゃ~

日本で、ちょっと素敵な和食のお店、上品な寿司屋に、以上の格好で訪れる人はいないと思う。もしそんな人が来たら、同じく、あちゃ~と思うだろうと思う。
こちらでも同じなのである。
だからせめて一度ホテルに帰って、シャワーは使わなくても、ちょっと着替えて出直して欲しい。気取るほどではなくても、観光とは違う格好で着て欲しい。周りの雰囲気を壊さないためのお願いである。

と、ちょっと偉そうなことを書いたが、良いレストランに行く地元の人はそれなりの服装で来る。ラフにポロを着てくる人もいるが、それをちゃんと着こなしてくる。そこにちょっと場違いの服装で着てしまうと、初めての場所、ただでさえ小柄の日本人、言葉の問題もあり、引け目を感じてしまうことにもなり、楽しめなくなる。だから、せっかくの素敵な雰囲気、美味しい食事とワインを最大限に楽しむためにも、ちゃんと意識して出かけて欲しいと思う。

Rosato Vin dei Molini 2011-Pojer e Sandri

2012-09-06 19:35:25 | Trentino Alto Adige アルト・アディジェ
”ロザート ヴィン・デイ・モリーニ2011”ポイエル・エ・サンドリ -トレンティーノ州

レストランSettembrini のリストでは赤になっていた。
ただし、夏でレストランの方は閉まっていたのでビストロの方。
簡易リストだからだろうか。

たいてい白を飲むので、ポイエル・エ・サンドリの赤だぁと思い、頼んでみた。
そうしたらロゼでした~。何だが、偶然も重なり、このところロゼばかり飲んでるなぁ。。。
多分ロゼのリストに入れたら出ないのだろう。しかし、時代は変わり、今ならロゼだけでちゃんとしたリストができるし、頼む人もいるはず。
ロゼのページをぜひ作りましょう。

色は、ポイエルらしくやや地味な色合いのロゼ。でも、この真面目さ(?)が個人的には大好き。
このところ飲んだロゼの中では一番地味かもしれない。
この真面目さが好きなのである。(86点)
疲れているのでイタリア語はなし。

Trebbiano d'Abruzzo 2007 Valentini e Franciacorta 2006 Il Mosnel a Il Sanlorenzo a Roma

2012-09-05 18:55:12 | Lazio, Abruzzo, Molise ラツィオ他
Trebbiano d’Abruzzo 2007 Edoardo Valentini
Franciacorta Extra Brut 2006 E.B.B. Il Mosnel
al ristorante Il Sanlorenzo a Roma

“トレッビアーノ・ダブルッツォ2007” エドアルド・ヴァレンティーニ(アブルッツォ州)
“フランチャコルタ・エクストラ・ブリュット2006”イル・モスネル(ロンバルディア州)
イル・サンロレンツォにて

久々のイル・サンロレンツォ。
モンドヴィーノのノシター監督にワインの値段で酷評された。イタリアはワインの値段を乗せ過ぎ、たとえばイル・サンロレンツォのように、と。ははは。。。
しかし、良いレストランのワインが高いのは常識である。世界共通の傾向だと思う。良いレストランで比較的安くワインを提供しているところもあるし、比較的安いレストランで、ここぼってるね~という感じのところもあり、これはワインで稼ぎたいか、ワインを気軽に提供したいかのオーナーのフィロソフィーに寄るのではないかと。
(個人的には、比較的安いレストランでワインに高値を付けているところのほうに不満が残る。)
だから、イタリアは、とか、イル・サンロレンツォは、とか言うのはちょっと間違っているような気がしたのでした。

最終的にアブルッツオのぺぺかヴァレンティーニを候補に挙げた。
ぺぺの少し古いのとヴァレンティーニの少し新しいのの値段がほとんど変わらない。
ぺぺを見るとちょっと高いような気もするが、ヴァレンティーニを見ると決して高くない。むしろ安いとも言える。
だから、選び方さえ気をつければ、イル・サンロレンツォも決して高くはないような。。。


イル・サンロレンツォの料理の方はさすが。魚は新鮮だし、若干気取るが、このところ良く見られるド派手な盛り付けではなく、シンプルに見せ、伝統的な料理を丁寧に作ったもの、香草など工夫を凝らしたものなど、出てくる料理が楽しみ。
トラットリアもいいし、気軽に食べられるところもいいし、伝統的な料理ももちろん好きだが、たまにはこういう丁寧に作られたちょっとおしゃれなイタリアンもいい。こういうのはイタリア料理じゃない、と言って、拒否する人もいるが、それはもったいない。
たまのこういう美味しくてきれいな料理は、目の保養と同時に小さな幸せを感じさせてくれるのである。
(写真はお通し)



ワインはIl Mosnel のFranciacorta Extra Brut 2006とValentiniのTrebbiano d’Abruzzo 2007。
Mosnelはこの春に食事つきの試飲会にご招待いただき、オーナーと話し大変良い印象を持った。
Trebbianoはリストには2009とあったのだが、2007年を持ってきた。
Mosnelは主張しすぎず、上品さと風格を兼ね備え、Valentiniはさすが。少なくとも10年、20年くらいたったのでも飲みたいのでまだまだ若いのだが、熟成の始まりのところだった。


Romanico Nero di Troia 2008 -Cefalicchio

2012-09-03 00:45:19 | Puglia プーリア
”ロマニコ ネロ・ディ・トロイア2008"チェファリッキオ -プーリア州

プーリアの自然派ワイン。プーリアというと昔からの作り手は当たり前に自然派、大量に作っているところは自然派からはかけ離れてしまい、つまり両極端な感じではないかと思うが、そんな中、ちゃんと意識して自然派ワインを造っているワイナリーのひとつ。というより、プーリアでは珍しいビオディナミなので、自然派の中の自然派と言っていいかもしれない。

さて、ネロ・ディ・トロイアはこんなにきれいな品種だったっけ?と思ったワイン。
某ワイナリーのように他の品種を混ぜていない。ネロ・ディ・トロイア100%で、ごく自然に、当たり前に造っている。
つんとした荒っぽさ、土っぽさがなく、また甘いくらいでもあり、心地よく、きれい。清涼感を持っている感じ。丁寧に造れば、こうなるんだぁ・・・
フルーツの甘さ、花の香り、甘いスパイスがあり、ビオディナミのワインによくあるアニマルや、あまり心地良いとは言えない香りがない。
アタックはやさしく、タンニンはしっかりあるが、ビロードとかまろやかとかではなく、あくまで自然。こういうワインは持続性がどうの、なんてことは問題にならない。心と体に優しい、それで十分。(88点)

"Vero" Nero di Troia. Naturalmente in purezza. E Biodinami pugliese.
Bel colore rubino profondo.
Al naso fine, fruttato maturo di ciliegia, amarena e una leggera confettura dolce, fiori, spezie dolci, un tocco di affumicatura. Discreta intensita' e persistenza; sono pregi non difetti. Non c'e' animale, ne odori sgradevoli trovatti ogni tanto nei vini biodinami.
L'impatto generoso, esprime una bellezza di Nero di Troia, vino ne pungente ne rustico ne alcolico. Struttura adeguata, tannini presenti ma mai agressivi.
Bellissimo esempio di Nero di Troia. Perfetto per accompagnare i pasti.
(88/100)

Bollicina Extra Brut -Serafini e Vidotto

2012-09-03 00:02:00 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
”ボリチーナ”セラフィーニ&ヴィドット -ヴェネト州

最初は面白いと思ったのだが、慣れてくると実はあまりワインに選択の幅がないことに気がついてしまったイータリー。
まあそうだよね。どこぞのワインバーのようにどーんと厚いリストがあるわけではないから、この中から選んでね、と10数種類のうち、これは絶対に頼まない、というワインを除き、頼めるものは限られてしまうのは当然かも。
ワインコーナーでさえもすごいラインナップというわけでないし、これ、ファリネッティ氏のつながりだよね~というものも多い。
ワインに限れば、このエノテカは結構すごいよね、というところの方がはるかにすごいし、買おうかと思ってみると、値段は間違えるし(ブログに書いています)。。。
でも、総合的に中~上の食品があるので、まあいいか。

Prosecco extra dry
きれいな麦わら色で、泡はわりと細かく、見た目はとてもきれい。
香りはややおとなしい感じ。優しさがあり、強くはないが、その分、特徴にかける感じがある。柑橘、白い花、フルーツを中心に、アペリティフにちょうど良い感じ。
泡が優しく舌をくすぐるが、料理と合わせたいと思い(レストランのメニューにあった)もう少ししっかりした感じを期待していたので、そうなるとやや物足りない。extra dry とのインフォもリストにはなく、まあ、やっぱりアペリティフ用だよね。
ロゼの方が良かったなぁ。。(しかし、ロゼはリストになかった。。。)
(83点)

A Eataly, sembra che ci sia tantissima scelta del vino sul menu dei ristoranti o sui scaffali per acquisto.....ma dopo un po' si capisce che non e' cosi'.....
Colore paglierino tenue con le bollicini molto fini.
Anche al naso tenue, grumi, fiori bianchi, frutta bianca, tutto molto generoso.
Sottile nell'effervasente, per aperitivo perfetto ma a tavola di cena manca un po' la struttura..(83/100)