在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Civiltà del bere Il Top delle guide ristoranti 2017 今年のレストラン・ランキング

2017-04-13 19:53:03 | レストラン
毎年ヴィニタリーで必ず買う小雑誌がある。



が、今年はとうとう印刷を止めてしまったそうで、隔月で出る雑誌だけになってしまった。
仕方がないので、それを2冊(レストラン版とワイン版)購入。

その雑誌はCivilta’ del Bere、見たら2002年から、抜けている年もないわけではないが、毎年購入、保存している。

毎年の初めの2号に掲載されるのは知っていたが、別冊で小雑誌になっているのが便利で(特にレストラン版は旅に持っていくこともあり)購入していた。
ヴィニタリーには出版社のスタンドが出ているので、これもまた便利。
。。だったのだが。

さて、レストラン版から。

この雑誌が便利なのは、あれやこれやグルメ本を買う必要がないから。
これ一冊で全部わかる。

今年も評価の対象は5冊。
ミシュラン
エスプレッソ
トゥーリング
ガンベロ・ロッソ
イデンティタ・ゴローゼ

それぞれ評価の仕方が違うので、独特の計算方法で合計点を出す。

ミシュラン 3つ星=100点、2つ星=94点、1つ星=88点 など
エスプレッソ コック帽マーク5つ=100点〜1つ=80点 など
トゥーリング 100点満点なのでほぼ点通り
ガンベロ・ロッソ 100点満点なのでほぼ点通り
イデンティタ・ゴローゼ 点数はないので、掲載店を一律60点

イデンティタ・ゴローゼが一律60点なので、最高得点は460点。



さて、もう毎年おなじみになってしまったが、第1位はご想像の通りモデナの Osteria Francescana。もう2度と行けない。(涙)

4位から2位に上昇したのがアルバのPiazza Duomo。昨年素晴らしくて感動した。納得。

2位から3位に落ちてしまったが、パドヴァ近郊のLe Calandreが続く。

4位は2つ。
2位からちょっと落ちたが、ローマのLa Pergola。
同点4位、ラクイラのReale。

今年は499位までの掲載。



一応州別に何店舗あるかの統計はあるが、昨年までの小雑誌には、州別の順位、町別の順位までもが掲載されて、レストランを選ぶのにそれは便利だったのだが、これは無くなってしまった。ページの削減。。。(涙)

住所、電話番号リストがなくなったのは、今時はすぐに調べられるので問題ないが、せめて州別リストは欲しかった。

それにしてもミシュランの3つ星が8つ?
一つ星は見事に星の数ほどある。



懐かしの2002年は、7冊の合計。そういえばヴェロネッリのレストランガイドなんてのがあった。懐かしい〜

去年までの小雑誌だった頃が一番便利だったのだが。。。

世界のベストレストラン50 心から訂正 こちらのランキングが正しいです

2017-04-06 08:34:54 | レストラン
心からお詫びと訂正。
できるだけ正式サイトを見るのだが、そちらが更新されていなかったのか、開けたページがどういう理由か古かったのかわからないのだが、友人が先ほど訂正してくれた。





送ってくれた記事のページはこちら。

http://www.eater.com/worlds-50-best-restaurants-awards/2017/4/5/15184950/worlds-50-best-restaurants-2017

他で取り上げた記事を見た方が良かったかもしれない。

今年の一番は Eleven Madison Park に輝いた。
友人が何年も前から、予約のとれないレストラン、と嘆いていたところである。
そして、francescanaは2位になった。
これで予約が少しは取れるようになるかと思うとそれはないだろう。

3位はスペインで、相変わらずスペイン勢は強い感じ。
10位までにあと二つスペインが入っている。

Piazza Duomoが15位に上がっている。非常に嬉しい。

ナリサワは18位。

このページが嬉しいのは大体の値段が載っていること。
なお、50位までしか出ていなかったので、50位以降はゆっくり探してみます。
今後はこのようなことのないように注意しますので、どうかお許しください。






今年の世界のベストレストラン50(実際には100) 

2017-04-04 12:23:35 | レストラン
今年の世界のベストレストラン50(実際には100)が出揃った。




第1位は、引き続きイタリア。
モデナにあるOsteria Francescanaである。
数回行ったが、昨年は早くからトライしたにもかかわらず予約は取れず、もう絶対にいけないだろうなぁ。

そして、スペイン、ニューヨーク、ペルー、おなじみコペンハーゲンのノーマと、大陸もバラバラな感じ。

日本は8位にナリサワが最上位、10位までにスペインが3軒入っている。

昨年、Osteria Francescanaが取れず、仕方なく(ごめんなさい)行った、しかし、かなり良かった(また行きたい)アルバのPiazza Duomoが17位でイタリア2軒目。
3軒はLe Calandre、パドヴァ近く、が39位、納得。
4軒目はCombal Zero、トリノ近く、が46位。大躍進だと思う。

50位以内、意外と少ないのがプランス、スペインはかなり多く、南アメリカ大陸が意外と多いのに比べて、アジアは少し少なくなったようなイメージ。

50位からを見ると、イタリアでは、84位にアブルッツォのRealeが入っていて、5軒目。

ふっと気が付いたのは、ローマの某レストランが入っていない。残念。

http://www.theworlds50best.com

また行きたい3つ星 Piazza Duomo

2016-10-20 18:59:09 | レストラン
また行きたい3つ星



あまり期待していなかったというと失礼だが、非常に良かった。
ピアッツァ・ドゥオーモならすごく良くて当たり前でしょ~、3つ星なら当たり前でしょ~、と言われるかも知れないが、本当に過度の期待はしていなかった。

もちろん美味しいだろうとは思っていたし、3つ星なりの風格があると想像していたが、ここにはそれ以上のものがあった。

予約がかろうじて取れたのが昼。
13時までには絶対に来て欲しいと言われ、そのために午前中のワイナリーの予約を前倒ししないといけなくなった。

無事に前倒しできたので、心配はしていなかったが、13時、13時、それ以降は絶対ダメ。。。と心の中で念仏を唱え(笑)時計を何度見たことか。

おかげでだいぶ早めに着いてしまった。あれ~ (笑)

おそらく一番乗りだったような。
人数が多かったので個室に通される。
だから、その他の部屋は見ていないが(ちらっと遠くに見えただけ)とにかくレストラン全体の大きさ、スペースの贅沢さにはびっくりした。

かなりゆったりした造り。

そして、シンプルで明るい雰囲気、軽やかな雰囲気も持ち合わせ、肩が凝らない感じがとても良い。



さて、一番最初に持ってこられたお皿。
三日月型のお皿にちょこんとオリーブが二つ。緑のオリーブと黒のオリーブ。これだけ。
さらに何か追加されるのかと思ったのだが、それもなし。これだけ。
え~!?どう見ても本物と思ったのだが、なんと偽物だった。

エビのタルタルと牛のレバーで作ったのだそうな。ほお、へー。みんなびっくり。
これが美味しいかは別にして、偽物には絶対に見えない作り。
偽物だよねー、の言葉はなく、誰もが本物だと思った。。。
先日の某レストランのキャビアは、本物じゃないよね~、とすぐにわかる作りだったが、こちらは本物そっくり。

そして、サラダ。
最初にピンセット。これにはちょっと爆笑。お箸代わり?それならお箸の方がいいような気もしたり。。。
そしてお品書き。使った材料を全て書き出してあって、その数120。



しかし、そうれほど大きくはない容器に、本当に120の違う材料が使われているのだろうか??(とちょっと疑ってみる)

さて、この容器がかわいい。
ガラスで、本物の鉢のように、下に穴が空いていて、つまり、使ったドレッシング(と一応呼ぼう)が底のお皿に落ちる仕組みになっている。
それにつけて食べたり、最後には飲む。
日本のだし(鰹節と昆布を使用とのこと)がベースになった優しい味になっている。

大いに楽しんでくださいね、と言って去った。

ピンセットでつまみながら、色々な味の野菜を食す。
山のようだった野菜や葉っぱ、花びらなどが空になる。
美味しかった。緑いっぱい幸せ気分。でも、一番喜んだのは胃ではないかと思う。
お花畑が舞い込んでようだったのではないかと。



次のポテトのクリームスープも美味しかった~。
これまたガラスの容器がかわいい。
そして、中に埋もれていたうずらの半熟卵が美味。(半熟卵大好き~)

どれもシンプルで、でも凝っていて、優しい味わいに仕上がっていて、完食。

そして、メインの鹿肉、これまた想像以上に絶品で、完食。
量、味、また見た目も美しく、シンプル・イズ・ベストを行っている。



ということで、若干リゾットを残した人がいた以外、みんな完食。

ああ、また行きたい。

次は、一体どんな料理を出してくれることやら、と、予定がないにもかかわらず、楽しみ~


ランキング4位


2度行かなくていい2つ星 アルノルフォ Arnolfo

2016-10-17 15:54:17 | レストラン
2度行かなくていい2つ星(2度と、ではない。念のため)



アルノルフォに行くのはこれで3度目なのだが、最後に行ったのはもう何年も前。
そこで久々の久々である。

実は、過去に行った2度とも、同じことを思った。
1度で充分。

また行きたいレストランと、もう行かなくていいと思うレストランの壁は、ある意味紙一重のような気がする。

基準になるのは当然 、味、品質、そして値段。雰囲気、サービス、私の場合はワインの品揃えとワインの値段、というのも加わる。
どんなに素晴らしい品揃えでも、ワインの値段を知っている分、ボッタクリ値段だと興ざめ。

アルノルフォは素晴らしいレストランだと思うが、雰囲気、重すぎ。仰々し過ぎ。
そういう風に造っているので、そういう雰囲気が好きでなければ行かなければいい。

調度品はどれも立派だし、豪勢、シャンデリアが下りてきて、花瓶もグラスもバカラばっかり。(ザブトン1枚!?)






お皿はかなり変わっていて、スペインのデザイナーのもので、これは非常に面白かった。
本当の木の切り株から型を取ったと想像できるお皿もあったり。

お通しが3品づつ、合計6品。
そして、コースが始まるのだが、どの皿も2品から3品で構成されている。

その品の間に共通性があれば良いのだが、あまり共通性のないような内容で同時に出てくる。

皿数で言ったらいったい何皿になるだろうか。(数える気なし)
ここまでくると、これでもか〜、まだ参らんか〜、という感じ。

しかし、どのお皿も見た目がとてもきれいだし、芸術的とは言える。
目の保養になる。




最初の何皿目かで、キャビアのようなものが乗っている1品が出てきた。
キャビアにしては粒がやや大きいので、本物のキャビアではないとみんな思ったと思う。

聞いてみると、黒トリュフをジェルのようにして、注射器で一粒ずつ抽出したのだそう。
へえー、ほう、だったのだが、黒トリュフの香りはイマイチ。

ところが、同じものが乗ったお皿がまた後で出てきた。

。。。これなら、本物の黒トリュフをさらっと数枚スライスにして乗せた方がいいのに。。。。

そう、なんだか結構いじくり回している。
凝っているのは分かる。
しかし、もう少しシンプルな方が、美味しさも美しさも引き立つと思うのは私だけ??




トドメは最後に出てきたハト。
ハトは美味しかったのだが、その横に小さな葉っぱが1枚たたんであって、中に牡蠣が入っているという。

ひらっと葉っぱをめくると、確かに小さな生牡蠣が一つ。。。。。
これほど小さな牡蠣は見たことがない。
美味しそう〜

しかし、ハトを何口か食べたあとに生牡蠣。。。。。。。。。。ぐぐぐ。。。
一番最初に食べたかった。。。。。

とにかく全てのお皿がかなり凝っていて、2つ星である事は納得できる。

Civiltà del bereのイタリアレストランランキングでは50位。


真夜中の共食い coda alla vaccinara a mezzanotte

2016-06-11 15:59:40 | レストラン
真夜中の共食い Da Cesare にて





イタリアで子育てを始めた時、日本の育児書に「子供の食事は20時までに終わらせること」とあって非常に困った。
春から秋(夏時間)のイタリアの20時はまだかなり明るい。

真夏だと日が暮れるのは21時を回ってからだし、20時は、まだ海に入っていられる時間。
だから、20時に夕食を食べろ、と言われても、食べる気分にならない。

そこで、だんだんと夕食開始の時間が遅くなり、21時、22時、はたまた23時過ぎから食べる事もあり、となってしまう。
子供は、さすがに23時に食べることはないだろうが、夏休み中、バカンス地で22時ごろからというのはアリだと思う。

そうやって育つと、夕食が遅いことにだんだん慣れてくる。
そこで、今回のように、夕食開始が23時半ごろになってしまうことも極端ではないわけである。

秋から続いていたアルマンドのネッビオーロのコルソの終了が、本当は4月の初めだったのだが、1回、インフルエンザでお休みになり、5月に延びた。
何せ代講する人が(代講できる人が)いないので仕方ない。
音頭を取る人がいて、最後の授業の後に、みんなで食事会をしよう、ということになった。
コルソを取っている45人のうち、当人アルマンドも出席し、全員で30名以上参加という大夕食会。

幸い、授業の行われるホテルのすぐそばに、有名レストラン「ダ・チェーザレ」があるので、そこで行われることになった。

通常の授業開始時間は20時。終わるのは22時30分を回って、23時近くになる事が多い。
つまり、開始時間、早くて23時、遅くなったら23時を回ってしまうという夕食をオーガナイズするのは日本ではあり得ないだろう。
日を改めて~で終わってしまう。
日を改めず、ついでに~となるのはイタリア。

さて、最後の授業は、「軽い」はずだったのが、ヴァルテッリーナを1回でやってしまうわけで、内容は濃くなり、10種のワインが用意されていた。
私は(まだ)日本人なので、心の中で、ひえ~
いったい何時に終わることやら。。。。。。。。。。。。
(実は、翌日は、早朝から仕事でピエモンテに行くことになっていた。。。。)

全員参加ではないと言っても、ほとんどの人が参加するから早めに終わらせて。。。。とならないのが、これまたイタリア。
いつもより長~い授業が終わったのが23時10分。
さっさと移動する人、どうせすぐに始まるわけじゃないからとのんびり移動する人(私たちのグループは後者)といて、すぐ近くとはいえ、レストランに全員揃ったのが、23時半になった。
これから夕食。ひえ~。。。。

前菜数種。
パスタは無しと聞いていたのだが、おまけで、やや少なめの量(ありがたや、ありがたや。。。)が出てきたのは、当然(夜中の)12時をとっくに回っていた。
メインは、各自で選択。
本当はもう少し軽めのものが良かったのだが、せっかくだし、まさか量がこれだけ多いとは思わず、極め付けローマ料理、「牛の尻尾のトマト煮込みCoda alla vaccinara」を頼んだ。
「ダ・チェーザレ」のコーダ(牛の尾)はローマでも5本指に入る美味しさ。



人数が多いこともあるが、その絶品のコーダが運ばれてきたのは1時。それも、正規のワンプレートの量で出てきて、ひえ~
この時間にこれだけの量を誰が食べるの???食べられるの?????
そして、私の場合、「牛の尾っぽ」は共食い。。。

メイン終了時点で帰る人がパラパラと。

その後、デザート、カフェ。。。お開きは当然2時を回った。

さて、集まったワインは写真の通り。
喧々囂々、一体どれだけやり取りをしたかわからないくらい長いグループでのチャットを経て、小グループに分けての持ち込み。
すんなり決めればいいのに決まらないのがイタリア人。
そして、こういうことにかけるパワーは半端ではない。

全部で11種のはずだったが、なぜか8種??? こういうところは本当に、なあなあ。。。。(あとの3種合計6本はどこに消えたのか???)
そしておまけのシャンペン付きで、合計9種。

授業で10種、その後の9種、一晩で合計19種を飲んだわけだ。
(試飲会では50種単位で飲むので、珍しいわけではないが。。。。)

てんでバラバラのワインの、中でも一番印象に残ったのが、私たちが持参したアルト・アディジェのピノ・ビアンコ。
選んだのは友人パオロ。拍手~

Il top delle guide ristoranti 2016 レストランガイドトップ 2016

2016-04-13 14:54:24 | レストラン
Civiltà del bere: il top delle guide ristoranti 2016

ヴィニタリーに行くと必ず買うものがある。



Civilta’ del bereの2冊の小雑誌。

雑誌自体は滅多に買わないが(ごめんなさい)この2冊だけは欠かせない。
vinitalyにたまたま行かなかった年は買わないが、そういう年はわずかなので、わずか抜けている他、2000年代の最初のころの号から捨てずに持っている。
(興味がある方は個人的にご連絡を。また毎年ではないけれど、過去何度かアップしています)

年鑑本が流行りの昨今、ワインに関しても、レストランに関して、ガンベロだのいろいろ買っていた時もあるが、もう面倒くさいので買わない。
これを見ればある程度がわかるからである。

この2冊とは、

Il Top delle guide vini 2016
Il Topo delle guide ristoranti 2016

ミソは、ワイン、レストランのトップではなく、ワイン「ガイド」、レストラン「ガイド」のトップ。

つまり、ワインとレストランの年鑑本の結果を集計してしまう、というコンセプト。



特にワインの方は若干無理があるが、レスランの方は使いやすい。
これ1冊で本当に足りてしまう。

さて、まずはレストランから。

年によって微妙に変わるが、今年は5冊の年鑑本を集計。
5冊は以下。

ミシュラン Michelin
エスプレッソ Espresso
トゥーリング Touring
ガンベロ・ロッソ Gambero Rosso
イデンティタ・ゴローゼ Identita’ Golose



各本とも、採点の仕方は違うので(星やら点数やら。。。)、それを無理やり集計するとことも面白いのだが、その集計方法は以下。

さて、1位に輝いたのは。。。。。当然、フランチェスカーナOsteria Francescana。世界、トップランキングの上位3位を占めるくらいのレストラン。



以下は、こちらを。



今年は674位までが掲載されている。

各週別、各県別リストもあり、また、住所と電話番号も最後にリストされている。
各レスランの説明やおおよその値段などの記載は全くないが、あとは調べればいいこと。

超豪華ディナーを希望なら順位が上のレストランを。
値段ほどほどでオススメは500、600位台。

Osteria dell'Angelo roma

2015-06-10 15:31:18 | レストラン
Osteria dell'Angelo



友人の佐々木さんがかなり頻繁に写真をアップしているレストラン(正確にはオステリア)アンジェロに初めて行った。
とても素敵なリエさんもご一緒の夕食。
ご指定がアンジェロで、ホクホク。
いつも写真で見て、一度は行ってみたいところであったからである。

佐々木さんが常連で、いろいろと説明してくれる。
アンジェロもかなりワインが好きで、ワインの知識が豊富とのこと。
今回は佐々木さんが持ち込んだワイン3本をいただいたので、ワインは頼まなかったのだが、今度は、うちにもいいワインがあるから、ぜひワインもね、と帰り際に言われた。
メニューは今時珍しい、フルコースのみ。そういえば昔はこういうスタイルのところってたくさんあったのに、いつの間にか消えてしまっている。

シンプルな前菜から美味しい。


プリモは幾つかから選ぶ。
パスタは全部リガトーニなのか、これも嬉しい。
アマトリチャーナはブカティーニで、と思うかもしれないが、私はリガトーニの方が好き。(スパゲッティで出されたら、実際にはしないが、突き返したい。。。)
重すぎず、軽すぎずの絶妙な煮込み具合。
カルボナーラもブカティーニ。これはスパゲッティでも許せるが、ブカティーニバージョンも好きでよく作る。カルボナーラがブカティーニで出てくると、うん、ここはわかっている!と思いたくなる。
こういった定番メニューはいつでもあるそうだが、いつもはない、今日のオススメはパイヤータ。個人的には内臓バリバリ系は苦手なので頼まないが、一口いただいた味は今まで食べたパイヤータの中で一番美味しかったと思う。


メインも幾つかから選ぶ。
ピッキアポーがあったので、迷わずこれ。ブロードをとった肉をトマトソースで煮込んだ、今ではだいぶ見られなくなったローマ料理。ちょっと塩辛い感じがいかにもローマ料理らしい。そう、ローマの料理は塩辛いのだ。昨今、上品に塩味少なめ、ダイエット風料理になっているところが多いが、本物のローマ料理はかなり塩辛い。塩辛くないと本物ではない。昔々、ローマに来たばかりの頃、いったいなんでこんなに塩辛いのかと思ったが、今ではたまに塩辛いローマ料理に出会うと懐かしくもなる。
ローマ料理定番の肉団子もとても美味しそうだった。

そして、付け合せの野菜。これも選ぶ。
最後にビスケットのデザートと甘い赤ワイン。このデザートワインは、カラフに入ったごく普通の地酒だが美味しかった。ハウスワインと言えど、なかなか良いワインを選んでいるのを納得。

そして値段も安い。ワインと水は別だそうだが、フルコースで25ユーロとは今時信じられない値段。これでは常連になるのもわかる。
アンジェロ氏はヨットも好きだそうで(イタリアにはヨット好きがかなりいる)、プレゼントにブレスレットをいただいた。コオロギ、正確には海のコオロギというのだそう。


そして、佐々木さんコーディネートの雑誌「イタリア好き」によるとラグビーも好きとのことで、なるほど、ラグビー好きの友人はアンジェロ氏のことを知っていた。
写真もかっこいい。


場所はバチカン近く、地下鉄A線、オーッタヴィアーノ駅から歩いて5分くらい。
Osteria dell'Angelo
Via Bettolo 24 Roma




Civiltà del bere -il top delle guide ristoranti 2015

2015-03-26 18:05:40 | レストラン
Civiltà del bere -il top delle guide ristoranti 2015



Vinitalyに行ったら必ず買うものがある。
2つの冊子、Civilta’ del bereの冊子である。
基本、単品では販売してない。
毎年、1、2月号のおまけのようにしてついているのだが、つい買い忘れるというか、VInitalyに行けば売っていることもあり、忘れても安心している。
1冊はレストランガイド、もう1冊はワインガイドである。

Civiltà del vinoの2冊のガイドブックは、他のガイドブックとは違う。つまり、レストランを渡り歩き点数をつけて評価し、記事を書くのではない。
ワインを試飲してやはり点数をつけ、評価するのでもない。
(ワインについては別ページで紹介)

レストランガイドについては、これを見つけてから、ちまたのレストランガイドをたまにしか買わなくなった。一応、これを見ればOKだからである。(もちろん細かい内容は除いての話)
名前もレストランガイド(単数)ではなく、レストランガイド(複数)のトップ、である。
2015年版ガイドの元になっているレストランガイド本は5冊。

ミシュラン 星で評価+星なしの記載
エスプレッソ 点数で評価
トゥーリング 点数で評価
ガンベロ・ロッソ 点数で評価
イデンティタ・ゴローゼ 点数なしの記載

以上の5冊の点数の合計をオートマチックに換算していく。
点数がない場合はどうするのか?これもオートマチック。つまり、ミシュランの星3つは全て100点、2つは94点、1つは88点、星なしの記載は全て60点。
イデンティタ・ゴローゼは、一律60点の評価。もちろん、限りなく100点に近いレストラン、60点ギリギリくらいのレストランもあるだろうが、それは無視して一律の点数にしてある。

イデンティタ・ゴローゼの点数が一律60点なので、合計の最高点は460点になる。
イデンティタ・ゴローゼの点数が一律なので、正確な評価とは言えないかもしれない。
しかし、これが結構参考になるのである。

さて、オートマチックに計算した2015年の1位のレストランはOsteria Francescana。私の好きなレストランの一つである。
2位はローマのLa Pergola。
と、この調子で、648位までがランキングされている。
そして、州別にグラフ分け(ロンバルディアがトップ)、州別にリスト、最後には住所と電話番号まで載っている。
トップ10やトップ30あたりはかなり高級、そして、たいていクチーナ・ヌオーヴァで、100位、200位あたりは同じくクチーナ・ヌオーヴァでもバリバリではなく、食べやすく、また値段もそう高くないところが多く、結構狙いめ。500位あたりは、もう少しクラシックな感じのところも多く、さらに値段が抑えてあるところが多いので、使いやすかったり。
というふうに、使い分ければ、何冊もガイドブックを買うよりよほど役に立つのである。
2ヶ月おき発行の本誌の方は、なんと1974年からの発行で、ガンベロのような華やかさはないが、かなり堅実な内容である。





Food & Taste vs Vino'forum

2013-06-09 12:22:25 | レストラン
Food&Wine vs Vino'forum


書きかけていた記事を放っておいたのだが、Vinoforumの後、比較、訂正してアップしてみる。

ミラノで2度行われ、ローマでは初開催のFood&WineがEatalyで行われた。
参加ワイナリーは50社程度、参加シェフは20人。
行ってみて気がついたのは、Food&Wineであって、Wine&Foodではないということ。
食べるブースとワインのブースが微妙に分かれていて、飲みにではなく、食べに来ている人がかなり多いと思った。
それも、ある程度似ている素材を何人かのシェフに作らせ、一皿たったの10ユーロで食べられるとなったら、食に興味のある人にははずせないだろう。
そのせいか、ワインブースの方は、比較的ゆったり、生産者ともゆっくり話ができてかなり良かった。
結局、Foodで食べたのはハインツ・ベック氏の一皿だけだが、FBにアップされた他のお皿を見て、次回は“食べに”行こうかと思う。




そう、順番は逆になるのだが、Vinoforumに行って、Foodは結構よくできていたと思い出す。
Vinoforumは3皿を特設のスタンドで出す。
ワインは、アビナメントを無視して(つまり、魚と赤ワインでも当たり前)、ワイナリーの宣伝の方を重視してどこかのシェフと組み合わせる。
つまり、条件の悪い中、3皿を出すより、シェフとしては、きちんとしたキッチンの整った中、1皿に集中できる方が良いだろう。
食べる方も、興味のある料理が1つなら1皿、3種まで用意されているので、全部に挑戦しても3皿30ユーロ。
お皿の数はかなり用意され、予約もいらないし、その場で行くだけでいいので、気軽である。

そして、ワインは、Foodは別料金で不明不満が出ていたが、それなりに良いワインが出ていた。
vinoforumの方は、料金に含まれ、お得感はあるが、内容はまあまあ。。。リストは良いのだが、結局サービスしないワインがあって、これでは無いも同然。意味がない。



もうひとつ、昨年から始まった食の催しにTaste of Romaがあり、こちらは今年は9月の開催が決まっている。(この前、ミラノ版が行われた。)
昨年は行けなかったのだが、今年はぜひ行ってみたいと思う。

Vino'forum

2013-06-09 11:38:32 | レストラン
Vino'forum a Roma


10年目なのだそうだ。つまり、10年目にして初めて行った。
昨今、ワインはともかく、食がブームである。
2015年のミラノ万博に向けての長い前夜祭のように、あちらこちらで食の催しがやたら多い。それも、有名シェフとタイアップして、有名シェフの料理を出せば、ある程度人が入るのだろう。
シェフの方も、実験的で、実力がある程度試されるし、場合によってはさらに評価が上がり、多少の(?)儲けにもなり、うれしい話なのだと思う。

ということで、ヴィノーフォルムに、ワインを飲みにだけではなく、シェフの料理を選んで行ってみた。

ローマのアルカンジェロ。行ったことがないので行ってみたいと思っていたのと、アビナメントされているワインがブルゴーニュ3種。


まず、料理。
3皿+サービスのお通し。悪くはないのだが、特設のキッチンで、80人くらいの料理を作るのはやっぱり大変なんだろう。

スプリは、冷めてもおいしかったが、冷めていた。付け合わせのサラダにはメレンゲが使われている。

冷めてもよい料理はおいしかった。甘いものと辛いものを組み合わせるのと魚と肉を合わせるのが得意なのかもしれない。
これはウサギとアンチョビの組み合わせ。

クリームがほのかに甘く、マスタードの粒は辛い。

ワインは、白1種とGevery Chambertinのプレミエ・クリュ、そしてCorton、つまりグラン・クリュが出るはずだったのだが(と、パンフには書いてあった)、グラン・クリュの代わりにNuitのプレミエ・クリュに代わっていた。。。。誰も文句は言わないが、そしてこういう場合、言ってもしょうがないと言うか、言うだけ馬鹿を見る、知っている顔もいる中で、心象を悪くするだけなので言わないが、やっぱりここはイタリアなのでした。。。
日本なら詐欺じゃないですか?と強く言う人が出るだろう。。。





そして、その他、スタンドのワインはうわさに聞いてはいたが、やはりお祭りだった。
シャンペンの中にドン・ペリニョン、クリュッグも入っていたので、本当にあるのかと一応期待はしたのだが、これも名前だけ。ハインツ・ベックの料理と合わせて出るのは本当だと思うが、そして、特別なVIPには出すのだろうが、名前だけだった。
やっぱり、詐欺じゃないですか?と日本なら言うだろうなぁ。。。。

含まれている券で飲めるのは12杯。チェックしたところと、さすがにお祭りに来ているのではないのがわかるので、チェックしなかったところとあり、まあまあ飲んだが、絶対これ!というワインは。。。。ない。見事にない。
もう1回くらい行こうか、とも思ったのだが、行かなくてもいい、の気持ちに傾いている。。。。
そう、フランケッティのワインが出る日があるのだが、これもなんだか怪しいような気がしてきた。。。。

Osteria Francescana -Modena

2012-12-13 23:42:41 | レストラン
”オステリア・フランチェスカーナ” モデナ



その後も忙しく、そして、あまりローマにいなかったので、1ヶ月前のことになってしまった。
現在、イタリアで最も良いと言われるレストラン、モデナにあるOsteria Francescana。
全世界のレストランのランクでもイタリアで一番、世界でもかなり上位に位置する。
少し前に言った友人は、とてもシンプルだったと言った。
なるほど。

なんとなく行くことになった。
モデナの駅から、せっかくなのでまっすぐ行かずにとぼとぼと歩く。かわいいショップを見たり、有名なモデナの教会に入ってみたり、そして、とても素敵な市場を見つけ入ってみたり。レストランはそのすぐ近くにあった。
ちなみに、屋根付きの市場の入り口がオートになっていたのにはちょっとびっくり。さすが北イタリア~と思った。ローマでは逆立ちしても、市場の入り口が自動ドアになることはないと思う。。。

レストランで頼んだメニューはバラバラ。というか、わざといろいろなメニューを頼んでみたと言った方が正しい。
確かにシンプル。びっくりするほど、と言ってもいいかもしれない。これが?と思うだろうし、これでどうして?(こんなに高いの?一番なの?の意味)と思う人もいるだろう。
しかし、行く直前、美味しいといいなぁ、と言ったら(実際にはFBに書いたら)、ある友人いわく、どうしてそんなことを言うのか?と。期待はずれだったら残念じゃない、と言うと(これも実際には書くと)レストランもワインも批評するものではない、楽しむものだ、と。もちろん、どんなレストランでもワインでも楽しめ、という意味ではなく、せっかく、これだけの大枚をはたいて行く訳なので、批評ばかりしていないで、せっかくだからその場の雰囲気を楽しめ、という意味である。Positive thinking!
この言葉を聞いていなかったら、きっと批判する立場になっていたかもしれない。

おかげで十分楽しめた。シンプルの中の美、シンプルの中にどれだけ見えない手を加え、心を込めるか。
一番感動したお皿は、キャビアのシンプルパスタ。メニューは、焦がしたイカとカキ(注:カキは焦げていない。日本語は紛らわしい)で茹でたパスタにキャビア添え、とあった。一瞬、???。
茶色になったパスタ、こんがりとした香り、そして、いったいいくつカキを使ったのだろう(そして、その行方は???捨てたのだろうか。。。)と思えるほど、カキの香りが生きている。初めて食べる味と香り。なるほど~

そして、実はもうひとつ感動したのは、お手洗いに立ったとき。
即座に案内の人が現れ、当然のごとく案内してくれる。ここまでは普通。
その直後にテーブルに別の人が現れ、ナフキンを取り替える。そういえば、昔は良くあった光景なのに、今は廃れてしまった習慣だぁ、と思う。
そして、さらに感動(?)的なのは、お手洗いから出たら、少し離れたところに案内の人が待っていたのである。さりげなく、実にさりげなく。少し離れ、レストランの戸口に近いところで、わざわざ待ってました、という感じを見せないように。そして、再度、テーブルまで案内してくれる。
このサービスには結構感動した。そこまでしなくていいよね~、帰り道なんてわかるよね、と普通は思うのだが。
気のせいかと思ったが、みんな同意見。だから気のせいではないと思う。



ワインは白から初めて赤へ。高いのか安いのかわからなかった。もちろん安くはないのだが、Trinoro2000が、びっくりの価格。手に入らないだろうし、手に入ったとしたらいくらになるのか?
そこで、食べ物との組み合わせは無視して、Trinoroなのでした。

写真は、デザートのメニュー。

読むだけで面白い。

良いレストランに気持ちよく行くために

2012-09-08 14:22:08 | レストラン
最近は日本のガイドブック、雑誌を見ることもあまりないので知らなかったのだが、誰が紹介するのか、出して欲しくないのに、出ているところがある。
気がついたのはロッショーリRoscioliとイル・サンロレンツォIl Sanlorenzo。

コンヴィヴィオIl Convivioは昔から日本人シェフがいたりする関係もあるだろうし、イマゴーImago’(ハスラー)は昔から観光客に有名なので、あちらこちらに紹介されているし、ロゼッタLa Rosetta、クインツィQuinzi e Gabrieliを紹介しているガイドブックもあるので、今に始まったことではない。
私もガイドブックの仕事を長くしたので、良いところを掲載したくなる気持ちもわかる。

だから当然、新しいレストランを開拓という流れになるとロッショーリやイル・サンロレンツォにたどり着くのではあるが、問題は、「意識」である。
行って欲しくないとは言わない。
礼儀正しく支払いの良い日本人観光客に来てもらうと、レストランとしてはうれしいだろうと思う。
しかし、8月の夜、ロッショーリに何度か行ったが、日本人観光客がいったい何組来ただろうか。多くが予約をしていなかったので残念ながら帰っていった。そして、そのほとんどが、Tシャツ、ポロ、短パンも多く、観光でかぶる帽子、そしてリュックサックを持っている。女性もほぼ同じ。ちょっと、あちゃ~
イル・サンロレンツォは、観光の帰りに寄りたい、という方がいらした。これも、あちゃ~

日本で、ちょっと素敵な和食のお店、上品な寿司屋に、以上の格好で訪れる人はいないと思う。もしそんな人が来たら、同じく、あちゃ~と思うだろうと思う。
こちらでも同じなのである。
だからせめて一度ホテルに帰って、シャワーは使わなくても、ちょっと着替えて出直して欲しい。気取るほどではなくても、観光とは違う格好で着て欲しい。周りの雰囲気を壊さないためのお願いである。

と、ちょっと偉そうなことを書いたが、良いレストランに行く地元の人はそれなりの服装で来る。ラフにポロを着てくる人もいるが、それをちゃんと着こなしてくる。そこにちょっと場違いの服装で着てしまうと、初めての場所、ただでさえ小柄の日本人、言葉の問題もあり、引け目を感じてしまうことにもなり、楽しめなくなる。だから、せっかくの素敵な雰囲気、美味しい食事とワインを最大限に楽しむためにも、ちゃんと意識して出かけて欲しいと思う。

Eataly Roma aperto oggi

2012-06-21 18:56:06 | レストラン
ローマのイータリーが今日オープン

近くへ行く用事があったので寄ってみた。
早い午後の時間、空いている時間だが、まあまあの人が入っていた。

その昔、空港駅として造ったバカでかい建物。使ったのはわずか数年で、ずっと空き家になっていた。なんという無駄使い、と思ったものだ。
それがイータリーとしてよみがえった。
オープンが延び延びになり、本当は4月21日のローマの建国記念日の予定だったのが、3ヶ月延びたことになる。

4階建て、一番大きいイータリーだそうだが、しかし、トリノのリンゴットの最初のイータリーの印象より強烈ではなかった。
リンゴットは体育館のように広い、とにかくバカ広い、と思ったのだが、こちらは光が豊富に入る明るい印象、4階建てで高さもあるせいか、広いが、横にただ長いだけではないからかもしれない。

売っているものは、高級食材。
しかし、肉も魚も野菜も果物も売っているので、町中の高級食材店とは違うし、もちろんスーパーとも違う。
ところどころにレストランコーナーが設けてあり、オープンな雰囲気がいい。
これから利用できそうな感じ。

行きかたは、地下鉄だとpiramide駅で降りて、となりの国鉄のオスティエンセ駅へ行き、駅の地下道を突っ切る。
ちょっと距離はあるが、直結している。
国鉄のOstiense駅だとかなり近く、中心とは反対側の出口へ出れば目の前。

興味のある方はぜひお立ち寄りください。

Il Top delle Guide Ristoranti 2012 - Civilta' del bere

2012-04-06 00:54:22 | レストラン
こちらは同じくCivilta’ del bereのレストラン版。
ただ、いつもは独立してこれだけが1冊になっているのだが、Vinitalyに印刷が間に合わなかったらしく、月刊の4月号の後ろに掲載されている。まあ内容が変わるわけではないから良しとしよう。

レストランの評価本も増えているが、うち6冊で評価している。
しかし、レストランの場合は、きっちり点数制にしていて、はっきりと順位がついている。
換算方法は明確に記され、それにのっとっている。
たとえば、ミシュランは3つ星100点、2つ星94点、1つ星88点、言及されているレストラン60点というように。
そうやって合計を出し、順位が出るのである。


イタリアの面白いところは地方の勢いが良いということである。
日本なら東京か大阪かでベスト10が占められそうだが、ローマのトップが3位に、ミラノにいたってはトップが13位である。フィレンツェのトップが5位に入っているのを除くと、あとは地方都市か「田舎」にあるレストランで、こういうところがイタリアの底力というか、興味の尽きないところと言える。

ただ、評価の高いところは、どこもみんな新イタリア料理である。いわゆるイタリア料理では、高評価獲得は難しい現状がある。しかし、参考にするのはよいと思う。

イタリア料理らしいレストランが良かったら、少し点数の低いところ、 300位とか400位あたりで見てみると結構満足する。なお、今年は561位までが出ている。
州別に分析したところもあって、面白いし、知らない土地でレストランを選ぶのに、各評価本を持ち歩く必要がなく、非常に便利である。