在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Vereto Salice Salentino Riserva 2013 Vallone

2017-05-02 11:16:47 | Puglia プーリア
Vereto Salice Salentino Riserva 2013 Vallone



太陽がいっぱいのワインが好きというリクエスト、シチリアのワイン他、昨日飲みました〜、自然派はあまり。。。で、ワインリストを見る。
プーリアのヴァッローネが目に付いたので決める。

宣言しているように私は北イタリアのワイン派なので、選ぶのは北のものが多いが、ワインリストには全体にざっと目を通す。

プーリアのワインはたいてい2−3種類、それもちょっと選びたくないものが多いのだが、ここは幸いヴァッローネをこれだけだが置いていた。



品種はネグロアマーロ。

よく熟したフルーツ、さくらんぼなどがとても綺麗に出ている。甘すぎない程度のスパイス、しばらくすると、バルサム臭ではなく、カフェやカカオがだんだんと出てくる。
アタックがかなり心地よく、酸味とタンニンのバランスがとても良く、甘いほろ苦さを残す余韻が綺麗。
南でもこの程度の酸味はあったほうがいい。タンニンはこれくらいのほろ苦さを残すくらいで心地よい。++++

7人で11本 実にバラバラ雑多な半分ブラインド夕食試飲会

2017-03-19 21:57:14 | Puglia プーリア
Kius 2013 Marco Carpineti
Bellenda
Verdicchio dei Castelli di Jesi Le Voglie 2015 Stefano Antonucci
Flora 2012 Girlan
Eisacktaler Veltliner 2009 Kuen Hof
Falerno di Massico Campantuono 2010 Papa 
Barolo 2010 Ettore Germano
Graticciaia 2011 Vallone
Graticciaia 2001 Vallone
Maria 2013 Toffoli
Sangrantino di Montefalco Terre di Capitani 2008 Pennacchi



半分ブラインドの夕食兼試飲会を家でやった。
つまり、完全にボトルを包んでいなくて、ボトルの形が見え、解説たくさん。
全員で7人。
友人パオロが仕事柄沢山ワインを持っているので、かなり持参し、合計11本。
飲んでも飲んでもまだ終わらない。(もちろん若干残ったワインはある)

しかし、残念だったのが、うち、なんと2本がブショネだった。

ブショネの確率は20%と言った生産者がいたが、今でも、20%とは言わないが、10%以上はあると思う。

ブショネ〜、と言って突き返されたらエノテカもたまらない。
良心的なエノテカは交換してくれるが、その分ワイナリーに請求するわけでもなく、エノテカが被害を被る。

あまりブショネが多いと、ワイナリーの沽券にもかかわる。

一時期より少なくなったとは思うが(ある程度のレベルのワインの話)、シリコンコルクを利用しているワイナリーの気持ちもわからないわけではない。
(個人的にはシリコンコルクより、絶対にスクリューコルクかガラス栓が好き)

Kius 2013 Marco Carpineti 
さて、しょっぱなからブショネ。
カルピネーティのキウスがわずかブショネ。
これぐらい我慢するというか、気がつかない人は多いだろうと思う程度だが、ブショネはブショネ。残念。
そして、ちょっと泡が弱く、カルピネーティの泡ものは好きなのだが、今回は残念。

Bellenda +++(+)
これだけ、友人パオロが空き瓶を持て帰ってしまったので、よくわからず。(私は料理など忙しかったので写真は人任せ)
パオロが空き瓶を持って帰ったというのは、2年ほど前(だそう)ベッレンダで、ズボッカトゥーラをして、なんと、ラベルにちゃんと名前が印刷されて書いてある。これはかなりすごい。
ところでベッレンダはプロセッコで有名だが、ズボッカトゥーラをした、つまり、珍しくプロセッコのシャンペン方式の製造。
しっかりした味わいで、大好評。

Verdicchio dei Castelli di Jesi Le Voglie 2015 Stefano Antonucci +++
ここから白ワイン。意外とさっぱりで、イエージのヴェルディッキオにしてはシンプル。

Flora 2012 Girlan ++(+)熟成白が好きなら+++
がらっと変わって、かなり濃いめの色。
若干、熟成が行き過ぎている感がある、と言った人もいるが、ギリギリのところだと思う。このワイナリーのファンで、大量買いしているティートが持ってきた。今まで飲んだ他のボトルよりかなり熟成が進んでいるとの証言。
品種はゲヴルツ。ゲヴルツのバラ、ライチがしっかりどっしり、熟成香になって出ている。

Eisacktaler Veltliner 2009 Kuen Hof ++++
リースリングだと思った。しっかりリースリングのイドロカルブーロ(炭化水素系)の香りが出ている。しかしなるほど、リースリングよりはしっかりした味わいで、ヴェルトリーネルだった。パオロ持参の彼の好きな品種とワイナリー。

Falerno di Massico Campantuono 2010 Papa +++
ここからやっと赤。ファレルノ・デル・マッシコで、品種はプリミティーヴォ。
ほー。カンパーニャのプリミティーヴォということになる。
カンパーニャにプリミティーヴォ?と思って調べてみると、あった。
プーリアではなく、カンパーニャでプリミティーヴォでワインが造れるんだぁ、と一つ学ぶ。
アルコール度16%で、かなりどーんとしている。色もかなり濃く、かなりの個性派。ワイナリーは1900年から、完全ビオ、フィルターなし。

Barolo 2010 Ettore Germano
2本目のブショネ、それもかなりブショネだったのが、これ。残念〜(涙)
飲めなくはないが、とにかく鼻につき、断念。

Graticciaia 2011 Vallone +++++
パオロが持ってきたうちの1本がこれ。おー、グラティッチャイア。
このワインは個人的に、良い思い入れと悪い思い入れがある。
久々。さすがグラッティチャイア。2011年だからかなり若い。
色は濃く、よく熟したフルーツの香りがふくよかに立ち上がり、魅力的な香り。
アタックには柔らかさもあり、ボディはしっかり、タンニンの質は非常によく、余韻に熟したフルーツが綺麗に長く残る。

Graticciaia 2001 Vallone ++++++
さてここで、今回私が提供するワインは様子を見てとしていたのだが、こうなったらグラティッチャイアの古いのを開けるしかない。
数本あったが飲んでしまったので、残っているのは2001年。
でも、ヴィンテイージはブラインド。
2011年との比較で、大きな差がないように思える。2008年、2004年と声が上がり、実は2001年、つまり10年の差があったとは誰も(私も)思えないくらいだった。まだまだ飲み頃の範囲内で、綺麗に熟した赤ワインの堂々たる風格。

Maria 2013 Toffoli
さて、やっとデザートワイン。プロセッコのエクストラ・ブリュット。

Sangrantino di Montefalco Terre di Capitani 2008 Pennacchi
実はずっと前に開けて、以来そのまま冷蔵庫に入っていたもの。
プロセッコとのコントラストが面白いので提供。

6 primitivo プリミティーヴォ 6種

2017-02-05 23:45:28 | Puglia プーリア
Primitivo Cantalupi 2015 Conti Zecca
Primitivo Orion 2015 Masseria Li Veli
Primitivo di Manduria Talo’ 2014 San Marzano
Primitivo di Manduria Giravolta 2013 Felline
Primitivo di Manduria Sessantanni 2013 San Marzano
Primitivo di Manduria Dunico 2013 Felline

また写真を忘れた〜すっからかんに忘れた。。。



1月はかなり忙しく、いつものエノテカ、ディ・ビアジョでの恒例の土曜日の試飲会が始まっていたのだが行けず、2月に入ってやっと。
久々。

土曜日の午後、2時間程度だが、来店客にワインを気軽に振る舞う。
テーマを決めて、少ない時で4種、多い時は6種も開けてしまう。
今回もうれしいことに6種が揃っていた。

今回のテーマはプーリアの土着品種、プリミティーヴォ。

今ではプリミティーヴォのワインもすっかりお馴染みになった。
というのは、昔は、プーリア州のワインは、他に売られてしまうことが多かったので、土着品種の名前をあまり意識しなかった。
ところが今は、自分たちでボトル詰めするワイナリーがわんさか、造る方も飲む方も土着品種をしっかり意識している。

今回の6種は2015年から2013年のものまで。
ワイナリーは4社。

Primitivo Cantalupi 2015 Conti Zecca
コンティ・ゼッカのワインは久しぶり。
さてさて、かなり濃いめのプリミティーヴォらしい色合い。香りは。。。かなり甘い。バニラの香りがする。うーん、使っているのはステンレスとセメントタンク。それにしては甘い香りが漂う。15%は「その他の品種」とのことなので、この辺りにこの甘さの秘密があるか。。。
ふくよかで、熟したフルーツの甘さ、バニラ、フルーツのジェラティーナにアルコールがちょっと上がってくる。
味はかなり柔らかく、タンニンのほろ苦さはあるのだが、一瞬で甘さに隠れてしまう。重たさはないので、しっかりしたまろやかワインが好きな人にはいいと思う。++(+)

Primitivo Orion 2015 Masseria Li Veli
打って変わって、甘さが抑えられたタイプ。全体に香りがやや弱い。かなり印象の強い1本目のワインの後というのもある。。。フルーツはもちろん、革にわずか緑の香りが混じる。
タンニンのほろ苦さが若干気になるか。長さはまずまず、余韻に甘さとタンニンのほろ苦さが残る。++(+)

Primitivo di Manduria Talo’ 2014 San Marzano
このワイナリーは知らないのだが、なかなかよい。結構好きなタイプ。
香りの強さ、長さともによく、森の木の実にスパイスが効き、プリミティーヴォにしてはエレガントさが出ている。
アタックがとても心地よく、甘さ、そして程よい酸味、両者のバランスがよい。タンニンも繊細で、余韻にほのかにチョコレート、カカオが残る感じ。++++

Primitivo di Manduria Giravolta 2013 Felline
懐かしのフェリネ。昔はよく飲んだ〜
最初はちょっと閉じた感じがある。しばらくして出てくるとよく熟したサクランボの甘さがあり、悪くないが全体にモダン。2013年でもあるが、タンニンが柔らかく、ボディがあり、果肉しっかりのフルーツの甘さが余韻に残る。+++

Primitivo di Manduria Sessantanni 2013 San Marzano
3本目のワイナリーの上級クラス。
香りはよく、熟した森の木の実、甘いスパイスなど、主張がしっかり。こちらもボディがあり、果肉しっかりのフルーツ風味、モダンな雰囲気。余韻は長く、心地よくよいのだが、ちょっと重たさがあり、個人的には、軽やかさのある3本目の方が好み。++++

Primitivo di Manduria Dunico 2013 Felline
4本目のワイナリー、フェリネ。
ガラッと変わって、色がガーネット。色は濃い。
やや熟成香が出ている。マルサラ、マデイラ風で嫌いという人、好きという人、意見が分かれたが、個人的にはどちらでもなく。
ナツメヤシ、乾燥イチジクなどのドライフルーツ、スモーク系の香りが出ている。
アルコールがやや突出、ボディがあり、タンニンの渋みは心地よい範囲内、酸味が少ないので、柔から甘さが出ているのだが、余韻は辛口。+++(+)

Winesurf a Bari

2015-03-18 15:09:02 | Puglia プーリア
Winesurf a Bari
ワインサーフの試飲会


友人パオロに誘われて、わざわざバーリまで試飲会に行ってきた。フィレンツェあたりは列車ですぐなので、たまに行くこともあるが、バーリまではさすがに遠い。
友人曰く、格安航空ライアンエアーで片道20ユーロ、まあそれならたまに気分転換で行ってもいいかも、で行くことになった。話に乗ったメンバーは3人。いつも行くヴィナイエットのオーナーのマルコとジャーナリストの女性に私。合計4人の珍道中。
バーリにはよく行ったものだが、数回を除いて列車利用。列車も早く取ればそれなりに安いのだが、まあやっぱり飛行機は速かった。

試飲会はワインサーフという団体のオーガナイズしたもので、トスカーナを本拠地にしているようだが、今回は南イタリア、バーリで試飲会を開催。
誘ってくれた友人、そしてマルコがオーガナイザーと親しい。
バーリのやや郊外のホテルで、2日間に渡りの試飲会だった。

ホテルのコンファレンス・ルームを借りると、当然結構は費用がかかる。
そこで考えたのかもしれない。節約型の試飲会だったのだが、このアイデアはなかなか良い。他の試飲会でもこうしてほしい、と思ったアイデアは、セルフサービス。自分でワインをグラスに注ぐ。
もちろん、あまりに大勢の人がいるとき、かなり高価なワインが出ている時には向かないと思うが、そうでない場合には良いアイデアだと思う。
自分のペースで好きなだけ、好きなように試飲ができる。
ドボドボと注ぐ人は、一応みんなソムリエか関係者、レストラン関係などだし、試飲したいワインの数も多く、いない。
もちろんワインを開けるのは何人かいるスタッフだが、ボトルの残量を割とこまめにチェックしていて、または、頼めばすぐに開けてくれた。
ワイナリーから誰か参加している試飲会であれば、ワイナリーの人と話をしながら非常に有意義な試飲ができるが、ただ、ソムリエが注いでくれるだけの試飲会なら、そのワインの知識が特にあるわけではないので、セルフサービスの方が効率的である。

試飲会の参加ワイナリーは170社以上となり、1種のみのワイナリーもあったが、2種のところも多く、全部で300種以上のワインがずらっと揃った。
場所柄、プーリア州のワインが多く、たぶん100種近く、しかし、あとの200種はプーリア外のものである。
スプマンテの数はそう多くはなかったが、白ワイン、そして特に赤ワインの数は圧巻であった。
シチリアなど幾つかの州からの参加はなかったが、特にトスカーナ州からの参加は多く、なかなかのものだった。
2日間、200種ほどのプーリア以外のワインはほとんど全部を試飲。(大きな声では言えないが、試飲したプーリアワインは、赤1本、ロゼ2本。ごめんなさい。。。)
なにせセルフサービスなので、数回試飲したものもある。なかなか満足。

ワインサーフは主にネットで、また、ワインガイドブックも刊行している。
www.winesurf.it

2日間に渡る旅は5分おきに予定、行動が変わるまさに珍道中で、これでもか、と思うくらい楽しんだ。




D'arapri, Felline, Alberto Longo ecc ダラプリ他

2014-11-11 18:33:02 | Puglia プーリア
D'Arapri ダラプリ
Due Palme ドゥエ・パルメ
Leone de Castris レオーネ・デ・カストリス
Felline フェリネ
Rivera リヴェーラ
Alberto Longo ロンゴ

ローマはさすがに試飲会が1日に2つ行われると言うのも珍しいことではない。本当に小さなものも含めると3つになり、選ぶのに迷うとか、ハシゴをすることもあり得る。
昨日はハシゴだった。
元AIS、現FISでプーリア州の試飲会が行われ、VinoforumではClassと題する大々的な試飲会が行われた。
かわいそうだったのはプーリアのワインの方で、比較的早めに出てしまったためその後の人の入りはわからないが、おそらくまずまず程度だったと思う。同じ理由で早めに行き、ササッと試飲を終わらせハシゴに向かった人が何人もいた。確かにVinoforumのClassと重なったのは不運だったと言える。ワインのセレクションが豪華なうえに、招待はいるが、招待さえあれば嬉しいことにタダ、業界人のみの入場になっているのである程度興味のある人ばかりだし、プーリアの入場料も2ユーロと安かったのだが、太刀打ちはできない。

さて、そういうわけでさらっと行ったプーリアワインの試飲会。
残念ながら参加ワイナリーは、まずますの顔ぶれ。当然ESのジャンフランコ・フィーニは出てないし、今は特に惹かれるわけではないが、プーリアの歴史を造った大御所ワイナリー、タウリーノも、Gratticciaiaのワイナリー、ヴァッローネも出ていなかった。


D’Arapri’ ここ数年で出てきたスター的存在。最初は、フォッジャのような低地で何が造れるのだろうと思ったが、なかなか良い。それからファンになり、結構気に入っている。スプマンテしか造っていないのだと思うが、これもいい。
一瞬甘くてイタリアのスプマンテらしいのだが(時にイタリアのスプマンテは甘すぎ、もちろん香りの話)、すぐに真面目な顔に変わり、エレガントで嫌な香りがない。香りの透明感がとてもきれい。そして、奥にはふわっと蜂蜜の香りがあるので、これがまた心地よい。当然、余韻もきれいで長い。これで、まだ下のラインのもの。++++


Due Palme すぐ近くにもう一つスプマンテがあったので何気なく飲んでみる。熟したフルーツ、花、かなり甘い。色もかなり濃く、しかし、どうしても田舎くささが抜けていない感じ。反して味は辛口で強いコントラスト。最後のほろ苦さが若干気になる。++


Felline この前飲んだのを、まあもう一度。とにかく熟した、過熟とも言えるくらいのチェリー、森の木の実の香り、アルコール浸け的、スパイス。色はどーんと濃く、上手に造られているのはわかる。モダンでまろやかさもあり、良いのだが、個人的には重過ぎ。個人的好みを考慮せず+++


Leone de Castris その昔はともかく、今はめったに飲むことがないので飲んでみる。チョウジなどのスパイス、香りはプーリアらしく悪くないし、味もよいのだが、あともう少し長いのを期待。好みを考慮せず+++


Riveraを2種。 Faicone 良く言えばバルサム、または土っぽさがやや気になる。柔らかさがあるのだが、コントラストに酸と塩味。+++ Cappellaccio はちょっと苦手。++


Alberto Longo 3種出ていたので試飲。昔は訳あってかなりひいきにしたものだが、正直に言って個人的に好みではなかった。ワインはある程度、というか、かなり精神的なものに左右される。つまり、ラベルを見て(見なくても)美味しいと思えば美味しいのであって、美味しくないと思えば美味しくない。そこで、美味しいと自分に言い聞かせて飲んでいたワインの一つである。今はその必要もないので、以下、自由に試飲。
Fossette 香りは決して悪くない。しかし、以前はもっと香りが豊かだったような印象がある。酸味が効いていてよいのだが、余韻が続かず消えてしまう。++
Capoposto フルーツに花、緑に、オリーヴ風の香りの重たさが気になるが、以前よりふくよかな印象。南らしい土っぽさ、ふくよかさのあるワインが好きなら好印象かも。++(+)
Cacc’e e mmitte 香りはワインらしい。言葉を変えるとワイン臭い感じで、個人的な好みではないのだが、いかにもワインと言うタイプが好きなら悪くない。Cacc’eにしては+++
ただし、Longoのワインは全体に値段が高く、値段とのバランスはあまり良くないのが残念。

Primitivo; 6 rossi プリミティーヴォ 6種

2014-10-30 18:37:55 | Puglia プーリア
Botromagno AD 2010 ボトロマーニョ
Felline Fellone 2012 フェリネ
Mottura primitivo 2011 モットゥーラ
Produttori Vini Manduria Madrigale 2011 プロドットーリ・ヴィーニ・マンドゥリア
Vigne & Vini Papale linea Oro 2011 ヴィーニェ&ヴィーニ
Hiso Telaray Anto' 2011 イソ・テラレ(とでも読むか)



アテネウムがタイアップしている(のだと思う)Puglia Top Wine Roadshow。
ローマの老舗エノテカで行われた昨日の試飲会のテーマはプリミティーヴォ。
プーリアの数ある品種の中で今、一番乗っている品種である。
赤ワイン6種、そして、オイルが2種、さらに地元の食材がおつまみで付きで無料という嬉しい試飲会だった。



Felline
昔、ガンベロ・ロッソで値段と品質のバランスナンバー1に輝き、安くておいしいと評判、ファンの多かったワインの、これはさらに上のクラスだと思うが、Fellineのワインは久々に飲んだ。
色がかなり濃く、プーリアらしい土っぽさがあり、ふくよかなフルーツの香り、アニマル少々、バルサミコなど、香りの印象が華やか(派手)。やや人工的、つまり、造った感じはあるが、全体にバランスが取れていて、今飲むには良い。酸もあるが、二次的で、強さがあり、熟したフルーツが残る。++(+)

Hiso Telaray
プリミティーヴォにしては色が薄めでやや透明感が見える。全体に細い感じで、緑がわずか、エレガントではあるが、ちょっと弱い。タンニンは細く、フルーツが残るのは良いが、消えてしまう。++

Vigne & Vini
熟したフルーツの香りの中に、やや鉄分的な香りもあるが、甘くやわらかい香り。柔らかさが出ていて、かなり熟したブドウを使ったと思われる。その分酸味が感じられず、最初はとても良く感じでも、食事の最後には疲れてしまうかも。ふくよかでまろやか、酸味の嫌いな人には非常に良いと思う。++(+)



Mottura
フルーツとスパイスのバランスが良く、バルサミコ、マラスカ、わずか鉄分、わりとエレガント。ただし、味はやや土っぽさが感じられ、長さはほどほど、心持ちほろ苦い感じ。++(+)

Produttori Vini Manduria
還元臭が感じられ、最初はやや臭みが鼻に付く。香りの強さが抑えられている感じで、長熟タイプ。味はかなり良い。余韻が長く続き、タンニンがやわらかく心地よい。+++

(+++が基準でプラス/マイナス)


Nero di Troia 5(+3)vini

2013-10-18 09:38:35 | Puglia プーリア
Masseria San Magno 2011
Vigna del Melograno 2010
Lui 2009
Vigna Pedale 2009 Torrevento
Pure Apulia 2007 Rivera


プーリア州は南の方がワインの生産としてもオリーブオイルの生産としても有名である。
アメリカでZinfandelとして知られているPrimitivo、もとはイタリアの品種で、アメリカの方でよく知られ、それが今、イタリアに戻ってきている、つまり昔のイタリア移民が戻っていたようだ、というのは、今回の試飲会の講師のジャーナリスト氏の言葉だが、そして、Negromaroは、イタリアにロックグループができるくらい、やはり有名になった品種である。その次に出てきたのがNero di Troia。Uva di Troiaとも言われるが、最近は、ネロの方に落ち着いてきたような気がする。



さて、正直に言って、Nero di Troiaは個人的に好きな品種ではない。正直に言って、飲むのは良いが、自分で買って人の家に持っていこうと思ったことはない。
以前、人の家に何度も持っていったが、自分で買ったものではないし、飲んだもらうことが宣伝になるので、某ワイナリーを宣伝してあげようと思って持っていっていたが、正直に言って、すごくおいしいとか、好きな品種とか思っていたわけではないことは、告白しておく。
その、ワイナリーLのNero di Troiaのイメージが強く、濃く、アルコールが強く、いかにも人工的に造ったところ、モダンなくせに田舎風のところが隠されていなくて、土っぽさの残るワインが、実はあまり好きではなかったのだが、今回、イメージが少し変わった。

講師で来たジャーナリスト氏の解説も非常によく、8つのワインを山側と低地のものの二つに分け試飲した。


低地のもの3本はまずまず。
最後のワインはブレンドで、いわゆるカッチェだが、カッチェはどうしても若いワインくささがあり個人的に好みではない。

印象に残った山のもの5つ。
San Magnoはちょっとご愛嬌。香りがよく、飲みやすく、一瞬受けるが、それ以上の深みがない。
Melgranoは対照的で、辛口の香りと味で、最初、コケの香りが混じり、一瞬欠陥かと思ったくらい。すごく深みがあるわけではないが、落ち着きの出ているワイン。
Luiは最も値段も高く、濃厚な感じがよく出て、それなりの風格はあるが、3-4%程度だが、サラッソ(地抜き)をしているとのこと。悪くないが、重たく、値段を考慮すると、かなり強気のワインだと思った。
Vigna Pedaleは、以前にも飲んだことがあった。エレガント。Nero di Troiaの良さが出ているが、重たくなく、土っぽい感じもなく、自然にさらっとよいワインに仕上げている。素朴、丁寧に造っていて、いいね~と。このあたりでNero di Troiaのイメージが変わってきた。
Puer Apluliaは、あの大量生産のRiveraが出しているとは思えないワインだった。Riveraのワインは、値段も手頃で悪くはないが、いたって普通のワインだと思っていたが、こんなによい物を出しているとは思わなかった。Pedaleとは違う雰囲気を持ち、同じくエレガントであるが、もう少し華やか。そして、2007年とは思えない。古いNero di Troiaはまだうちにも何本もあるし、何度も飲んだことがあるが、長くもつ品種だと思ったことはない。というより、ほとんどのワイナリーがもたないのであろうが、このRiveraは2007年のNeroとは絶対に思えないくらい、まだ、フレッシュさがきれいに残っていた。

最近、北のワインばかり飲んでいるが、南のシンプルワインも少し見なおした。


Nero di Troia: 8 rossi pugliesi

2013-03-10 23:35:42 | Puglia プーリア
Nero di Troia: 8 vini
Maniero di Federico 2010 Cantine Vignuolo
Casteldrione 2010 D’Alfonso del Sordo
Otre 2010 Teanum
Le Cruste 2009 Alberto Longo
Lui 2009 Albea
Vigna del Melograno 2009 Santa Lucia
Pietra dei Lupi 2006 Carpentiere
Perazzelle 2007 Paglione



プーリア州の土着品種、ネロ・ディ・トロイアの試飲会がローマの老舗エノテカ、トリマーニで行われた。主催はアンテナエウムである。
立ち飲み無料試飲会、テーマを決めたセミナー式の試飲会の両方がいくつかのエノテカで行われたがそのひとつである。
予約をしていたのだが、仕事でどうしても行けなかった。
もう試飲会はほぼ終わる時間、しかし、友人が参加していたので、合流しようとトリマーニに立ち寄った。
試飲会が終わったころにやってきた私を見て、予約していたのを知っていたので、トリマーニのパオロ氏がテーブルを用意してくれた。終わったボトルもあるので、全部じゃないけれど、と言いながら。感謝。
2種はボトルが終わっていたので飲めなかったが、その他を簡単に試飲できた。
片付けの邪魔をしてはいけないので短い時間にざっと印象だけ。


Maniero
Vinosoがある。この時点で、個人的にはちょっとダメなのだが、それは評価とは別で、全体に悪くない。フルーツと花の香りがきれいで、小さくまとまった感じがあるが、かわいい。ワインをあまり飲みなれていない人がおいしい、といいそうな感じ。(玄人に受けないという意味ではない)
ボディほどほど、ほんのりほろ苦さとフルーツの香りが、きれいに後味で残る。好印象のワイン。

Casteldrione
香りが弱く、印象に残らない。アルコールが強く、まろやかさと苦さが一緒になって甘苦い感じ。残念ながらバランスがあまりよくない。

Otre 2010 Teanum
試飲できず。しかし、試飲会に参加した友人とパオロ氏の話によると、まあまあだったらしい。

Le Cruste
個人的によく知っている、しかし曰く付のワイン。もう下駄を履かせる必要がないので正直に言うが、他と比べて色が非常に濃く、どうやったらこれだけ濃くなるのだろう、と疑問を持っても不思議ではない。バニラの香り、熟したフルーツの香り、甘いスパイス、革などきれいなのだが、人工的な、つまり、かなり手が入っている印象。味は、タンニンがかなり粉っぽい。ボディはあるがアルコールと熟したフルーツの香りが後味に残る。2007年はおいしいと思ったが、2009年はちょっと。。。と思ったのはこれで2度目。値段が高く、多くが残念な印象を持ったというワイン、とはパオロ氏談。


Lui
面白いワインだと思った。甘いと言うか、香水風の香りがあるというか。酸がまあまあ感じられ、その点でエレガントな印象。しかし、再び香水風の人工的な香りも出てきて、印象が安定しないタイプのワインだった。試飲後、パオロ氏より、コタレッラ氏のワインだと知ったのだが、そうか。。。と。コタレッラ氏はプーリアにも進出、ここにも害を与えるのか、という話が出たらしいが、このところコタレッラ氏のワインをブラインドで結構おいしいと感じている。個人的には決して悪くないと思ったワイン。パオロには、気に入ったの?と言われたが。

Vigna del Melograno
今回の一番。参加した友人も一番を付けた。エレガントででしゃばりすぎず、酸がきれいで、個人的にかなりよい印象を持った。丁寧に、品種を生かして造れば、ネロ・ディ・トロイアはこういう味が出るのか?と思った。そして、これなら喜んで飲みたいと思ったネロ・ディ・トロイアのワイン。


Pietra dei Lupi 2006 Carpentiere
アニマルが強く、ビオだとすぐにわかる。しかし、ほろ苦く、アルコールが後味に結構残る。

Perazzelle
試飲できず。しかし、まあまあだったらしい。。。

なお、最後にプーリアのモスカートがあったが、これはご愛嬌。

vini pugliesi

2013-03-10 22:19:10 | Puglia プーリア
プーリア州ワイン
白1種。ロゼ2種。赤4種。

ローマの老舗エノテカ、トリマーニで、プーリア州のワインの無料立ち飲み試飲会があったので行ってみた。主催はアンテナエム。いくつかのエノテカを借りての試飲会という催しである。
白1種、ロゼ2種、赤4種が出ていた。


白はシャルドネ。ノーコメント。おいしいか以前に、プーリアでシャルドネを造らなくてもいいのでは?と思う。ただ、プーリアの白となると、意外と、これ!という白品種がない。そうなるとシャルドネは案外無難な線を行っているかも知れないと思った。


ロゼ2種。
ひとつは香りがおだやかで、もうちょっとがんばって(香りに対して。造り手に対してではない)と言いたい感じで、もうひとつはわりとはっきりした香りで心地よい。


赤4種。
ちょっと選択がばらばら。一貫性がない上に、これと言って突出したものがない。
ざっとパノラマを紹介するのが目的なので、それはそれでまあよし。

いくつかの記事を削除

2013-01-28 23:21:47 | Puglia プーリア
いくつかの記事を削除しました。
好意で書いていたものです。
悲しいですね。
ワインを造る人に悪い人はいない、と信じたいところですが、そうはいきません。
特に、自分で汗を流していない人、というより汗を流しているように見せかけ、実際にはお金しか出していない、出したお金が何倍にもなって返ってくることしか考えていないワインの造り手がいます。
悲しいですね。

ristorante Tuccino -Polignano a mare

2012-10-15 14:35:48 | Puglia プーリア
”トゥッチーノ” ポリニャーノ・ア・マーレ -プーリア州

友人ルカ氏の絶対のお勧め、ポリニャーノのレストラン、トゥッチーノに行った。
お勧め通り素晴らしい味だった。

生牡蠣は好きなのでわりと食べるが、これほど新鮮なカキを食べたことはないというくらい、ぷりぷりしていた。
普通、柔らかいと思うのだが、ぷりっと、そして、歯ごたえがある。カキなのに・・・
プーリアのムール貝、ペローゾはかなり小ぶりだったが、海の味がたっぷり。
小さいほうが味わいがあるかもしれない。

写真は生3種。
しかし、そのままのもの、香草をちょっと加えたもの、さらに味を加えたものと3種の生の味が全部違っていた。
普通は、全部そのままでもいいのに、味わいの違いがとても楽しい。
そして、全て、ぷりっとしている。

それから、エビ2種、フライ、オーブン焼き、ボンゴレのスパゲッティと、食べきれないくらいの数と量を食べた。
あまりにお皿の数が多くて、贅沢な話だが、食べたものを全部思い出せない・・・
当然、夜はもう何も入らなかったし、翌日の朝食も当然パスなのであった。

テラスで海を前にして、最高のランチでした。

Ristorante Tuccino -Polignano a mare

ES 2009 -Gianfranco Fino

2012-09-13 15:52:31 | Puglia プーリア
”エス2009”ジャンフランコ・フィーノ -プーリア州

突然、プーリアに行った。
料理の質がよく、なおワインの品揃えが素晴らしいと言うとさるレストランだったが、あいにく月曜日だったのでお休み。(そこは、魚の生が素晴らしい。それは質も品揃えも。)
そこで郊外へ出た。

近郊の村にあるそのレストランもとても有名なレストランで、目の前にとても素敵な城がある。2階の窓からの景色は、城、城の前の広場、そして行きかう人たちのざわめきと、とても雰囲気のあるもの。
ここも料理の質がかなり高い上に、ワインの品揃えもなかなかのもの。
ソムリエとも話し、あれやこれや名前が出たが、結局最後の1本と言うES2009にした。
2010年もあるというが、まだリリースされてまもないし、昨年の賞を総なめした2009年。これがあるなら飲まない手はない。
ESはその昔、ヴィニタリーで飲んだ。すごいワインがあるから絶対に飲んで、と友人に言われて探して飲みに行った。一度見たら忘れられないラベルなので、ワインの名前はとっくに忘れていたが、ラベルは良く覚えていた。その時も、これがプーリアのワイン?と思ったのを覚えている。少し前から話題になって、ラベルを見たら、すぐにあれだ!と思った。



レストランのオーナーはジャンフランコ氏の友人。だから、まあまあの数が入るというが、すぐに出るらしく(そりゃあそうだ・・・)そして、2009年はもうほとんど手に入らないだろう。
素晴らしかった、の一言。
そして、一緒にいた人も実はジャンフランコ氏の知人。
なにやら電話をかけ始め、話を聞くとジャンフランコ氏にかけている。
夜遅かったのだが、丁寧に対応していただき、直接御礼を伝えた。
まだ飲んでいない方は、ぜひどうぞ。
好みかどうかは別にして、「一度は飲んだほうがいいワイン」です。

ES 2009 di Gianfranco Fino ad un ristornte di Puglia:
perfetto....
Era l'ultima bottiglia del 2009.
Un bel ristorante elegante, bellissimo panorama di un castello dalla finestra, molto buona la cucina, bravissimo sommelier giovane e simpatico ed un'ottima compagnia.......

Romanico Nero di Troia 2008 -Cefalicchio

2012-09-03 00:45:19 | Puglia プーリア
”ロマニコ ネロ・ディ・トロイア2008"チェファリッキオ -プーリア州

プーリアの自然派ワイン。プーリアというと昔からの作り手は当たり前に自然派、大量に作っているところは自然派からはかけ離れてしまい、つまり両極端な感じではないかと思うが、そんな中、ちゃんと意識して自然派ワインを造っているワイナリーのひとつ。というより、プーリアでは珍しいビオディナミなので、自然派の中の自然派と言っていいかもしれない。

さて、ネロ・ディ・トロイアはこんなにきれいな品種だったっけ?と思ったワイン。
某ワイナリーのように他の品種を混ぜていない。ネロ・ディ・トロイア100%で、ごく自然に、当たり前に造っている。
つんとした荒っぽさ、土っぽさがなく、また甘いくらいでもあり、心地よく、きれい。清涼感を持っている感じ。丁寧に造れば、こうなるんだぁ・・・
フルーツの甘さ、花の香り、甘いスパイスがあり、ビオディナミのワインによくあるアニマルや、あまり心地良いとは言えない香りがない。
アタックはやさしく、タンニンはしっかりあるが、ビロードとかまろやかとかではなく、あくまで自然。こういうワインは持続性がどうの、なんてことは問題にならない。心と体に優しい、それで十分。(88点)

"Vero" Nero di Troia. Naturalmente in purezza. E Biodinami pugliese.
Bel colore rubino profondo.
Al naso fine, fruttato maturo di ciliegia, amarena e una leggera confettura dolce, fiori, spezie dolci, un tocco di affumicatura. Discreta intensita' e persistenza; sono pregi non difetti. Non c'e' animale, ne odori sgradevoli trovatti ogni tanto nei vini biodinami.
L'impatto generoso, esprime una bellezza di Nero di Troia, vino ne pungente ne rustico ne alcolico. Struttura adeguata, tannini presenti ma mai agressivi.
Bellissimo esempio di Nero di Troia. Perfetto per accompagnare i pasti.
(88/100)

Girofle 2011 -Monaci

2012-06-25 07:57:26 | Puglia プーリア
”ジローフレ2011”モナチ -プーリア州

プーリアでもっとも良いロゼ。

なぜか、ワインの名前を正確に、そして、ワイナリーの名前を覚えられないワインがあるものである。
私にとって、その1本がこれ。
ラベルは、あれ、あれ。見たらすぐにわかる。それから、えっと、ジロ・・・と言うところまでは思い出せる。
ラベルにはセヴェリーノ・ジローファロの名前があり(ファミリーの名前)、モナチとはっきり書いていなくて、つまり名前が二つあるのがややこしい原因だと思う。
しかし、非常に好感の持てる上品なラベルで、見たら忘れられないから、そう不便ではない。
ロゼワインの試飲会には欠かせないのだろうと思ったが、やっぱりあった。
あれ、あれ、見つけた!と言う感じ。

これ以上魅力的なロゼの色はないというほど魅力的な色。
(もちろん、薄い、ごく薄いロゼの色も好きである)

品種はネグロアマーロ。
とてもきれいなフルーツ、森の木の実の香りに、赤コショウの香りがアクセントになる。南イタリアらしい程よい強さ、きれいな香りの持続性。
味は、フルーツのほんのり甘い香りのイメージと塩味が重なり、非常に心地よい。南のワインらしいボディ、PAIもとても良い(88点)

個人的にはもっとも良いプーリアのロゼだと思う。
また、イタリアのロゼの中でもかなり良いものだと思っている。
魅力的な色、香り、そしてイタリアのロゼらしさを備え、小さな幸せを与えてくれるワイン。
また、値段も手ごろで良心的。

イタリアでロゼを飲むことはまだ少ないと思うが、夏の暑い日、白では物足りない、赤は重過ぎる、と言うような日に、または海辺で、友人たちと、いろいろな場面でぜひ試してほしい。

Girofle 2011 di Monaci(Puglia): il migliore vino rosato pugliese
prima di tutto l'etichetta elegantissima. Il colore bellissimo, rosa affascinante e seducente, profumo di piccoli frutti di bosco insieme alle spezie, piacevole pepe rosa, molto gradevole. In bocca sottile gusto di frutta con una piacevole sapidita', PAI molto buona e ha un bel carattere del vino italiano del sud(88/100)



Tenuta Serranova 2011 -Agricola Vallone

2012-06-23 15:58:16 | Puglia プーリア
”テヌータ・セッラノーヴァ2011” ヴァッローネ -プーリア州

ヴェッローネは個人的に好きなワイナリーである。
プーリアの歴史を作ったのはタウリーノだと思うが、ヴァッローネも数ページ以上はさいていると思う。
ただ、最近醸造家が変わっているので、この先はどうなるか。
モダンになりそうな予感がするが、だとするとちょっと悲しい。

その昔、ワインの勉強を始めた頃、よく行っていたエノテカで、勧められたのがグラッティッチャイアである。
いいからこれを飲んでみな、と言われた。
その頃は、ふ~ん、という感じでしかなかったが。
無知だったな〜、とその頃が懐かしい。

ヴァッローネの白。
品種はフィアーノ。
カンパーニャの3品種、フィアーノ、グレコ、ファランギーナの中で、個人的にフィアーノが一番好きである。

色は、割と濃いめ。
香りは強く、白いフルーツの熟した香りが広がり、スパイスと緑の香り、ミネラルを感じる。広がりがあり、甘さと硬さが交錯。
味は、ミネラルがたっぷり感じられ、塩味を感じる。ボディがあり、強さ、持続性もあり、よく出来ている。
しかし、やはり少しずつモダンになってきているような。。。
それはそれでいいとするが。。。(87点)

プーリアのワインについて自由に語れるようになった。
これからはESのジャンフランコ・フィーノ氏に期待したい。

Colore abbastanza carico, al naso intenso, frutta bianca matura, spezie, erbe aromatiche, minerale e ampio. In bocca decisamente minerale, sapido, caldo e buone intensita' e la PAI(87/100)