在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Langhe Nebbiolo 2016 Produttori del Barbaresco

2017-12-29 22:29:53 | Piemonte ピエモンテ
Langhe Nebbiolo 2016 Produttori del Barbaresco



バルバレスコの協同組合のネッビオーロ。
バルバレスコではなく、その下のカジュアルワイン。

バルバレスコでも、協同組合で造るからということもあり、値段が非常に安く、安定して美味しいのに、ネッビオーロになるとさらにもっと安くて、軽くて飲みやすく、また非常に美味しい。

自然派が好きな人も、自然派は嫌いな人も、バニラぷんぷんが好きな人でも、嫌いな人でも受ける。

香り豊か、伝統的過ぎずモダン過ぎず、バニラの香りがあるわけではないが、花とフルーツの香りが綺麗に広がり、落ち着いた面もあり、万人に受けるタイプのワイン。

色も綺麗、花とフルーツに香草の緑の香りが綺麗に混じり、程よいスパイス臭。
アタックが綺麗で、程よい酸味、甘さを帯びた面もあり、タンニンは繊細ながらも存在感を見せ、心地よいフィニッシュが続く。



マルコのお店では今、グラスワインで提供している。
チェントロに寄ったらぜひ1杯。
++++
値段とのバランスを考慮すると+++++

テルミニ駅前のクリスマスツリー L'albero di Natale alla stazione Termini

2017-12-29 16:48:11 | もろもろ、つれづれ
テルミニ駅の正面にあるクリスマスツリー。
ライトだけで飾りはない。



(たぶん)ここ数年飾られているが、今年もお目見えした。

いつもなら横目に見て通り過ぎてしまうのだが、たまたまここで人と待ち合わせをしたのでしげしげと見てみた。

サンタさんへ、の手紙がたくさん「貼り付けて」あるが、他にもいろいろな願い事が書いてある。



たぶん家で書いてきたものもあるが、紙を取り出し、その場で書いたもの、紙もないので、バスチケットなど、手持ちの、何か書けるものに書いて貼り付けたものもある。

小さな子供がいたら、サンタの故郷、ラップランドへ送らず、ここに貼り付けようね〜の方が簡単でいいかも。



日本と違って、クリスマスが終わってもまだしばらく飾られているので、テルミニを通る人がいたら。
また、好評なので、きっと来年もお目見えすると思う。

ただし飾る人は、きちんと取れないように飾るように。
風で飛ばされたりしたら、掃除人にゴミ箱に捨てられてしまいますよー(笑)

Sammarco 2003 Castello dei Rampolla

2017-12-26 19:02:31 | Toscana トスカーナ
Sammarco 2003 Castello dei Rampolla



せっかくのクリスマスなので、ワインクーラーを見回し、開けてみる気になった1本。

2003年ヴィンテージだし、ダメになっているとは思わなかったが、もうとっくに開けても良い1本なので、この機会に開栓。

ランポッラは、キャンティの地域の中でも最も良いワインを造っているとも言えるパンツァーノにある。
そして、パンツァーノでも最も良い地域、コンカ・ドーロ(黄金の盆地)と呼ばれるところに畑がある。

20年以上前からビオ、いや、ビオディナミでブドウを栽培している。
しかし、ビオの認証は未だに取っていない。

昨今のビオワインブーム。
認証マークが付いているだけで、おー、ビオ!というワインとは一線を画す。
付いていなくても正真正銘というか、それ以上のビオワイン。

さて、キャンティ・クラシコの地域にあるので、キャンティ・クラシコのワインも造っている。
しかし、雄鶏マークは付いていない。
キャンティ・クラシコ協会に加盟していないからである。


最初から全部飲み干せるとは思わなかった。
でも、ワインを残すことのススメ、ではないが、どういう風に変化していくかにも興味があったので、開ける。

最初は還元臭が強くて、グラスをよく回さないと、なかなか本来の香りが出てこない感じだった。
ブドウが凝縮されているので、色は濃く、縁に全く衰えの色が見えず、全体に、まだとてもきれいなガーネット色を保っている。
かなりふくよかなフルーツの香り。ブラックチェリーのコンフィ。スパイス、革、アニマル臭、腐葉土。。。。香りの長さが半端ではない。
これは、翌日も同じだった。だんだん、チョコ風の香りが出そうな気配。香りの持続性が衰えることはなく、とにかく長い。
アタックに果肉を感じるくらい、トロッとしている。(ワインがデザートワインのようにどろっとしていると言う意味ではない。念のため)
酸味があるが、ツンとした感じはなく、柔らかくなっているタンニンとのバランスがとても良い。布に例えると、厚みのあるビロード。
コンフィ、腐葉土、スパイスなどが、きれいに広がる。+++++(+)

品種は、今はカベルネとメルローだけなのか、記憶と違ったので、古いワイン年鑑本を開いてみる。
やはりサンジョヴェーゼが中心。
2003年ヴィンテージは、サンジョヴェーゼが90%、カベルネ・ソーヴィニオンが5%、メルロー5%。

2003年はとにかく暑い年だった。
アルコール度14.5%は全く感じないのだが、ふくよかで、あの暑かった夏を思い出す。(近年も暑い年はあったが、2003年は、まだクーラーが今ほど普及していなかったこともあり、とにかく暑かった。。。)

ちなみに、このころのランポッラの醸造家はジャコモ・タキス。
サッシカイアの醸造家である。
タキスが遺したワインは、サッシカイアだけではない。





ワインを飲み干さないことのススメ

2017-12-25 23:24:53 | イタリア・ワインABC
少し前のワイン会での質問というわけではないが、ワインは開けてしまったら飲まなきゃ、というので、そんなことはないですよ、と答えた。

参考になればと思うので、それについて少し。

確かに、ワインのことについて知る前は、私も開けたワインはできるだけ飲むようにしていた。

ワインの勉強を始めたら、今度はヴァキューヴァンを買ってきて、残ったワインはしっかり真空保存。

今ではヴァキューヴァンも使ってない。

正確には、ヴァキューヴァンの栓で蓋をするが(使いやすいので)、真空にはしない。

面倒臭い、と言ったら性格がばれそうだが、例えばちびちびと飲む時など、いちいち真空にしていたら面倒くさいからである。


また、ワインは、飲み干すつもりで開けない。
もちろん、終わってしまえばそれでいいし、わざわざ少し残して取っておくことをするわけではない。
しかし、全部飲めないから開けない、とか、残ってしまってどうしようー、とは考えない。

数人集まっての食事会などでは、ボトルが終わってなくても開けていく。
全部飲み干してから次のワイン、ではなく、次のお皿に合わせてワインを開けていく。

ワインが残っても別に問題ないし、残ったワインを翌日、2日後、場合によっては1週間後に飲むことも楽しみなのである。

翌日、もっと良くなっていることもあるし、ダメになっていることもある。
1週間過ぎてもまだ美味しさを保っているワインは嬉しいし、数日でもう飲めない状態になっていることもあるが、その場合、そのワインの限界が見えてくるので勉強になる。
硬かったワインがまろやかになったり、違う香りの発見があったり。
これもワインの大きな楽しみのうち。

だから、ヴァキューヴァンの栓のようなちゃんとしたものは絶対に持っていた方が良いと思うが(開けやすい、閉めやすい)、それを使って、ワインを後日飲んでみることをオススメする。

ワインによっては大きな発見があるかもしれない。






今年のローマのクリスマスツリー ベネチア広場

2017-12-25 23:05:03 | もろもろ、つれづれ
今年もまた貧相なローマのクリスマスツリー でも、かわいそー




ローマに、というかイタリアにいない間に、恒例のベネチア広場のクリスマスツリーが完成した。
ローマでは、他にもたくさんツリーはあれど、これがやっぱりローマを代表したものになる。

昨年のはひどいものだったが、まさか今年も、と思ったら、まさにその通りというか、もっとひどいものになった。

あだ名がspelacchiato、ムシられたという意味で、トイレブラシ、という呼び名もあるらしい。
それくらい貧相。

これに50000ユーロ((670万円)かぁ。。。

そのお金で町中のゴミをどうにかしてほしいものだと思ったりもする。

たしか、去年も飾り代をケチって、あまりの貧相さに、後から飾りを追加した。


こんな感じで向こうがスケスケ

今年は、エレガントよ!とローマの女性市長は弁解しているようだが、 21メートルの高さの木に600の球、ライトの配線は3キロの長さで、真っ白に輝いている。
白一色がエレガントと言えなくもないが。。。
色がゴタゴタよのツリーよりいいかもしれないが。。。。
。。。なんか貧相。

飾りが枝から枝へと渡っていなために、枝が強調され、本当に巨大なトイレブラシの塊に見る。(笑)

しかし、あまりの言われよう、そして、Spelacchioの謎とか、Spelacchioの真実とか、メディアで引き続き取り上げられているのを見ると、すごーーーーーくかわいそうになってきた。

この手の木は、伐採された時に多くの根が切り落とされてしまうために、死んでしまうそうだが、それにしても、輸送中の扱いが悪かった説もあり、多くの葉や枝が落ちたらしく、それがまた、あいにくの雨でまた落ちたらしい。
枝がかなり少なくなって、さらに少なくなっているようで、かなりかわいそう。

飾りのない木を見た時は、木自体はそれほどひどくはなかったように記憶している。

でも、運ばれてきた時にはすでに死んでいたとか、クリスマスまで持たないとか(通常クリスマスツリーなどの飾りは1月6日か半ばまで飾られる)、またまたいろいろ言われるようになった。

もちろん、ローマのツリーがこれ??という感じで、ローマの衰退を象徴しているとか、ミラノの豪華なツリーに完全に負けているとか、これまたいろいろ言われている。

しかし、考えてみると、自然の中ですくすく育っていたのを突然伐採され、遠くまで無理やり運ばれ、木もかわいそうだよねー(涙)
不運にも選ばれちゃって。。。

さて、広場を通りかかって、改めて見てみる。
何せ今年話題のツリーなので、心なしか見物人も多い。

葉っぱはかわいそうに、しょぼんとして、取れてしまっているところも多い。
やっぱり、かなりかわいそうー。。。




安物家具にならなくて良かったねー
いや、まだこれから??

Dolcetto d'Alba Bricco Caramelli 2014 Mossio

2017-12-22 23:27:24 | Piemonte ピエモンテ
Dolcetto d’Alba Bricco Caramelli 2014 Mossio



友人ルカのハウスワインは、モシオのドルチェットのこの一つ下のクラス。(Piano della Perdoni)
直接購入するからいる?と言われ、何本か買ったのは去年。

この、一つ上のクラスのワインと混ぜて購入。

うーーん、どっちが好きか?
と聞かれると、私もやっぱりもう一つの、下のクラスのワインの方が好き。
軽くて、ドルチェットにある重たさがなくて飲みやすい。

しかし、落ち着いて飲みたい時にはこちらもいい。

最後の1本になった。
ここ数日、食事中、食後と、ちびちび飲んでいる。



下のクラスのと比べて、こちらの方が、当然、しっかりした色合い。
ドルチェットらしい濃いめの色合いだが、どす黒いようなことはなく、明るみを帯びている。
ピエモンテ方言で、ブリッコは、頂上の意味。
カラメル(複数)は、カラメル、キャラメル、つまり焦げたものの意味。
かなり暖かいというか、日が当たる丘の頂上なのだろう。
ふくよかな香りが広がる。
熟した赤いフルーツ、チェリーより、よく熟れたスモモが強い。
野菜風の香りもないわけではないが、スパイスとしておこう。
ブラックチェリー風の甘い香りを吸わせたパイプタバコ。。。
酸味があるのが、飲みやすさになっているのだが、やはり、若干重ため。
後味は、ふわっと広がる感じで続く。+++(+)

ちびちび、ちびちび。。。。

最近は、馴染みのマルコの店でも手に入るようになった。
マルコも下のクラスのPianoと合わせて気に入ったらしい。


Ermafrodito, Mostra Bernini ヘルマアフロディトス像 ボルゲーゼ美術館のベルニーニ展

2017-12-21 21:06:00 | 何故か突然アート
Ermafrodito, Mostra Bernini alla Galleria Borghese
ヘルマフロディトスとボルゲーゼ美術館のベルニーニ展



ヘルマフロディトス(ヘルマプロディトス)は、ギリシア神話に登場する神。
両性具有の神として知られている。

お父さんはヘルメス、お母さんはアフロディテ(ヴィーナス)、たいへんな美少年であったようだが、ニンフのサルマキスに恋され、襲われそうになった(笑)のを拒否し、拒否されたサルマキスがゼウスに頼んで永久に結合してもらったということらしい。

そこで、見た目は美少女のように美しく、しかし、男性の体と女性の体の両方を備えている。

さて、ボルゲーゼ美術館には、1階にあるヘルマフロディトスの間に、長らく、1体のヘルマフロディトス像が置かれていた。


この日は実際になかったので、この写真はHPから

壁際に沿って置かれていたので、両性具有、と言われても、美しい少女のような後姿だけした見えず、ふーーん、そう、としか思えなかった。



さて、ここで、11月にボルゲーゼ美術館で始まったベルニーニ展。

ところが、少し前、久々にボルゲーゼ美術館に行ったところ、それがなくなり、代わりに、似て非なるヘルマアフロディトス像が飾ってあった。

それも、中央ではないが、向こう側へ回れる位置に、である。

像はそっくり、たぶんほとんど同じだとわかったが、マットレスが違う。



後ろ(つまり前)に回るとこんな感じ
ほんとだー


ちょうどベルニーニ展、ただでさえ狭い所、多くの作品が追加されているので、どれが常設展のものか、特別展のものか非常に分かりにくい。

以前あった像は何度も見ているので、確信があったが、これは、あっちとこっちの作品が交換されて展示されているのかもしれないと思った。

そこで、改めて、ボルゲーゼ美術館の作品解説、を見てみる。
すると、以下の説明がある。

部屋の名前は、有名なヘルマフロディトス像に由来し、その像は、ポリクレートのオリジナルの、2世紀(注:紀元後)のローマ時代のコピーで、現在、ルーブル美術館に展示されている。作品は、1609年、サンタ・マリア・ヴィットリア教会(注:テルミニ駅近く)建設中に発見され、1620年にジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(1598−1680)によりマットレスに自然に横たわっているように変えられた。
1807年、ナポレオンに古代コレクションが売却されたあと、パーロ(注:ギリシャ)の大理石で造られた似ている像(2世紀)で、アンドレア・ボルゴンディ(1721?−1789?)がベルニーニのものに似せて修復したアフロヘルマフロディトス像に置き換えられえた。

つまり、今回のベルニーニ展で、以前あった本物のアフロヘルマディトス像が戻ってきたということになる。

と言うことは、もしかしたらルーブルに、置き換えられたものが展示されているのかも??
(それとも、単に倉庫に眠っているだけか。。。)

ルーブル美術館の方の作品解説を見てみる。

説明は似ているが、
ディオクレティアヌス浴場付近で発見ー確かにそうと言える
マットレスの制作を依頼したのはシピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿ーたぶんそうだろう
ヘルマフロディトス像自体の修復を手がけたのはダヴィッド・ラリク
ナポレオンが義理の弟にあたるカミッロ・ボルゲーゼから購入しているーナポレオンの妹はボルゲーゼ家に嫁いでいる

しかし。。。。。。
前3−前1世紀
になっている。

あれー、前と後では違うのよー

と言いたいのだが、たった100−200年程度しか違わないからいい??

ということで、今回のボルゲーゼ美術館のベルニーニ展では、あっちこっちから運ばれてきたベルニーニの作品が展示されている。(ルーブルからのものが多い)

もともとボルゲーゼ美術館には、アポロとダフネ、プロセルピーナの略奪、ダビデを始めとする多くのベルニーニの作品が展示されているが、所狭しと、またまた彼の作品が置かれている。

ベルニーニファンなら、今回のベルニーニ展は必見。

ボルゲーゼ美術館は2時間交代の完全予約制なので、当日ふらっと行ってもおそらく入れない。
ネットで事前に予約する必要があるが、同じ行くなら今がいい。

ベルニーニ展は2018年2月4日まで。
急いでね〜

Trigoria, Campo Sportivo F. Bernardini トリゴリア、ASローマ練習場への行き方(2)

2017-12-21 16:25:20 | もろもろ、つれづれ
Trigoria, Campo Sportivo F. Bernardini トリゴリア、ASローマの練習場までの行き方(2)



さて、前回が、どうやってトリゴリアまで行くか、地下鉄とバスの乗り方。

テルミニ駅から地下鉄25分、最初のバス20分、その後のバス15分程度、乗り物に実際に乗っている時間は1時間程度なのだが、待ち時間がとにかく長く、最低1時間半、できれば余裕を持って2時間は見積もった方がいい。

ところで、練習の日程は電話で教えてくれる。

まず、絶対にローマにいそうな日程を見て、1週間程度前に電話、あとは数日前、前日、と電話していく。
とても感じが良く、丁寧に教えてくれる。

が、ここで、急な変更はあり得るのだけど、と何度か断られたが、本当に急な変更があった。

だから、余裕を見て、2日に渡るスケジュールは組んでおいた方がいいと思う。

練習は、冬時間だったので(夏は違うと思う)午前中は11時ごろから、午後は15時ごろからだった。
それぞれ1時間前に「入り」、練習は1時間半から2時間、その後「出」。



さて、ここからが前回の続き。

広場(Dino Viola広場)に着いたら、目の前に緑の門、Centro Sportivo Fulvio Bernardiniの看板がある。



おおー、着いた〜

しかし、目指すのは向かって左、左側の道を入っていく。
カーブ後、すぐに駐車場の入り口があり、ファンがすでに待っている。
警備員もいる。



入りは、選手は停まらないので、その辺りでお目当ての選手の車の型と色をチェック。
ここでちゃんとチェックしておくと、本当に帰りにわかりやすい。

警備員はみんな優しく、誰々はもう入った?と聞くと教えてくれる。

また、全員入ると門を閉めるので、わかりやすい。
閉まったら、待ってた人も解散。

車があれば車で待ってたり、ちょっとどこかに行ったりするのだが、車がないと仕方ないので、向かいのローマの旗がひらひらしているバールに避難。

小さなバールで、スポーツ紙とローマ新聞を売っているので、ゲット。

それに、トイレがある。

お茶を飲んでもまだ時間が余るので、周りを散策、探索。

広場にある門に向かって右へ行くとカンポ(練習場)が(覗き)見えるが、この辺りは選手は使わない。
その後、小川のようなものがあり、行き止まりに近い。

今度は門に向かって左。駐車場を超え、そのまま道が続いている。
ポツポツと住宅が建ち、しばらく行くと、もう一つ門がある。

ずーーーと前は練習風景が見えたらしいが、今は絶対に見えないようにしているということで、本当に全く見えない。
それでも何か見えないかとうろうろ。

その門あたりにいると、(こちらの門の)警備員がやってきた。
とても感じが良いのだが、このあたりに長く滞在しないよう促しているという。

でも、練習してるのはここだよー、と指差してくれた。
練習しているのは、その門の右にあるカンポ。
高いネットで覆われ、中は全く見えない。

そうかーここにいるんだぁー、となんとなくワクワク。


さて、いよいよ出の時間が近くなる。

どこで待つか。

駐車場の門の真ん前で待つ人。

広場と駐車場の門の間にカーブがあるので、その辺りで待つ人。

広場で待つ人。
選手が家に帰るのに、絶対に車で広場を通るので、ここで待つのも悪くない。


電話で確認した時に、選手たちは大抵止まってくれますよ、と言っていたが、本当だった。

結構停まってくれる。

写真、セルフィー、サイン、結構みんな感じがいい。

私の好きなデ・ロッシは、スマートの窓をわざわざ開けて、

オ、ベッリー

と叫んだ。

ありがとよーーー
って感じ。
すごーくワイルド。

あーゆーワイルドなタイプが好きなの?と言われたことがあるが、うーん、やっぱり結構好き。


さて、帰りは簡単。
広場に停まっているバスに乗り込む。
ここで運良く、1時間に1本程度の707番のバス(Prolungata)が止まっていればラッキー、地下鉄駅まで直行。

そうでなければ、795番に乗り、その後707番に乗り換え。
エウル・フェルミの駅の停留所は、降りる人が多いので大丈夫だと思う。

これも不安だったら、バスの前の方にいて、車掌さんに聞いておくと良い。
この辺りのバスはのんびりしているので、言葉はわからなくても親切に教えてくれる。

今度はマクドナルドの前を通り(しばし休憩。。)地下鉄B線に乗り込む。テルミニまで。


ローマは見るところがたくさんあるので、まさか、ローマのサッカー練習場を見に行く予定を立てようと思う人は少ないと思うが、参考までに。

役に立って、好きな選手のサインでももらえれば私も嬉しい。


なお、待っていたら羊が通った。
トリゴリアは、そんなローマの田舎。。。

Trigoria, Campo Sportivo F. Bernardini トリゴリア、AS ローマ 練習場への行き方

2017-12-21 14:59:08 | もろもろ、つれづれ
Trigoria, Campo Sportivo F. Bernardini トリゴリア、ASローマの練習場までの行き方



少し前に、トリゴリアにあるローマの練習場へ行きたい、という仕事の依頼があった。

数年前の情報と変わっていることもあるので、行ってみたい!と思う人のために書いておく。これは2017年の情報。


イタリアでは、サッカーを見ない、好きではないという人もいるが、一般的にはやっぱり好きな人が多い。
熱狂的になりすぎるのは問題だが、それはそれで、心の拠り所になる。

ローマ、正確にはローマのあるラツィオ州には二つのサッカーチームがある。

ローマとラツィオ。

ラツィオの方が古く(創設1900年、対してローマは1927年)、そして、ローマ以外の土地に住んでいる人はラツィオのファンが多い(原則ラツィオファンであるはず。。)のだが、ローマでは、やはりローマファンの数の方が勝っているような気がする。
サッカー命の人に、違うー、そんなことないー、と怒られるかも知れないが。。。

さて、イタリアに来たばかりの頃、友人(日本人)に熱狂的ローマファンがいて影響を受け、私もローマファン。



トリゴリア。ローマの練習場のあることで有名な場所だが、ローマの南の郊外にある。

遠い。。。

自分で行くとなると、車で行くことしか考えない。

しかし、仕事なのでそうはいかない。

公共機関利用。。。。

間違えてはいけないので、行き方をイタリアと日本のネットで調べた。

まず、ローマの練習場の住所、これは肝心。

Piazzale Dino Viola 1, 00128 Roma

ちなみに、これは、練習場となっているカンポ・ベルナルディーニの住所。
AS ROMA (株)で調べると、

Via Trigoria 248

という住所も出てくるだろうが、前者の住所の方がわかりやすい。

行き方は、わかりやすいように、テルミニ駅を出発点とする。

地下鉄B線に乗る。(青いラインの方、縦に走っている方)

南方向、ラウレンティーナLaurentina行きに乗り、終点から一つ手前のエウル・フェルミEUR Fermi駅で降りる。



降りて地上に出たら、マクドナルドの看板を探して欲しい。(たぶん左前方になるはず)
その方向にそのまま進み、ただし道は渡らず(つまり、マクドナルド側へは渡らない)、角を左に曲がる。
その通りは、Viale dell’Arte のはず。(4つかどのどこかに通り名を記したプレートがあるので確認)
わずか数十メートルも行くとバス停がある。

バスの看板を確認する。
707番があったらOK。(ただし、反対方向に乗らないように)

運行は20分に1本程度のよう。
そこで、タイミングが良ければ良いのだが、悪ければしばらく待つ。

さて、ここで、以前は、このバスでダイレクトに練習場(Dino Viola)まで行けたらしいのだが、今は、1時間に1本程度を除いて、少し手前にある住宅街で停まってしまうように変わっている。

運良く、707 Prolungata (引き伸ばされた、の意味) のDino Viola行きが来れば良いが、たぶん来ないので諦め、707 D’arpe行きに乗る。

たいてい空いているバスなので、車掌さんものんびりモード。

終点で降りれば良いのだが、その後の乗り換えのこともあるので、乗ってすぐに車掌さんに、トリゴリア、ローマ??と聞くと良い。
たいていの場合、降りるところを教えてあげるよーと言われるはず。

なお、他に乗ってくるイタリア人らしき人が、同じようにトリゴリア?と聞いていたらその人に注意しているのも良い。
イタリア人でも、初めて公共機関でトリゴリアまで行くとなると、ちょっと心配。車掌さんに聞く。
または、いかにもトリゴリアまで行きそうーという雰囲気の人がいれば、それもマーク。

20分くらいだろうか。
ずーーーーとまっすぐ進んでいる道を右に曲がったら、そこが終点。

ここだよ〜、あとは、あそこから乗りなね、と言われる(だろう)が、それは、今曲がったばかりの角(つまり後方へ歩く)を右へ行く。

目印に、一軒、小さなバールがあるのでそのほぼ前のバス停。

そこで、今度は、このあたりの地域だけを巡回しているバス 795 Dino Viola行きを待つ。

これも20分に1本程度。

すぐに来ればいいが、やはり、待つ可能性も大。


しかし、この辺りから、いよいよ緊張。

なぜかと言うと、ローマに住んでいる(トリゴリアより先に住んでいる選手は皆無)選手は、練習場行くのに絶対にこの道を通るので、大きな車、かっこいい車を見かけたら要注意。

確かに、待っている間に何人かの選手が通った。

デ・ロッシが、通ったーーーーーーーー

ここで、車をチェック。

彼の車は二人乗りのコンパクトカー、スマート。色は黒。

入りの時に、お気に入りの選手の車の色と型をチェックすると、帰りに待っている時に大いに役に立つ。


さて、795番のバスが来た。
乗り込む。
ここからは10分程程度。

降りるのは終点なので間違えない。

また、ローマの旗の出ているカフェがすぐ手前にあるので、すぐにわかる。


これが終点のDino Viola広場

ところで、この道、30分弱歩けば着くのだが、絶対に歩かないほうがいい。
道の左右は草ぼうぼう、直線の道でかなり飛ばしている上に、歩道がなく、すごく危ない。
間違っても、歩いていこうとは思わないように。

さて、いよいよ到着。

長くなって来たので続く。。。

イタリア映画の紹介 Finche' c'è' prosecco c'è' speranza di Antonio Padovan プロセッコある限り希望がある

2017-12-21 09:50:44 | 何故か突然イタリア映画
Finche’ c’e’ prosecco c’e’ speranza プロセッコがある限り希望がある
監督 アントニオ・パドヴァン



ワイン(スプマンテ)メーカーが自殺を図る。
プロセッコを造っている、アンチッロット伯爵。40ヘクタールのぶどう畑を持ち、完全な自然派ワインを造っている。
プロセッコの丘陵地帯が画面にとてもきれい。

ただし、しょっぱなから、おいおい、ワインメーカーがグラス、その持ち方はダメよー(笑)

彼の自殺は本当だが、同時に殺人事件も起こる。

一見アンチッロット伯爵の自殺とは関係ないように見えた殺人だが、その関係を暴いていくストゥッキー警部。




建築家から転向したというパドヴァン監督の処女作に当たる初の長編。
映画の世界にはずっと憧れていて、建築を選考したものの、ニューヨークで映画を勉強し転向したそう。

原作は同名(ではないーーーー)の小説。
原作はprocesso(裁き)で、こっちはプロセッコでしたーー(かなりしばらく気がつかず。。)

10年ほど前に読んでとても面白いと思った、ということで映画化。

イタリアではチネパネットーネ(クリスマスに上映される、ある意味どうしよーもないコメディ)がたくさん、ドラマティックものも多いが、推理ものとか警察ものはとても少ない。
そこで、珍しく推理もの。

ストゥッキー警部役はバッティストン。大御所俳優の一人で、大きな体、個性派の人気俳優。

役柄ではワインのことをあまり知らないはずの彼の方がきちんとグラスを持ってる。(笑)

プロセッコの丘陵地隊の画面がとてもきれい。
ストゥッキー警部のオジさん、頭のおかしい墓の掃除人など、コショウが効いた感じの役柄は面白い。

が、 全体に淡々としすぎ。
涙を流すものはいないし、父のお葬式に南米からやって来た娘が、お葬式に(いくら似合うとは言っても)赤いワンピースで出席もかなりナン。

そして、ネタバレになるが、おばさんがピストル持っても、そう簡単に当たらないよー
(かなり大きめの重そうなピストルだし。。。)

そして、プロセッコなのにタンクがないー

クラシック方式だとプロセッコじゃないよー

それから、いくら有機栽培で良いものを造っても、プロセッコじゃあ、蜘蛛の巣が張るほど長く置いておいて飲むことはないよー
(飲めないわけではないが、クラシック方式とちょっと混同)

ということで、さらっと見れば面白い推理もの、ワイン好きから見たら、かなりご愛嬌、の映画でした〜

かるーく見るにはとても良いので、映画館での入りは良いそう。
ポスターが、推理小説の表紙のようでとてもカワイイ。

イタリア映画の紹介 A Ciambra di Jonas Carpignano チャンブラ通り

2017-12-19 19:52:31 | 何故か突然イタリア映画
A Ciambra チャンブラ通り
監督 ジョナス(ヨナス)・カルピニャーノ



チャンブラは、通りの名前。
イタリアの南、カラブリア州のジョイア・タウロという町のはずれにある。

ジョイア・タウロというと、カラブリアのマフィア、ンドランゲタの巣窟の一つとして有名な港町。
しかし、今回は、ンドランゲタは出てこない。
ロマ(イタリア後でロムRom)の話である。

ロマは、主に、貧しい東欧、ジプシー系の人たちを指す。
ただ、単純にジプシーとは言えない。
定住生活をしているグループも多いし(ジプシーだから放浪するとは限らない)、イタリア人だし、ロマにもいろいろな系統があり、上映終了後の監督インタヴュー中、イタリアには22の系統がある、との意見も出た。(ロマについて書いた本によるそう)

ただ、映画の中の会話で、「あなたジプシー?」と聞かれ、主人公の少年が、ちょっと考えてから「そう」と答える場面があるように、一応ジプシーと言っていいかもしれない。

ロマ(ジプシー)の起源はインドで、1000年ごろヨーロッパにやってきた民族との話。(ゴールデン・グローブ委員会からの説明)
つまり、今話題の難民、移民ではなく、1000年前の移民たち、である。

そう、極端に言えば、私たちも移民、難民だったわけだ。




さて、この映画が来年(2018年)のオスカー、外国語映画賞のイタリア代表作。

監督は、33歳で若く、父親はイタリア人、母親はアフロアメリカンで、肌の色が小麦色。
おじいさんも監督をしていたらしく、小さい頃から映画の話で育ったとの話。
また、このあたりに住んだことがあるというのが、ジョイア・タウロを場面に選んだ理由の一つ。

ドキュメンタリーが得意な監督、登場人物はみんな実名で、ドキュメンタリー風の作りになっている。

少年が大人になる過程を描きたかった、との意図があるそうだが、それにしても、ロムを選ばなくても、とは思うのだが、だからこそ、異風な作品に仕上がっている。

ピオは14歳の少年。
でも、タバコもお酒も、そして車の運転までしてしまう。
まだ端くれだが、泥棒、恐喝、お金を稼ぐためならなんでもする。

ところが、兄と父親が窃盗でつかまり、ピオに一家(すごい数)を支える使命が託された。

実際に監督が、この地域で車を盗まれ、恐喝にあったことからピオとその一家と知り合ったのだそう。

いやー、盗んでも幾らかで返してくれればいいが、列車の中で、スーツケースごと盗られ、PCなどを売り飛ばされたらたまらない。

個人的に、盗難には何度もあっているので、他人事ではない。

そこで、個人的に頭にくる場面もあったわけだが、ちょっとでも興味があるのであれば必見。

オスカー候補作ということで、日本でも公開されるのではないかと思う。

オスカーを取ると思いますか?の質問に、

いやー、取ることはないと思いますよー

との回答。

昨今の難民問題がクローズアップされる中、ロマに焦点を当てたところが考えさせられる。

アイルランドのギネス Giunness in Irelanda

2017-12-19 00:49:49 | もろもろの食べ物

Guinness in Irelanda



しばらくアイルランドに行っていた。
アイルランドではさすがにワインはできない(ぶどうが育たない)ので、飲み物はビールになる。(またはアイリッシュ・ウイスキー)

アイルランドのビールと言ったら、なんと言ってもギネス。

昨年まで、ギネスを美味しいと思ったことはほとんどないのだが、アイルランドに初めて行って(昨年)、初めてギネスを飲んだ時、これほど美味しいビールは他にないような気がした。

もちろんオーバーなのはわかっている。

他にも美味しいビールは五万(いや、三万)とある。

しかし、アイルランドで飲むギネスは美味しい。

本当に美味しい。

決して重たくなく(もっと重たい印象があった)、ほのかにこんがりした香りが心地よく、泡のクリーミーさと言ったら。
うーーーーん。
泡の口ひげができるくらい、見事な泡。

ここまでクリーミーな泡ができるのは、一体どうして?

ビールが違うのか、注ぐ機械が違うのか???

いやー、本当に見事。

うまい。うまい。うまーーーい。

自称ビール好きだったら、絶対にアイルランドには行くべきだと思う。

それだけ、アイルランドで飲むギネスはうまいのである。





さて、アイルランドでは、コースターを使うところが多い。(イタリアでは使わない)
ギネスのフツーーーーーに見えたコースターを裏返すと。。。。

パーエクトなパインツ(500ml)のギネスをそそぐには119.5秒かかる。

つまり、ほぼ2分。
えー、うそー、と言いたいと思う。
フツーのビールなら、注ぐのに2分もかかったら泡がなくなってしまうような気がする。
ところが、ギネスは違う。

パーフェクトに注ぐには時間がかかる。
じれったいくらいの時間がかかる。
これは、昨年、ギネスストアーを訪れて(ビール好きは絶対に行くべき)びっくりしたのだが、本当に時間がかかるのである。

最初は全体にカプチーノ色。
細かい泡が上昇し、次第に液体と泡とに分離するまで、見ていて飽きない。
計ると本当に2分はかかるだろう。

ところで、アイルランド人は、アルコールに強い。
昼間から女性でも飲む。
それも、パインツ2杯。つまり1リットル(笑)
もちろん毎日のことではないだろうが、いやー、見事。

ビール好き天国だねー





Georgesさま ありがとうございます

2017-12-13 22:58:22 | Lonbardia, Valle d'Aostaロンバルディア他
Georgesさまありがとうございます。

ご意見、嬉しいです。

さて、フランチャコルタの規定に関しては、調べて、ご指摘のものは見ていました。
しかし、先日行われたフランチャコルタ協会主催のパンフレットによると、エルマバの使用は10%まで、とはっきり明記されています。
HPでも同様でした。

実は、エルバマ、あれ〜、いつ変わったの〜?? というところから調べてみた次第です。

そこで、(いただいた規定より)さらに改定されたものがあるかどうか調べたところ、どしても分からなかったので、今回は、規定に基づいて記事を書くのではなく、とにかく協会発行のパンフレットから抜粋して訳しました。

そこで、パンフレットには、地域(該当地域とだけ明記)やアルコール度の規定の明記がないので省略しています。

また、ミッレジマートやリゼルヴァに関しても変更希望が出ているようで、もちろん通るかは別の話ですが、、将来また変更はあり得るようです。

ありがとうございます。

ご意見は、いただければ連絡が入ります。

以前、掲載を自由にしていた時、いやらし投稿が毎日のように何本も入り、毎日チェックしても(実際は毎日チェックしていません。。。)7時間から8時間の時差があるので、その間は何もできず、控えさせていただいています。

しかし、皆様の意見の連絡は入るので、他の方も何かあればご連絡ください。

できるだけ正確に記事を書くようにはしていますが、不手際もあると思うので、今後とも宜しくお願いします。

Franciacorta フランチャコルタの規定

2017-12-11 11:40:02 | Lonbardia, Valle d'Aostaロンバルディア他
フランチャコルタの規定



クリスマスが近いし、うんちく語るのにちょうどいいかも。。。?

1967年からDOC
1995年からDOCG

正式な規定を探してみたのだが、適当なものが見つからず、フランチャコルタ協会作成のパンフレットから。
普通のワインより複雑なので、こちらの方が分かりやすいかも。

ーーーーー
規定の範囲内で生産された瓶内2次発酵方式によるもののみを指す。

1995年、瓶内2次発酵方式によるものでは初めてDOCGに認定された。

*品種
品種は、シャルドネとピノ・ネーロ。
ピノ・ビアンコを50%まで、エルバマErbamatを10%まで加えることができる。<<エルバマが加えられるのに注意

ヘクタールあたりの最大収穫量は120キンタル(1,2t)。

*生産
収穫は手収穫のみが認められている。
品種ごとに収穫。
圧搾はかなりソフト、品種ごとに醸造し、違うヴィンテージのものも含めブレンドし、ベースワインを造る。
炭酸ガスは5/6気圧(サテンは最大5気圧)。

*タイプ
フランチャコルタ Franciacorta 18ヶ月以上の熟成(泡の形成)
サテンとロゼ Sate’n e Rose'(ミッレジマートでないもの) 24ヶ月以上
ミッレジマート Millesimato(ヴィンテージもの)30ヶ月以上
リゼルヴァ Riserva 60ヶ月以上

*適温(飲むときの)
8−10度

*保存
コルクが濡れた状態(ワインがかぶる状態)で、冷暗所、10−15度を保てるところで保存。



タイプ別 <<糖度の違いもあるので、ここからがややこしい

*フランチャコルタ Franciacorta

ドザージョ・ゼロ Dosaggio Zero
エキストラ・ブリュット Extra Brut
ブリュット Brut
エキストラ・ドライ Extra Dry
セックまたはドライ Sec o Dry
ドゥミセック DemiSec    

品種: シャルドネとピノ・ネーロ
ピノ・ビアンコ 50%まで、エルバマ 10%まで加えることができる
気圧は5から6気圧

*フランチャコルタ・サテン Franciacorta Sate’n

ブリュット Brut <<つまり辛口のみに注意

品種:シャルドネ 50%以上
ピノ・ビアンコ 50%まで加えることができる <<白品種のみなので注意
気圧は5気圧以下 <<つまりちょっと軽めの泡、柔らかさが出る

*フランチャコルタ・ロゼ Franciasorta Rose’

ドザ ージョ・ゼロ Dosaggio Zero
エキストラ・ブリュット Extra Brut
ブリュット Brut
エキストラ・ドライ Extra Dry
セックまたはドライ Sec o Dry
ドゥミセック DemiSec

品種:シャルドネ 65%まで、ピノ・ネーロ 35%以上
ピノ・ビアンコ 50%まで、エルバマ 10%まで加えることができる。
(1995年の規定より、ピノ・ネーロの最低使用量が増えているし、実際には35%よりもっと多く使用されている)

白ぶどうと黒ぶどうは別々に醸造。
ベースは、ピノ・ネーロ100%で造るロゼでも良いし、ブレンドしても良い。

*フランチャコルタ・ミッレジマート Franciacorta Millesimato
フランチャコルタ・サテン・ミッレジマート Franciacorta Sate’n Millasimato
フランチャコルタ・ロゼ・ミッレジマート Franciacorta Rose’ Millesimato

その年のワインを85%以上使用
30ヶ月以上の熟成(泡の形成)、流通は収穫から37ヶ月後

ドザージョ・ゼロ Dosaggio Zero
エキストラ・ブリュット Extra Brut
ブリュット Brut
エキストラ・ドライ Extra Dry
ただし、フランチャコルタ・サテン・ミッレジマートは ブリュット のみ

*フランチャコルタ・リゼルヴァ Franciacorta Riserva
フランチャコルタ・サテン・リセルヴァ Franciasorta Sate’n Riserva
フランチャコルタ・ロゼ・リセルヴァ Franciacorta Rose’ Riserva

60ヶ月以上の熟成(泡の形成)、流通は収穫から67ヶ月後

ドザージョ・ゼロ Dosaggio Zero
エキストラ・ブリュット Extra Brut
ブリュット Brut
ただし、フランチャコルタ・サテン・リゼルヴァは ブリュット のみ


糖度別

*ノン・ドザート Non Dosato (ドザージョ・ゼロ) 糖度 3g/lまで(ワインに含まれている自然の糖度)
甘い門出のリキュールは足さない(フランチャコルタ・ワインはOK)

*エキストラ・ブリュット Extra Brut 糖度 6g/lまで

*ブリュット Brut 糖度 12g/lまで

*エキストラ・ドライ Extra Dry 12−17g/l

*セック、ドライ Sec, Dry 17−32g/l

*ドゥミ・セック Demi Sec 32−50g/l



Gravner Bianco 1991 Gravner グラブネル ビアンコ 1991

2017-12-10 09:17:06 | Friuli フリウリ
Gravner Bianco 1991 Gravner



先日ワイン会をしたお宅のカンティーナに眠っていた1本を開けさせていただいた。

心から感謝。

義理のお父様所有のカンティーナとのことで、地下に結構な数が静かに眠っていた。
90年代のものが多いが、中には80年代もかなり、もっと古い60年代のものもあった。

どれか開けましょう、との光栄なお言葉。

ワイン好きにとって、美味しい(だろう)と思うワインを開けられること以上の喜びはない。

そして、その美味しい(だろう)と思うワインは決して高級ワイン、超有名ワインとは限らない。

もちろん、ドンペリの古いのを開けましょう、と言っていただけると大変嬉しく(先日、ある方のお宅で、大変ごちそうさまでした)、サッシカイアの80年代は、さすがにもう持っている方は少なくなり、こういった貴重ワインも心から嬉しいのだが、それだけとは限らない。

面白いワイン。
これがまた興味をそそる。

グラヴネルの古いラベルを見つけた。
見ると1991年、私が最も面白いだろうと思ったのがこれ。

光栄にも、開けましょう。
いいんですか???

もうラベルがすっかり変わってしまっているので、このシンプルなのが懐かしかったのだが、そう、この時代はまだ「テーブルワイン」。(笑)

品種はいくつかをブレンドし、アンフォラ(素焼きの壺)ではない。



色は、輝くような黄金色。艶がとても綺麗で、見事。
25年以上経っているのに、全く衰えが見えない、というか、25年以上経って、ますます輝きが増している、という感じ。

香りは当然複雑で、なんでも入っている。
ドライフルーツが強いのは当然だが、はちみつ、カラメル、ミルク、カカオ、そして柔らかいミネラルなどなど、ゆっくり、あくびをしながら出てくる感じ。
味も見事。すっと入った方と思うと、すぐにふわっと広がり、このくらい経ったワインに良くあるツンとした酸味はなく、口の中にワインがまとわりつく。至福。
余韻は当然長く、その後、食事を続け、デザートも食べ、実は、帰り道、ふっと香りが上がってきた。
もう軽く1時間は経っているのに。

お見事でした。

そして、感謝。
ここまでとっておいていただいた方に、開けさせていただいた方に、そして、ワインを造ったヨスコ・グラヴネル氏に。

やっぱりワイン好きはやめられない。。。
(これをただの呑兵衛とも言う)