家族と山の辺の道を歩く。
大神神社に向かう途中、『金屋の石仏』を見た。
上は 金屋の石仏のお堂。
中に石仏(重文)二体。
平安時代。
高さ2、2メートル。
板石に立像が浮き彫りが、堂々と並べて立てられている。
お堂前の説明文には、
『この中におさめられた2体の石仏は、右が釈迦、左が弥勒と推定されています。高さ2.2メートル、幅約80センチの2枚の粘板岩に浮き彫りされたこの仏像は、古くは貞観(じょうかん)時代、新しくても鎌倉時代のものとされ、重要文化財の指定を受けています。右側の赤茶色の石は石棺の蓋であろうと思われます。』
と、記されていた。
上写真は左側、弥勒菩薩の像
そしてこちらは 右側。
釈迦如来の像の部分写真。
二体共に美しく穏やかな顔。
A
B
A及びBは、お堂(収蔵庫)の床下に、無造作に置かれている。
Aにいたっては、箒やちりとりが真横に収納されている。
色彩から考えて、
Aは 弥勒菩薩の像
Bは 釈迦如来の像
に関係するのであろうか・・・。
ただ、Aは 子どもを寝かすのがやっとといった奥行きの浅さであるし、また、Bには 明らかに柱の後のような四角形が認められる。
よって、これらの形状から考えて 蓋の下の棺の部分とも一概には言いがたいと考えられる。
『台座か・・・?』
一体何の部分なのだろうと考えると、瞬く間に時を刻む。
私の場合の癖として、何をみても、美術的面白みとしてとらえる傾向にある。
そして例に漏れず、今回見た金屋の石仏も私の心を魅了するべく石仏であった。
少し調べてみると、棟方志功画伯も 良きと認めた金屋の石仏とのこと。
充分に納得がいく。
合掌