乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

イランの首都テヘランで大気汚染が深刻化

2010-12-09 | 乱鳥徒然 Rancho's room.



 テヘランでは毎回車の渋滞がひどい。

 車同士が、我先に と突っ込んでいくのだから、さあ大変。

 車が何重にも走る中、間をする抜けるバイクの多さには閉口する。

 バイクに乗る人はヘルメット不着用に人が多い。

 二人乗りはごく普通だが、3人乗り、子どもを加えた四人乗りを見ることもしばしばである。

 バイクの後ろに乗るものは荷物を持つ者も多く、前を持たないから危なっかしい。

 では、交通事故は無いのか?

 これが当たり前のように多い。

 わたしは今までにイランには5回訪れたが、毎回のように交通事故に遭遇する。

 時としてわたしが乗っているタクシーもバイクと接触寸前であったことが複数回。洒落にならない。



 今日 テヘランでの大気汚染が深刻だと知る。

 地元紙は「汚染度が世界一になった」と指摘しているそうだが、そこまでとは感じなかった。

 粗悪なガソリンの影響があるとはおもいもよらなかった。



 クラクションの騒音でいっぱいとも書かれているが、標識でクラクション禁止さえ見かけることがある。



 イランの田舎に行くと、ミツバチが舞いヒツジが戯れ、砂漠では小規模な砂嵐を見るのどかさ。

 








 毎日新聞 12月9日(木)11時12分配信 

 テヘラン市中心部はどこに行っても排ガスとクラクションの騒音でいっぱいだ

 【テヘラン鵜塚健】人口増と交通渋滞が慢性化するイランの首都テヘランで大気汚染が深刻化し、地元紙は「汚染度が世界一になった」と指摘。体調不良を訴える市民も増え、イラン政府は休日増や車両制限で必死に対応している。核問題を巡る経済制裁で、イランはガソリンが十分に輸入できなくなり、大量のガソリンを自前で生産。多くの市民は「粗悪なイラン製ガソリンによる排ガスが大気汚染の原因だ」としている。

 6日付のイラン紙シャルグによると、テヘラン市内の大気は公害基準を上回る危険な状態が前日まで25日間続き、従来の世界記録の連続日数を更新。有害浮遊物質は基準の10倍を超え、呼吸障害や頭痛などの救急病棟の患者が市内で4割増えたという。

 政府は11月末から政府機関や銀行、学校の臨時休日を繰り返し導入したり、ナンバープレートによる市内の車両制限を連日実施。7日には航空機で上空から水をまいたが、大幅な改善にはつながっていない。

 今年7月、米国は独自の制裁措置でイランへのガソリン禁輸を決定。ガソリン精製能力が低いとされるイランはこれまで約4割を輸入に頼っていたが、本格的な増産に乗り出した。8日付の地元紙エテラートは「現在使われているガソリンは不純物が多く、大気汚染につながっている」との専門家の指摘を掲載した。










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イラン  『制裁の打撃大きく、経済深刻…核協議再開へ』

2010-12-09 | 乱鳥徒然 Rancho's room.



   
       イラン  『制裁の打撃大きく、経済深刻…核協議再開へ』





 ここ4年間を見て、イランで利用するタクシーやホテル料金は高騰化している。

 タクシーは以前に比べてガソリンの値上がりにぼやくドライバーが目だつ。

 二年程前からガソリンは配給制。

 ガソリンスタンドは給油の車で満杯で、15分屋20分程度待たされることはしばしばである。

 3年前にはガソリンスタンドに立ち寄るドライバーは私たちに挨拶をした。

 しかしここ1、2年は無言でガソリンを入れる者が増え、私たちは乗せていただいているといった感じさえする。

 ドライバーは口々に、ガソリンが高いとぼやく。


 毎年訪れる街では同じホテルを利用することも多く、ホテルの値上がりにも戸惑う。

 交渉すると値段を気持ち程度下げてくれたり、バスタブのある居心地の良い部屋に通される。

 イランではまず、契約段階の笑顔が必要。必ず値段の記録メモを書いてもらい、前払いの時は領収書を受け取るのは必須。

 

 
 ここ四年を見ただけでもイランでは人々の表情は変わり、貧富の差は広がる。

 日本人に対しては親日感情が薄れてきつつあるようにも感じる。



 初めて行った年は中国人観光客は少なかったが、去年から今年に書けて、中国人団体客は多い。

 バザールには中国製のお土産が、以前に比べて増える。一方、日本人観光客は減る。

 行き来しやすいとはいえ、ここ1、2年 ヨーロッパ人がかなり増えたのが特徴的。
 


 以前にも何度か記録したが、3年前には
   日本人?→中国人?→韓国人?
   日本人?→韓国人?→中国人?
の順で尋ねられたが、2年前には中国との貿易自慢を多く聞き、韓流ブームで多くのポスターが売られていた。
   韓国人?→日本人?→中国人?
   中国人?→日本人?→韓国人?
 そして今年の秋には韓流ブームは落ち着き中国に人気が集中。
   中国人?→韓国人?日本人?
 上の順で聞かれることが多く、中国人や韓国人出ないことがわかると急に興味がなくなるイラン人が多かった。

 日本人に対する風当たりは徐々に強まる傾向だ。

 まぁ、これも時の流れ化…。



 今日『イラン:制裁の打撃大きく、経済深刻…核協議再開へ』(毎日新聞 2010年12月4日 20時58分)をうなずき納得しながら読んだ。

 今回でイラン行きは心して,前回までにもまして、まずは安全第一で行動したいと考えている。









 イラン:制裁の打撃大きく、経済深刻…核協議再開へ



 【テヘラン鵜塚健】

 イランの核開発問題を巡り、国連安保理常任理事国にドイツを加えた6カ国とイランとの協議が6日からジュネーブで始まる。協議再開は1年2カ月ぶりで、6月の国連安保理による経済制裁決議以降初めて。イランの米欧諸国への不信は根深く、アフマディネジャド大統領は表向きは強硬姿勢を変えていない。ただ、制裁による国内経済への打撃は深刻で、国民の強い反発を恐れる政府は制裁解除に向けて6カ国側との妥協点を探らざるを得ない状況だ。

「この国から外国人が消えるのでは」。テヘラン市内で日本人観光客を扱う旅行会社の男性(45)はスケジュールが空欄の手帳を見てつぶやいた。昨年は1800人を受け入れたが、今年は半減する見込み。原因は、核問題によるイランのイメージ悪化に加え、ホテル代や交通費の大幅な値上がりだ。

 一連の経済制裁で金融取引が一層制限され、輸入コストが上昇。これが多方面のインフレを招き、深刻な影響を及ぼす。男性は「日本人客は料金の安い隣国トルコにばかり流れる。政治の影響で苦しむのはもうこりごりだ」と嘆いた。男性の月収は600万リアル(約6万円)。結婚して半年だが、高額の家賃が払えず妻の実家で同居が続く。

 一連の経済制裁による影響は、外国投資が規制された石油・エネルギー業界で打撃が大きいほか、外貨不足の進行で9月には現地通貨のイラン・リアルが一時暴落して両替所などが大混乱になった。従来の制裁とは痛みの度合いが異なるが、モッタキ外相は今月2日、「国内経済も貿易も制裁下で実に大きな発展を遂げた」と影響を否定してみせた。

 昨年10月、イランが保有する低濃縮ウラン1.2トンを国外に運び出すとした6カ国との合意が一時成立したが、イランが破棄。濃縮活動を続け、今年2月から濃縮率を20%に上げている。

 「核の(平和利用の)権利についての話は一切しない」と政府は表面上強気だが、米欧との接点を見つけない限り交渉の継続は見込めない状況。また、国内経済のこれ以上の混乱は政権維持を困難にする可能性が強く、協議を前に「アフマディネジャド大統領は本気で和解の糸口を探り始めた」(外交筋)との見方が出ている。



                   毎日新聞 2010年12月4日 20時58分(最終更新 12月4日 21時55分)






コメント (2)
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辞書で遊ぶ   「すすき」

2010-12-09 | ことのは








「すすき」は「薄」とも「芒」とも書く。



「芒」は

   1 稲や麦などイネ科植物で、花の外側の穎(えい)の先端にある針状の突起。分類上重要。

   2 (「禾」とも書く)切り箔(はく)の一。
     金箔・銀箔を細く切ったもの。装飾経や絵巻の詞書(ことばがき)の下絵、装丁の装飾に用いる。
とあるからイネ科である「すすき」をあらわす漢字としてはわかるような気がする。


 では、なぜ「薄」という字をあてるのだろう…。

「薄」は

   1 名詞・形容詞・動詞などの上に付く。
    厚みが少ない意を表す。「―板」「―氷」
    色が濃くない意を表す。「―紫」「―緑」
    濃度や密度が少ない意を表す。「―味」「―化粧」「―霧」
    程度が少ない意を表す。「―暗い」「―明かり」
    なんとなく、どことなく、ちょっとの意を表す。「―気味悪い」「―よごれる」「―ぼんやり」

   2 名詞の下に付いて形容動詞をつくり、少ない、小さい、ほとんどない、の意を表す。「品―」「望み―」「気乗り―」

 ことわざで【薄の穂にも怯ず】はちょっとしたことにもびくびくすることで、上の意味がつながる。

 だが、不思議なことに、「草が『茂っている』様子」といったような意味もあるそうだ。「薄」なのに「茂る」とは、なんだか釈然としない。
   


 写真のすすきともみじは12月になって写したが、季語は秋。

 今日 辞書を見て、すすきは季節により名が変わることを知った。

    「末黒の薄」(すぐろ) 春
    「青薄」        夏 
    「薄」         秋
    「枯薄」        冬

 他 「すすき」は馬などの尾に似ているところから「尾花」ともいう。

 わたしには以前、狐のようにみえた

     忠信や 静かに化けり 枯れすすき  (乱)

 馬などの尾なら狐でもあながち遠からずである。



「尾花」は、襲(かさね)の色目の名前でもある。

「尾花」は秋だが、「尾花色」は枯れたススキの穂のような、白に薄い黒のまじった色とある。「枯薄」なら冬。これ又、不思議。
  
 昔、宮中で疫病よけのために、八朔(はっさく)(8月1日)にススキの花穂を黒焼きにして入れた食べたかゆを「尾花粥」と呼ぶが、これは秋。

「枯薄」色という実際の色はこの際ほっといて、「薄」=「尾花」(馬などの尾)=秋ということで、今回これでお遊びはおしまい。
     







 つまらないことにおつきあい下さいまして、感謝しています。

 ありがとうございました。







コメント (3)
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