乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『廓育ち』(1964)9★/10 佐藤純弥 監督 三田佳子

2013-03-03 | 映画
 写真は京都、島原






 『廓育ち』(1964)9★/10

佐藤純弥 監督
棚田吾郎 脚本

三田佳子/梅宮辰夫/三益愛子/佐々木愛/中村賀津雄/緑魔子/荒木道子

 あらすじ 東映チャンネルHPより引用
 三田佳子主演で、色街に生きる女たちの姿を愛憎織り交ぜて描いた文芸作。原作は川野彰子。6才の時に実母に捨てられ、お茶屋“末広”の女将・お仙の養女となったたみ子。彼女は物心つかないうちから男を喜ばす女として育て上げられたが、一向に色街に馴染めず、お仙の反対を押しきって高校へ進学。医学生・新田茂己と恋に落ち、普通の生活を夢見るようになるが…。


 京都の島原を舞台にした映画『廓育ち』を見る。
 三田佳子さんは当時23歳だったらしいが、美しく上手く、感動した。
 また、おきやお母さん役女優さんの年齢体の老化具合に合わせた言い回しに納得した。

 映画『廓育ち』は良質の純文学を読んでいるように淡々とした流れで進む。本映画は川野彰子原作小説を映画化したものだと言う。

 川野 彰子(かわの しょうこ、女性、1928年 - 1964年9月11日)は日本の小説家。鹿児島県奄美大島生まれ。立命館大学文学部卒業。
   色模様(VIKING 136号)
   廓育ち(新潮 1963年7月号)
   狂い咲き(小説現代 1964年1月号)
   娼婦の笑い(小説現代 1964年3月号)
   雪化粧(小説現代 1964年11月号)
   廓育ち(文藝春秋社 1964年)
   廓景色(講談社 1965年)
      ウィキペディアより

 この映画は好き。

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國芳の弁慶みたいな『勧進帳 (弁慶=幸四郎)』2012年 新橋演舞場 藤十郎 團十郎

2013-03-03 | TVで 歌舞伎・能楽



『勧進帳 (弁慶=幸四郎)』
出演:松本幸四郎 市川團十郎 大谷友右衛門 中村翫雀 市川高麗蔵 松本錦吾 松本金太郎 坂田藤十郎
2012年
74分
カラー
歌舞伎屈指の人気演目『勧進帳』の〈弁慶〉〈富樫〉を役替りの競演で。 七世松本幸四郎が当り役とし生涯で1600回以上演じた『勧進帳』の弁慶。昨年10月の新橋演舞場公演では、七世幸四郎の孫にあたる当代松本幸四郎と市川團十郎が、その弁慶と、相対する富樫の二役を“昼夜役替り”で演じて大きな話題となった。この時間は、幸四郎の弁慶、團十郎の富樫、坂田藤十郎の義経の配役で<夜の部>の舞台をお届けする。 都を落ち行く源義経一行。義経は強力(ごうりき)に、弁慶らは山伏に姿を変えて奥州を目指すが、安宅の関で富樫左衛門の詮議を受ける。富樫は一行を義経主従と見破りながらも、主君を守る弁慶の命懸けの振る舞いに心打たれ、関の通行を許すのだった。(2012年/平成24年10月・新橋演舞場)

先日の記録
『勧進帳 (弁慶=幸四郎さん)』の弁慶六法を振る手はガバ っ!須田国太郎のでフォルメのようで好き。お若い頃の勧進帳とは見えの切り方が違い、お歳を重ねられてからの弁慶も味わい深い。幸四郎さんの弁慶は存在感があり、「でっけぇ~(笑)」 摺り足や踊りの姿が美しく、気品が感じられる。松葉目物を堪能できる『勧進帳』 昼夜役変わりとあってお力を入れられていたようで、芝居中に三度、力のこもった掛け声有り。昼夜義経を演じられた藤十郎さんは弁慶冨樫の役者違いに合わせた演じ方をなさり、素晴らしいと感じた。


 二月、幸四郎さんと團十郎さんの役替わり『勧進帳』が二度ずつ放映され、全て見たよ。

 感心するのが藤十郎さん。
 以前にも書いたが、役者さんに合わせての気品ある演じ方だと見入ったよ。

 ところで、幸四郎さんの弁慶
 わたくしが十代の頃見た幸四郎さんの弁慶の見えの切り方とはずいぶん違うよ。
 お歳を重ねられ、弁慶に幸四郎弁慶の性格を吹き込んでおられるよ。
 また、間の良い場面で、弁慶の色気や艶をそっと表に出し、弁慶という男の魅力を表現されていたよ。
 
 以前幸四郎さんはこんなことを言っておられた。
「能楽を見たげれば能楽、狂言を見たければ狂言に行って下さい。……」
 基本を踏まえての舞や歌舞伎を演じられる幸四郎さんの重みのある言葉だと感じるよ。
 幸四郎さんはわたくしが高校生の頃に見た重厚な【歌舞伎】を演じようとされている役者さんの一人だと感じる。

 不思議なことに 幸四郎さんの弁慶を見ていると彼の存在感が大きく、舞台が小さく小さく感じるよ。
 歌舞伎の掛け声「でっけぃ~~」という言葉が、頭の片隅にちらつくよ。
 幸四郎さんが余りにも大きく立派出魅力的に演じられるものだから、まわりの山伏姿の役者さんたちも少し大きめに演じておられるよ。

 すきだな!幸四郎さんの弁慶☆
 わたくしの持っている、浮世絵 一勇斎國芳の勧進帳(弁慶)みたいだ!

 








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『浮かれ心中 <中村勘三郎ちゅう乗り相勤め申し候>』『デジカメ★ニュース 中村勘三郎葬儀告別式』

2013-03-03 | TVで 歌舞伎・能楽

 『浮かれ心中 <中村勘三郎ちゅう乗り相勤め申し候>』
 『デジカメ★ニュース 中村勘三郎葬儀告別式』



 『浮かれ心中 <中村勘三郎ちゅう乗り相勤め申し候>』
出演:中村勘三郎 中村時蔵 中村橋之助 中村七之助 中村梅枝 片岡亀蔵 坂東彌十郎 坂東三津五郎 坂東彦三郎
2008年
97分
カラー
客席を笑いの渦に巻き込む天才勘三郎の当り役の一つで、ネズミに乗ったちゅう乗りも必見。 戯作者になりたい若旦那・栄次郎は、人を笑わせたい一心から話題作りに悪戦苦闘。自ら親に勘当を願いでて長屋に婿入りしたり、吉原の花魁・帚木を身請けもする、役人に頼み込んで手鎖の刑にして貰うなど、あの手この手を尽くす。しかし絵草紙はさっぱり売れない。そこでついには箒木と心中する大茶番を演じるのだが…。勘三郎の栄次郎に、時蔵のおすず、七之助の帚木、三津五郎の太助ほか。(2008年/平成20年4月・歌舞伎座)



 『デジカメ★ニュース 中村勘三郎葬儀告別式』
2012年
10分
カラー
築地本願寺で行われた中村勘三郎丈の葬儀告別式の様子をお送りします。 また、葬儀告別式の前に、喪主の勘九郎、七之助が、遺骨、位牌とともに、平成中村座がロングランを続けていた東京・浅草の隅田公園を訪れた様子もお送りします。 隅田公園では地元有志のお囃子と、5月公演の『め組の喧嘩』でも登場した三社祭のお神輿が遺族を出迎えました。 告別式では日本俳優協会会長・坂田藤十郎、仁左衛門、三津五郎らが弔辞に立ち、最後のお別れをしたいというファンの列が続きました。 (2012年12月27日 隅田公園・築地本願寺)





 以前にもテレビで見た平成20年4月・歌舞伎座の『浮かれ心中 <中村勘三郎ちゅう乗り相勤め申し候>』を見て、涙が出たよ☆

 中村勘三郎さんはもう見られないんだ…
 中村勘三郎さんは舞踊が好きだった。

 彼は楽しませることのかけて優れた役者さん。 
 観客のみならず、舞台出演のまわりの役者さんたちの緊張感もほぐしていて、見ている方も気持ちが楽になる舞台づくりだったとわたしは感じていたよ。

 絶えずまわりを見ながらも自分の舞台をつくりあげる間の良さには、感心していたよ。
 高校生の頃南座で見た見たお父様の踊りや芝居は好きだったが、中村勘三郎さんも良い役者さんで好きだった。
 

『デジカメ★ニュース 中村勘三郎葬儀告別式』では 仁左衛門さんが涙ぐんでおられた。
 わたしも泣いた……






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