乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『建礼門院右京大夫集』(げんれいもんいんうきょうだいぶしゅう)吉野山(吉野千本桜下千本)吉水神社にて

2019-04-18 | お出かけ


   『建礼門院右京大夫集』(げんれいもんいんうきょうだいぶしゅう)吉野山(吉野千本桜下千本)吉水神社にて 


 

 



 4月5日
 吉野下千本を見に行きましたが、生憎の咲き始めでした。
 桜は少し早かったのですが、空気といい、景色といい、早くに咲き始めていた山桜(葉桜)や八重桜やソメイヨシノに誘われ、心地よく散歩をいたしました。

 しばらく歩くと、『義経千本桜』を思い浮かべる吉水神社です。
 弁慶や義経や静御前を思い浮かべ、大変幸せな気持ちになりました。
 弁慶の思案の間の前に正座し、
「静かにただ飲む(忠信)…。」
などと一人でにやけながらいくつかの台詞をつぶやいていました。
 芝居好きの私は、歌舞伎の演目の数々を思い浮かべ、大変楽しい時間を過ごしました。

 吉水神社には数々の重要な資料が置かれています。
 ガラスケース越しに間近で見ることができ、又、写真撮影の禁止はありません。
 私は気になった展示物を時間をかけて読み、写真も撮らせていただきました。
 そのうちの一つが建礼門院右京大夫集(けんれいもんいんうきょうのだいぶしゅう)です。

 美しい部屋の畳の上で間近で見ることのできる数々の資料は、大変嬉しく思いました。
 吉野はここ吉水神社で時間を費やし、かなり遅いお昼を韋駄天山(いだてんやま)で桜を味わいながらいただきました。
 歌舞伎などを思い浮かべながらの吉野山は大変楽しく、また一つ家族との思い出が増えたと喜んでおります。
 

 


    以下のデーターはウィキディア ▼

 建礼門院右京大夫集(けんれいもんいんうきょうのだいぶしゅう)は鎌倉初期に成立した歌数約360首(他人との贈答を含む)の私家集。世尊寺流藤原伊行女、右京大夫(1155年? - ?)の自撰。

 概要
 作者は承安2年(1172年)より右京大夫の女房名で中宮時代の建礼門院(平徳子)に出仕したが六年足らずで辞し、のち後鳥羽上皇とその生母七条院に合わせて二十年以上仕えたが、昔が忘れがたいという本人の希望で勅撰集には「建礼門院右京大夫」の名で称された。
 天福元年(1233年)頃、『新勅撰集』撰進に際し藤原定家に選考歌の提出を求められ、詠歌を纏めたのがこの家集である(右京大夫の歌で『新勅撰集』に選ばれたのは二首に止まるが、のちの『玉葉集』には十首採られた)。

 家集の前半は承安4年(1174年)の出来事に起筆し、中宮のめでたさや平家の栄華を讃えながら、年下の貴公子平資盛(中宮の甥)との恋愛を主軸に据え、歌人・画家として有名な藤原隆信とも交渉を持った経過を述べる。
 後半は寿永2年(1183年)7月、一門と共に都落ちする資盛との別離に始まり、平家の滅亡に殉じて資盛が壇ノ浦の海の藻屑と消えたのち、ひたすらその追憶に生きた日々を描く。
 元暦元年(1184年)、西国にいる資盛へ手紙を遣わしたが、翌春にはその入水を知ることになり、間もなく西海から帰還した建礼門院を大原に訪れて、その変わり果てた姿に涙して「今や夢昔や夢と迷はれていかに思へどうつつとぞなき」と詠んだという。
 作者は心の傷を癒そうとして比叡坂本を旅したが、なかなか悲しみから脱することができなかった。牽牛織女が巡り合うという七夕に因んだ歌を50首も詠み、資盛の忌日に追善供養を営みながら、自分の死後も弔う人があってほしいと願ったといい、哀傷は連綿と続く。四十歳を過ぎた頃、後鳥羽院に再出仕し、再び九重の月を仰いだが、「今はただしひて忘るるいにしへを思ひ出でよとすめる月かげ」と詠んで昔を偲んだ。最後に家集を編纂するに至った事情を述べ、藤原定家との贈答をもって結ぶ。

 この家集は散文化した長文の詞書を持ち、私家集というより歌物語・女流日記文学の系譜に連なる作品である。作者も、自らの歌人にあらぬことを明言し、生涯の軌跡を綴った自分のためのメモであると、序でいう。
 寿永・元暦の兵乱によって、右京大夫は親しく交わった多くの平家の公達の非業の死を目の当たりにし、世の浮き沈みや人の命のはかなさを身をもって体験した。広く動乱の時代が生んだ悲劇を描き、単に恋人を失った「世の常」の悲哀とは等価ならざる痛切な心情が託された彼女の家集は、同じような運命をたどった人々の強い共感を呼び、太平洋戦争中、愛する者の出征を見送った女性たちの間で愛読されたという。

 現存諸伝本は九州大学附属図書館細川文庫蔵本と群書類従本の系統に大別できる。
 九大本の方が善本と認められ、正元2年(1260年)以降、遅くとも室町中期までに書写された。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画『血槍富士』(ちやりふじ)1955年 東映製作 内田吐夢監督(伊藤大輔、小津安二郎、清水宏 協力)片岡千恵蔵 他

2019-04-18 | 映画
 写真はイラン。カシャーンにあるバザールの天井を見上げているところ。
 この辺りは屋根が繋がる家やバザールも多く、写真のバザールも屋根づたいに歩き散策することができる。




   映画『血槍富士』(ちやりふじ)1955年 東映製作 内田吐夢監督(伊藤大輔、小津安二郎、清水宏 協力)片岡千恵蔵 他



 
 題名と監督及び協力者に惹かれて、映画『血槍富士』をみた。

 のどかなたび風景が進む中、言葉の端々にコミカルな要素が含まれていてほくそ笑む。

 まるで江戸時代の仮名草子などの読み本のようだ。

 
 途中で家族が顔を出し、
「古い映画を見てるの?」
と、笑う。

 これ幸いに、
「これは誰?」
とことごとく問うたが、片岡千恵蔵以外は、彼も解らないようである。


『血槍富士』はラストで随分と話が変わり、潔くきっぱりと終わる。

 こういった終わり方は現在でもアメリカのドラマに多い。

 色々な表現法があると思うが、最近の日本の映画や二時間ドラマは、最後の最後が説明的でくどい。

 これいらないんじゃない?って場面が続き、余韻に浸れない作品が多いように思うのだが、気のせいかしらん?!


 今回も、記録のみにて失礼申し上げます。

 



     以下はWOWOW公式HPより ▼

 江戸へ向かう若侍の旅にお供するやり持ちを主人公に、その道中に生じる騒動を硬軟織り交ぜ活写。日本映画界屈指の巨匠、内田吐夢監督の戦後復帰第1作となった群像時代劇。

 戦前から戦後の長きにわたって活躍した日本映画界屈指の巨匠監督、内田吐夢
 1945年春、当時の満州に渡り、戦後も長く中国に残留した後、1953年にようやく日本に帰国した彼の戦後復帰第1作。
 その企画実現にあたっては、伊藤大輔、小津安二郎、清水宏ら、多くの盟友たちが協力。
 主君たる若侍の旅にお供するやり持ちを主人公に、人情味あふれる道中記がゆるやかに繰り広げられるなか、最後は一転して、封建社会に対する痛切な批判を込めた壮絶な立ち回りが展開され、映画ファンの語り草となる名場面となった。



役名
権八 片岡千恵蔵
酒匂小十郎 島田照夫
藤三郎 月形龍之介
源太 加東大介
おたね 田代百合子
伝次 加賀邦男


スタッフ
監督
内田吐夢
企画協力
伊藤大輔
企画協力
小津安二郎
企画協力
清水宏
脚本
三村伸太郎
脚色
八尋不二
脚色
民門敏雄
撮影
吉田貞次
音楽
小杉太一郎
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドラマ『二つの祖国』山崎豊子原作 長谷川康夫脚本 小栗旬 多部未華子 仲里依紗 松重豊 余 貴美子 ムロツヨシ 仲村トオル

2019-04-18 | 映画

 ドラマ『二つの祖国』山崎豊子原作 長谷川康夫脚本 小栗旬 多部未華子 仲里依紗 松重豊 余 貴美子 ムロツヨシ 仲村トオル



 小栗旬さん主演のドラマ『二つの祖国』をみた。

 男女を問わず好きな役者さんたちが続けざまに出てこられる。

 松重豊さんのインパクトはすごい。座っておられるだけで、性格まで優れた示される役者さんだと再確認した。


 仲里依紗さんの舞台風演技に今回も見とれたり、涙したり。とにかく彼女の美しい顔で芝居四倍風に表情を丁寧に示されると、見ている側は彼女から目を離せなくなってしまうかもしれない。
 
 小栗旬さん目当てでみたドラマだが、仲里依紗さんにも共感を覚え、彼女の豊かでめまぐるしく変化する表情や声色に、目が離せず、また、ある場面では涙があふれ出た。

 
 とてもかわいい多部未華子さんは今回はアメリカで生まれた二世であるという役柄か、言葉の端々や言葉尻、や間の取り方の取り方にビブラートを効かせ、日本で生まれ過ごした方々とはいといがったイメージを植え付けられていた。


 音楽選曲が、面白かった。

 初めの頃はデビッドボウイやイーグルスなどを多用化されていた。

 そして途中 屋有望井由実(松任屋有望)

 最後の方になるとビートルズ二曲。

 音楽においてイーグルスは別として、あまりアメリカ色を強く持ってこなかったのが印象深かった。


 小説の本質的部分が映画として形に残され、、考えさせられる秀作であった。




   以下テレビ東京開局55周年特別企画 ドラマスペシャル 「二つの祖国」公式HPより。
 
番組名
 テレビ東京開局55周年特別企画 ドラマスペシャル 「二つの祖国」

原作
 山崎豊子『二つの祖国』(新潮文庫刊)
脚本
長谷川康夫
(「なぜ君は絶望と闘えたのか」「聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実」「柘榴坂の仇討」「起終点駅 ターミナル」)

音楽
 稲本響

出演
小栗旬 多部未華子 仲里依紗 高良健吾 新田真剣佑 ムロツヨシ / 池田エライザ 橋本マナミ 原菜乃華
仲村トオル 田中哲司 柄本佑 甲本雅裕 リリー・フランキー 中村雅俊
ビートたけし 笑福亭鶴瓶
余 貴美子 泉谷しげる 麻生祐未 松重豊
監督
タカハタ秀太(「ホテルビーナス」「原宿デニール」「赤めだか」)

 日本とアメリカ、二つの国の狭間で
 家族の絆を引き裂かれ、
 涙の別れを経ながらも未来を信じ、
 激動の時代を逞しく生き抜いた
 3世代64年の愛の物語

「二つの祖国」の狭間で、
 戦争という運命に翻弄されながらも、
 決して諦めることなく家族の絆と信じた愛を貫き、
 自らの祖国を探し求めた
 日系移民たちの怒涛の人生を、
 壮大なスケールで描き出す大河巨編

 日本人が移民としてアメリカへと海を渡ってから150年が過ぎる節目の2019年。
「昭和・平成」という一つの時代が終わろうとする時だからこそ、日系二世の若者たちが自らのアイデンティティーを求めて懸命に生き抜いた様を描くことで、私たちの国「日本」を改めて見つめ直す。


 あらすじ
 アメリカで生まれた日系二世の天羽賢治(小栗旬)は日本で教育を受けた後、UCLAで学び、卒業後はロサンゼルスの邦字新聞「加州新報」の記者として働いていた。賢治は社説で「良き日本人たろうと努力することが、立派なアメリカ市民たり得る」と説き、自らもその生き方を貫こうとしていた。
 職場の同僚・梛子(多部未華子)は賢治のUCLA時代の同級生・チャーリー田宮(ムロツヨシ)と交際しており、賢治は2人の交際に複雑な思いを抱きながらも、梛子の友人で二世のエミー(仲里依紗)と結婚した。
 だが、太平洋戦争が始まり、賢治を取り巻く状況は一変する。賢治や父・乙七(松重豊)、母・テル(麻生祐未)ら日系人たちはマンザナールの強制収容所に送られ、不自由な生活を強いられる。
 やがて、日系人の中からアメリカ陸軍への徴兵を募ることになり、日系二世はアメリカか日本か、どちらの国に忠誠を誓うか、選択を迫られる。賢治の末の弟・勇(新田真剣佑)は日系人部隊に志願し、賢治は情報戦で戦争を早期終結させようと、陸軍情報部で日本語教官や暗号解読の仕事に就く。
 一方、開戦当時に日本で教育を受けていた弟の忠(高良健吾)は、日本兵として徴兵され、フィリピンの戦地へと送られる。
 そんな中、賢治も語学兵のリーダーとしてフィリピンへ向かうが…。
日本とアメリカ「二つの祖国」の狭間に立たされた賢治を待ち受ける運命とは…!?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする