松尾スズキの伝説的な作品『業音』15年ぶりに再演 作・演出:松尾スズキ 5,8★/5★(満点以上) 2017年
録画しておいた松尾スズキ氏の 伝説的な作品『業音』を、家族とともに見る。
この舞台は面白い。
いわゆる不適切用語も多用されているが、松尾スズキ氏の手にかかると、人間味が溢れた優しさに変わる。
安部公房氏が「弱者への愛には、いつも殺意が秘められている(要約)」と書かれていたが、まさしくその真逆であり、本質的には同じ方向性を持つとも言える。
江戸時代の物書きが日本中国を問わずの引用をされていたが、松尾スズキ氏は昭和から現在に至るまでの歌詞やメロディの引用をされていた。
1970,80年代の演劇の香りも程よく漂い、また、役者さんたちの力量によって素晴らしい舞台が完成させていた。
お見事!
それにしても、松尾スズキ氏っていつもながら、演技といい、脚本や演出といい、気になる方だなぁ!
以下の写真は、イラン キャンドバーンにて
◆作・演出:松尾スズキ
◆出演:松尾スズキ、平岩紙、池津祥子、伊勢志摩、宍戸美和公、宮崎吐夢、皆川猿時、村杉蝉之介、康本雅子+エリザベス・マリー (ダブルキャスト)
◆日程・会場
東京公演:2017年8月10日(木)〜9月3日(日)東京芸術劇場 シアターイースト
名古屋公演:2017年9月13日(水)〜14日(木)青年文化センター アートピアホール
福岡公演:2017年9月16日(土)〜18日(月・祝)西鉄ホール
大阪公演:2017年9月21日(木)〜24日(日)松下 IMP ホール
松本公演:2017年9月29日(金)〜30日(土)まつもと市民芸術館 実験劇場
パリ公演:2017年10月 5日(木)〜7日(土)パリ日本文化会館
2017年8月10(木)より日本総合悲劇協会 vol.6『業音』が上演される。本作は、“悲劇”をテーマとした作品を描く、松尾スズキ(大人計画主宰)が作・演出をするプロデュース公演、「日本総合悲劇協会」。『業音』は、2002年にその日本総合悲劇協会の三作目として初演された。荻野目慶子を主演女優として迎え、人間の業や執念、情念を描き、現代の日本人の生々しい感情をさらけ出した人物造形が大きな話題となった。観るものに衝撃を与えた本作は、松尾作品の新たな方向性を作った問題作として再演を望む声の多かった作品。その『業音』が15年の時を経て、2017年8月再演される。
初演時、荻野目慶子の体当たりの演技が話題となった主人公役に、この再演では、初演時は【粥】役として出演した平岩紙が挑む。
初演舞台写真が公開
初演時は、ほとんどの登場人物が自らの名をそのまま役名にし、物語も現実の出来事を連想させる内容だったこともあり、大きな話題となった。その15年前の伝説的な初演時の舞台写真が公開された。
ミュージカル「シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ」
新歌舞伎座にて、井上芳雄さん 咲妃みゆさんの ミュージカル「シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ」を観た。
筋書きは細やかで面白いが、とんでもないハプニングにつくハプニングが起こる。
女性主役の咲妃みゆさんは輝いておられ、声の張りが素晴らしかった。
また、俳優座の畠中 洋さんなどは音量もあり声質も通り、安定されていらっしゃった。
私は全く知らなかったのだが、井上芳雄さんはミュージカル界のプリンスと呼ばれておられるらしい。
隣席の女性はミュージカルを多く観ておられるとのことで、いろいろ教えていただいた。
一幕が終わり、幕間のこと。
隣席の女性がおっしゃるには、
「あの役なら、あんなに二枚目を使わなくってよかったんじゃないかな。」
とのこと。
井上芳雄さんが男前なのかどうかは私にはわからないが、彼女の言い分を私も多少納得した。
まぁ、これも経験と、ほくそ笑む。
以下、新歌舞伎座公式HPより引用
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原作:筒井広志『アルファ・ケンタウリからの客』
演出:小林 香
音楽座ミュージカルオリジナルプロダクション
総指揮:相川レイ子
演出:ワームホールプロジェクト
脚本:横山由和・ワームホールプロジェクト
音楽:筒井広志・八幡 茂
製作著作:ヒューマンデザイン
製作:東宝
主催:関西テレビ放送・新歌舞伎座
出演:井上芳雄 咲妃みゆ
畠中 洋 吉野圭吾(Wキャスト) 濱田めぐみ 上原理生 仙名彩世
内藤大希 北川理恵 大月さゆ 川口大地 横田剛基 松田未莉亜 早川一矢
松野乃知 相川 忍 井上一馬 藤咲みどり 照井裕隆 福井晶一(Wキャスト) 土居裕子
日本のオリジナルミュージカルの原点にして最高峰!
豪華キャストで贈る、壮大な愛を描くミュージカル
Story
悠介はシャイで少し頼りない青年。周りの人々からいつも心配されながらも、作曲家として身を立てるという夢を志して懸命に努力していた。ある日、悠介はスリを生業としている少女・佳代と遊園地の迷路で出会う。身寄りがなくひねくれて生きてきた佳代だったが、「いつの日か夢は叶う」と告げる悠介の姿は、佳代に忘れていた素直な気持ちを思い出させてくれるのだった。
悠介は作曲家として認められ始め、佳代も小さな幸せを大切に過ごしていた。だが、佳代には本人も知らない秘密があった。それは悠介と佳代、そして周りの運命も大きく動かしていき――。
Introduction
全てのミュージカルファンへ!
1988年に音楽座の旗揚げ公演として初演、その後も継続的に上演され多くのファンを感動の涙で包んできました。人生に迷う男女が運命的に出会い、時間を、そして空間をも超えて愛を貫いていく――『シャボン玉』を観てミュージカルを好きになった、ミュージカル俳優を目指したという声も多い、多くのミュージカルファン・ミュージカル俳優達から愛されている本作をお見逃しなく!