乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

火曜日ならベルギーよ

2006-05-24 | 映画
         火曜日ならベルギーよ

        If It's Tuesday, This Must Be Belgium


              愉しめ度★★★☆☆




 
        1969   アメリカ
        監督     メル・スチュアート
        出演     スザンヌ・プレシェット
               イアン・マクシェーン
               マーレー・ハミルトン
               ペギー・キャス




『火曜日ならベルギーよ』を観た。

 テンポとジョークが心地良い。

 適度に笑える品の良いコメディ。




 アメリカ人個人がヨーロッパ3週間のツアー旅行に参加しての話。

 添乗員は二枚目女に手の早い、二枚目。

 アメリカ人立ちは各自癖があり面白いキャラ。

 ただ、アメリカ人はそのままそっくり日本人にも当てはまる。

 映画を観ながら卑屈になる自分の姿が重なる。

 私はある意味、赤面しながらこの映画を観ていた。




 一ヶ月間、ヨーロッパを歩いた時のことを思い出す。

 特にイギリスでは日本人は黄色○種であり、アジア人であることを思い知らされたたびであった。

 日本人に対する突き刺さるような下げすんだ視線が、全身を突き刺したことを覚えている。




 話の流れとしてはコメディをベースに、添乗員とツアー参加者の美女との恋物語。

 ひと夏の思い出ならず、三週間きっかりの大人の恋。







 興味深いのはこの映画には三回日本が出てくる。

 ことの始まりは、とある参加者夫婦の奥さんが日本人ようのバスに間違って乗り込んだことから……




 1)乗り込んだバスツアーの名は
  『バンザイツアー』
なんともノーテンキである。




 2)奥さんが日本人バスに間違ったことを知った男は、
 「腹きりものだ…」
とつぶやく。

 やはり1960年代のヨーロッパを初め外国における日本とは、
『富士山芸者・切腹…』
のイメージなのであろう。




 3)ツアーの終盤に差し掛かった頃、奥さんが本来のツアーに戻ってくるが、その姿は黒い着物に赤い半襟、背中には紋付

   おまけに胸元も着物の着合わせは左上となっている。

   なんとも奇妙な姿ではあるが、書き合わせの左上は以前にも何かの映画で見たことがある。




 ご主人が、
「また来年もどこかに行こうな。」
という優しい言葉を受けて、この奥さんは何の悪ぶれた表情も無く帰りのバスの中で、
「今度は日本よ。お友達ができちゃったの……」




 とりとめもない話が心地よい、そんな映画でした。






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