(写真上は、坂東三津五郎丈が宝恵かごに乗って、松竹座前に到着されたところ。)
大阪・今宮戎神社で宝恵かご行列
一月十日、大阪・ミナミの繁華街を練り歩く 伝統芸能 の宝恵かご行列を見る。
江戸時代、『芸者衆がかごに乗って 今宮戎神社に参拝したのが始まり』 とされる伝統行事。
当時の華やかさが偲ばれる。
写真上は宝恵かご行列の出発式。但し正式な名は知らない。
ちょうど、松竹座から道頓堀川を渡った向こう岸にあたる。中央区宗右衛門町あたりか・・・。
目を凝らすと、旗の近くには歌舞伎役者の坂東三津五郎丈の姿が認められる。
今年は三津五郎丈が宝恵かごに乗られた。
出発後、川岸を練り歩き、階段を上って道に出れこられたところを先回りし、握手をしていただく。
若かりし頃は考えられなかったが、今となって何となくミーハー気分を味わい、こういった軽薄な行動もまた楽しいものと割り切り、遊ぶ。
歌舞伎役者や福娘、芸者衆や男衆など、総勢400人の一行は、かねや太鼓の音に包まれながら、練り歩く。
「♪ホエカゴ、ホエカゴ~、ホエカゴ、ホエカゴ~~♪」
と、威勢が良い。
大阪にいわれの深い鯛の担ぎ物も、今年も健在。
道頓堀はいつもにましてにぎやかだ。
写真下の方はカメラを向けると同時に、心地よくポーズをとって下さった。
十時四十分頃、芸者衆や三津五郎丈の乗った宝恵かごが、松竹座前に到着。
藤十郎丈と三津五郎丈で、挨拶と今年の抱負を述べられた。
南座の顔見世を観ると一年の締めくくりを感じるのと同様、本戎に松竹座で新春歌舞伎を観ると、今年も本格的に始まったなと感じる私。
今年もえべっさんの日に芝居を楽しむことができて、福を二倍三倍と授かった気がする私である。
下の写真二枚は、去年(2007年)の宝恵かご行列。
上写真は、ミナミの美しい芸者衆。
下写真は、歌舞伎役者の秀太郎丈の乗られた宝恵かご。
○○も活気がありますが、しっとりしていて、また随分違った雰囲気ですよね。
学生さんが多くて、お年よりも元気。
古いものと新しいものが共存した町は、素敵ですね。