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黄姚古鎮のワンちゃん
黄姚古鎮にはワンちゃんが多い。
歩いているとどこかしこにワンちゃんの姿。
このワンちゃんたちは、鎖にはつながれていない。
どこでも自由に歩き回ることのできる、開放の身。
みたところ、黄姚古鎮は食べ物を乾燥保存する習慣が根付いている。
芋やとうがらし、ミカンの皮(ちんぴ)、各種の青菜野菜までもが、多くの家の前に干してある。
黄姚古鎮の知恵にいたく感心する。
それらは平かご(梅干を干すかごのようまもの)や地面に直接並べられ、干してあることが多い。
犬はすぐそばを歩いているが、乾燥中の食品の上はけして歩いている姿を見ることは無かった。
自由ながら、賢く仕付けられたワンちゃんたち・・・
犬は家になつくとはよく言ったもので、ここ黄姚古鎮のワンちゃんたちを見ていると、飼い主の玄関付近で賢く番をしている。
多くのワンちゃんがいるのに、吠える者もなく、静かにここの暮らしの秩序を守っているといった具合だ。
私たち観光客にもなれているらしく、気にも留めていない様子。
ここのワンちゃんは、子犬を産んで暫くしたような雌のワンちゃんが多かった。
彼女たちのおっぱいは膨れ上がり、少しばかり痛々しい。
赤ちゃんたちは家の中なのだろうか・・・
それにしても 黄姚古鎮では少し成長した子犬は一匹も見かけない。
道端には見えないし、子犬の鳴き声もしない。
ワンちゃんたちは飼い主になつき、そばを離れない。
ここのワンちゃんたちは、本当の幸せを知っているのかもしれない。
私は頭の片隅で、過去のイギリスの○○を思い浮かべていた。
日本文化とは異なる ここ黄姚古鎮での文化や習慣を少しは理解できたような気がした。
私は異文化に肌身で感じることができ、中国をもっと理解したいと思った。
私はずいぶん昔から中国映画が好きだったが、今回の短い旅行の中で、長年で築き上げられた異文化に触れ、中国がまた一歩近づいてきたような気がした。
1000年も前から続く 歴史ある黄姚古鎮の深みのある文化・習慣に対して、日本の、そして自分の常識を当てはめることは失礼だと思う。
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