2月に発売された“ED90mm F3.5 Macro IS PRO”ですが、今まで使うチャンスが無く、防湿ケースに入ったままでした。
昆虫写真は日中歩きながらの撮影が多くなるので、この暑さのため出かけるのを控えているからです。
しかし、このままでは宝の持ち腐れになってしまいますので、とりあえず室内撮影で使ってみることにしました。
撮影対象は昨年撮ったデータが残っている、アカボシゴマダラの羽化に決めました。
特定外来種に指定されてしまったアカボシゴマダラですが、この時期、比較的幼虫を見つけやすい(それだけたくさんいる、と言うことですが)からでもあります。
予定通り一昨日の深夜、順調に羽化してくれたのでテスト撮影としては成功でした。
撮影機材:OM-D E-M1 MarkⅢ + ED90mm F3.5 Macro IS PRO + FL-300R
無事に羽化して“昆虫ゼリー”を吸っているアカボシゴマダラです。
7月末にはこんな姿でした。
7月30日 17時50分 体長約4cm やや小さめの終齢幼虫です。
これが8月5日の4:00に蛹になり、それから6日後の8月10日、予定通り羽化の兆候が見えました。
2時に目覚ましをかけたのですが、それより早く1時に目が覚めてしまい、一応様子を見てみると…。
これが正解でした。
ISO200 1/125 F/8 蛹が割れたのが 1時15分、目覚ましが鳴るのを待っていたらアウトでした。
まさに羽化の瞬間です。
この時ばかりは、さすがに眠気も感じません。
体液を翅に送り伸ばします。
触角がピンと伸びて、羽化成功!
翅を開いた所をを真上から。
これだけではマクロレンズらしくないので、複眼をアップで。
ISO200 1/125 f/11 5184×3888pix → 1000×750pix でトリミング後 640×480pix でリサイズ
このあたりはさすがにマクロレンズですね。
このレンズのテストレポートにもありましたが、絞りをf/11、f/16と絞っても解像度が殆ど落ちないようです。
デジタル対応になってから、f/8 迄絞ると解像感の落ちを感じていたので、これは助かります。
OM SYSTEMのカメラは、フォーカスブラケット、深度合成等の機能がマクロ撮影には有効です。
それでも絞り込んで1枚で撮ることが出来れば、それにこしたことはないでしょう。
それから、このマクロレンズは、普通のマクロレンズが1:1なのに対して1:2迄イケる…と言うのが良いですね~。
これで屋外でのトンボの複眼撮影などには強力なツールになりました。
早速、プチ遠征に出かけたくなりましたが、この暑さ…何とかなりませんかね~?