MOS-YANの自然観察日誌

身近な自然を探したら…

OLYMPUS E-M1 + M.ED60mm F2.8 Macro でナナホシテントウの羽化撮影

2017年04月29日 | 昆虫

やっと2頭目が羽化しました。

このような生態写真は毎年撮っているのですが、正直言って疲れます。

今回で言うなら羽化の兆候が個体によってかなり違うからです。

特にテントウムシの羽化は、羽化寸前の色変わりが無いので、判断材料はその動きだけしかありません。

前回(25日)の蛹は1日前からモゾモゾ動いていたので、目を離すことは出来なかったのですが、今回は全く逆。

羽化寸前までピクリとも動きませんでした。

昨晩3回起きて確認したのですが、動く気配は無し。

残念ながら死んだのかも…と思い、半分諦めていました。

念のため朝食前に見に行ったところ、ピクンピクン…と、まさに羽化寸前の動きをしていました。

これだから解らないんですよね~。

撮影データ OLYMPUS E-M1 + M.ED60mm F2.8 Macro + FL36R(ディフューザー使用) ISO200  1/125  F8

夜中の0時、全く動かない蛹でした。

6時53分 しばらく動いた後、やっと蛹から脱出状態に。

6時59分 かなり大変そうなので、手を貸してあげたくなりますね。

7時35分 後翅を乾かすために伸ばし始めました。

7時48分 後翅を伸ばしきったところです。毎回この時を楽しみにしています。

8時23分 後翅をたたみ込む頃には7つの星がハッキリしてきます。

14時39分 大分オレンジ色が濃くなってきました。

ここで自宅周りの植え込みにアブラムシが付いている場所へ離してあげました。

後残った蛹は3頭。

何とか後2頭は撮っておきたいのですが、どうなるでしょう?

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マクロレンズの被写界深度と解像感

2017年04月26日 | カメラ関連

今週は予定通り仮眠と昼寝で体力を維持しています。

ほぼ24時間待機状態なのですが、それでも目を離している間に…というのが多いんですよね。

今回も初っぱなに、それをやってしまいました。(-_-;)

深夜0時迄仮眠して起きたら、蛹から成虫が半分出てきたところで…ガックリ!(10分早ければ…。)

でも、そのまま止めては勿体ないので、テストを兼ねてレンズの解像度チェックをしてみることにしました。

今回チェックしてみるのは LEICA DG MACRO ELMARIT 45mm F2.8です。

この MACRO ELMARIT 45mm は過去に使っていたのですが、機材整理のため一度手放したレンズです。

しかし一昨年、過去の昆虫写真を整理していたところ、やけに雰囲気の良いアキアカネの写真が見つかりました。

そのレンズを確認したところ、これだった…というわけです。

その時は野鳥用にCanon 7D MarkⅡ、昆虫用にOLYMPUS E-M1,E-M5という体勢でしたので、フォーサーズ2本目のマクロレンズとして再度購入を決めました。

このレンズ、LEICAブランドを背負っているだけあって、一言で言えば解像度より雰囲気…という感じだと思います。

今回はナナホシテントウの室内撮影用に、E-M5にOLYMPUS ED60mm F2.8 MACRO、E-M1にLEICA MACRO 45mmの2台体勢としました。

最初はF16まで絞り込んだショットです。

OLYMPUS E-M1 + LEICA DG MACRO ELMARIT 45mm F2.8 + FL36R(ディフューザー使用) ISO100  1/125  f/16

羽化のクライマックス、後翅を伸ばして乾かしています。(黄色い前翅に七つの黒い星が浮き出し始めていますね。)

この時絞りをF16迄絞っていますが、最近のレンズはF8.0を過ぎると、明らかに解像度が落ちているように見えます。

マクロ撮影の場合はサイズ1mm以下の卵からの孵化なども撮影対象ですので、出来るだけ被写界深度を深くしたいんですよね。

上の写真の様に、比較対象が無いとF16でも、十分な気がしますが…。

そこで、羽化の完成型で休んでいるナナホシテントウにモデルをお願いして、被写界深度と解像度の比較テストをしてみましょう。

どうでしょう?

ピントは固定でナナホシテントウの背中に合わせてあるので、被写界深度に関しては一目瞭然、とまっている茎の見え具合で解りますよね。

解像度は予想通りF8を過ぎると、甘くなって来ます。

このあたりは現像時、シャープネスの調整である程度は対応出来るとは思います。(1枚目の写真の様に)

でもF16は少々絞りすぎかもしれません。

昨晩の羽化は何とか撮る事が出来ましたので(絞りはF10にしました)次回は被写界深度が浅くなるのを覚悟でF8を使ってみたいと思います。

今日は羽化の予定が無いので普段通り寝ることが出来そうです。(^^)

 

 

 

 

 

 

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眠れない週が始まりました。

2017年04月24日 | 昆虫

昔から徹夜は苦手でした。

というか、睡眠不足が苦手なんです。

そのため、年のせいで体力が落ちた最近は、この昆虫のテーマを決めた生態写真は年に一つと決めています。

ところが昨年は予定の生息地にナナホシテントウがおらず、課題がクリアー出来ませんでした。

今年もいつもの場所にナナホシテントウが見られなかったので、急遽、撮影対象を変えようと思っていたところ、いましたいました!

いつもカワセミ撮りに通っている公園に生息地を見つけることが出来て一安心。

残念ながら卵は見つけられませんでしたが、幼虫の数がかなり多かったので前蛹を採集してきて、蛹化、羽化の撮影をすることにしました。

まず今週は『蛹化』からです。

『蛹化』は幼虫から蛹になることを言いますが、蛹化の兆候はギリギリまで解らないので、ミスも多くなってしまいます。

幼虫時代は旺盛な食欲でアブラムシを食べています。

アブラムシの体液を吸って食事をします。(甘いんでしょうかね?) ISO400  1/160  f/8

これが前蛹になるとこうなります。

頭を下にしてぶら下がる形が多いようです。 OLYMPUS E-M1 + LEICA MACRO-ELMARIT 45mm F2.8

蛹化は背中が割れるところから始まります。

脱皮が終わってもしばらくは黄色いままです。

ここから1時間半程すると

蛹の完成! ISO200  1/125  F16

今の時期ですと約1週間で成虫になります。

最初の羽化はおそらく明日か、明後日でしょう。

それが終わるまで、寝不足の日が続きます。(^^;)

今回の蛹化撮影成功の確率は、8頭中4頭。

50%でした。

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カワセミ 後 ナナホシテントウ

2017年04月21日 | カワセミ

今朝は私の定時、6時15分ピラカンサ池に到着。

今日の予定は先日撮った『ナナホシテントウの蛹化』の動画に加えるプロローグ部分の撮影を、9時頃から予定しています。

その前にカワセミのパフォーマンスを見ることが出来れば嬉しいのですが…。

と思っていたら、まずは交尾から始まりました。

7時13分 あまり良い場所ではありませんが、カワセミの都合ですから仕方ないですよね。 ISO1250  1/1000  f/4.5

7時40分 トベラに飛びつき…う~ん、角度がイマイチ。 ISO1000  1/1000  f/5

8時25分 一応、『お魚あり』の飛び込みも撮れました。 ISO1250  1/1250  f/5

形はともかく、何とか撮れたので良しとしましょう。

9時になったので、ここから南側の公園に移動。

カメラはCanonからOLYMPUSに交換です。

カラスノエンドウが群生しているエリアで、ナナホシテントウの幼虫を動画で撮影します。

蛹化や羽化の変態シーンは室内撮影なのですが、その冒頭に屋外の自然光シーンをプラスすることにしたのが今日の撮影理由です。

1テイク10秒程のものを10パターン程撮って1時間弱で終了。

昨年までは自宅周りでテントウムシを採集していましたが、この公園に大きな生息地があるとは気づいていませんでした。

ただ、毎年いると思うと…裏切られるんですよね、これが。

カラスノエンドウで休むナナホシテントウの成虫です。 OLYMPUS E-M1 + M.ED60mm f2.8 Macro

今年は羽化までスンナリと撮影させてくれるでしょうか?

来週1週間が山場です。

 

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ノンビリ出かけた朝は…。

2017年04月19日 | カワセミ

今週から私の本命、「昆虫写真の撮影」が始まりました。

今年の春のメインテーマは『ナナホシテントウ』です。

昨日は早めに雨が上がったので、いつものカワセミ撮影場所へと昆虫撮影用の機材で出かけました。

目的はアブラムシを食べているナナホシテントウの幼虫を撮影することです。

それにプラスして室内撮影用にナナホシテントウの『蛹化』『羽化』撮影用の前蛹(蛹になる寸前の状態)を採集する目的もありました。

これが始まると徹夜に近い状態になるので、結構、体力的に厳しいものがあります。

昨晩も蛹化が近い個体がいたので、徹夜するかどうか迷ったのですが、今回は割り切って睡眠をとることにしました。

結果的にこれが正解に出ましたが、今朝のカワセミ撮影には出遅れて、給餌&交尾には間に合わず。(-_-;)

その後はいつも通り、パッとしない写真ばかり…。

まあ仕方ないですね。

これから夏にかけては、昆虫写真に力を入れることになります。

もちろん、カワセミ撮影にも行きますよ。

7時02分 お立ち台に来た雄 ISO400  1/1600  f/5.6

7時49分 同じ場所に雌が来ました。 やはりこの時期、バックの緑が美しいですね。 ISO400  1/1600  f/5.6

今日もいつも通り、飛び込みは見逃しばかり…トホホです。

格好良くは無いのですが、1回だけシャッターが切れました。

8時58分 雄の飛び込み ISO320  1/1600  f/6.3

蛹化狙いのため、今日はこれで早上がり。

お陰で、今年最初の生態写真(ナナホシテントウの蛹化)が撮れました。

あと10分遅く家に着いたら、ガックリ!となるところだったので…。(^^;)

 

昨日撮った、ナナホシテントウの幼虫です。

カラスノエンドウに付いたアブラムシを食べるナナホシテントウの終齢幼虫

OLYMPUS E-M1 + M.ED 60mm f/2.8 Macro    ISO500  1/80  F5.6

別カットの拡大写真です。

ナナホシテントウやナミテントウは、成虫も幼虫もアブラムシを食べてくれる益虫です。

気持ち悪い!なんて言わないでやってくださいね。

来週はおそらく羽化が始まるので、徹夜は避けられそうにありません。

でも、頑張ります。(^^)

 

 

 

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