ここに来るといつも夕食に接待してくれるとなりの家族を今回はボク達が久しぶりにもてなした。
夫婦と17歳になる一人娘は僕らが来る三年前にここに移ってきた。
料理の上手な夫婦たちに何をもてなそうか迷った結果アンチョヴィのてんぷらの前菜に
ウズラのローストにすることにする。
しかしアンチョヴィはこの日の前日も仕入れが無く似たような小魚 eperlan という
ワカサギを小さくしたような魚で日本名は匂いがキュウリに似ているところからキュウリウオというらしい。
おそらく彼らは頭はいやがるだろうと思い一つ一つ指で取り除く作業を延々とするはめになった。
体長5センチにも満たない魚は100匹はゆうに超えていたのだろう。
結局この eperlan は一匹ずつ揚げることはできずかき揚げになったがレモンとアイオリを添えて
日本とスペインのフュージョン感覚で好評だった。
ウズラは背中を裂き平たくしローストした後ディジョンマスタード、蜂蜜、パセリ、シャロット、ヴィネガー、オリーヴオイルのミックスしたものをかけ出来上がり。
料理写真はことのほか難しいものだ。