相変わらず魚屋ではアンチョヴィの姿を見かけない,
そのかわり今日はめずらしいニシンを見つけた。
加工した物は見かけても新鮮な物はロンドンではめったにお目にかかれない。
ニシンは 春告魚 というらしい、ということは今はシーズンオフなのか、
新鮮そうだったので試しに小振りなものを買ってみる。
たびたび使う重宝なハーブ、 ハーブ ド プロヴァンス と オリーヴオイル で マリネ をしておき
フライパン で ソテイ してこの日の夕食。
味は全く期待していなかったが腹子の入った白身はサバより臭みもなくさっぱりした魚だった。
その昔 みがきにしん というものは煮付けの表面が輝いているのでこの名前がついたと思っていた愚かな時代の愚かな自分を思い起こす。