ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

気づかずに「心の飢え」が自分を追い詰めていた

2020-03-07 08:44:49 | エッセー

 賑やか好きの淋しがり、外交的で人が大好き、ホンネではいつも誰かと一緒に

いたい、生まれついての性格はこの年齢でも変えがたい。

  心理のプロとして自分の内面は熟知しているし、そのコントロール法は、数限り

なくあり、それで長年その状況に合わせて生きてきた。しかし、しかしである。

 コロナウイルス事件で、私の日常はすっかり乱れ、研究会、シニアスクール

混声合唱団、その他がすべて中止になった。この2週間の予定がすっかりなくなり

私は料理に没頭していて、外出は控えなかったが、毎日会話をするのは夫だけ。

 認知症10年目の夫を介護しているので、それなりのストレスはあるが、これほど

感じたことはなかった。昨日下北沢へ出かけ、帰りの電車の中で突然気がついた。

 そ れは「誰にも会えないストレスかも」と・・・

 数えてみればおよそ50人の人達と会う予定が、全部キャンセルだったからで

親しい人はその一部だが、都会の雑踏が大好きな私は、人がそれほど大好きなのだ。

 今朝はテレビの白鳥を見て夫が「あれアヒル?」と言ったので、「アヒルと白鳥の違い」

を私が実際にやってみて、朝から二人で大笑いした。私はいつも朗らかでなくては、夫の

精神状態に悪影響があるのだ。改めてその必要性を感じた「私自身の明るさ」だった。

 

 

 

コメント
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