ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

こころの中の葛藤

2020-03-06 09:57:06 | エッセー

 ルーズな面は沢山あるのに、性格的には几帳面すぎる面が多い、他人にそのすべてを

求めたら、きっと誰も付き合ってはくれないと思う。でも、それらのほとんどは自分

に課していることだ。そのためがんばって、願望をほぼ実現できたのだろう。

 いつも一所懸命、でも、適度にフレキシブルなので、それで救われてはいるが・・・

いろいろな病気がある夫を「男性の平均寿命より10年長生きさせたい」などと考える

事は、かなり至難の業に違いない。考えてみると、過去の自分を振り返って「目標を

設定しそれに向かって情熱を燃やすプロセス」が、実は最も楽しいのだ。

 一度始めるといつも一所懸命にやる、それが現在の老夫婦の生活につながっている。

でも、相手が協調的でないと、絶えずコントロールしながら生きている自分の心が

ものすごく傷つく。(何のために?)(いつまで続けるの?)(それであなたは楽しいの?)

そんな自問自答していたら、絶えず抑えている感情が噴き出し、(私は自己欺瞞で生き

ているなだ)心の中の声がつぶやく。「そんなことは絶対にない、みんな好き好んで

やっているんじゃやない」と、と意識が即ダイレクトに反応する。確かに・・・

 とは言っても、今私の心は疲弊しきっている。女性としては本当に幸せな人生を、夫は

与えてくれた。でも、過去のそんな思い出だけでは、どうにも処理しきれない自分がいる。

コメント
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