久しぶりに歌舞伎町界隈を歩いたせいか、色々なこと思い出したためか、昔の夢を
見た。毎日必ず夢を見るが、何故か現在の年齢ではなく、もっとずっと若い昔の自分
なのは何故かしら不思議でならない。大きな思い出は3つある。
23歳と26歳の私達はコマ劇場の前で、真剣にジャンケンをしていた。それは西部劇を見るか
「裸の大将 山下清画伯」でその頃評判だった映画を見るかで。日本映画など滅多に見ないが
私はそれをどうしても見たかった。娘を身ごもっていた5月頃、爽やかな風が吹いていた、私は
花柄の妊婦服を着ていた。結局私は勝って「裸の大将」を見たが、それは本当に面白かった。
二つ目は結婚15年目の記念日、コマダンスホールでのこと。二人で乾杯した後夫が
こう言った。「絶対に悪妻になると分かっていたけど、どうしても結婚したかった
でも、まさかこんな良い女房になるなんて思わなかったよ」と・・・
私自身もこれ程家庭的な女になるとは思わなかった、何故なら若い頃はかなり
派手で目立つ方だったから。夫は地味な女性はタイプではなく、私は彼がもっとも
好むタイプだったようだ。そのため散々夫を振り回したけど。
子供達が幼い頃に、継母が「もしかしたらガンかも知れない」と、兄に言われ背筋が寒くなった。
大久保病院へ入院した継母を毎日見舞ったが、夜しか見ていない歌舞伎町界隈を通って、病院へ
行ったが、昼間はこんな感じなのだと改めて感じたこと。でも継母はガンではなく、およそ1週間で
退院したが、毎日通ったのも忘れない。およそ60年ほど前からのことでも、そのイメージは私の脳裏
にハッキリ焼き付いている。それにしても神経が細い私がこの年齢まで生きているのは、ヨーガと
心理学などを学習したためだと思う。真面目だけど、ちょっと悪女タイプだった私。夫と結婚して性格
までかなり変化したのは、ベストパートナーだったかも知れない。それにしても・・・
月日の流れは恐ろしいように早いが、人間はこれほど変れるし、変わったからこそ、平和な毎日を
過ごせるのかも知れないと痛感した今朝だった。(これ書き上げたの僅か20分、早いでしょ!)