6月11日、東京芸術劇場シアターウエストで、蓬莱竜太作・演出「雨とベンツと国道と私」を見た。
コロナの影響で心身共に傷んでいた五味栞は、知人の提案で
とある自主映画製作を手伝うため、群馬へと誘われる。
そこには、かつて五味が参加していた撮影現場で罵声や怒号を
日常的に役者やスタッフに放っていた監督、坂根真一の姿があった。
しかし、坂根は名前を変え、別人のように温厚な振る舞いを見せながら監督をしている。
坂根の影響で心に傷を負った五味はその姿を信じない。
過去と現在が混じり、それぞれの思いが交錯していく。
人は本当に変われるのか(チラシより)。
いわゆるバックステージもの。
五味栞は俳優の宮本圭という女性と親しくなり、ある日、映画館で一緒に映画を見た後、自分の部屋に連れて行き、
思い切って自分の書いた脚本を見せる。
意見を言ってもらい、二人で盛り上がる。
宮本に対して友情以上の思いを抱いているらしい五味にとって、夢のようなひと時だった。
だが次の場面で五味は、職場で怒鳴られると、驚いて立ちすくみ、邪魔にならないように隅の椅子に座ろうとして
椅子を倒してしまい、かえって大きな音を立ててしまう。
彼女は人に怒鳴られたことがなかったので、動揺したのだ・・。
また一方、才谷敦子という素人の女性が脚本を書き、それを自ら演じて上演しようとする。
その脚本たるや、いかにもな、つまらなさ百パーセントで、かえって笑える位のレベル。
役者も下手という設定なので目も当てられない・・。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
凜太朗という青年がオーディションを受けるのを見ていて、前作(2022年上演の「だからビリーは東京で」)を思い出した。
やっぱり小さな劇団でオーディションをやっていたっけ。
しかも、その時もオーディションを受けに来たのは凜太朗という青年で、それを今回と同じ名村辰が演じていた!
これってちょっとしたお遊び?
今回も、はっきり言って期待はずれだった。
細部に面白いところがないわけではないが、不愉快な場面も多いし。
当日配られたパンフに、小さく「一部、恫喝や暴力の表現があります」と書いてある通り。
弱気な夫を支配し、いつも自分の意思を通して生きてきた才谷敦子という女性。
彼女は夫が急死して初めて、彼の人生について考え始める。
前の職場での不幸な経験から、常におどおどしている不器用な五味栞という女性。
見ていてイライラさせられる。
役者が違えば、また印象も違ってくるのかも知れないけれど。
客席は満席だったが・・。
作者の創作の苦しみが伝わって来たことは確かだ。
コロナの影響で心身共に傷んでいた五味栞は、知人の提案で
とある自主映画製作を手伝うため、群馬へと誘われる。
そこには、かつて五味が参加していた撮影現場で罵声や怒号を
日常的に役者やスタッフに放っていた監督、坂根真一の姿があった。
しかし、坂根は名前を変え、別人のように温厚な振る舞いを見せながら監督をしている。
坂根の影響で心に傷を負った五味はその姿を信じない。
過去と現在が混じり、それぞれの思いが交錯していく。
人は本当に変われるのか(チラシより)。
いわゆるバックステージもの。
五味栞は俳優の宮本圭という女性と親しくなり、ある日、映画館で一緒に映画を見た後、自分の部屋に連れて行き、
思い切って自分の書いた脚本を見せる。
意見を言ってもらい、二人で盛り上がる。
宮本に対して友情以上の思いを抱いているらしい五味にとって、夢のようなひと時だった。
だが次の場面で五味は、職場で怒鳴られると、驚いて立ちすくみ、邪魔にならないように隅の椅子に座ろうとして
椅子を倒してしまい、かえって大きな音を立ててしまう。
彼女は人に怒鳴られたことがなかったので、動揺したのだ・・。
また一方、才谷敦子という素人の女性が脚本を書き、それを自ら演じて上演しようとする。
その脚本たるや、いかにもな、つまらなさ百パーセントで、かえって笑える位のレベル。
役者も下手という設定なので目も当てられない・・。
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凜太朗という青年がオーディションを受けるのを見ていて、前作(2022年上演の「だからビリーは東京で」)を思い出した。
やっぱり小さな劇団でオーディションをやっていたっけ。
しかも、その時もオーディションを受けに来たのは凜太朗という青年で、それを今回と同じ名村辰が演じていた!
これってちょっとしたお遊び?
今回も、はっきり言って期待はずれだった。
細部に面白いところがないわけではないが、不愉快な場面も多いし。
当日配られたパンフに、小さく「一部、恫喝や暴力の表現があります」と書いてある通り。
弱気な夫を支配し、いつも自分の意思を通して生きてきた才谷敦子という女性。
彼女は夫が急死して初めて、彼の人生について考え始める。
前の職場での不幸な経験から、常におどおどしている不器用な五味栞という女性。
見ていてイライラさせられる。
役者が違えば、また印象も違ってくるのかも知れないけれど。
客席は満席だったが・・。
作者の創作の苦しみが伝わって来たことは確かだ。
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